6 / 7
男尊女卑
3
しおりを挟む
まずは私が取り憑いた女性が初夜にされたことと同じことを前世の私にしようと思い、女性の頭の中にしまい込まれた記憶をそっと覗かせてもらう。
(……まったく、我ながら糞男だな)
真っ白を通り越して土気色の顔色になっている男を見下ろす。
あまりにも酷い記憶に怒りを通り越して笑えて来る。
「ええと? お前は黙って足をひろげていればいい、だって?」
男の足を抱えスカートをたくし上げる。
見れば、光っていた棒は肉の器を得て大振りな人間の男性器になっていた。
(これは一体誰のモノなんだろう? この女性がもし男として生まれていたら、って可能性のモノ?)
疑問が出てきたが、今は置いておくことにする。
とりあえず、男の中に昂ぶる肉棒をねじ込んだ。
「ッ‼‼‼‼‼‼‼‼」
いつの間にかくっついていたモノだったから何か違うのか、これが普通なのか私には分からないが、挿入した感覚は快楽とはほど遠かった。
キツくて肉が引き攣れて痛いとしか感じられない。
同じく入れられた方も気持ちよくないのだろう。
大きく目を見開き強張った表情で私を見上げる彼の口からは何の声も出てこない。
(あ、金縛り中だからか)
女性がされたことを同じだけやり返すために、男の口がきけるようになるようにと私は願う。
(神様! 体の金縛りはこのままに前世の私の口だけ動けるようにして!)
「っこ! この! 女のくせに何を!」
願いは届いたようだ。
男の後孔はキツくて私の肉棒は先端しか入らない。
腰を掴んで引き寄せ、無理やり奥へと押し入れてみる。
「ぐああっ!」
男がかつてしたように、相手に構わず自分の腰をグラインドさせるが、根本まで入っていない私自身は何度も男から外れてしまう。仕方がないので手を添えて何度も無理やり先を差し込んだ。
「やめろ! 夫に、女の分際でっうううっ」
苦痛に両眼を固く閉じる男の目の端から涙が零れ墜ちる。
(自分より劣っていると思っている女に犯される自分は見たくないって?)
イライラが下半身を襲う。
どういう論理なのか、怒れば怒るほど、私に生えたものが固く熱くなる。
世の男性はこんな風に感情に己の一部を左右されているのかと驚いてしまう。
孔からすぐ追い出されるのが面倒になり、男の足からズボンと下履きを引き抜き、大きく足を広げさせて腰を浮かせた。
「見ろ。ちゃんとその目を開いて自分がされていることを見ろ」
「くっ!」
男は頑なに目を瞑っている。
女なんかの言うことは聞きたくないらしい。
(それならそれでいいけど。因果応報なんだからね)
反省する気は皆無のようなので続行することにする。
力任せに上から突き刺すようにしてゆっくり男の後孔に肉を埋めていくと、ミリミリと男の内臓が押し広げられていくのを感じた。
「いぎいいいいいいいいっ!」
歯を食いしばって痛みに耐える男に構わず、男の尻に私の下腹が触れるまで腰を押し進める。
男の尻の割れ目を鮮血が伝い落ち、絨毯の上に赤いシミを作った。
「……ふぅ。全部、入った」
「はあ、はあ、はあ……き、貴様っそんなものを……今までは、無かったのに……」
痛みと混乱に思わず目を開けた男に気付いて、私は男が彼女を蹂躙したように腰を動かし始めた。キツくて痛みを感じるが我慢だ。
「やめええっ! 動くっなっやめっうぐっ! ぐっいぎっ」
(これでようやくやり返せる)
ちょっと安堵しつつ、絨毯の上に放り出した青年の下履きを彼の口に突っ込んだ。
「――確かに処女だな。だが、面倒だ。口を閉じていろ、うるさい」
私の言葉にか、今まで自分が履いていたもので口を塞がれたからか、男の目が大きく開かれた。
「うううううッ‼‼」
過去に自分が放った言葉に腹を立てたのだろう。
おそらく何か文句を言ったのだろうが気にしない。
私は目の前の男がやったように自分勝手に精を放つだけだ。
だけだ。
……だけなのだけれど……。
「ふううううっ! うっうううっ!」
痛がって涙を零す男の後ろはキツすぎて全然気持ち良くならない。むしろ痛くて萎えてきた。
潤滑剤もなく、何の準備もせずに突っ込んだのでイケないのは当たり前なのだろう。
しかし残念ながらこの時代に送り込まれた私は光る棒と魂だけしか持たされなかったのだ。
(この女性が突っ込まれたときは女性の体の仕組みのおかげで何とか最後まで出来たんだろうけど……)
「うううううっ!」
苦痛を逃がすために自然に濡れる機能のない男の体は、私が達するほどの快楽を与えてくれない。
(これじゃあ、いつまで経っても終わらない)
仕方がないので、一旦男の後ろの孔から自身を引き抜いた。
唐突に終わった苦痛に、男の顔が安堵でゆるんだのを見た。
「まだ終わらないよ」
「ッ?!」
縮こまっていた男の性器を左手でやわやわと揉み、右手の中指を先程まで己を埋めていた孔に突っ込む。
「ふううっ」
抗議か刺激にか、男は鼻にかかった息を漏らした。
辛そうに顔を歪めているが、男の性器は反応し始めている。
(まあね、気持ち良くなる所を触られて気持ちよくないわけがないんだけど……こいつには自分が言ったことがどんな風にこの人に受け止められたか思い知らないとね)
脳裏にフラッシュバックしてくるこの体の持ち主の記憶に、腹の奥が煮えくり返って来る。
その怒りのままに男の性器を乱暴に扱いた。
「んっ! んぅっふんんんっうううっ!」
うめき声に合わせて男の腰がびくびく動く。逃げるようなその素振りを無視して、孔に入れた指に触れた胡桃ほどの肉塊を中指で押しつぶした。
「ふんうっ‼‼」
くぐもった悲鳴と共に男の腰が跳ね上がる。
捏ねるように小さな塊を摩れば、卑猥にゆらゆらと腰が揺れ始めた。
「んっんっんんっんうっ」
さっきまで真っ青だった顔が快楽の熱で紅く染まっている。
目の端から涙が零れたが、抗議の色は消え、容赦のない悦楽に瞳が溶けていた。
冷酷な振る舞いしか見せなかった目の前の男の顔がだらしないものに変わったので、これみよがしに鼻で笑ってやる。
(目には目を)
「初めてのくせに感じているのか? とんだ淫乱だな」
(嗜虐には嗜虐を)
(……まったく、我ながら糞男だな)
真っ白を通り越して土気色の顔色になっている男を見下ろす。
あまりにも酷い記憶に怒りを通り越して笑えて来る。
「ええと? お前は黙って足をひろげていればいい、だって?」
男の足を抱えスカートをたくし上げる。
見れば、光っていた棒は肉の器を得て大振りな人間の男性器になっていた。
(これは一体誰のモノなんだろう? この女性がもし男として生まれていたら、って可能性のモノ?)
疑問が出てきたが、今は置いておくことにする。
とりあえず、男の中に昂ぶる肉棒をねじ込んだ。
「ッ‼‼‼‼‼‼‼‼」
いつの間にかくっついていたモノだったから何か違うのか、これが普通なのか私には分からないが、挿入した感覚は快楽とはほど遠かった。
キツくて肉が引き攣れて痛いとしか感じられない。
同じく入れられた方も気持ちよくないのだろう。
大きく目を見開き強張った表情で私を見上げる彼の口からは何の声も出てこない。
(あ、金縛り中だからか)
女性がされたことを同じだけやり返すために、男の口がきけるようになるようにと私は願う。
(神様! 体の金縛りはこのままに前世の私の口だけ動けるようにして!)
「っこ! この! 女のくせに何を!」
願いは届いたようだ。
男の後孔はキツくて私の肉棒は先端しか入らない。
腰を掴んで引き寄せ、無理やり奥へと押し入れてみる。
「ぐああっ!」
男がかつてしたように、相手に構わず自分の腰をグラインドさせるが、根本まで入っていない私自身は何度も男から外れてしまう。仕方がないので手を添えて何度も無理やり先を差し込んだ。
「やめろ! 夫に、女の分際でっうううっ」
苦痛に両眼を固く閉じる男の目の端から涙が零れ墜ちる。
(自分より劣っていると思っている女に犯される自分は見たくないって?)
イライラが下半身を襲う。
どういう論理なのか、怒れば怒るほど、私に生えたものが固く熱くなる。
世の男性はこんな風に感情に己の一部を左右されているのかと驚いてしまう。
孔からすぐ追い出されるのが面倒になり、男の足からズボンと下履きを引き抜き、大きく足を広げさせて腰を浮かせた。
「見ろ。ちゃんとその目を開いて自分がされていることを見ろ」
「くっ!」
男は頑なに目を瞑っている。
女なんかの言うことは聞きたくないらしい。
(それならそれでいいけど。因果応報なんだからね)
反省する気は皆無のようなので続行することにする。
力任せに上から突き刺すようにしてゆっくり男の後孔に肉を埋めていくと、ミリミリと男の内臓が押し広げられていくのを感じた。
「いぎいいいいいいいいっ!」
歯を食いしばって痛みに耐える男に構わず、男の尻に私の下腹が触れるまで腰を押し進める。
男の尻の割れ目を鮮血が伝い落ち、絨毯の上に赤いシミを作った。
「……ふぅ。全部、入った」
「はあ、はあ、はあ……き、貴様っそんなものを……今までは、無かったのに……」
痛みと混乱に思わず目を開けた男に気付いて、私は男が彼女を蹂躙したように腰を動かし始めた。キツくて痛みを感じるが我慢だ。
「やめええっ! 動くっなっやめっうぐっ! ぐっいぎっ」
(これでようやくやり返せる)
ちょっと安堵しつつ、絨毯の上に放り出した青年の下履きを彼の口に突っ込んだ。
「――確かに処女だな。だが、面倒だ。口を閉じていろ、うるさい」
私の言葉にか、今まで自分が履いていたもので口を塞がれたからか、男の目が大きく開かれた。
「うううううッ‼‼」
過去に自分が放った言葉に腹を立てたのだろう。
おそらく何か文句を言ったのだろうが気にしない。
私は目の前の男がやったように自分勝手に精を放つだけだ。
だけだ。
……だけなのだけれど……。
「ふううううっ! うっうううっ!」
痛がって涙を零す男の後ろはキツすぎて全然気持ち良くならない。むしろ痛くて萎えてきた。
潤滑剤もなく、何の準備もせずに突っ込んだのでイケないのは当たり前なのだろう。
しかし残念ながらこの時代に送り込まれた私は光る棒と魂だけしか持たされなかったのだ。
(この女性が突っ込まれたときは女性の体の仕組みのおかげで何とか最後まで出来たんだろうけど……)
「うううううっ!」
苦痛を逃がすために自然に濡れる機能のない男の体は、私が達するほどの快楽を与えてくれない。
(これじゃあ、いつまで経っても終わらない)
仕方がないので、一旦男の後ろの孔から自身を引き抜いた。
唐突に終わった苦痛に、男の顔が安堵でゆるんだのを見た。
「まだ終わらないよ」
「ッ?!」
縮こまっていた男の性器を左手でやわやわと揉み、右手の中指を先程まで己を埋めていた孔に突っ込む。
「ふううっ」
抗議か刺激にか、男は鼻にかかった息を漏らした。
辛そうに顔を歪めているが、男の性器は反応し始めている。
(まあね、気持ち良くなる所を触られて気持ちよくないわけがないんだけど……こいつには自分が言ったことがどんな風にこの人に受け止められたか思い知らないとね)
脳裏にフラッシュバックしてくるこの体の持ち主の記憶に、腹の奥が煮えくり返って来る。
その怒りのままに男の性器を乱暴に扱いた。
「んっ! んぅっふんんんっうううっ!」
うめき声に合わせて男の腰がびくびく動く。逃げるようなその素振りを無視して、孔に入れた指に触れた胡桃ほどの肉塊を中指で押しつぶした。
「ふんうっ‼‼」
くぐもった悲鳴と共に男の腰が跳ね上がる。
捏ねるように小さな塊を摩れば、卑猥にゆらゆらと腰が揺れ始めた。
「んっんっんんっんうっ」
さっきまで真っ青だった顔が快楽の熱で紅く染まっている。
目の端から涙が零れたが、抗議の色は消え、容赦のない悦楽に瞳が溶けていた。
冷酷な振る舞いしか見せなかった目の前の男の顔がだらしないものに変わったので、これみよがしに鼻で笑ってやる。
(目には目を)
「初めてのくせに感じているのか? とんだ淫乱だな」
(嗜虐には嗜虐を)
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる