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皇后がディアターナに提案したのは
まず1つ目
大聖堂にて西帝国の聖女として
身分証明を取得する事
そして2つ目は
西帝国で新たな身分を手にして
貴族になる事
最後の3つ目は
西帝国を出て行く事
だった。
1つ目と2つ目は王家が後ろ盾になり
ジャラスから守れるという好条件だが
1つ目の条件は
ディアターナは再び聖女という身分で
利用されるのは嫌だと思った。
2つ目
貴族となれば自由に動けなくなる
可能性がある
3つ目
現在ジャラスで起きている暴動と反乱
他国にも知れ渡ってしまった
聖女ディアターナの失踪。
もし他国で拘束されたなら
ジャラスに戻されて何かしらの罰を
受けるだろう…
これは私の人生の選択を迫られている
のね…
ディアターナは考えていた思いを
皇后に言うかどうかを悩んだが
関係ない人に迷惑をかけては
いけないわね…と思い答えを出した。
「私は3つ目を選びます」
ディアターナの返答に皇后は驚いた。
「3……
何故、、何故なの?」
皇后にとって3つ目は選択しないで
あろうカマかけだった。
陛下も殿下たちも願わくば1を選択して
西帝国の聖女としてディアターナを
保護し歴代聖女や聖女コリーアンナに
ついてディアターナから学びたいと
考えていた。
2つ目ならば
西帝国にて新たな身分を手にして
貴族として支えてもらいたい。と
思っていた。
私たちに都合のいい提案だったわ…
まさか3だとは…
下手な選択肢を与えてしまった皇后は
額に手をおいて項垂れた
「あの、、
3を選んだ理由を伝えても
よろしいでしょうか」
ディアターナの言葉に我に返った
皇后は
「えぇ、是非とも教えてもらいたいわ」
と言った。
「理由の1つは
これ以上 皆様に迷惑をかけては
いけないと思った事です。
もう1つは聖女コリーアンナの
願いを叶えるためにコリーアンナの
生まれた地に行きたい事です」
皇后は慌てた
「迷惑だなんて、何故そう考えるの
あなたを1人守る事ぐらい
私たちには簡単な事なのよ。
それにコリーアンナの生まれた地って
西帝国でしょう?
護衛だって移動だって用意できるわ」
ディアターナは少し考えながら言った。
「ジャラスでは私が居なくなった事で
大変な事になってしまったようですし
もし私がここに居たら西帝国の人たちに
迷惑がかかります。
それと聖女コリーアンナの生まれた地は
西帝国ではなく北のウィルゾーという
小さな街だそうです」
「待って勇者の森がコリーアンナの
生誕地なのよ。歴史書にも記されているわ」
「はいコリーアンナが聖女の力を
手にして戦った場所は間違いなく
勇者の森です。しかしながら本人は
ウィルゾーにコリーアンナの歴史が、、
誕生の秘密があると言っています」
皇后は頭の中に??が並んだ。
本人が言った?数百年前の人物が?
この子は何を言っているの?
皇后の頭の中は混乱していた…
シーン
「はぁ、ディアターナ
私に少し時間をくれないかしら
ちょっと整理したいわ」
「はい」
「近くお茶に誘ってもいいかしら」
「もちろんです」
「そう、ありがとう」
皇后とディアターナの初めての茶会は
お開きになった。
ディアターナは部屋に戻ると
その時に備えてある事を始めた
それは石碑に書かれていた神語を
現代語にした文であった。
4時間を費やして完成させた
文を読み直しながら皇后宛に
手紙も添えて封を閉じた
「終わったぁー
4時間で出来たなら上出来ね」
時刻は深夜
ディアターナは手紙を引き出しに
しまうと夢の中に落ちて行った。
数日後
陛下と皇后
ガーディル、そしてアベルは
家族揃って食事をした後で
ディアターナの話をしていた。
皇后から話を聞いた陛下も
悩んでいた。
「ジャラスはディアターナを
探し人として大陸全土に通達を出すようだ
そうなればコリーアンナを追うことも
難しいだろう」
長い話し合いの後で皇太子は言った。
「西帝国にて大聖女としての身分を与え
ジャラスのみならず他国がディアターナに
手を出せないようにしたい」
しかし陛下は
「大聖女としても大義名分
その力を貴族、民が認めなければ
簡単に称号は与えられん。
特に長老会の連中や大臣たちはなぁ…」
そう言った。
皇后はディアターナを手放したくは
無かった。ずっと現れなかった聖女。
もし聖女が西帝国にいたならば
どんなに良い事か…そう思っていた。
アベルは
常識にも欠け突拍子もないディアターナが
苦手だった。
聖女の力は認めてはいたが
厄介事に巻き込まれる事は避けたかった。
その日から数日が過ぎて
皆はディアターナが姿を消してしまった
事に戸惑った。
「一体どうなるのでしょうか」
「わかりませんね。
ガーディル殿下が皇太子命で
聖女認定を受けさせると言っては
いましたが…」
「ジャラスが強く反発しなければ
良いのですが…」
「正直、厄介ですね。
突然と現れて聖女だなんて…
我が国に必要なのでしょうか」
ディアターナは偶然にも
秘書官と執事の会話を聞いてしまったのだ。
そうよねぇ
皇后様は大丈夫だと言って下さったけど
勝手に入国した身勝手な聖女だなんて
迷惑でしかないもの…
やっぱり出て行くのが1番よね
ディアターナは部屋に戻ると
宮入りした時の荷物をまとめ
巾着の中身を確認した。
うん、これだけお金があれば
すぐに銀行へ行かなくても
大丈夫そうね。
ディアターナは
皆に世話になった礼と
皇后にお茶が出来なくなった事を詫びる
手紙を書くと警備が手薄になった
時間に食材運びの荷馬車に隠れて
王宮を後にした。
続く
まず1つ目
大聖堂にて西帝国の聖女として
身分証明を取得する事
そして2つ目は
西帝国で新たな身分を手にして
貴族になる事
最後の3つ目は
西帝国を出て行く事
だった。
1つ目と2つ目は王家が後ろ盾になり
ジャラスから守れるという好条件だが
1つ目の条件は
ディアターナは再び聖女という身分で
利用されるのは嫌だと思った。
2つ目
貴族となれば自由に動けなくなる
可能性がある
3つ目
現在ジャラスで起きている暴動と反乱
他国にも知れ渡ってしまった
聖女ディアターナの失踪。
もし他国で拘束されたなら
ジャラスに戻されて何かしらの罰を
受けるだろう…
これは私の人生の選択を迫られている
のね…
ディアターナは考えていた思いを
皇后に言うかどうかを悩んだが
関係ない人に迷惑をかけては
いけないわね…と思い答えを出した。
「私は3つ目を選びます」
ディアターナの返答に皇后は驚いた。
「3……
何故、、何故なの?」
皇后にとって3つ目は選択しないで
あろうカマかけだった。
陛下も殿下たちも願わくば1を選択して
西帝国の聖女としてディアターナを
保護し歴代聖女や聖女コリーアンナに
ついてディアターナから学びたいと
考えていた。
2つ目ならば
西帝国にて新たな身分を手にして
貴族として支えてもらいたい。と
思っていた。
私たちに都合のいい提案だったわ…
まさか3だとは…
下手な選択肢を与えてしまった皇后は
額に手をおいて項垂れた
「あの、、
3を選んだ理由を伝えても
よろしいでしょうか」
ディアターナの言葉に我に返った
皇后は
「えぇ、是非とも教えてもらいたいわ」
と言った。
「理由の1つは
これ以上 皆様に迷惑をかけては
いけないと思った事です。
もう1つは聖女コリーアンナの
願いを叶えるためにコリーアンナの
生まれた地に行きたい事です」
皇后は慌てた
「迷惑だなんて、何故そう考えるの
あなたを1人守る事ぐらい
私たちには簡単な事なのよ。
それにコリーアンナの生まれた地って
西帝国でしょう?
護衛だって移動だって用意できるわ」
ディアターナは少し考えながら言った。
「ジャラスでは私が居なくなった事で
大変な事になってしまったようですし
もし私がここに居たら西帝国の人たちに
迷惑がかかります。
それと聖女コリーアンナの生まれた地は
西帝国ではなく北のウィルゾーという
小さな街だそうです」
「待って勇者の森がコリーアンナの
生誕地なのよ。歴史書にも記されているわ」
「はいコリーアンナが聖女の力を
手にして戦った場所は間違いなく
勇者の森です。しかしながら本人は
ウィルゾーにコリーアンナの歴史が、、
誕生の秘密があると言っています」
皇后は頭の中に??が並んだ。
本人が言った?数百年前の人物が?
この子は何を言っているの?
皇后の頭の中は混乱していた…
シーン
「はぁ、ディアターナ
私に少し時間をくれないかしら
ちょっと整理したいわ」
「はい」
「近くお茶に誘ってもいいかしら」
「もちろんです」
「そう、ありがとう」
皇后とディアターナの初めての茶会は
お開きになった。
ディアターナは部屋に戻ると
その時に備えてある事を始めた
それは石碑に書かれていた神語を
現代語にした文であった。
4時間を費やして完成させた
文を読み直しながら皇后宛に
手紙も添えて封を閉じた
「終わったぁー
4時間で出来たなら上出来ね」
時刻は深夜
ディアターナは手紙を引き出しに
しまうと夢の中に落ちて行った。
数日後
陛下と皇后
ガーディル、そしてアベルは
家族揃って食事をした後で
ディアターナの話をしていた。
皇后から話を聞いた陛下も
悩んでいた。
「ジャラスはディアターナを
探し人として大陸全土に通達を出すようだ
そうなればコリーアンナを追うことも
難しいだろう」
長い話し合いの後で皇太子は言った。
「西帝国にて大聖女としての身分を与え
ジャラスのみならず他国がディアターナに
手を出せないようにしたい」
しかし陛下は
「大聖女としても大義名分
その力を貴族、民が認めなければ
簡単に称号は与えられん。
特に長老会の連中や大臣たちはなぁ…」
そう言った。
皇后はディアターナを手放したくは
無かった。ずっと現れなかった聖女。
もし聖女が西帝国にいたならば
どんなに良い事か…そう思っていた。
アベルは
常識にも欠け突拍子もないディアターナが
苦手だった。
聖女の力は認めてはいたが
厄介事に巻き込まれる事は避けたかった。
その日から数日が過ぎて
皆はディアターナが姿を消してしまった
事に戸惑った。
「一体どうなるのでしょうか」
「わかりませんね。
ガーディル殿下が皇太子命で
聖女認定を受けさせると言っては
いましたが…」
「ジャラスが強く反発しなければ
良いのですが…」
「正直、厄介ですね。
突然と現れて聖女だなんて…
我が国に必要なのでしょうか」
ディアターナは偶然にも
秘書官と執事の会話を聞いてしまったのだ。
そうよねぇ
皇后様は大丈夫だと言って下さったけど
勝手に入国した身勝手な聖女だなんて
迷惑でしかないもの…
やっぱり出て行くのが1番よね
ディアターナは部屋に戻ると
宮入りした時の荷物をまとめ
巾着の中身を確認した。
うん、これだけお金があれば
すぐに銀行へ行かなくても
大丈夫そうね。
ディアターナは
皆に世話になった礼と
皇后にお茶が出来なくなった事を詫びる
手紙を書くと警備が手薄になった
時間に食材運びの荷馬車に隠れて
王宮を後にした。
続く
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