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第一章・思ってもみない結婚
5・初めてのデート
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「直哉さん?どうしてここに┉」
何故か私の会社の前にいるのに有り得ないとビックリしつつ近付いた。
「近くまで来たので…もしかしたら内藤さんがまだ会社にいるかもしれないと思って来ました。」
そうなんですかと言いながらも私の心臓はバクバクで┉
突然で驚いたのもあるけど┉思わず「直哉さん」って言ってしまった!
大丈夫かな?バレてないよね?馴れ馴れしいって思うだろうか┉無茶苦茶恥ずかしい。
どうか気付いていませんように!と思っていたら┉
「名前で呼ばれて少し驚きました。なのでこちらも涼さんってお呼びしてもいいでしょうか?」
バレてた!私は恥ずかしさで真っ赤になった顔で頷いて、どうぞ┉と弱々しく呟いた。
「良かったら、これから食事でも行きませんか?」
その突然のお誘いにちょっとだけ動揺したけど、夕食もまだだし┉
「はい。私もまだなんです。だけどすみませんが、一階のロビーで少しお待ちいただいていいでしょうか?取材の原稿を編集部に置いてまいりますので。」と社内に案内する。
大企業の御曹司┉こんな小さな出版社のロビー待たせていいの?って思いながらも、いそいそと編集部へ行こうとする。そこへ偶然編集長が現れる。
「東雲さーん。涌井さんの取材から帰りました。すみませんが今から予定がありまして、もう退社させていだだいても良いでしょうか?」
「涼どうした?この後予定か。もうとっくに退社時間過ぎてるし帰っていいぞ!それなら取材の荷物、編集部まで俺が持っていってやるから、このまま帰れば?」
内心やった!と思ったけれど、申し訳ありません┉と言いながら荷物を押し付ける。
「おっ、なんだその豪華な花束は!お前さては…モテモテだな?」
──えっ、何言ってるんだろ?編集長てば!
涌井さんから頂いたものですと伝えて、編集部に飾っておいて下さいねと頼んだ。
編集長のおかげで早々と身軽になった私は、さあ帰ろうって振り返る。
直哉さんはじっとこちらを見ていたようだったが何も言わずに待っていてくれた。
そして、待っているほんの少しの間に予約してくれたと言う近くのイタリアンのお店に二人で向かう。
お金持ちだと直前でも予約って取れるのかな?と感心しながらも、何やらウキウキとしてしまう。
──だって初めてのデートなんだ┉生まれて初めてなんだよ?
もしかして道行く人からしたら、私達ってカップルに見える?なんて思ってしまった。
そんな事を思っている間に高級そうなお店に着いて中に入る。やっぱり思った通りの素敵なお店にテンションアップで。
それからメニューを前に悩みまくる私を見兼ねて直哉さんがワインやオススメの料理を注文してくれた。
──恥ずかしい!焦って何も出来ない私。
料理が運ばれて来て、ホントに美味しいですね!と舌鼓を打っていると、突然直哉さんが切り出す。
「涼さんは、私との結婚をどう思ってますか?」
突然の事に驚くが、これを聞きたくて誘ったのだなと理解した。それならここは正直に┉
「そうですね、今の時代に有り得ないと思います。政略結婚なんて。」
それには直哉さん同意して頷く。
「おまけに政略結婚といっても、直哉さん側には一切得ありませんよね?私はともかく┉」
「全く得がないかと言うとそうでもないですよ。そちらの叔父さんとのコネクションはそれなりに魅力がありますから。元々お父様の会社ですよね?」
そうなんだ?と思ったけれど、その会社も伏木さんからの援助があっての今なんですが┉と思ってしまって複雑な気持ちになる。
「ですから私はそんなに悪い話しでもないんじゃないかと。もし結婚してくれるなら、涼さんが望むならそのまま今の仕事を続けて貰ってもいいですし。もちろん関連会社に転職したければお世話しますが┉」
──結婚?あまりの事に言葉が出ない!
こんな人と?こんなハイスペックな人と結婚するの?私が┉
すっかり動揺してしまって、今の仕事好きですから┉と呟いた私は、この後の直哉さんの言葉に再び凍り付く事になる。
「でも番にはなりません。番に関しては自己責任で見つけましょう。お互いに。」
──ハッ?それって┉どういう意味なの?
何故か私の会社の前にいるのに有り得ないとビックリしつつ近付いた。
「近くまで来たので…もしかしたら内藤さんがまだ会社にいるかもしれないと思って来ました。」
そうなんですかと言いながらも私の心臓はバクバクで┉
突然で驚いたのもあるけど┉思わず「直哉さん」って言ってしまった!
大丈夫かな?バレてないよね?馴れ馴れしいって思うだろうか┉無茶苦茶恥ずかしい。
どうか気付いていませんように!と思っていたら┉
「名前で呼ばれて少し驚きました。なのでこちらも涼さんってお呼びしてもいいでしょうか?」
バレてた!私は恥ずかしさで真っ赤になった顔で頷いて、どうぞ┉と弱々しく呟いた。
「良かったら、これから食事でも行きませんか?」
その突然のお誘いにちょっとだけ動揺したけど、夕食もまだだし┉
「はい。私もまだなんです。だけどすみませんが、一階のロビーで少しお待ちいただいていいでしょうか?取材の原稿を編集部に置いてまいりますので。」と社内に案内する。
大企業の御曹司┉こんな小さな出版社のロビー待たせていいの?って思いながらも、いそいそと編集部へ行こうとする。そこへ偶然編集長が現れる。
「東雲さーん。涌井さんの取材から帰りました。すみませんが今から予定がありまして、もう退社させていだだいても良いでしょうか?」
「涼どうした?この後予定か。もうとっくに退社時間過ぎてるし帰っていいぞ!それなら取材の荷物、編集部まで俺が持っていってやるから、このまま帰れば?」
内心やった!と思ったけれど、申し訳ありません┉と言いながら荷物を押し付ける。
「おっ、なんだその豪華な花束は!お前さては…モテモテだな?」
──えっ、何言ってるんだろ?編集長てば!
涌井さんから頂いたものですと伝えて、編集部に飾っておいて下さいねと頼んだ。
編集長のおかげで早々と身軽になった私は、さあ帰ろうって振り返る。
直哉さんはじっとこちらを見ていたようだったが何も言わずに待っていてくれた。
そして、待っているほんの少しの間に予約してくれたと言う近くのイタリアンのお店に二人で向かう。
お金持ちだと直前でも予約って取れるのかな?と感心しながらも、何やらウキウキとしてしまう。
──だって初めてのデートなんだ┉生まれて初めてなんだよ?
もしかして道行く人からしたら、私達ってカップルに見える?なんて思ってしまった。
そんな事を思っている間に高級そうなお店に着いて中に入る。やっぱり思った通りの素敵なお店にテンションアップで。
それからメニューを前に悩みまくる私を見兼ねて直哉さんがワインやオススメの料理を注文してくれた。
──恥ずかしい!焦って何も出来ない私。
料理が運ばれて来て、ホントに美味しいですね!と舌鼓を打っていると、突然直哉さんが切り出す。
「涼さんは、私との結婚をどう思ってますか?」
突然の事に驚くが、これを聞きたくて誘ったのだなと理解した。それならここは正直に┉
「そうですね、今の時代に有り得ないと思います。政略結婚なんて。」
それには直哉さん同意して頷く。
「おまけに政略結婚といっても、直哉さん側には一切得ありませんよね?私はともかく┉」
「全く得がないかと言うとそうでもないですよ。そちらの叔父さんとのコネクションはそれなりに魅力がありますから。元々お父様の会社ですよね?」
そうなんだ?と思ったけれど、その会社も伏木さんからの援助があっての今なんですが┉と思ってしまって複雑な気持ちになる。
「ですから私はそんなに悪い話しでもないんじゃないかと。もし結婚してくれるなら、涼さんが望むならそのまま今の仕事を続けて貰ってもいいですし。もちろん関連会社に転職したければお世話しますが┉」
──結婚?あまりの事に言葉が出ない!
こんな人と?こんなハイスペックな人と結婚するの?私が┉
すっかり動揺してしまって、今の仕事好きですから┉と呟いた私は、この後の直哉さんの言葉に再び凍り付く事になる。
「でも番にはなりません。番に関しては自己責任で見つけましょう。お互いに。」
──ハッ?それって┉どういう意味なの?
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