【完結】あなたの妻(Ω)辞めます!

MEIKO

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第7章・番外編

103・内藤家のクリスマスパーティー

 今日は叔父さんの家でクリスマスパーティーが開かれる。
 パーティーといっても、招待されてるの私達だけだけど┉。

 直哉さんはお仕事があるので、お昼に私と子供達だけで来ている。
 ちょっと残念だけど、年末の忙しい時期だから仕方がないね?

 その代わりに、お正月は家族水入らずでゆっくりと過ごそうと思ってる。

 「皆んないらっしゃい!良く来てくれたね。風邪とか引いてないかな?寒いから気を付けなくっちゃね~。」

 瑞樹くんがそう言って、私達を迎えてくれる。
 奥から優さん、叔父さんや香苗さんも口々に私達が来た事を喜んでくれているんだ。

 瑞樹くんと優さんは最近結婚して、叔父さん達と一緒に住んでいる。
 いわゆるマスオさん状態だね!
 凄く幸せそうで楽しい内藤家になったよ。

 そして、何と!瑞樹くんご懐妊!!
 これからどんどん賑やかになってくるね~。
 柚子や咲哉にとって初めての従兄弟が出来るし、これから益々こういうイベントも活発になりそう!

 「瑞樹くんこそ体調大丈夫?悪阻つわりとかあって大変じゃない?無理しないようにね!」
 そう言って、瑞樹くんを気遣う。

 「もう安定期に入ったから大丈夫なんだよ。涼さん、瑞樹初めての出産だから、いろいろアドバイスとかサポートしてやってください。よろしくお願いします。」
 優さんがそう頼んできて、もうすっかりいい旦那さん&パパになってるな~って嬉しくなった。

 「さあ柚子に咲哉、クリスマスプレゼントもあるし、でっかいケーキもあるぞ?皆んなパーティー始めるぞ~!」

 「うわぁ~うれしい!」
 「あ~い!」

 叔父さんの音頭でパーティーが始まって、子供達は大きなケーキにツリーの下に置いてあるクリスマスプレゼントに興味津々になっている。

 「まっかなおはな~の、とないさんはぁ~」「はな!」

 ケーキにキャンドルを灯して、クリスマスソングを子供達が歌い出す。
 ちょっとまだお昼だから、雰囲気は今ひとつかもしれないけれど、その楽しげな様子に大満足だ。
 皆んなで集まってこうやってクリスマスを祝う。
 以前の内藤家では考えられなった事だ┉。

 私はふっと昔を思い出す。
 一人きりでクリスマスケーキを食べたあの日を。
 友達と別れた後、家に帰ると一人で。
 それを思ったら、今の私達って何て幸せなんだろう!

 だけど、この場に一人足りない┉。
 やっぱり直哉さんも一緒に居て欲しいなぁ。
 そんな様子の私に気付いて、叔父さんが口を開く。

 「涼、今日な俺達からサプライズプレゼントがあるんだ。夜、直哉くんと二人でクリスマスディナーに行って来い!予約してあるそうだぞ?柚子と咲哉は任せて二人でゆっくり美味しい物食べて来いな!」

 「そうそう!ゆっくりして来てね。なんなら子供達はうちに泊まってもいいから。」

 叔父さんと香苗さんがそう言って微笑んでいる。
 それに瑞樹くんと優さんもニコニコしながら頷く。

 ──本当に!?二人きりって、いいのかな?

 「きのうパパから言われたよ!よるママとおでかけしてもいいか?って。いいよー!って言ったよ~」
  
 昨日から?直哉さんも含めたサプライズなんだね!私へのサプライズなんだ。

 そう思ったら嬉しくって笑ったけど、皆んなの気遣いに涙ぐんでしまう。

 「おい涼!今は楽しいクリスマスパーティーだぞ?泣いてる暇なんかないぞ~。次はジングルベル歌おう!せーの!」

 叔父さん達と子供達がジングルベルを歌い出して、楽しいパーティーが再開する。
 私も泣き笑いで一緒に歌って、今夜本当に楽しみだな!ってウキウキしたんだ──。
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