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第八章・アノー家の人達
66・サプライズ
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その事実に驚愕した…そんなことが?そういえば、ちょっと言葉は悪いが公爵様はなんていうかな…思慮が浅い?先見の明が無い?行動力もイマイチだし、度胸も無い…なんかめっちゃ酷いこと言っちゃってるけど、そんな感じだ。
それなのに聞くところによると公爵家の収入は鰻上りらしいし、どうなってるのかな?って思ってた。それが坊ちゃまがお小さい頃から指揮を取っていたからなんて!だけど坊ちゃまの個人の資産、どんだけなのよ?あんな高価な指輪、ポンといくつも買えちゃうくらいなの?怖っわ!
急にドキドキしちゃって胸を押さえていると、ふと頭に浮かぶのは隔世遺伝という言葉…
大旦那様は誰もが知るほどの勇猛果敢で頭もキレるお方だ。そしてそれは坊ちゃまも…そこで考えちゃうのは、僕達の子供は…ダメな子って感じ?
──いやいやぁ~例えそうでも僕は愛する!大好きな坊ちゃまと自分の子供だし、それはきっと坊ちゃまだって…。親から愛され無かった僕達の、それは揺るぎない決意だ!
「それはないよ大丈夫!だって手取り足取り愛情を込めて指導するから。それに私とエリオットの子だよ?可愛くて賢い子供に決まってる」
その言葉にギョッとする…今、声に出してませんでしたよね?って。坊ちゃまってば、時々こんなことがあるような…サトリかな~?
そう戸惑っちゃったけど、その言葉には僕も完全同意だ!愛情を与えられて育った子供が道を踏み外す訳ない。きっと大丈夫!そう思えた。だけどさっきの指輪の件は…何やかんやで僕が落ち着かないだけなんだけどね?それで坊ちゃまにケースの使い方を教えて欲しいと誤魔化して、その置き場所を考えようと部屋へと入って行く。
今まで説明してこなかったけど、寮の部屋はこんな感じ!
入ると大きなリビングがあってその一画にキッチンがある。対面キッチンってやつだね。それと比較的大きなトイレ&洗面台付きのバスルームがあって、あと角部屋だから景色の良い坊ちゃまの寝室が。それとは反対側に僕が寝るだけの小さな次の間があるんだ。あるんだけど…何故こんなことに?
突如目に飛び込んできたのは、扉が開け放たれた坊ちゃまの寝室だ。その角にウォークインクローゼットが…あったはずだよね?何故だかそれが取っ払われている。そしてその分大きくなった寝室に、巨大なベッドが!へっ…いつの間に?
「ぼ、坊ちゃま、クローゼットがありません!それに何?あのでっかいベッドは…」
そう愕然としている僕を尻目にふふふと坊ちゃまは笑って、相当に色々あった今日イチの驚くべきことを言う。
「改装したんだ。もちろん許可は取ったよ?僕達が出掛けた後直ぐに取り掛かって貰ったんだけど、凄く良い仕上がりだ。安心して?クローゼットは次の間に移動したから」
「えっ…今まで僕が使っていた次の間に!?じゃあ僕は、今日からどこで寝たら…」
そう聞いて、ハッと思い出す。あの時一杯一杯で頭に入って来なかったけど、確かこう言っていた。
『これでもう遠慮はいらないよね?正式に婚約者になったんだから!』
──遠慮はしないって、こゆこと?
そう思った瞬間、ドキン!と胸が跳ねる。そんな僕の心を知ってか知らずか坊ちゃまは、どこか嬉しそうで…
「今日から一緒に寝るよね?そのくらいいいんじゃないか…って」
──あーた!そのくらいって言いますけど、随分大したことですけど?あかん…動悸がするって~!
「練る錬るNERUNERU…寝る」
許容がMAXになって、意味不明な言葉を吐く僕。それに坊ちゃまは心底可笑しそうに笑って…
「大丈夫だよ~一緒に寝たいだけだからね?何にもしないから!」
あのね…古今東西何にもしないって言って、本当にしない試しないのよ?それ、するのがお約束でしょうよ!だから信用出来ないよぉ~
そうモジモジする僕をよそに坊ちゃまは、その真新しい特大ベッドに寝そべり、ポンポンしながら僕へと手招きする。
「ほらほら!とってもフカフカだよ?このベッドもかなり奮発したんだ。全然ギシギシしないから…」
そう言われると気になってくる。そんなに?ギシギシしないの?それにフカフカだってぇ?坊ちゃまはそのベッドに転がってとても気持ち良さそうだ。それで…
思い切ってポン!と飛び込んだ。スプリングが物凄く効いてボヨヨンと揺れる。
「アハハッ、ほんとだぁ気持ちいーい!」
そんな僕を隣で微笑みながら坊ちゃまが見ている。ひとしきり揺れを楽しんだら、そっと隣へと寄り添った。ぎゅっとそのまま抱きしめられて、僕もお返しにと抱きしめる。それからチュッとおでこにキスを受ける…
──本当に幸せだ…心からそう思う。僕なんかが?と一抹の不安はあるけれど、もうそれで卑屈になる段階はとっくに過ぎている。ただ真っすぐにと坊ちゃまを見るだけ…そう思って、僕からキスをした。この大事な指輪の力を借りて、初めてこちらから…
「んぁ…ッ、ふ…ァっ」
箍がハズレたようにキスをする…貪るように!舌を深く絡めて、そのまま食べられるかと思うほどに何度も何度も繰り返す。息も絶え絶えになり胸が大きく上下して、ハフハフと溺れたように息をした…
「ハァ…ッ、これからお風呂に入って少しだけ触ってもいいかい?我慢出来そうにないんだけど」
そのサラサラの銀の髪をかきあげながら艶めいた目をする坊ちゃま…そう言ってからぐっと前を僕にと押し付ける。これ、坊ちゃまの!?それに…触りたいだと?
それなのに聞くところによると公爵家の収入は鰻上りらしいし、どうなってるのかな?って思ってた。それが坊ちゃまがお小さい頃から指揮を取っていたからなんて!だけど坊ちゃまの個人の資産、どんだけなのよ?あんな高価な指輪、ポンといくつも買えちゃうくらいなの?怖っわ!
急にドキドキしちゃって胸を押さえていると、ふと頭に浮かぶのは隔世遺伝という言葉…
大旦那様は誰もが知るほどの勇猛果敢で頭もキレるお方だ。そしてそれは坊ちゃまも…そこで考えちゃうのは、僕達の子供は…ダメな子って感じ?
──いやいやぁ~例えそうでも僕は愛する!大好きな坊ちゃまと自分の子供だし、それはきっと坊ちゃまだって…。親から愛され無かった僕達の、それは揺るぎない決意だ!
「それはないよ大丈夫!だって手取り足取り愛情を込めて指導するから。それに私とエリオットの子だよ?可愛くて賢い子供に決まってる」
その言葉にギョッとする…今、声に出してませんでしたよね?って。坊ちゃまってば、時々こんなことがあるような…サトリかな~?
そう戸惑っちゃったけど、その言葉には僕も完全同意だ!愛情を与えられて育った子供が道を踏み外す訳ない。きっと大丈夫!そう思えた。だけどさっきの指輪の件は…何やかんやで僕が落ち着かないだけなんだけどね?それで坊ちゃまにケースの使い方を教えて欲しいと誤魔化して、その置き場所を考えようと部屋へと入って行く。
今まで説明してこなかったけど、寮の部屋はこんな感じ!
入ると大きなリビングがあってその一画にキッチンがある。対面キッチンってやつだね。それと比較的大きなトイレ&洗面台付きのバスルームがあって、あと角部屋だから景色の良い坊ちゃまの寝室が。それとは反対側に僕が寝るだけの小さな次の間があるんだ。あるんだけど…何故こんなことに?
突如目に飛び込んできたのは、扉が開け放たれた坊ちゃまの寝室だ。その角にウォークインクローゼットが…あったはずだよね?何故だかそれが取っ払われている。そしてその分大きくなった寝室に、巨大なベッドが!へっ…いつの間に?
「ぼ、坊ちゃま、クローゼットがありません!それに何?あのでっかいベッドは…」
そう愕然としている僕を尻目にふふふと坊ちゃまは笑って、相当に色々あった今日イチの驚くべきことを言う。
「改装したんだ。もちろん許可は取ったよ?僕達が出掛けた後直ぐに取り掛かって貰ったんだけど、凄く良い仕上がりだ。安心して?クローゼットは次の間に移動したから」
「えっ…今まで僕が使っていた次の間に!?じゃあ僕は、今日からどこで寝たら…」
そう聞いて、ハッと思い出す。あの時一杯一杯で頭に入って来なかったけど、確かこう言っていた。
『これでもう遠慮はいらないよね?正式に婚約者になったんだから!』
──遠慮はしないって、こゆこと?
そう思った瞬間、ドキン!と胸が跳ねる。そんな僕の心を知ってか知らずか坊ちゃまは、どこか嬉しそうで…
「今日から一緒に寝るよね?そのくらいいいんじゃないか…って」
──あーた!そのくらいって言いますけど、随分大したことですけど?あかん…動悸がするって~!
「練る錬るNERUNERU…寝る」
許容がMAXになって、意味不明な言葉を吐く僕。それに坊ちゃまは心底可笑しそうに笑って…
「大丈夫だよ~一緒に寝たいだけだからね?何にもしないから!」
あのね…古今東西何にもしないって言って、本当にしない試しないのよ?それ、するのがお約束でしょうよ!だから信用出来ないよぉ~
そうモジモジする僕をよそに坊ちゃまは、その真新しい特大ベッドに寝そべり、ポンポンしながら僕へと手招きする。
「ほらほら!とってもフカフカだよ?このベッドもかなり奮発したんだ。全然ギシギシしないから…」
そう言われると気になってくる。そんなに?ギシギシしないの?それにフカフカだってぇ?坊ちゃまはそのベッドに転がってとても気持ち良さそうだ。それで…
思い切ってポン!と飛び込んだ。スプリングが物凄く効いてボヨヨンと揺れる。
「アハハッ、ほんとだぁ気持ちいーい!」
そんな僕を隣で微笑みながら坊ちゃまが見ている。ひとしきり揺れを楽しんだら、そっと隣へと寄り添った。ぎゅっとそのまま抱きしめられて、僕もお返しにと抱きしめる。それからチュッとおでこにキスを受ける…
──本当に幸せだ…心からそう思う。僕なんかが?と一抹の不安はあるけれど、もうそれで卑屈になる段階はとっくに過ぎている。ただ真っすぐにと坊ちゃまを見るだけ…そう思って、僕からキスをした。この大事な指輪の力を借りて、初めてこちらから…
「んぁ…ッ、ふ…ァっ」
箍がハズレたようにキスをする…貪るように!舌を深く絡めて、そのまま食べられるかと思うほどに何度も何度も繰り返す。息も絶え絶えになり胸が大きく上下して、ハフハフと溺れたように息をした…
「ハァ…ッ、これからお風呂に入って少しだけ触ってもいいかい?我慢出来そうにないんだけど」
そのサラサラの銀の髪をかきあげながら艶めいた目をする坊ちゃま…そう言ってからぐっと前を僕にと押し付ける。これ、坊ちゃまの!?それに…触りたいだと?
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