【完結】伯爵家当主になりますので、お飾りの婚約者の僕は早く捨てて下さいね?

MEIKO

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第三章・伯爵家当主マリン

43・事の顛末

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 「あれは、マリンとレオ殿下を離れさせる作戦会議だ!」

 ──へっ?何やら思ってもみない事を聞いたようなぁ…
 僕と乃恵留を?どうして…友達なのに?

 「僕とレオ殿下はただの友達だよ?どうして離れないといけないのかな…」
 
 思わずそう呟いたけど、ミシェルは何やら不服そうな顔をしている。それ…なんや?

 「友達…だって?それにしては仲が良過ぎないか。最近会ったばかりなのに、あれ程仲良くするのは怪しいとしか言えない!もう何年来の関係に見えるが…だから私もクリスも焦ってしまって」
 
 そう言ってミシェルにジト目で見られてしまったけど、おやぁ…クリスもだって?という事は!
 
 「クリスってもしかして…本当にもしかしてなんだけど、クリスはレオ殿下のことが好きなの!?」
 
 僕は今の今まで、クリスがレオを好きだなんて事は、一切考えて無かった!だって、前の王太子殿下である第一王子の婚約者だった訳で。二人の幼馴染だって言ってたけど…レオが王太子になったから、仕方がなく近付いてるんだと思ってたんだけど…違ったのかな?

 「クリスはずっと前から、レオ殿下の事が好きだったらしい。それこそ子供の頃からの初恋だと言っていた。だけど全く相手にされてないって…そんな時にマリンが現れて、焦ったって言ってたぞ?」

 ──そ、そうか!そういう事だったんだ…そう言えば、初めて会った時も乃恵留と一緒に居た。あの時、初めてにも関わらず失礼な態度だったのも…嫉妬だったの?うっそぉ~

 「何か思い当たる節がありそうだな…そうだろ?少しは私の気持ちも分かっただろう。それなのに最近はこの公爵家にも顔を見せずに…私に対してその態度は、酷過ぎると思わないか?」

 僕はそれは怒られても仕方がなかったな…って思う。所詮「小説の中」…そう思い込んでしまって、ミシェルの気持ちを疑ってしまっていた…
 ミシェルは最初からずっと、僕以外には目もくれずに愛してくれていたのに。おまけにクリスのことも…

 ──結局、小説だという事に踊らされていたのは僕だけ…
 目の前には現実のミシェルがいるのに、何を怖がっていたのだろう?

 僕はミシェルに近付いて、その温かな身体をギューッと抱き締める。そして「ごめんなさい!」って素直に謝って頬っぺにチュッとキスをする。

 ──もう迷わない!ミシェルとの結婚に向けて、余計な心配をして疑心暗鬼になるのはよそう!そうしないと、本当に大切なものを失ってしまう…と心に誓う。

 そんな気持ちが伝わったのかミシェルも僕に優しく微笑んで、これからの事を二人で決めていこうねってキスを返してくれる。

 それにしても…クリスだ!そんなに乃恵留の事好きだったの?それを思うと、悪かったな…って後悔する。
 あの態度は今でもどうかと思うけど、僕だって好きな人が他の人と仲良くしていたとしたら、ああなっても仕方がない。面白くないだろうしね?

 だけど思うのは、僕と乃恵留…二人の関係性を知ってもらう必要があるのかもしれないってことだ。信じてくれるかは分からないけど、今後またこんな誤解を受けたとしたら…次こそ愛想を尽かされる!

 「ミシェル、実はもう一つ告白する事があるんだ。だけど僕にとってそれは凄く勇気な必要なことで…。それによって僕の正気を疑われちゃうかも知れない…それでも僕を信じてくれる?」
 
 僕は意を決して真実を伝える事を決めた。正直言って物凄く怖い!だけど…
 ミシェルは、こんな突拍子もない話しを信じてくれるのだろうか…?
 
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