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第3章91話:帰る方法
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かくして、素材については来花が買い取る形となった。
人気グランチューバーとはいえ大学生の来花に、Aランク素材を大量買いするような大金はないので、格安での買い取りということで約束がついた。
「さて、ギガントゴーレムの回収も終わりましたし、先に進みますか」
下層がどんなダンジョンなのかはわからない。
しかし、ここで立ち止まっていてもラチがあかない。
脱出するためには進むしかないだろう。
来花はふと尋ねた。
「そういえば……今思い出したけど、ルミさんって瞬間移動できるのよね? なら、それを使って帰れないかしら?」
ああ……
忘れていた。
確かに瞬間移動ならば、中層へと転移しなおせるかもしれない。
「やってみましょうか。私につかまってください」
「あ、うん」
来花はルミのコートをつかんだ。
ルミは瞬間移動を発動する。
……。
……。
……何も起こらない。
「ダメみたいですね」
「瞬間移動じゃ、階層をワープすることはできないのかしら」
「試したことがないのでわからないですが、そうなのかもしれません」
「じゃあ結局、攻略するしかないってことね……」
瞬間移動では帰れない。
ならばダンジョンを探索し、上への階段を探すしかないだろう。
「あたしは、Aランクの魔物と1対1で戦うのは厳しいわ。だから―――――」
「ええ。大丈夫です。私が守りますよ」
「本当に、あなたがいてくれて助かったわ。サポートは全面的に任せてちょうだい」
「はい。よろしくお願いします」
ルミと来花は歩き始める。
人気グランチューバーとはいえ大学生の来花に、Aランク素材を大量買いするような大金はないので、格安での買い取りということで約束がついた。
「さて、ギガントゴーレムの回収も終わりましたし、先に進みますか」
下層がどんなダンジョンなのかはわからない。
しかし、ここで立ち止まっていてもラチがあかない。
脱出するためには進むしかないだろう。
来花はふと尋ねた。
「そういえば……今思い出したけど、ルミさんって瞬間移動できるのよね? なら、それを使って帰れないかしら?」
ああ……
忘れていた。
確かに瞬間移動ならば、中層へと転移しなおせるかもしれない。
「やってみましょうか。私につかまってください」
「あ、うん」
来花はルミのコートをつかんだ。
ルミは瞬間移動を発動する。
……。
……。
……何も起こらない。
「ダメみたいですね」
「瞬間移動じゃ、階層をワープすることはできないのかしら」
「試したことがないのでわからないですが、そうなのかもしれません」
「じゃあ結局、攻略するしかないってことね……」
瞬間移動では帰れない。
ならばダンジョンを探索し、上への階段を探すしかないだろう。
「あたしは、Aランクの魔物と1対1で戦うのは厳しいわ。だから―――――」
「ええ。大丈夫です。私が守りますよ」
「本当に、あなたがいてくれて助かったわ。サポートは全面的に任せてちょうだい」
「はい。よろしくお願いします」
ルミと来花は歩き始める。
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