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12 いざ、勝負の時!
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ドアが開いて同じように腰にバスタオルを巻いた富田林君が入ってきた。
外がまだ明るいから暗い部屋でも夜ほどには困らない。
隣に座られた。
「やっぱりシャワーなんて聞くんじゃなかったです。少し冷静になってるじゃないですか。」
さっきはちょっと冷静さを欠いていた、それは認める。
それでもそんな風に見られると否定したくもなる。
何も言わずに見つめ合ったまま、ゆっくり動いた。
ベッドに横たわるとまったく覚えのない匂いに包まれた。
その上から少し馴染んだ肌の富田林君が近寄ってきた。
両手をシーツに押し付けられるようにしてキスをされる。
その頬に触れて頭を抱えたいのに手を動かせない。
「まだ・・・・・・本当に間に合ったんですか?」
たくさんのキスをされて頬と言わず顎にも首にも、やっと満足したのか手を離された。
「まだ何もなかった。」
ふぅん。
鼻息で満足そうに反応して首元からゆっくりデコルテにキスが降りていく。
口で器用にバスタオルを外して、その間手は下からもぐり込んで腰のあたりをさまよってる。
緩んだバスタオルが手で払いのけられて、隠された部分にキスが降りていく。
ああぁっ。
先に声を漏らしたのが富田林君だった。
その後ゆっくり胸を這うように顔が動く。
手も止まることなくゆっくりと動く。
「富田林君。」
あんなに先輩面して何度も呼んだ名前を、びっくりするくらい甘く呼んでいた。
「太郎でいいです。香純さん。」
ありがたい、呼びやすい。
「太郎。」
軽く名前を呼んだ。胸の上を動く頭をいとおしそうに抱えて、じっとしていられない体を揺り動かしながら。
いきなり音を立てて胸にキスをして、必死に頭を動かす太郎、合間に吸い付いて甘すぎる痛みを感じるくらい。
浮いた腰に手をやられて押し返された後、ずっしりとした重みを感じる。
バスタオルは外れてはいないはずなのに、明らかに感じる熱がある。
適当に腰のバスタオルを引っ張り、浮かしてもらった隙に思いっきりはがした。
少しの重みを残して引き剥いだ。
あとは夢中で腰を合わせてお互いを刺激し合う。
絡み合う足が何度も滑り落ち、それでも抱えられるように元に戻されて、お互いの腰を引きつけ合うようにして声を重ねた。
「まだ・・・・・・待って。」
あと少しだったのに、急いで離れられた。
時間をおいて重なるのに遠慮もされず一気に深くつながった。
ひときわ大きな声を出して背中をそらせた。
「香純さん・・・・・。」
荒い息の中で名前を呼ばれる。
応える声は震えて、声にならない。
甘えるように欲しがり、早くと先を促すように自分から揺れ、その細い腰にしがみついた。
お互いに声をあげて脱力して、ゆっくりベッドに沈んだ。
仰向けになって手をつないで、息を落ち着かせる。
つないだ手に力を入れて肩口に頭をつける。
もう片方の手を重ねられて包み込まれた。
何て心地いいんだろう。
頼りないと思ってた相手にそんな感想を抱く日が来るなんて、しかも仕事外で。
「ほんの少しだけ勝った気がします。初めて香純さんに勝ちました。」
「何、それ?」
「あんなに夢中になってもらえるなんて思わなくて、想像以上で。少しは参ったって言わせたいです。欲しかったのに、あげたいって思えたんですから、さっきのは僕の勝ちにしてください。」
よく分からない勝負を挑まれてたらしい。
しかもそんな判定を勝手にされて、それはお互い様でしょう?
普通そうじゃない、欲しくて欲しくて、でも求められたいって思うよね。
でもそう思ってた時点で負けた事になる?
「じゃあ、いい。太郎の勝ちでいいよ。」
「素直にそう言われるとそうじゃないですって言いたいです。僕もたまらなく欲しかったです。早くつながりたくて我慢しませんでした。いっきに飛ばし過ぎで、まだまだ時間が余ってます。」
「負けてもいいから、ゆっくり味わいたいです。」
そんな勝ち負けは気にしないでいいから。
「香純さん、あの日、僕を見てくれてましたよね。」
そこはどうしてもそう思いたいらしい。
他の子も見たけど、印象に残ったのは確かに太郎が一番。
そういうことにしてもいい。
「爽やかな笑顔の可愛い男の子が来たって思ったのよ。」
「じゃあ、配属の日が楽しみでした?」
「まあね。」
そこは皆で楽しみにしてたから。
「ドキドキしてませんでした?」
「それはないけど・・・・担当に決まってからはちょっとね。」
それ以降の日々はかなりだったけどね。期待とは違うドキドキにハラハラしてわよ。
「ずっと片思いしてる気分でした。お待たせしました。」
都合のいい思考回路は思いっきり前向きに進んでるけど。
始めの瞬間と今だけを上手くつなげてるじゃない。
ロクデモナイ第二号の事がすっかりない事になってる。
ちょっとは重なってたのに。
でもそれを言うと私のモラルを疑われるんだろうか?
それに嵯峨野さんの事も。
いい、黙っておこう。
勝手に解釈をしてもいい、ただ、人には言えない事実だと気がついてほしい。
「お待たせしました。」
体を横にしてこっちを向いて、もう一度言われた。
足をかけられてキスをされて、意味が違ってると分かった。
ゆっくりゆっくり手が動く。
焦らないように、急かされないように、ゆっくりを意識してるように。
首に縋りつくようにして体をくっつけた。
そのまま仰向けに倒して上からキスをする。
私だってゆっくりを心がけてる。
あの日を思い出して爽やかさを味わうように。
耳元で名前を呼んで好きだと告げる。
同じように答えてくれる声を聞く。
腰に置かれた手が太ももから内側へ動くのをゆっくり待つ。
ギリギリのところで指をトントンとされて、顔を離す。
ゆっくり足を動かして体勢を変える。
潤ったそこに指を動かされたら、体が跳ねた。
「ねえ、香純さん、我慢強いよ。ここはとっくに欲しいって言ってるのに、ねえ。」
甘く囁くその顔を引き寄せた。
「じゃあ・・・もっともっと早くきてよ。」
「次はそうする。こんなになる前に我慢できないって教えて。」
「ゆっくりしたいって言うからじゃない。」
思いっきり足を開かれて、水音が激しくなった。
それを聞かないように自分でも声を出す。
「香純さん、もっと欲しがって。これじゃないよね?もっと違うのがいい?」
首を振る、止めないでほしい。
「・・・・まだ・・・もっとして。」
また負けるんだろうか?
勝負をしてるのならまた負けたかもしれない。
我慢はしない。
あげたいって思ってくれるならどん欲に欲しがりたい。
自分につながる腕にすがるようにして、声を出しきる。
ゆっくり指が離れていく。
手を離したからその腕は自由になった。
「香純さん、早く目を開けて。早く早く。」
無理・・・・。
息が落ち着くまで目を閉じてジッとしてた。
隣にいるのは分かってる。
腰に熱いものを押し付けられてるのも分かってるけど、無理、まだ。
ゆっくり大きく息をついて目を開けたら、やっぱり笑顔で見下ろされていた。
目が合った一瞬の後ごそごそと準備をして覆いかぶさってきた。
「今度は僕が我慢できない。つながりたい。」
そう言ってさっさと熱いものを押し付けてきてくっついた。
上からやっぱり甘い顔で見下ろされる。
目が嬉しそうで可愛いくらい。
残念ながら色気らしきものは出てない。
もし目を閉じてる間にぶんぶんと振りまいてるなら、今度は見てあげたい。
「我慢しなくてもいいってうれしいです。」
動かないまま、そう言う。
まだ可愛い笑顔のまま。
「動いて・・・・。」
それは表情の変化を見たいから、決して急かしたわけじゃない・・・はず。
それでも表情が変わった。
やっと見れた。男らしいじゃない、引き締まった顔も出来るじゃない。
その頬に手を当てて。
「来て。」
顔を寄せたくてそう言ったのに、脚を持たれて勢いよく突かれた。
思わず声が出る。
体を起こして半立ちで、動き始めた。
顔が遠くなった、見えない・・・・。
でも先に目を閉じた。
開けてるのは無理だった。
持たれた足先に力を入れて、腰を引き寄せるようにした。
大きく低い声を漏らしながら自分にぶつかる音と水音がいやらしく響く。
声もその度に揺れて言葉にはならない。
また負けたことになるだろう。
勝負を挑まれたと思うだろうから。
どっちの表情が好きかと言われてもどっちも好きだけど、もっと見たかった。
自分にだけ向けてくれそうなあの引き締まった表情を。
また今度でいい・・・・。
目を閉じたまま眠った。
外がまだ明るいから暗い部屋でも夜ほどには困らない。
隣に座られた。
「やっぱりシャワーなんて聞くんじゃなかったです。少し冷静になってるじゃないですか。」
さっきはちょっと冷静さを欠いていた、それは認める。
それでもそんな風に見られると否定したくもなる。
何も言わずに見つめ合ったまま、ゆっくり動いた。
ベッドに横たわるとまったく覚えのない匂いに包まれた。
その上から少し馴染んだ肌の富田林君が近寄ってきた。
両手をシーツに押し付けられるようにしてキスをされる。
その頬に触れて頭を抱えたいのに手を動かせない。
「まだ・・・・・・本当に間に合ったんですか?」
たくさんのキスをされて頬と言わず顎にも首にも、やっと満足したのか手を離された。
「まだ何もなかった。」
ふぅん。
鼻息で満足そうに反応して首元からゆっくりデコルテにキスが降りていく。
口で器用にバスタオルを外して、その間手は下からもぐり込んで腰のあたりをさまよってる。
緩んだバスタオルが手で払いのけられて、隠された部分にキスが降りていく。
ああぁっ。
先に声を漏らしたのが富田林君だった。
その後ゆっくり胸を這うように顔が動く。
手も止まることなくゆっくりと動く。
「富田林君。」
あんなに先輩面して何度も呼んだ名前を、びっくりするくらい甘く呼んでいた。
「太郎でいいです。香純さん。」
ありがたい、呼びやすい。
「太郎。」
軽く名前を呼んだ。胸の上を動く頭をいとおしそうに抱えて、じっとしていられない体を揺り動かしながら。
いきなり音を立てて胸にキスをして、必死に頭を動かす太郎、合間に吸い付いて甘すぎる痛みを感じるくらい。
浮いた腰に手をやられて押し返された後、ずっしりとした重みを感じる。
バスタオルは外れてはいないはずなのに、明らかに感じる熱がある。
適当に腰のバスタオルを引っ張り、浮かしてもらった隙に思いっきりはがした。
少しの重みを残して引き剥いだ。
あとは夢中で腰を合わせてお互いを刺激し合う。
絡み合う足が何度も滑り落ち、それでも抱えられるように元に戻されて、お互いの腰を引きつけ合うようにして声を重ねた。
「まだ・・・・・・待って。」
あと少しだったのに、急いで離れられた。
時間をおいて重なるのに遠慮もされず一気に深くつながった。
ひときわ大きな声を出して背中をそらせた。
「香純さん・・・・・。」
荒い息の中で名前を呼ばれる。
応える声は震えて、声にならない。
甘えるように欲しがり、早くと先を促すように自分から揺れ、その細い腰にしがみついた。
お互いに声をあげて脱力して、ゆっくりベッドに沈んだ。
仰向けになって手をつないで、息を落ち着かせる。
つないだ手に力を入れて肩口に頭をつける。
もう片方の手を重ねられて包み込まれた。
何て心地いいんだろう。
頼りないと思ってた相手にそんな感想を抱く日が来るなんて、しかも仕事外で。
「ほんの少しだけ勝った気がします。初めて香純さんに勝ちました。」
「何、それ?」
「あんなに夢中になってもらえるなんて思わなくて、想像以上で。少しは参ったって言わせたいです。欲しかったのに、あげたいって思えたんですから、さっきのは僕の勝ちにしてください。」
よく分からない勝負を挑まれてたらしい。
しかもそんな判定を勝手にされて、それはお互い様でしょう?
普通そうじゃない、欲しくて欲しくて、でも求められたいって思うよね。
でもそう思ってた時点で負けた事になる?
「じゃあ、いい。太郎の勝ちでいいよ。」
「素直にそう言われるとそうじゃないですって言いたいです。僕もたまらなく欲しかったです。早くつながりたくて我慢しませんでした。いっきに飛ばし過ぎで、まだまだ時間が余ってます。」
「負けてもいいから、ゆっくり味わいたいです。」
そんな勝ち負けは気にしないでいいから。
「香純さん、あの日、僕を見てくれてましたよね。」
そこはどうしてもそう思いたいらしい。
他の子も見たけど、印象に残ったのは確かに太郎が一番。
そういうことにしてもいい。
「爽やかな笑顔の可愛い男の子が来たって思ったのよ。」
「じゃあ、配属の日が楽しみでした?」
「まあね。」
そこは皆で楽しみにしてたから。
「ドキドキしてませんでした?」
「それはないけど・・・・担当に決まってからはちょっとね。」
それ以降の日々はかなりだったけどね。期待とは違うドキドキにハラハラしてわよ。
「ずっと片思いしてる気分でした。お待たせしました。」
都合のいい思考回路は思いっきり前向きに進んでるけど。
始めの瞬間と今だけを上手くつなげてるじゃない。
ロクデモナイ第二号の事がすっかりない事になってる。
ちょっとは重なってたのに。
でもそれを言うと私のモラルを疑われるんだろうか?
それに嵯峨野さんの事も。
いい、黙っておこう。
勝手に解釈をしてもいい、ただ、人には言えない事実だと気がついてほしい。
「お待たせしました。」
体を横にしてこっちを向いて、もう一度言われた。
足をかけられてキスをされて、意味が違ってると分かった。
ゆっくりゆっくり手が動く。
焦らないように、急かされないように、ゆっくりを意識してるように。
首に縋りつくようにして体をくっつけた。
そのまま仰向けに倒して上からキスをする。
私だってゆっくりを心がけてる。
あの日を思い出して爽やかさを味わうように。
耳元で名前を呼んで好きだと告げる。
同じように答えてくれる声を聞く。
腰に置かれた手が太ももから内側へ動くのをゆっくり待つ。
ギリギリのところで指をトントンとされて、顔を離す。
ゆっくり足を動かして体勢を変える。
潤ったそこに指を動かされたら、体が跳ねた。
「ねえ、香純さん、我慢強いよ。ここはとっくに欲しいって言ってるのに、ねえ。」
甘く囁くその顔を引き寄せた。
「じゃあ・・・もっともっと早くきてよ。」
「次はそうする。こんなになる前に我慢できないって教えて。」
「ゆっくりしたいって言うからじゃない。」
思いっきり足を開かれて、水音が激しくなった。
それを聞かないように自分でも声を出す。
「香純さん、もっと欲しがって。これじゃないよね?もっと違うのがいい?」
首を振る、止めないでほしい。
「・・・・まだ・・・もっとして。」
また負けるんだろうか?
勝負をしてるのならまた負けたかもしれない。
我慢はしない。
あげたいって思ってくれるならどん欲に欲しがりたい。
自分につながる腕にすがるようにして、声を出しきる。
ゆっくり指が離れていく。
手を離したからその腕は自由になった。
「香純さん、早く目を開けて。早く早く。」
無理・・・・。
息が落ち着くまで目を閉じてジッとしてた。
隣にいるのは分かってる。
腰に熱いものを押し付けられてるのも分かってるけど、無理、まだ。
ゆっくり大きく息をついて目を開けたら、やっぱり笑顔で見下ろされていた。
目が合った一瞬の後ごそごそと準備をして覆いかぶさってきた。
「今度は僕が我慢できない。つながりたい。」
そう言ってさっさと熱いものを押し付けてきてくっついた。
上からやっぱり甘い顔で見下ろされる。
目が嬉しそうで可愛いくらい。
残念ながら色気らしきものは出てない。
もし目を閉じてる間にぶんぶんと振りまいてるなら、今度は見てあげたい。
「我慢しなくてもいいってうれしいです。」
動かないまま、そう言う。
まだ可愛い笑顔のまま。
「動いて・・・・。」
それは表情の変化を見たいから、決して急かしたわけじゃない・・・はず。
それでも表情が変わった。
やっと見れた。男らしいじゃない、引き締まった顔も出来るじゃない。
その頬に手を当てて。
「来て。」
顔を寄せたくてそう言ったのに、脚を持たれて勢いよく突かれた。
思わず声が出る。
体を起こして半立ちで、動き始めた。
顔が遠くなった、見えない・・・・。
でも先に目を閉じた。
開けてるのは無理だった。
持たれた足先に力を入れて、腰を引き寄せるようにした。
大きく低い声を漏らしながら自分にぶつかる音と水音がいやらしく響く。
声もその度に揺れて言葉にはならない。
また負けたことになるだろう。
勝負を挑まれたと思うだろうから。
どっちの表情が好きかと言われてもどっちも好きだけど、もっと見たかった。
自分にだけ向けてくれそうなあの引き締まった表情を。
また今度でいい・・・・。
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