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13 そしてよくある二人は、よくあるようにこうなったのです。
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中途半端に起きたのは夜の遅い時間だった。
もっとちゃんとメイクを落としたりしたい。
隣ですやすやと言えるほどの寝息で寝てる富田林君を起こさないように、ゆっくりとベッドを離れた。
適当に足に触れた方のバスタオルを拾い、体に巻き付けて寝室を出た。
洗面台の片隅に見覚えのある袋があった。
良かった!
シャワーを借りて化粧も落とす。
服は着れないから適当にもう一枚タオルを借りて体に巻いて、髪を拭いて乾かす。
ドライヤーの音にも起きないらしい。
リビングの明かりをつけて冷蔵庫からお水を取り出して飲む。
勝手に振舞ってるけど、起こすよりはいいだろう。
携帯を見ようかと思ったけど、止めた。
探りの連絡が二人から来てるかもしれない。もしかしたら富田林君の方に。
それでも返事をする時間でもない。
来週まで静かにすれば何かを勝手に察してくれるかもしれないし、もしかしたら忘れてるかもしれない。
一人で起きていても退屈で。
小さい音でテレビをつけた。
社内恋愛は当然いる。
上手くいく人も、行かない人も、誰にも隠したい関係の人達までいる。
でも課内恋愛、しかも隣の席、それは近すぎる。
絶対バレるわけにはいかない。
富田林君にはよくある事だと言った。
指導してる先輩を特別視すること。
先輩が男なら何となく当たり前のパターン、それでも逆っていた?
同期の子にまでご丁寧に伝えた富田林君。
なんで余計なことまで・・・・。
始まった事はいつかは転機を迎える、たいてい終わる。
そうなる前にどちらかが異動したりするだろうか?
始まったばかりなのに最後を思う。
始まらないことに不安だったちょっと前までとは本当に違う心理だ。
「やっぱり厄介。」
つぶやいた言葉は全否定だった。
近いというのはそう言うことだ。
気が付いたら寝室の扉が開いてそこに立ってる富田林君がいた。
「あ、富田林君、お水もらったし、いろいろ勝手に借りちゃった。」
そう言ったら直進してきた。
「自由に使ってもいいです。まず名前が、呼び方が違ってます。何で元に戻ってるんですか?それに後悔してるって顔でした。全然満足には程遠い顔でした。」
「一人で満足な顔してても変じゃない。」
「やっぱり厄介だって、そう言ってましたよね。」
聞こえたらしい、耳がいいことは確かだ。
「きっといろいろ考えて最終的に思ったんでしょうけど、さっき始まったばかりなのに・・・・あんなに嬉しそうだったのに。」
嬉しそうって何?
「太郎、呼び方はそうする。それにバレたら面倒だなあって思っただけ。だからバレないようにしたいって思っただけよ。今は単純にそう思っただけだから。」
ちゃんと目を見て話しをした。
「ねえ、シャワー浴びてきたら。出来たら着るものを借りれる?」
「そのままでいいじゃないですか。必要ないですよね。」
そう言ってバスルームに行った太郎。
手には何も持ってない。
そっちもバスタオルで出てくるつもり?
そうだった、バスタオルを巻いたお揃いの二人になった。
「ねえ、肩が冷えるし、このままじゃあ困る。」
「大丈夫です。布団があります。」
テレビを消してさっさと消灯された。
手を引かれて寝室に戻る。
腕に抱き寄せられて、布団もかけられた。
「朝までこのままでいれると思ってるの?」
「そんなに寝相が悪いんですか?」
「そんなにって言うほどじゃなくても、タオルははだけるし、大人しく腕の中だけにいるとは思えないけど。」
「じゃあ目が覚めて、こうやってないのに気が付いたら抱え直します。冷えないです。」
Tシャツ一枚借りるのがこんなに大変だったとは。
「分かった。」
借りれないならしょうがない、ふて寝してやる。
目を閉じた。
「おやすみなさい、香純さん。また朝ですね。」
「うん。お休み。」
最初の夜だから不貞腐れた態度は押し隠して挨拶はした。
よく眠れた。
まさか後輩の腕の中が心地よかったとは誰にも言えないけど、過ぎた量のお酒とちょっとのバタバタで疲れたんだと思う。
そしてうっすら目が覚めるころ、名前を呼ばれてるのに気が付いた。
「香純さん・・・起きませんか?」
「朝?・・・・・寝坊したい・・・ゆっくりでいい・・・・。」
何とか答えた。
まだまどろみの中にいる、もう一度落ちて行きたい。
「約束でした、もう朝です。」
「じゃあお昼前。」
目は開けない、寝てるの!!
そう言ったのに、明らかにくっついてきた。
手が動いてる。
触れてる手を感じる・・・・バスタオルはどこ?
首を伸ばした。
そこに丸い頭がある。
しつこくくっついてくる頭だ。
声が・・・漏れる。
「起きてるみたいです、頭より先に、体が、ほらっ。」
明らかに胸に手をやってそう言われた。
はっきり触ってる。
「もう、やめてぇ。」
少しもそうは聞こえなかったかもしれない。
つい目を開けてしまったじゃない。
目の前にいた。
思ったより暗い。
かなり早い時間じゃない?
朝というより夜明け前くらいに。
「どうしても我慢したくなくて。ちょっと早いですがいいですよね。」
そう言って体を仰向けにされた。
上から見下ろされる。
「まだ寝れるじゃない。」
「もう遅いです。しっかり起きてるじゃないですか。」
そう言って顔が近寄った。
途中首に手をかけたのは自分の腕だった、何をしてる、自分?
キスの音が響く部屋。
どんどん湿度が増す。
行方不明のバスタオルの事なんてもういい、どうせ今は用がないし。
くっついた二人の体を遮る布がない事だけは分かってる。
勢いよく応えてたら自分が上になった。
上から太郎の顔を見降ろす。
やっぱり嬉しそうな笑顔で、望んだ色っぽい顔はない。
「ねえ、欲しいって顔をして。」
腰に手を当てて、ゆっくり手をお腹の辺りで動かした。
意味ありげに、時々下に下りたり。
少し表情が変わる。
声を出して息をつきながら、何かを期待する表情に。
太郎の手を腰に感じた。
そっちもさっきからお尻や腰をなぞって往復してる。
先に手を下ろした。
包み込むようにして触れた。
固くてすっかり立ち上がったそこに。
息を大きくついて目を閉じた顔を見てる。
ちょっと違うけど、これはこれで、そそる。
ゆっくり動かすと私の腰をさまよっていた手が止まる。
時々目が開くと熱っぽく見られる。
その度にキスをして動かす手を速める。
耐えられないらしく私の腰をぎゅっとつかんでくる。
顎も上がり聞いたことのない声を出してる。
切ないような、甘いような。
握る力を入れて最後まで動かした。
どくどくと出し切って静かになった太郎。私の腰からも手が離れた。
テイッシュをとり飛び出したものを拭いてあげる。
朝から何してるの?
しかも昨日の今日で?
「太郎、男らしい所見せて。」
息をついて、目を開けた太郎にお願いした。
今度こそ。
寝顔はやっぱり元の後輩顔に戻ってた。
最初からパキパキと仕事をして任せられるくらいだったら、少しはあんな表情にも出会えただろうに。
うす明るくなった室内で寝顔を見ながらそう思った。
ゆっくり起きだしてシャワーを浴びた。
まったく知らない所であの二人に知られてるなんて、これでロクデナシと言い切るくらいの最後だったら思いっきり罵ってやる。
また、冷蔵庫を覗き込んでお水をもらい大人しくテレビをつけてくつろいだ。
ぐるりと部屋を見渡す。
なかなか綺麗に掃除がされてるし、問題ない。
やっぱりだらしない男はその辺も隠せないから。
その辺りは信頼できそうな感じだ。
だいたい器用な嘘がつけるとは思えない。
素直で一生懸命なところがいい所なんだから、ぎこちなさですぐバレるだろう。
そこのところだけが器用だったら・・・・・もう人間不信になるから。
のんびりお水をもらっていたらボサボサな頭で起きてきた。
立ち止まりこっちを見る。
「おはようございます、香純さん。」
「おはよう、太郎。」
ちゃんと名前は言われた通りに。
ボサボサ頭なのに爽やかに笑ってバスルームに消えた。
春の笑顔じゃなくても、まさかの起き抜けの笑顔でもやられてしまうらしい。
やっぱりその笑顔には負ける。
昨日からの勝負に続いて連敗記録。
これで仕事で並ばれたら、もう威張れるところがなくなっちゃうから。
頑張れ自分。
心に余裕をもっていたい。
横にいても安心できる余裕を。
思わぬ貧乏くじにしばらく取りつかれて、ちょっと成長したらとんでもない『いい事』が付いてきました。
やっぱり私の育て方が良かったんじゃない?
あと、相性も良かったよね、太郎。
本当に打たれ強く逞しくなりました。
同期からのからかいも涼しい目で流せてるくらいに。
仕事中はまったくプライベートの浮かれ感もため息もつくことなく集中できるくらいに。
ただトイレは少し気を付けてます。
それ以上に仕事が終わった瞬間も気を付けてます。
隣からのお疲れさまの笑顔に過剰に反応しないように。
視線を無駄に止めて見つめ合わないように。
夏から鍛えてきた自制心も立派に育ってしまったようです。
「会社とは別人みたい。声も全然違うし、すべてが違う。」
そう一番近い人に褒められるくらいです。
しばらくはこんな感じだと思います。
まだまだロクデナシ候補には上がりそうにないから。
「香純さん、もうこんな感じだ・・・・。」
くっついてそう言われてるし、そんな二人です。
春に爽やかな笑顔に撃ち抜かれるなんて、そんな事はよくある事だと思ってください。
もっとちゃんとメイクを落としたりしたい。
隣ですやすやと言えるほどの寝息で寝てる富田林君を起こさないように、ゆっくりとベッドを離れた。
適当に足に触れた方のバスタオルを拾い、体に巻き付けて寝室を出た。
洗面台の片隅に見覚えのある袋があった。
良かった!
シャワーを借りて化粧も落とす。
服は着れないから適当にもう一枚タオルを借りて体に巻いて、髪を拭いて乾かす。
ドライヤーの音にも起きないらしい。
リビングの明かりをつけて冷蔵庫からお水を取り出して飲む。
勝手に振舞ってるけど、起こすよりはいいだろう。
携帯を見ようかと思ったけど、止めた。
探りの連絡が二人から来てるかもしれない。もしかしたら富田林君の方に。
それでも返事をする時間でもない。
来週まで静かにすれば何かを勝手に察してくれるかもしれないし、もしかしたら忘れてるかもしれない。
一人で起きていても退屈で。
小さい音でテレビをつけた。
社内恋愛は当然いる。
上手くいく人も、行かない人も、誰にも隠したい関係の人達までいる。
でも課内恋愛、しかも隣の席、それは近すぎる。
絶対バレるわけにはいかない。
富田林君にはよくある事だと言った。
指導してる先輩を特別視すること。
先輩が男なら何となく当たり前のパターン、それでも逆っていた?
同期の子にまでご丁寧に伝えた富田林君。
なんで余計なことまで・・・・。
始まった事はいつかは転機を迎える、たいてい終わる。
そうなる前にどちらかが異動したりするだろうか?
始まったばかりなのに最後を思う。
始まらないことに不安だったちょっと前までとは本当に違う心理だ。
「やっぱり厄介。」
つぶやいた言葉は全否定だった。
近いというのはそう言うことだ。
気が付いたら寝室の扉が開いてそこに立ってる富田林君がいた。
「あ、富田林君、お水もらったし、いろいろ勝手に借りちゃった。」
そう言ったら直進してきた。
「自由に使ってもいいです。まず名前が、呼び方が違ってます。何で元に戻ってるんですか?それに後悔してるって顔でした。全然満足には程遠い顔でした。」
「一人で満足な顔してても変じゃない。」
「やっぱり厄介だって、そう言ってましたよね。」
聞こえたらしい、耳がいいことは確かだ。
「きっといろいろ考えて最終的に思ったんでしょうけど、さっき始まったばかりなのに・・・・あんなに嬉しそうだったのに。」
嬉しそうって何?
「太郎、呼び方はそうする。それにバレたら面倒だなあって思っただけ。だからバレないようにしたいって思っただけよ。今は単純にそう思っただけだから。」
ちゃんと目を見て話しをした。
「ねえ、シャワー浴びてきたら。出来たら着るものを借りれる?」
「そのままでいいじゃないですか。必要ないですよね。」
そう言ってバスルームに行った太郎。
手には何も持ってない。
そっちもバスタオルで出てくるつもり?
そうだった、バスタオルを巻いたお揃いの二人になった。
「ねえ、肩が冷えるし、このままじゃあ困る。」
「大丈夫です。布団があります。」
テレビを消してさっさと消灯された。
手を引かれて寝室に戻る。
腕に抱き寄せられて、布団もかけられた。
「朝までこのままでいれると思ってるの?」
「そんなに寝相が悪いんですか?」
「そんなにって言うほどじゃなくても、タオルははだけるし、大人しく腕の中だけにいるとは思えないけど。」
「じゃあ目が覚めて、こうやってないのに気が付いたら抱え直します。冷えないです。」
Tシャツ一枚借りるのがこんなに大変だったとは。
「分かった。」
借りれないならしょうがない、ふて寝してやる。
目を閉じた。
「おやすみなさい、香純さん。また朝ですね。」
「うん。お休み。」
最初の夜だから不貞腐れた態度は押し隠して挨拶はした。
よく眠れた。
まさか後輩の腕の中が心地よかったとは誰にも言えないけど、過ぎた量のお酒とちょっとのバタバタで疲れたんだと思う。
そしてうっすら目が覚めるころ、名前を呼ばれてるのに気が付いた。
「香純さん・・・起きませんか?」
「朝?・・・・・寝坊したい・・・ゆっくりでいい・・・・。」
何とか答えた。
まだまどろみの中にいる、もう一度落ちて行きたい。
「約束でした、もう朝です。」
「じゃあお昼前。」
目は開けない、寝てるの!!
そう言ったのに、明らかにくっついてきた。
手が動いてる。
触れてる手を感じる・・・・バスタオルはどこ?
首を伸ばした。
そこに丸い頭がある。
しつこくくっついてくる頭だ。
声が・・・漏れる。
「起きてるみたいです、頭より先に、体が、ほらっ。」
明らかに胸に手をやってそう言われた。
はっきり触ってる。
「もう、やめてぇ。」
少しもそうは聞こえなかったかもしれない。
つい目を開けてしまったじゃない。
目の前にいた。
思ったより暗い。
かなり早い時間じゃない?
朝というより夜明け前くらいに。
「どうしても我慢したくなくて。ちょっと早いですがいいですよね。」
そう言って体を仰向けにされた。
上から見下ろされる。
「まだ寝れるじゃない。」
「もう遅いです。しっかり起きてるじゃないですか。」
そう言って顔が近寄った。
途中首に手をかけたのは自分の腕だった、何をしてる、自分?
キスの音が響く部屋。
どんどん湿度が増す。
行方不明のバスタオルの事なんてもういい、どうせ今は用がないし。
くっついた二人の体を遮る布がない事だけは分かってる。
勢いよく応えてたら自分が上になった。
上から太郎の顔を見降ろす。
やっぱり嬉しそうな笑顔で、望んだ色っぽい顔はない。
「ねえ、欲しいって顔をして。」
腰に手を当てて、ゆっくり手をお腹の辺りで動かした。
意味ありげに、時々下に下りたり。
少し表情が変わる。
声を出して息をつきながら、何かを期待する表情に。
太郎の手を腰に感じた。
そっちもさっきからお尻や腰をなぞって往復してる。
先に手を下ろした。
包み込むようにして触れた。
固くてすっかり立ち上がったそこに。
息を大きくついて目を閉じた顔を見てる。
ちょっと違うけど、これはこれで、そそる。
ゆっくり動かすと私の腰をさまよっていた手が止まる。
時々目が開くと熱っぽく見られる。
その度にキスをして動かす手を速める。
耐えられないらしく私の腰をぎゅっとつかんでくる。
顎も上がり聞いたことのない声を出してる。
切ないような、甘いような。
握る力を入れて最後まで動かした。
どくどくと出し切って静かになった太郎。私の腰からも手が離れた。
テイッシュをとり飛び出したものを拭いてあげる。
朝から何してるの?
しかも昨日の今日で?
「太郎、男らしい所見せて。」
息をついて、目を開けた太郎にお願いした。
今度こそ。
寝顔はやっぱり元の後輩顔に戻ってた。
最初からパキパキと仕事をして任せられるくらいだったら、少しはあんな表情にも出会えただろうに。
うす明るくなった室内で寝顔を見ながらそう思った。
ゆっくり起きだしてシャワーを浴びた。
まったく知らない所であの二人に知られてるなんて、これでロクデナシと言い切るくらいの最後だったら思いっきり罵ってやる。
また、冷蔵庫を覗き込んでお水をもらい大人しくテレビをつけてくつろいだ。
ぐるりと部屋を見渡す。
なかなか綺麗に掃除がされてるし、問題ない。
やっぱりだらしない男はその辺も隠せないから。
その辺りは信頼できそうな感じだ。
だいたい器用な嘘がつけるとは思えない。
素直で一生懸命なところがいい所なんだから、ぎこちなさですぐバレるだろう。
そこのところだけが器用だったら・・・・・もう人間不信になるから。
のんびりお水をもらっていたらボサボサな頭で起きてきた。
立ち止まりこっちを見る。
「おはようございます、香純さん。」
「おはよう、太郎。」
ちゃんと名前は言われた通りに。
ボサボサ頭なのに爽やかに笑ってバスルームに消えた。
春の笑顔じゃなくても、まさかの起き抜けの笑顔でもやられてしまうらしい。
やっぱりその笑顔には負ける。
昨日からの勝負に続いて連敗記録。
これで仕事で並ばれたら、もう威張れるところがなくなっちゃうから。
頑張れ自分。
心に余裕をもっていたい。
横にいても安心できる余裕を。
思わぬ貧乏くじにしばらく取りつかれて、ちょっと成長したらとんでもない『いい事』が付いてきました。
やっぱり私の育て方が良かったんじゃない?
あと、相性も良かったよね、太郎。
本当に打たれ強く逞しくなりました。
同期からのからかいも涼しい目で流せてるくらいに。
仕事中はまったくプライベートの浮かれ感もため息もつくことなく集中できるくらいに。
ただトイレは少し気を付けてます。
それ以上に仕事が終わった瞬間も気を付けてます。
隣からのお疲れさまの笑顔に過剰に反応しないように。
視線を無駄に止めて見つめ合わないように。
夏から鍛えてきた自制心も立派に育ってしまったようです。
「会社とは別人みたい。声も全然違うし、すべてが違う。」
そう一番近い人に褒められるくらいです。
しばらくはこんな感じだと思います。
まだまだロクデナシ候補には上がりそうにないから。
「香純さん、もうこんな感じだ・・・・。」
くっついてそう言われてるし、そんな二人です。
春に爽やかな笑顔に撃ち抜かれるなんて、そんな事はよくある事だと思ってください。
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