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17 事後報告は笑顔で。
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その後カコたちと集まり飲みにいく。
同期4人が集まった。
お疲れ様の乾杯をして渇いた喉にアルコールを流す。
「そういえば渡辺は知ってるの?」
カコがこっちに目配せする。
どっちの話よ?
「もちろん。ひと肌脱いで背中を押してあげた陰の立役者。すっかり幸せオーラをまとってるのは俺のおかげだって。」
渡辺が勝手にしゃべりだす。
「そっちの話ね。じゃあもう一つは?」
「何だよ。何かあったのか?」
「祥子が本社に行くって話よ。」
あっさりとカコが暴露。いいのよね。
「はぁ~?何それ?」
渡辺がこっちを向く。
「本社でフォローアップ体勢強化のチームを作るらしいからって4月から異動になるのよ。これでやっと雑務を押し付けられる!」
渡辺を指差す。
「俺?」
「そうなるんじゃないの?順番的にも。」
決まってるらしいけどまだはっきりとは言えない。
「まじかよ~。嫌だよ、俺は。あ、祥子いなくなったら明が寂しがるけどなぁ。泣かれなかったか?」
ちょっとはっきり名前まで言わなくても。
「祥子ってば言ってないらしいのよ。早く言いなさいよって言ったけど。」
「まあ、そのうちばれるだろうし、隠さなくてもいいなら案外タイミングも良かったのかもな。」
「そうね、とりあえず祥子の本社異動に乾杯!」
「乾杯。」
同期に祝われて祝杯を挙げる。
でも調子に乗って飲みすぎないように。
2時間くらい飲んだり食べたりして解散となった。
駅で別れて彼の最寄り駅へ向かう。途中メールを入れると迎えに来ると。
さて、反対はされないだろうけど。
どんな反応をするかしら?
泣くわけないじゃん。
そんなに子ども扱いされて気の毒に。・・・大丈夫よね?
改札の正面に立って手を振る明君。笑顔は子供のような無邪気さはあるけど。
荷物を持たれて手をつないですっかり通いなれた彼の部屋へ。
「祥子さんお疲れ様でした。どうでしたか?」
「なかなかいい感じに行ったわよ。梅も綺麗に咲いててね。明君今度行ってみる?」
「行きたいです。是非。」
部屋についてとりあえず座る。普段のデスクワークと違い立ってることが多いイベントは足が疲れる。
気合がフル回転で充実感はあるんだけどやはりしばらく立ち上がりたくない。
明君が入れてくれたお茶を飲みながらほっと一息。
「祥子さん、泊まっていきますよね。」
確かにこれから自分の部屋に帰ろうなんて思わない。
「ごめんね。そうさせて。」
「どうぞ、どうぞ。お風呂に用意もしてますから。」
嬉しそうにしてくれるのがありがたい。本当に。
「明君、ちょっと話があるんだけど。というか報告。」体を起こす。
「なんですか?」
無邪気な笑顔。どう変わる?
「4月から本社に異動する内示が出たの。」
「祥子さんが・・・・・ですよね。」
「そう、イベント業務とオフィスまとめてののフォローとあと少し。」
「昇進ですか?」
うれしそうな顔で聞いてくる。
「あんまり変わらないかな。」
首をかしげる。
「祥子さんにとっていい話なんですよね?」
「そうね、多分。詳しくはまだはっきりしないけどやりがいはあるかも。」
「良かったじゃないですか。お祝いしましょう。」
やっぱりずっとうれしそうな顔のまま。
逆に少しも寂しく思ってくれないところにこっちが寂しさを感じるくらい。
毎日会えないのに。いつでも顔を見れた今までとは違うのに。
これじゃあまったく逆じゃない。
私が泣きそうよ。
結局全面応援の言葉しかなかった。
そう。
同期4人が集まった。
お疲れ様の乾杯をして渇いた喉にアルコールを流す。
「そういえば渡辺は知ってるの?」
カコがこっちに目配せする。
どっちの話よ?
「もちろん。ひと肌脱いで背中を押してあげた陰の立役者。すっかり幸せオーラをまとってるのは俺のおかげだって。」
渡辺が勝手にしゃべりだす。
「そっちの話ね。じゃあもう一つは?」
「何だよ。何かあったのか?」
「祥子が本社に行くって話よ。」
あっさりとカコが暴露。いいのよね。
「はぁ~?何それ?」
渡辺がこっちを向く。
「本社でフォローアップ体勢強化のチームを作るらしいからって4月から異動になるのよ。これでやっと雑務を押し付けられる!」
渡辺を指差す。
「俺?」
「そうなるんじゃないの?順番的にも。」
決まってるらしいけどまだはっきりとは言えない。
「まじかよ~。嫌だよ、俺は。あ、祥子いなくなったら明が寂しがるけどなぁ。泣かれなかったか?」
ちょっとはっきり名前まで言わなくても。
「祥子ってば言ってないらしいのよ。早く言いなさいよって言ったけど。」
「まあ、そのうちばれるだろうし、隠さなくてもいいなら案外タイミングも良かったのかもな。」
「そうね、とりあえず祥子の本社異動に乾杯!」
「乾杯。」
同期に祝われて祝杯を挙げる。
でも調子に乗って飲みすぎないように。
2時間くらい飲んだり食べたりして解散となった。
駅で別れて彼の最寄り駅へ向かう。途中メールを入れると迎えに来ると。
さて、反対はされないだろうけど。
どんな反応をするかしら?
泣くわけないじゃん。
そんなに子ども扱いされて気の毒に。・・・大丈夫よね?
改札の正面に立って手を振る明君。笑顔は子供のような無邪気さはあるけど。
荷物を持たれて手をつないですっかり通いなれた彼の部屋へ。
「祥子さんお疲れ様でした。どうでしたか?」
「なかなかいい感じに行ったわよ。梅も綺麗に咲いててね。明君今度行ってみる?」
「行きたいです。是非。」
部屋についてとりあえず座る。普段のデスクワークと違い立ってることが多いイベントは足が疲れる。
気合がフル回転で充実感はあるんだけどやはりしばらく立ち上がりたくない。
明君が入れてくれたお茶を飲みながらほっと一息。
「祥子さん、泊まっていきますよね。」
確かにこれから自分の部屋に帰ろうなんて思わない。
「ごめんね。そうさせて。」
「どうぞ、どうぞ。お風呂に用意もしてますから。」
嬉しそうにしてくれるのがありがたい。本当に。
「明君、ちょっと話があるんだけど。というか報告。」体を起こす。
「なんですか?」
無邪気な笑顔。どう変わる?
「4月から本社に異動する内示が出たの。」
「祥子さんが・・・・・ですよね。」
「そう、イベント業務とオフィスまとめてののフォローとあと少し。」
「昇進ですか?」
うれしそうな顔で聞いてくる。
「あんまり変わらないかな。」
首をかしげる。
「祥子さんにとっていい話なんですよね?」
「そうね、多分。詳しくはまだはっきりしないけどやりがいはあるかも。」
「良かったじゃないですか。お祝いしましょう。」
やっぱりずっとうれしそうな顔のまま。
逆に少しも寂しく思ってくれないところにこっちが寂しさを感じるくらい。
毎日会えないのに。いつでも顔を見れた今までとは違うのに。
これじゃあまったく逆じゃない。
私が泣きそうよ。
結局全面応援の言葉しかなかった。
そう。
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