9 / 23
9 楽しみにしていた時間の前に。
しおりを挟む
とっても忙しい時期が過ぎていつものペースで仕事をして。
週末はぼんやり過ごした。
相変わらず食欲はない。
今週は同期会とライブ。
それだけを思う。
やっと会える、話ができる。
同じ会社にいるのに、なんでこんなに遠いと思ってるの?
この間一度だけ見かけた、須田さんと一緒にいた。
須田さんが先に私に気がついて手を振ってくれた。
さすがに振り返すわけにもいかずお辞儀をした。
それに気が付いて石神君がにっこりと笑顔を向けてくれた。
遠くても分かる、それはいつもと同じ。
私も笑顔を返したけど、ちゃんと笑えてたか自信はない。
月曜日も火曜日も・・・・・・・・全部一緒。
起きて仕事してランチして仕事して帰る。
それだけの日常。
仕事で打ち込む数字がちょっとだけ違うくらい。
やっと金曜日、ちょっとだけお気に入りのブラウスを手に取って笑顔になれた気がした。
残業予定もなく終わりそうで、・・・そして終わった。
浅井さんからメッセージが来ていた。
『楽しみだね。残業ないから下で待ち合わせよう。絶対いい週末になるから。確信してる。』
浅井さんが何か動いてくれたのかはわからない。
何にも教えてくれない。あえて教えてくれない?
近くにいたい。
友達と思われても、あの優しい笑顔は向けてくれる。
欲張らずに、それだけで満足すればいい・・・・。
軽く化粧直しして定時でおしまいにして下に降りる。
ほとんど女性陣。
浅井さんが手を振ってくれた。
良かった。知らない人ばかりだと浮いちゃうところだったから。
「舞、お疲れ。」
うれしそうに笑う。大好きな綺麗な笑顔で。
「お疲れ。」
「ねえ、・・・・ちょっと、もしかして食べてない?」
「ううん、普通だと思うよ。」
そう言った。全然信じてない顔をしてる。
男性陣がぼちぼちと揃い出発することに。
石神君は来てない。
ちょっとだけ不安になる。
浅井さんに背中を叩かれた。
笑顔で視線を送られた先。
歩いてくる石神君の姿が目に入った。
「お疲れ様。」
そう言って私の顔を見る。
じっと見られた。
「お疲れ様、石神君。行こう。」
浅井さんの言葉に視線は外れて前を向く。
三人でゆっくり歩く。
場所は分かってるし。
「石神君、残業押し付けてきた?」
「うん、何だかこの間頼まれたからいいって言われたから。」
「いいのいいの、筒井さんは働かせても。」
浅井さんが笑う。
この間の借りを返してもらったようだ。
隣を歩いていても声を出せない。
ふたりの会話をゆっくり聞いている。
お店について三人で残りの席に座った。
良かった目の前にいてくれて、うれしいし、安心する。
隣には浅井さん。
遅れた人がそろう頃には乾杯のお酒も届いてて。
「乾杯!」
それでもやっぱり乾杯に一口つけただけの石神君。
またお世話係するの?
そうだったら、一緒に手伝おう。
相変わらず盛り上がる幹事席周辺。
「ねえ、瀬野尾君は彼女いないの?」
浅井さんに聞いてみた。
「さあ、まさか興味ないよね。」
知ってるくせにそんな事を聞くなんて。
「今日も囲まれてるなあって思って。」
「うん、毎回あんな感じ。だから誰も抜け駆けしてないのかもね。」
「そうなんだ。」
その内席も移動が始まり。
何とか石神君とも話ができるようになって。
「ねえ、筒井さん、どう?何か変わらない?」
浅井さんが遠くの席に行ったタイミングで聞いてみた。
「変わる?どうだろう。いつも通り明るくて、元気。」
「・・・・そう。」
想像はつく。
「気になるの?」
「うん、ちょっとだけ。」
どうなったんだろう?やっぱり私の勘違いだった?
単なる先輩後輩のじゃれ合い?
まあ、いいか。今度須田さんと2人きりになる機会があったら聞いてみようか、そんな機会は・・・石神君以上にないけど。
「ねえ、飲まない?」
メニュー表を差し出す。
「じゃあ、一杯だけ。」
もう、なんで・・・・。
一緒にお酒を決める。
「誰かお酒頼みますか?」
声を出してみる。
三人からリクエストがありメモに書いて店員さんに渡す。
持ってきてもらったお酒で石神君と乾杯する。
カチン、グラスが音を立てる。
「私が無理やり飲ませてるって思われてるかも。」
体を倒して小さく囁く。
「誰も気が付いてないよ。僕はそんなに注目されないから。」
当然のことのように言う。
なんで、卑屈っぽくもないのに、普通に・・・・真実みたいに言う。
分からない。
「二次会に行ったことある?」
「ううん、ないよ。いくの?」
「行くと思う?」
「う~ん、思わない。」
「行かないよ。ただどんな感じかなって思っただけ。盛り上がるメンバーだけで行くんだよね。」
幹事席を見る。
「そうだろうね。最初から仲が良かった集団だよね。」
「そうなの?」
「うん、ほらジュース一緒に持ってくれた時、だいたいあの時のメンバーだよ。」
「だってあの時は石神君もいたでしょう?」
「だって同じ部屋だったし。」
「あ、そうか。」
4人部屋だったのだ、研修は。
途中インフルエンザで1人部屋になった時はうれしかった。
熱が出て苦しかったけど、一人で声を出しても良かったし、熱が下がってきた後は気が楽だった。
「最初のあの頃から離れて見てた方だったよね。なのにインフルエンザをもらっててびっくりした。」
「良く覚えてるね。」
気がついててくれたことがうれしくて、そう言った。
「だって男性陣が騒いでたよ。しばらく如月さんに会えないのかって。こっそりお見舞いに行った人いなかった?」
「知らない。全然誰も。」
本当に女子も来てくれなかった。
もしかして他の二人には来てくれたの?
今更ちょっと悲しい思いが・・・・・。
過ぎたこと・・・・そう思うことにした。
「食堂で話をしたのが先だったら、絶対お水の差し入れしたのに。あの時はまだ全然話もしてなかったから。」
「ありがとう。熱が下がったら食欲もあって、お水もたくさんもらってたから。大丈夫。」
でもドアノブに下がった袋を想像してみた。メモも入ってたかな?
笑顔になる。
相変わらず食事は随分残っている。なんだかもったいない。
お酒を飲む前に食べたから結構お腹いっぱい。
最近食べれてなかったから胃も小さくなってるみたい。
ちょっとトイレに行こうと席を立つ。
口まわりに油が付いたかも。重いと分かってるのにピザを食べてしまった。
当然予想通り胃も重い。
トイレでガムを噛みながらうがいをして、油を取る。
ちょっと痩せてしまったけど、楽しそうな表情をしてる自分に満足する。
席に戻ろうとしたら・・・・。私のいた席に梓さんが座ってた。
それを目にして空いてる席を探す前に佐賀君に呼ばれた。
隣には浅井さんがいる。
だから呼ばれるままに案内された席に座った。
「はいこれ、如月さんの分。」
確かに向こうの席のお酒も少なかった。
私が頼んだ二杯目のカクテルと同じ物。
「ありがとう。」
取りあえずお礼を言う。
佐賀君と、瀬野尾君まで混ざり話しかけてきた。
「二度目だね。この間喋れなかったから待ってました!」
反応せずにグラスに口をつける。
斜めの浅井さんを見る。
なんでこんなところにいるのよ。盛り上がりグループのど真ん中じゃん。
未だに良く知らない人もいる、特に男子。
色々話しかけられてもうなずくぐらいの返事しかできなくて。
早くあっちに帰りたい。
空いたかどうかもはっきり確認できないまま。
「休みの日は何してるの?」
「特には。一日はフラフラ買い物して食事して、一日はゆっくりしてたり。」
「今度週末に皆で出かける計画立てる?」
「誰が参加するんだよ。」
「女子。・・・とそれにつられて男子。」
「まあ、楽しそうかな?」
「ベタに後楽園遊園地とか?」
「ぎりぎりバーべキューとかはよくない?」
「誰か器用な奴いる?」
「今は行くだけでいいんじゃねえの?」
話は盛り上がってるらしい。
さっきからちょっとづつお酒に口をつけるだけ。
大きな声だったのかな?耳がとらえた会話。
『石神君、じゃあ、日曜日にデートしよう。』
振り向きたいけど、振り向かない。
優しい顔で『いいよ。』って言う?
『どうせ部屋で本を読んでるくらいだし。』って。
返事は聞こえない。
その後の会話は聞こえない。
あの声は梓さんだと思う。
石神君が気になってるんだよね。
席を移動してまで近くに行ったんだから。
土曜日は私と、日曜日は梓さんと。
予定がある週末になったんだね。
週末はぼんやり過ごした。
相変わらず食欲はない。
今週は同期会とライブ。
それだけを思う。
やっと会える、話ができる。
同じ会社にいるのに、なんでこんなに遠いと思ってるの?
この間一度だけ見かけた、須田さんと一緒にいた。
須田さんが先に私に気がついて手を振ってくれた。
さすがに振り返すわけにもいかずお辞儀をした。
それに気が付いて石神君がにっこりと笑顔を向けてくれた。
遠くても分かる、それはいつもと同じ。
私も笑顔を返したけど、ちゃんと笑えてたか自信はない。
月曜日も火曜日も・・・・・・・・全部一緒。
起きて仕事してランチして仕事して帰る。
それだけの日常。
仕事で打ち込む数字がちょっとだけ違うくらい。
やっと金曜日、ちょっとだけお気に入りのブラウスを手に取って笑顔になれた気がした。
残業予定もなく終わりそうで、・・・そして終わった。
浅井さんからメッセージが来ていた。
『楽しみだね。残業ないから下で待ち合わせよう。絶対いい週末になるから。確信してる。』
浅井さんが何か動いてくれたのかはわからない。
何にも教えてくれない。あえて教えてくれない?
近くにいたい。
友達と思われても、あの優しい笑顔は向けてくれる。
欲張らずに、それだけで満足すればいい・・・・。
軽く化粧直しして定時でおしまいにして下に降りる。
ほとんど女性陣。
浅井さんが手を振ってくれた。
良かった。知らない人ばかりだと浮いちゃうところだったから。
「舞、お疲れ。」
うれしそうに笑う。大好きな綺麗な笑顔で。
「お疲れ。」
「ねえ、・・・・ちょっと、もしかして食べてない?」
「ううん、普通だと思うよ。」
そう言った。全然信じてない顔をしてる。
男性陣がぼちぼちと揃い出発することに。
石神君は来てない。
ちょっとだけ不安になる。
浅井さんに背中を叩かれた。
笑顔で視線を送られた先。
歩いてくる石神君の姿が目に入った。
「お疲れ様。」
そう言って私の顔を見る。
じっと見られた。
「お疲れ様、石神君。行こう。」
浅井さんの言葉に視線は外れて前を向く。
三人でゆっくり歩く。
場所は分かってるし。
「石神君、残業押し付けてきた?」
「うん、何だかこの間頼まれたからいいって言われたから。」
「いいのいいの、筒井さんは働かせても。」
浅井さんが笑う。
この間の借りを返してもらったようだ。
隣を歩いていても声を出せない。
ふたりの会話をゆっくり聞いている。
お店について三人で残りの席に座った。
良かった目の前にいてくれて、うれしいし、安心する。
隣には浅井さん。
遅れた人がそろう頃には乾杯のお酒も届いてて。
「乾杯!」
それでもやっぱり乾杯に一口つけただけの石神君。
またお世話係するの?
そうだったら、一緒に手伝おう。
相変わらず盛り上がる幹事席周辺。
「ねえ、瀬野尾君は彼女いないの?」
浅井さんに聞いてみた。
「さあ、まさか興味ないよね。」
知ってるくせにそんな事を聞くなんて。
「今日も囲まれてるなあって思って。」
「うん、毎回あんな感じ。だから誰も抜け駆けしてないのかもね。」
「そうなんだ。」
その内席も移動が始まり。
何とか石神君とも話ができるようになって。
「ねえ、筒井さん、どう?何か変わらない?」
浅井さんが遠くの席に行ったタイミングで聞いてみた。
「変わる?どうだろう。いつも通り明るくて、元気。」
「・・・・そう。」
想像はつく。
「気になるの?」
「うん、ちょっとだけ。」
どうなったんだろう?やっぱり私の勘違いだった?
単なる先輩後輩のじゃれ合い?
まあ、いいか。今度須田さんと2人きりになる機会があったら聞いてみようか、そんな機会は・・・石神君以上にないけど。
「ねえ、飲まない?」
メニュー表を差し出す。
「じゃあ、一杯だけ。」
もう、なんで・・・・。
一緒にお酒を決める。
「誰かお酒頼みますか?」
声を出してみる。
三人からリクエストがありメモに書いて店員さんに渡す。
持ってきてもらったお酒で石神君と乾杯する。
カチン、グラスが音を立てる。
「私が無理やり飲ませてるって思われてるかも。」
体を倒して小さく囁く。
「誰も気が付いてないよ。僕はそんなに注目されないから。」
当然のことのように言う。
なんで、卑屈っぽくもないのに、普通に・・・・真実みたいに言う。
分からない。
「二次会に行ったことある?」
「ううん、ないよ。いくの?」
「行くと思う?」
「う~ん、思わない。」
「行かないよ。ただどんな感じかなって思っただけ。盛り上がるメンバーだけで行くんだよね。」
幹事席を見る。
「そうだろうね。最初から仲が良かった集団だよね。」
「そうなの?」
「うん、ほらジュース一緒に持ってくれた時、だいたいあの時のメンバーだよ。」
「だってあの時は石神君もいたでしょう?」
「だって同じ部屋だったし。」
「あ、そうか。」
4人部屋だったのだ、研修は。
途中インフルエンザで1人部屋になった時はうれしかった。
熱が出て苦しかったけど、一人で声を出しても良かったし、熱が下がってきた後は気が楽だった。
「最初のあの頃から離れて見てた方だったよね。なのにインフルエンザをもらっててびっくりした。」
「良く覚えてるね。」
気がついててくれたことがうれしくて、そう言った。
「だって男性陣が騒いでたよ。しばらく如月さんに会えないのかって。こっそりお見舞いに行った人いなかった?」
「知らない。全然誰も。」
本当に女子も来てくれなかった。
もしかして他の二人には来てくれたの?
今更ちょっと悲しい思いが・・・・・。
過ぎたこと・・・・そう思うことにした。
「食堂で話をしたのが先だったら、絶対お水の差し入れしたのに。あの時はまだ全然話もしてなかったから。」
「ありがとう。熱が下がったら食欲もあって、お水もたくさんもらってたから。大丈夫。」
でもドアノブに下がった袋を想像してみた。メモも入ってたかな?
笑顔になる。
相変わらず食事は随分残っている。なんだかもったいない。
お酒を飲む前に食べたから結構お腹いっぱい。
最近食べれてなかったから胃も小さくなってるみたい。
ちょっとトイレに行こうと席を立つ。
口まわりに油が付いたかも。重いと分かってるのにピザを食べてしまった。
当然予想通り胃も重い。
トイレでガムを噛みながらうがいをして、油を取る。
ちょっと痩せてしまったけど、楽しそうな表情をしてる自分に満足する。
席に戻ろうとしたら・・・・。私のいた席に梓さんが座ってた。
それを目にして空いてる席を探す前に佐賀君に呼ばれた。
隣には浅井さんがいる。
だから呼ばれるままに案内された席に座った。
「はいこれ、如月さんの分。」
確かに向こうの席のお酒も少なかった。
私が頼んだ二杯目のカクテルと同じ物。
「ありがとう。」
取りあえずお礼を言う。
佐賀君と、瀬野尾君まで混ざり話しかけてきた。
「二度目だね。この間喋れなかったから待ってました!」
反応せずにグラスに口をつける。
斜めの浅井さんを見る。
なんでこんなところにいるのよ。盛り上がりグループのど真ん中じゃん。
未だに良く知らない人もいる、特に男子。
色々話しかけられてもうなずくぐらいの返事しかできなくて。
早くあっちに帰りたい。
空いたかどうかもはっきり確認できないまま。
「休みの日は何してるの?」
「特には。一日はフラフラ買い物して食事して、一日はゆっくりしてたり。」
「今度週末に皆で出かける計画立てる?」
「誰が参加するんだよ。」
「女子。・・・とそれにつられて男子。」
「まあ、楽しそうかな?」
「ベタに後楽園遊園地とか?」
「ぎりぎりバーべキューとかはよくない?」
「誰か器用な奴いる?」
「今は行くだけでいいんじゃねえの?」
話は盛り上がってるらしい。
さっきからちょっとづつお酒に口をつけるだけ。
大きな声だったのかな?耳がとらえた会話。
『石神君、じゃあ、日曜日にデートしよう。』
振り向きたいけど、振り向かない。
優しい顔で『いいよ。』って言う?
『どうせ部屋で本を読んでるくらいだし。』って。
返事は聞こえない。
その後の会話は聞こえない。
あの声は梓さんだと思う。
石神君が気になってるんだよね。
席を移動してまで近くに行ったんだから。
土曜日は私と、日曜日は梓さんと。
予定がある週末になったんだね。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる