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20 懐かしい人が教えてくれた事実。
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最初は分からなかった。
目が合ってちょっと驚かれた。
相手の表情を見て、懐かしい顔をその顔から掘り出すのに時間がかかった。
すれ違うだけだったら気が付かなかった。
今日は土曜日。
いつもなら昼頃に待ち合わせをしてデートしてたりする時間。
今は人が多い会場でひたすら知らない人に挨拶をされて、挨拶を返し、疲れていた。
「涼太。」
「高橋 哲也君・・・・、テツヤ・・・・・・?」
喜んでくれるかと思ったのに、厳しい顔で付いて来てくれと言われて会場の外に出た。
途中、やはり何人かに挨拶をされながら。
人混みを抜けて外に出て、離れたところにいるテツヤを見つけて近寄った。
「悪い、今は・・・・ちょっとまずいんだ。終わって自由になったらすぐに電話が欲しい。ここにかけて欲しい。頼む。」
渡された名刺は見覚えのあるもので。
本社の調査部とあった。
「じゃあ、絶対。出来たら今日中に。」
名刺を手に持たされて、真剣な顔をして出て行った。
知らなかった。
懐かしい大切な思い出の中の友達が自分の親の会社にいたとは。
調査部。取引先の会社や個人、あとは社内の人間も含めて調査をする部署だ。
表立ってはマーケット調査ということになってるだろう。
確かにそういう仕事もある。
ちらりと嫌な予感がした
名刺を大切にポケットにしまい会場に戻った。
あと一時間くらいで終わるだろう。
兄のところに行く。
丁度一人でいた、今しかない。
すっかり上に立つ者の威厳をつけてきてるように思えるが、親父と並ぶとまだまだ太くなりきれてないところがあると思う。
「兄さん、今度話があるんだ。平日の夜、週末。どこでもいい時間を作ってほしいんだけど。」
滅多にない弟からの頼みだ。
「分かった。明日の・・・夜でもいいか?」
「ああ、大丈夫。何時がいい?」
「一応19時くらいに。人と会った後だから少しは早まるかもしれない。終わり次第。ここにいるから近くにいてくれると嬉しい。」
分かった。
今いるのは、彼女と初めて泊まったホテルだった。
ロビーにいればいいだろう。
「この後はどうなるの?」
「別に解散したら、お前はいいんじゃないか。俺と会長は接待があるけど。」
大変だと思う。
少し疲れた顔もしてる気がする。
自分には無理だと思う、やはり人には器と言うものがあるし、それを言えば自分の個性は向いてないとはっきりしてると思う。そう思って欲しいとも。
「わかった。」
兄は歩いて行き、話しかけて来た人と談笑を始める。
父親もどこかにいるだろう。
母親は隅にいて飲み物を手にしている。
きっとさっきまで誰かの相手をしてたんだろう。
近くに行って声をかけた。
「お疲れ様。」
「ああ、涼太もね。」
「ねえ、僕には期待してないよね。」
「さあ、ある程度は期待してるでしょう。応える気がないなんて言うと悲しむと思うわよ。」
「無理だよ・・・・・。」
「今の仕事は楽しい?」
「うん、楽しいよ。みんな同じように働いてる。それが自分には合うよ。」
「まあ、そんなタイプだとは思ってるけどね。」
「気にならないの?」
「何が?」
「ずっと週末出かけて、家にいないことが多くなってること。」
「それは大体わかるし。」
「会長も社長もご存知の事?」
「多分。」
「そう。」
多分そうだろう。
さっきのテツヤの話は、そのことだろう。
そのまま調べて文書にして依頼主の会長上げたに違いない。
それは指示があれば動くのがテツヤの仕事だから。
別にいい、隠すこともないし。
ただ彼女には失礼だと思う、それだけだ。自分のせいだ。
会長秘書を見ると脇に封筒とファイルを持っているのが見える。
もしかしてあの中に入ってるのかもしれない。
兄を見ると女性と話をしてる。随分表情も柔らかい。
あれが誰だかは分からない。
母親のところに行って聞く。
取引先のお嬢様らしい。
そうか・・・・・。
そんな場でもあるんだろう。ただそう思った。お互いが良ければいいとは思う。
ただ他にも女性が何人かいる。さりげなく社長である兄を見てる気もする。
しばらくして会は会長の締めのあいさつでお開きになった。
ただただ気疲れした。
ただ、彼女に無性に会いたいと思った。
でもその前にテツヤに会う。
放免となったすぐその場で連絡をして駅中で待ち合わせをすることにした。
さすがにそんなところでの接待はないだろう。
早く終わったら彼女のところに行けるかも。
時計を見ると10時前だった。
テツヤが気にしないように先に用件を切り出そう。
話も早い。
ただ、テツヤも同じように考えたらしい。
先にそのことを報告された。
「本当は言うことじゃないが、黙ってると今後会いにくくなるから。」
「分かってる、想像はつくよ。」
「今日レポートをまとめて渡した。本人の写真、プロフィール、行動パターン、過去、現在の仕事状況、評判、あとは家族のことも。」
「家族・・・・。」
「ああ、両親のところに行ったら犬を散歩させてたのでいろいろ話をした。いい人だったよ。疑われてはいない。犬好きを演じた。実際好きだし。」
「お兄さんのことも?」
「ああ、姪っ子のことも。」
「分かってるだろうが普通の人物調査なら何の問題もない、模範的社員。」
「ああ、ありがとう。」
「ただ、彼女は気が付いたみたいだ。その内バレるだろうが、その時に謝ってほしい。ストーカーなんて誤解されておびえてなければいいが。ちなみに一緒にいたお前は全く気が付かなかったな。土曜日二回同行したのに。」
「本当に?ぜんぜん。彼女が不審がってるのも知らない。」
「これが日付だ。謝る時にちゃんと教えてあげたらいい。無用の不安を取り除いてあげたいだろう。」
「会長と社長は何て言うと思う?」
「それは俺は知らないよ。お前次第だろう?」
「兄はきっと取引先とかのお嬢さんと結婚するだろう。俺もきっとそう望まれる。」
「期待に応えるのか?」
「無理だろう。いっそ何の期待もして欲しくない。」
「・・・・・。」
とりあえずお礼を言ってその話は終わらせた。
「また会えるなんて、しかもこんな形で。うれしい。」
「そうか、そう思ってくれると頑張った甲斐があった。面接で内定もらったら絶対他には行かないと言い切ったから」
「すごいなあ。」
「いや、ある理由があってって含みを持たせたよ。」
「どう思っただろうかな?俺の調査もされたかも。いい方か、悪い方か?」
「あ、聞かれた気がする。サラリと、お前と仲が良かったよなって。」
確かいろいろ答えた気がする。
まさか・・・・。
「じゃあ、お前のおかげかな。」
「いや、作戦勝ちだろう。だからその部署に配属なんじゃないか?」
「かもな。」
「忙しいか?」
「まあな。お前の方が暇だな。」
「何で知ってる?」
「当たり前だろう、週末の余裕を見ればわかる。」
「そうか、きれいだろう?評判の美人の同期なんだ。」
「だってな。いろんな人の誘いをズバッと断って、今でもクールだって思われてるよ。上司も誰も気が付いてないんだから。週末は別人だよな。」
一体どうやって調査をしてるのか全く思いつかないけど、それなりに工夫して上手く情報を手に入れるんだろう。
そんな事が得意だったとは、あの頃は考えもしなかった。
そのくらい自分たちの間にも時間は流れたんだから。
「テツヤ、彼女は。」
「今いないと思ったか?」
「まさか、俺よりその辺は器用そうだし。」
「いるよ。ちょっと負けるかもしれないが可愛いよ。」
「社内?」
「いや、残念でした。外の人です。」
「テツヤ、モテそう。」
正直に言うとあの頃とは印象は変ってる。
随分フランクな感じになってる。
あの頃は他のクラスメートから少し離れていた自分達だった。
「だろう。いろいろ苦労したけど、何とか頑張ってるよ。おまけに極秘任務で臨時ボーナスももらったよ。だからバラしたのは内緒にしてくれ。」
「ああ、母親がなんとなく気づかせてくれたから誤魔化せるよ。」
「助かる。」
「この後彼女の部屋に行くのか?」
「明日約束をしてる。今日は帰る。」
一応そう言った。
「テツヤは?」
「一緒に住んでる。」
「・・・・いいなあ。」
「いいだろう。一応涼太も頑張ってみればいいよ。」
「ああ・・・・。」
「最初からあきらめるのか?応援くらいならするのに。」
「そうだな。諦められないと思う。どうなるかはわからないけど、諦めはしないつもり。」
「いい報告、楽しみにしてる。」
「うん。」
「今度ゆっくり飲もう。」
「ああ、連絡する。」
手を振って別れた。
これでテツヤの心が軽くなったのならいい。
両親もいい人だという。
後は自分次第って事で。
彼女の携帯にメッセージを入れても既読にならず。
自宅についてもそのままだった。
寝たのかな?
明日連絡すると約束してる。
明日にしよう。
そう思って寝た。
明日は兄さんとの約束もあった。
でもその前に・・・・。
そこではっきり言われるかもしれない。
自分が言いだしたら、あとは結論を聞くしかない。
親父がどう思うか、兄さんがどう思うか。
会長がどう思うか、社長がどう思うか。
それは一緒なんだろうか?
自分の答えは決まってる、もう揺るがないくらいに、決まってるのだ。
目が合ってちょっと驚かれた。
相手の表情を見て、懐かしい顔をその顔から掘り出すのに時間がかかった。
すれ違うだけだったら気が付かなかった。
今日は土曜日。
いつもなら昼頃に待ち合わせをしてデートしてたりする時間。
今は人が多い会場でひたすら知らない人に挨拶をされて、挨拶を返し、疲れていた。
「涼太。」
「高橋 哲也君・・・・、テツヤ・・・・・・?」
喜んでくれるかと思ったのに、厳しい顔で付いて来てくれと言われて会場の外に出た。
途中、やはり何人かに挨拶をされながら。
人混みを抜けて外に出て、離れたところにいるテツヤを見つけて近寄った。
「悪い、今は・・・・ちょっとまずいんだ。終わって自由になったらすぐに電話が欲しい。ここにかけて欲しい。頼む。」
渡された名刺は見覚えのあるもので。
本社の調査部とあった。
「じゃあ、絶対。出来たら今日中に。」
名刺を手に持たされて、真剣な顔をして出て行った。
知らなかった。
懐かしい大切な思い出の中の友達が自分の親の会社にいたとは。
調査部。取引先の会社や個人、あとは社内の人間も含めて調査をする部署だ。
表立ってはマーケット調査ということになってるだろう。
確かにそういう仕事もある。
ちらりと嫌な予感がした
名刺を大切にポケットにしまい会場に戻った。
あと一時間くらいで終わるだろう。
兄のところに行く。
丁度一人でいた、今しかない。
すっかり上に立つ者の威厳をつけてきてるように思えるが、親父と並ぶとまだまだ太くなりきれてないところがあると思う。
「兄さん、今度話があるんだ。平日の夜、週末。どこでもいい時間を作ってほしいんだけど。」
滅多にない弟からの頼みだ。
「分かった。明日の・・・夜でもいいか?」
「ああ、大丈夫。何時がいい?」
「一応19時くらいに。人と会った後だから少しは早まるかもしれない。終わり次第。ここにいるから近くにいてくれると嬉しい。」
分かった。
今いるのは、彼女と初めて泊まったホテルだった。
ロビーにいればいいだろう。
「この後はどうなるの?」
「別に解散したら、お前はいいんじゃないか。俺と会長は接待があるけど。」
大変だと思う。
少し疲れた顔もしてる気がする。
自分には無理だと思う、やはり人には器と言うものがあるし、それを言えば自分の個性は向いてないとはっきりしてると思う。そう思って欲しいとも。
「わかった。」
兄は歩いて行き、話しかけて来た人と談笑を始める。
父親もどこかにいるだろう。
母親は隅にいて飲み物を手にしている。
きっとさっきまで誰かの相手をしてたんだろう。
近くに行って声をかけた。
「お疲れ様。」
「ああ、涼太もね。」
「ねえ、僕には期待してないよね。」
「さあ、ある程度は期待してるでしょう。応える気がないなんて言うと悲しむと思うわよ。」
「無理だよ・・・・・。」
「今の仕事は楽しい?」
「うん、楽しいよ。みんな同じように働いてる。それが自分には合うよ。」
「まあ、そんなタイプだとは思ってるけどね。」
「気にならないの?」
「何が?」
「ずっと週末出かけて、家にいないことが多くなってること。」
「それは大体わかるし。」
「会長も社長もご存知の事?」
「多分。」
「そう。」
多分そうだろう。
さっきのテツヤの話は、そのことだろう。
そのまま調べて文書にして依頼主の会長上げたに違いない。
それは指示があれば動くのがテツヤの仕事だから。
別にいい、隠すこともないし。
ただ彼女には失礼だと思う、それだけだ。自分のせいだ。
会長秘書を見ると脇に封筒とファイルを持っているのが見える。
もしかしてあの中に入ってるのかもしれない。
兄を見ると女性と話をしてる。随分表情も柔らかい。
あれが誰だかは分からない。
母親のところに行って聞く。
取引先のお嬢様らしい。
そうか・・・・・。
そんな場でもあるんだろう。ただそう思った。お互いが良ければいいとは思う。
ただ他にも女性が何人かいる。さりげなく社長である兄を見てる気もする。
しばらくして会は会長の締めのあいさつでお開きになった。
ただただ気疲れした。
ただ、彼女に無性に会いたいと思った。
でもその前にテツヤに会う。
放免となったすぐその場で連絡をして駅中で待ち合わせをすることにした。
さすがにそんなところでの接待はないだろう。
早く終わったら彼女のところに行けるかも。
時計を見ると10時前だった。
テツヤが気にしないように先に用件を切り出そう。
話も早い。
ただ、テツヤも同じように考えたらしい。
先にそのことを報告された。
「本当は言うことじゃないが、黙ってると今後会いにくくなるから。」
「分かってる、想像はつくよ。」
「今日レポートをまとめて渡した。本人の写真、プロフィール、行動パターン、過去、現在の仕事状況、評判、あとは家族のことも。」
「家族・・・・。」
「ああ、両親のところに行ったら犬を散歩させてたのでいろいろ話をした。いい人だったよ。疑われてはいない。犬好きを演じた。実際好きだし。」
「お兄さんのことも?」
「ああ、姪っ子のことも。」
「分かってるだろうが普通の人物調査なら何の問題もない、模範的社員。」
「ああ、ありがとう。」
「ただ、彼女は気が付いたみたいだ。その内バレるだろうが、その時に謝ってほしい。ストーカーなんて誤解されておびえてなければいいが。ちなみに一緒にいたお前は全く気が付かなかったな。土曜日二回同行したのに。」
「本当に?ぜんぜん。彼女が不審がってるのも知らない。」
「これが日付だ。謝る時にちゃんと教えてあげたらいい。無用の不安を取り除いてあげたいだろう。」
「会長と社長は何て言うと思う?」
「それは俺は知らないよ。お前次第だろう?」
「兄はきっと取引先とかのお嬢さんと結婚するだろう。俺もきっとそう望まれる。」
「期待に応えるのか?」
「無理だろう。いっそ何の期待もして欲しくない。」
「・・・・・。」
とりあえずお礼を言ってその話は終わらせた。
「また会えるなんて、しかもこんな形で。うれしい。」
「そうか、そう思ってくれると頑張った甲斐があった。面接で内定もらったら絶対他には行かないと言い切ったから」
「すごいなあ。」
「いや、ある理由があってって含みを持たせたよ。」
「どう思っただろうかな?俺の調査もされたかも。いい方か、悪い方か?」
「あ、聞かれた気がする。サラリと、お前と仲が良かったよなって。」
確かいろいろ答えた気がする。
まさか・・・・。
「じゃあ、お前のおかげかな。」
「いや、作戦勝ちだろう。だからその部署に配属なんじゃないか?」
「かもな。」
「忙しいか?」
「まあな。お前の方が暇だな。」
「何で知ってる?」
「当たり前だろう、週末の余裕を見ればわかる。」
「そうか、きれいだろう?評判の美人の同期なんだ。」
「だってな。いろんな人の誘いをズバッと断って、今でもクールだって思われてるよ。上司も誰も気が付いてないんだから。週末は別人だよな。」
一体どうやって調査をしてるのか全く思いつかないけど、それなりに工夫して上手く情報を手に入れるんだろう。
そんな事が得意だったとは、あの頃は考えもしなかった。
そのくらい自分たちの間にも時間は流れたんだから。
「テツヤ、彼女は。」
「今いないと思ったか?」
「まさか、俺よりその辺は器用そうだし。」
「いるよ。ちょっと負けるかもしれないが可愛いよ。」
「社内?」
「いや、残念でした。外の人です。」
「テツヤ、モテそう。」
正直に言うとあの頃とは印象は変ってる。
随分フランクな感じになってる。
あの頃は他のクラスメートから少し離れていた自分達だった。
「だろう。いろいろ苦労したけど、何とか頑張ってるよ。おまけに極秘任務で臨時ボーナスももらったよ。だからバラしたのは内緒にしてくれ。」
「ああ、母親がなんとなく気づかせてくれたから誤魔化せるよ。」
「助かる。」
「この後彼女の部屋に行くのか?」
「明日約束をしてる。今日は帰る。」
一応そう言った。
「テツヤは?」
「一緒に住んでる。」
「・・・・いいなあ。」
「いいだろう。一応涼太も頑張ってみればいいよ。」
「ああ・・・・。」
「最初からあきらめるのか?応援くらいならするのに。」
「そうだな。諦められないと思う。どうなるかはわからないけど、諦めはしないつもり。」
「いい報告、楽しみにしてる。」
「うん。」
「今度ゆっくり飲もう。」
「ああ、連絡する。」
手を振って別れた。
これでテツヤの心が軽くなったのならいい。
両親もいい人だという。
後は自分次第って事で。
彼女の携帯にメッセージを入れても既読にならず。
自宅についてもそのままだった。
寝たのかな?
明日連絡すると約束してる。
明日にしよう。
そう思って寝た。
明日は兄さんとの約束もあった。
でもその前に・・・・。
そこではっきり言われるかもしれない。
自分が言いだしたら、あとは結論を聞くしかない。
親父がどう思うか、兄さんがどう思うか。
会長がどう思うか、社長がどう思うか。
それは一緒なんだろうか?
自分の答えは決まってる、もう揺るがないくらいに、決まってるのだ。
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