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9 近寄れなかった訳
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人にはいろいろと癖があって。
愛し合ってる時に目を開けてとよく言われる。
聞き慣れた優しい声じゃなくて、もっと男っぽい声で。
開けて合う目も優しいという感じじゃなく、何故?
名前を呼ばれて、呼んでと言われる。
せめてもっと甘い声でお願いされたいと思ったりして。
息が落ち着いて、ぼんやりしてる時に思い出した。
何であまり話さなくなったのか。
本当に配属された時は心細さもあって、優しい人だと思ったから頼りにしてたと思う。
こんな人が同期で良かったって思ってた。
その内一人で仕事を任されてしまうと席も離れてて話すことな少なくなって。
その頃隣の席の女性の先輩とよく話をしてて、わからないところも教えてもらったりしていた。
5歳上の先輩で優しくて、よくランチも一緒に行ったりしていた。
付き合ってる人と結婚すると聞いていた。
やめる話も聞いていて。
とうとう、その日が来た。
寂しくて。
途中休憩を一緒にとって逆に慰められた。
「里佳ちゃん、もうお仕事も大丈夫よね。仕事もそれ以外も頑張ってね。」
「寂しいです、先輩。」ほぼ涙目の私で。
「内緒だけど春には子供が生まれるの。」
「ええっ、本当ですか?おめでとうございます。」
驚いて、まだまだぺたんこのお腹を見た。
「教えてくださいね。きっと可愛いですよね。」
写真を見せてもらった旦那さんもとてもかっこよかったから。
「うらやましいです。とても幸せそうです。素敵です。」
「ありがとう。里佳ちゃんも、いい人見つけてね。」
「はい。一番に教えます。先輩の旦那さんよりかっこいい人見つけたらですけど。」
「期待してるから。」
笑顔で励まされた。
「ちょっとトイレに行って帰ります。」
「わかった、先に戻るね。」
先輩が帰っていくのを見ていた。
それでも一人になると寂しさがずんずんとやってきて。
外のグレーの景色を見ながら深呼吸して心を落ち着けて。
涙を出さないように目に力を入れて。
さてと、くるりと振り向くと同期の青野くんがいてびっくりした。
ふらりとやってきた感じで。
泣きそうだろう顔が恥ずかしくて少しうつむいてお疲れ様と声をかける。
お疲れ、と反射的に声が戻ってきた。
隣をすり抜けるように横を通り戻ろうとした。
後ろで小さな声が聞こえた気がした。
「何やってんだよ!」
投げやりな、呆れ果てた声。
今のは仕事をサボってた自分に言ったんだろうか?
怖くて振り向けないまま、確かめられないまま、その場を後にした。
それから少し気になっていたから。
時々ぼんやり見てたりした。
他の人には相変わらず笑顔で、やっぱり気のせいって思ったりして。
でも時々だけど視線が合うことがあった。ほんとに数回。
優しいと思っている表情じゃなく、きつい目をした表情でスッとそらされる。
もしかして・・・嫌われてるのかもしれないと思った。
自分なりに仕事は頑張ってるつもりなのに。
その後もどうにもいっぱいいっぱいの時に気にかけて手伝ってくれたことがあった。
その時は普通だったと思う。
他の人と同じように優しく接してくれたと思ってた。
気のせいかと思いながらも、あの冷たい目を見るとやっぱり心が冷えて。
特に成績を争うような部署でもない。
だから同期だからって比較されるようなこともないのに。
一方的に嫌われてるんだろうか?
少し・・・・悲しくなった。
その後は手助けされることもなくなり、接点のないまま。
ちょっと自分から避けるような感じになっていたかもしれない。
そうだったのだ。
スッキリした。
思い出せた!
でも何だったんだろう?
気になってきた。
愛し合ってる時に目を開けてとよく言われる。
聞き慣れた優しい声じゃなくて、もっと男っぽい声で。
開けて合う目も優しいという感じじゃなく、何故?
名前を呼ばれて、呼んでと言われる。
せめてもっと甘い声でお願いされたいと思ったりして。
息が落ち着いて、ぼんやりしてる時に思い出した。
何であまり話さなくなったのか。
本当に配属された時は心細さもあって、優しい人だと思ったから頼りにしてたと思う。
こんな人が同期で良かったって思ってた。
その内一人で仕事を任されてしまうと席も離れてて話すことな少なくなって。
その頃隣の席の女性の先輩とよく話をしてて、わからないところも教えてもらったりしていた。
5歳上の先輩で優しくて、よくランチも一緒に行ったりしていた。
付き合ってる人と結婚すると聞いていた。
やめる話も聞いていて。
とうとう、その日が来た。
寂しくて。
途中休憩を一緒にとって逆に慰められた。
「里佳ちゃん、もうお仕事も大丈夫よね。仕事もそれ以外も頑張ってね。」
「寂しいです、先輩。」ほぼ涙目の私で。
「内緒だけど春には子供が生まれるの。」
「ええっ、本当ですか?おめでとうございます。」
驚いて、まだまだぺたんこのお腹を見た。
「教えてくださいね。きっと可愛いですよね。」
写真を見せてもらった旦那さんもとてもかっこよかったから。
「うらやましいです。とても幸せそうです。素敵です。」
「ありがとう。里佳ちゃんも、いい人見つけてね。」
「はい。一番に教えます。先輩の旦那さんよりかっこいい人見つけたらですけど。」
「期待してるから。」
笑顔で励まされた。
「ちょっとトイレに行って帰ります。」
「わかった、先に戻るね。」
先輩が帰っていくのを見ていた。
それでも一人になると寂しさがずんずんとやってきて。
外のグレーの景色を見ながら深呼吸して心を落ち着けて。
涙を出さないように目に力を入れて。
さてと、くるりと振り向くと同期の青野くんがいてびっくりした。
ふらりとやってきた感じで。
泣きそうだろう顔が恥ずかしくて少しうつむいてお疲れ様と声をかける。
お疲れ、と反射的に声が戻ってきた。
隣をすり抜けるように横を通り戻ろうとした。
後ろで小さな声が聞こえた気がした。
「何やってんだよ!」
投げやりな、呆れ果てた声。
今のは仕事をサボってた自分に言ったんだろうか?
怖くて振り向けないまま、確かめられないまま、その場を後にした。
それから少し気になっていたから。
時々ぼんやり見てたりした。
他の人には相変わらず笑顔で、やっぱり気のせいって思ったりして。
でも時々だけど視線が合うことがあった。ほんとに数回。
優しいと思っている表情じゃなく、きつい目をした表情でスッとそらされる。
もしかして・・・嫌われてるのかもしれないと思った。
自分なりに仕事は頑張ってるつもりなのに。
その後もどうにもいっぱいいっぱいの時に気にかけて手伝ってくれたことがあった。
その時は普通だったと思う。
他の人と同じように優しく接してくれたと思ってた。
気のせいかと思いながらも、あの冷たい目を見るとやっぱり心が冷えて。
特に成績を争うような部署でもない。
だから同期だからって比較されるようなこともないのに。
一方的に嫌われてるんだろうか?
少し・・・・悲しくなった。
その後は手助けされることもなくなり、接点のないまま。
ちょっと自分から避けるような感じになっていたかもしれない。
そうだったのだ。
スッキリした。
思い出せた!
でも何だったんだろう?
気になってきた。
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