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3 邪魔者は早めに消えるべき!!
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結局誰が誘われたのか、同期ライングループ上にも誰の返事もなかった。
仕事も無事に終わり、待ち合わせ時間を見て降りていく。
会社の入り口。帰る人波に離れて立つ二人、竜君と高田。
三人?この間の続きみたいじゃない?
それに思いっきり邪魔な私、なんでよ!
竜君が気がついて手をあげてくれる。
そうよね、うれしいよね、たとえ邪魔な女がいても。
早く、・・・・途中で抜けようか?
始まるより前に目標決定、早期離脱。
「お待たせ。」
「おう、行こうぜ。」
「ほんとに三人?」
席に座って聞いた。
「そうだけど。お前この間言っただろうよ、責任持てよ。」
何?
「白石と一緒に飲もうって。」
話の流れよ、高田に誘えと言いたかったのよ!
「てっきり金曜日だと思うじゃない。」
「別にいいだろう。週末だと人が煩いから。」
「勝手に暇だろうとか決めないでよ。」
「何かあるかよ。」
「デートはなくても・・・、何かあるかもしれないじゃない!」
買い物とか・・・。
言うだけ悲しくなりそうです。
「よし、今日は俺が奢る、飲め。」
「竜君、飲もう。おごりなら週末にしてよ。明日仕事だとセーブするじゃない。」
「当たり前だ、その為の平日だ。」
「竜君。こんなけち臭い男嫌よね。」
隣の竜君に近寄って囁く。
すでに真っ赤です。
・・・全然・・・嫌じゃないみたい。
もう。
高田がにやりと笑う。
絶対週末奢らせたい。
「で、週末何してた?」
「掃除!思い切って色々捨てた。」
「有意義だなあ。」
「いいじゃん。」
「竜君は何してたの?」
「僕も掃除です。なかなか平日は出来ないので、週末にまとめてやります。」
「白石、樋渡の部屋に手伝いに行け、ご飯くらい奢ってもらえるぞ。」
「嫌だ、無理。」
ドン引きする顔が目に浮かぶ。
呆れられる。
ゴミ袋三袋出してもまだまだ。
私はスッキリしたけど、他の人が見たらまだまだ、きっとゴチャっとしてるから。
「じゃあ、逆に白石の部屋を参考がてら見に行け。」
「なんでよ。高田は行ったことあるの?」
「あぁ?何で俺が行くんだよ。アホか。」
言い切る奴、質問を間違ったかも。竜君の顔が見れない。
「ごめんね、・・・・いいよ、こいつが酔っぱらっても絶対放っとけばいいからね。」
肩をポンポンと叩きながら、つい謝ってしまう。
「そんな・・・・。」
やっぱり放っとけないみたい。
一応、先輩だしね。
高田の眠る顔を眺める竜君・・・・・。
思わず悲しくなる。
首を振って想像の画を消した。
なんだ今のは・・・・・。
仕事も無事に終わり、待ち合わせ時間を見て降りていく。
会社の入り口。帰る人波に離れて立つ二人、竜君と高田。
三人?この間の続きみたいじゃない?
それに思いっきり邪魔な私、なんでよ!
竜君が気がついて手をあげてくれる。
そうよね、うれしいよね、たとえ邪魔な女がいても。
早く、・・・・途中で抜けようか?
始まるより前に目標決定、早期離脱。
「お待たせ。」
「おう、行こうぜ。」
「ほんとに三人?」
席に座って聞いた。
「そうだけど。お前この間言っただろうよ、責任持てよ。」
何?
「白石と一緒に飲もうって。」
話の流れよ、高田に誘えと言いたかったのよ!
「てっきり金曜日だと思うじゃない。」
「別にいいだろう。週末だと人が煩いから。」
「勝手に暇だろうとか決めないでよ。」
「何かあるかよ。」
「デートはなくても・・・、何かあるかもしれないじゃない!」
買い物とか・・・。
言うだけ悲しくなりそうです。
「よし、今日は俺が奢る、飲め。」
「竜君、飲もう。おごりなら週末にしてよ。明日仕事だとセーブするじゃない。」
「当たり前だ、その為の平日だ。」
「竜君。こんなけち臭い男嫌よね。」
隣の竜君に近寄って囁く。
すでに真っ赤です。
・・・全然・・・嫌じゃないみたい。
もう。
高田がにやりと笑う。
絶対週末奢らせたい。
「で、週末何してた?」
「掃除!思い切って色々捨てた。」
「有意義だなあ。」
「いいじゃん。」
「竜君は何してたの?」
「僕も掃除です。なかなか平日は出来ないので、週末にまとめてやります。」
「白石、樋渡の部屋に手伝いに行け、ご飯くらい奢ってもらえるぞ。」
「嫌だ、無理。」
ドン引きする顔が目に浮かぶ。
呆れられる。
ゴミ袋三袋出してもまだまだ。
私はスッキリしたけど、他の人が見たらまだまだ、きっとゴチャっとしてるから。
「じゃあ、逆に白石の部屋を参考がてら見に行け。」
「なんでよ。高田は行ったことあるの?」
「あぁ?何で俺が行くんだよ。アホか。」
言い切る奴、質問を間違ったかも。竜君の顔が見れない。
「ごめんね、・・・・いいよ、こいつが酔っぱらっても絶対放っとけばいいからね。」
肩をポンポンと叩きながら、つい謝ってしまう。
「そんな・・・・。」
やっぱり放っとけないみたい。
一応、先輩だしね。
高田の眠る顔を眺める竜君・・・・・。
思わず悲しくなる。
首を振って想像の画を消した。
なんだ今のは・・・・・。
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