がさつと言われた私の言い分は。

羽月☆

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7 憧れの人の後姿に決心を新たにするドラゴン

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二度目、三人での飲み会。

手を振って改札を入った皐月先輩の後ろ姿を見てる二人。

手を下ろしてこっちを見た高田さんのニタリ顔。
自分の顔はそんなうれしそうじゃないと気がついて普通に戻る。

「なんだよ、あいつに二人きりにしろと言われたから、そうしたのに。」

「そうかもしれませんが、意味が違います。」

「何だよ、もしかしてもう振られたなんてないよな。連絡先交換してたし。」

「多分・・・・多分、皐月先輩は僕が好きなのは高田さんだと思ってます。」

自分で言って恥ずかしくなる。
それは自分のせいじゃないと大きな声で言いたい。

「はあ?」

まあ、そうなるだろう。

「何でだよ・・・・。お前男が好きとか元彼とか言ったのか?」

「そんな訳ないじゃないですか。誰です、元彼って・・・・。」

「じゃあ、どうしてそうなる?」

「分からないです。でも多分間違ってないです。好みがかぶらないから良かったとか、もっといい男がいるとか、あいつには彼女がいるから次行こうとか。そんな話でした。皐月先輩は高田さんが僕と皐月先輩をくっつけたがるから、無神経だと怒ったんですよ。そのあとはひたすら慰めでした。」

「あいつはアホだ。」

「それはお互いにそう思ってるんだと思います。僕の気持ちに気がつかない唐変木って言われてましたよ。」

「何だと・・・・、絶対バレたときの・・・・本当のことを知った時の顔を見てアホ呼ばわりしたい。仕返しのように『唐変木はお前だ~。』って言ってやりたい。頑張れ白石。」

意味不明な応援。

「でもなんでお前否定しなかったんだ?」

「だって正直に言うには、まだ僕の事知ってもらってないです。」

「・・・・・・・。」

「ゲイと思われてていいのか?本当にすぐ次を見つけるって言っただろう。今度こそ、器の大きな奴を見つけるかもしれないぞ。」

「いいわけないじゃないですか。言いたいです。ちゃんと誤解を解いて好きですって言いたいです。」

「は~、世話の焼けるやつだなあ。絶対いい感じだと思ったんだけど。俺だってあいつが楽しそうじゃなかったり無理してたら煽らないぞ。」


「はい。」

「楽しそうだったのになあ。」

「よし、リベンジ考える。ちゃんと言えよ。さすがに三人ずっとてのは変だぞ。それとも自分でどうにかするか?」

「あと一回チャンスをください。そこで言えなかったら週末に自分で誘って言います。」

「よし、金曜日は早く終わらせろ。」

「はい。」

そういう打ち合わせで別れた。

皐月先輩は知らないけど、会社の定期券外ではあるけど皐月先輩を駅まで送って自分の駅まで帰るのはそんなに無理ではない。
ちょっと遠回りになるだけだ。

いつか、きっと。

あんまりボケボケしてるとゲイと思われて圏外に置かれたまま、新しい出会いを拾いに行く皐月先輩。
本当にすぐに出来るぞと脅されて。
じゃあ、意外にドライなのかな。失恋を引きずらないタイプ?


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