16 / 23
14 直帰したのは別の部屋。
しおりを挟む
なんで?
即時の約束、今日も延長の連絡をする。
昼過ぎまでは行けそうだと思ったのに。
だから軽めにしたのに。
ドサッと頼まれたのは今週中に打ち込まなきゃいけないデータの山。
隣の課の手伝い・・・・なんで私が?
そりゃそうだ、何で私がっ!!
そう言いたいのに、上司と先輩が他をやって忙しそうだから嫌とは言えない。
こうして今週は無理だと思うと連絡をする羽目に。
日々期待を裏切るより最初から無理だと言おう。
だって実際に無理だと思う。
そして夜に少し電話で話すくらいにしている。
同じ会社ですがまったく顔を見れてません。
はぁ~、それでも今日で終わり。だって締め切り今日だし。
だからこれ全部今日やっつけますから。
目の前の山。
日々の努力で小さくはなった山。
終わった~、お腹空いた、とにかく笑顔が足りない、私を癒すあの笑顔。
会いたいよう。
思ったより早い、一度家に行って荷物を持って泊まりたい。
そのパターンで行こう!
そう思ったのにお疲れ様会開催。
いいのに・・・・。
「お疲れ様。樋渡、山並、ありがとうな。」鏑木さんにねぎらわれる。
「お疲れ様です。本当に目が疲れる仕事でしたよね。数字見たくない・・・そんな気分です。」
山並さんが本当にうんざりした顔で言う。
「確かに。疲れました、目と肩と首。」
私もこめかみをマッサージしながら言う。
「滅多にないんだが、まああれくらいは頼まれて、恩を売っておこう。」
「はい。ごちそうになります。」
「飲め飲め、食べろ、ドンドン。」
お酒を頼み、しゃれたつまみが運ばれてくる。
話は鏑木さんの新人の頃の話になり。
「本当に、泣きそうだったんだ。今よりずっと先輩が厳しかったと思うよ。」
「そうなんですか?」
「そうだよ。ビシビシしごかれて、大きな失敗も一つやって。小さなのはいろいろ。それでも胃を痛くしながら頑張ったよ。」
「お疲れ様です。なんとなくひょうひょうとやってたイメージですけど。」
「いやぁ、全然。向いてないって思ってたよ。いまより部署が分かれてなくて、いろいろやらされたんだよ。」
「努力のおかげで出来る男が仕上がったんですね。」
鏑木さんが片眉をあげてこっちを見た。
「なんだ?今すごく褒めてくれたのか?」
「はい、もちろんです。みんなの憧れです。」
「そうか?」
嬉しそうに顔が緩んだ。
威厳はなくなるけどちょっと無邪気が透けるくらいの笑顔。
全力で無邪気って年でもないからね。
リュウとは違う・・・・・、当たり前ですが。
今日も遅くなる・・・・。
待ってるかな?
「樋渡?」
「・・・・はい。」
「酔ったか?疲れてるか?」
「すみません、ぼんやりとして。さすがに疲れが・・というかやっぱり体が凝ってバリバリです。明日マッサージに行きます。」
「経費で落としてあげたいくらいだけど。」
「鏑木さん、さすがにそこまでは。」
「来週は出来るだけ早く帰れるようにしような。」
「よろしくお願いします。」
山並さんと声をそろえた。
お開きになったのはそれでも何とか、10時前。
手を振り別れて急いで携帯を取り出す。
面倒なので電話で。
『皐月さん、どこ?』
「リュウ・・・会いたいよう。まだ会社の駅。今お疲れ様会が終わったの。ごめんね。」
『駅まで迎えに行くよ。』
「うん、今から電車に乗る。」
『じゃあ、気を付けてね、待ってる。』
「うん。じゃあね。」
そう言ってそのまま電車に乗りリュウの駅で降りた。
約束通り改札に待っていてくれた。
走って飛びつきたいくらいだけど、ここは大人らしく。
手を振ってお礼を言った。
「ただいま。」
「お帰りなさい。」
手をつないで駅を離れる。
早く部屋へ、だらんとしたいし、ぎゅっと抱きしめたい、自分が・・・。
部屋に着いたらソファにもたれて、つないだ手のままぎゅっと抱きしめた。
「お肉とお酒とたばこのにおいがする。」
「そうかも、お店が分煙じゃなかった。葉巻売ってるし。」
「うん、安い匂いじゃない。」
「あと5分このままでいて。」
リュウを胸に抱いて目を閉じる。寝そう。疲れた。
大人しくしているのに飽きたらしく、首を動かして鼻をこすりつけてくる。
「リュウ、あと少し、シャワー・・・面倒・・・・・。」
つい正直に言ってしまった。
自分の部屋だったら確実にうたた寝パターン。
スーツがくしゃくしゃになるパターン。
即時の約束、今日も延長の連絡をする。
昼過ぎまでは行けそうだと思ったのに。
だから軽めにしたのに。
ドサッと頼まれたのは今週中に打ち込まなきゃいけないデータの山。
隣の課の手伝い・・・・なんで私が?
そりゃそうだ、何で私がっ!!
そう言いたいのに、上司と先輩が他をやって忙しそうだから嫌とは言えない。
こうして今週は無理だと思うと連絡をする羽目に。
日々期待を裏切るより最初から無理だと言おう。
だって実際に無理だと思う。
そして夜に少し電話で話すくらいにしている。
同じ会社ですがまったく顔を見れてません。
はぁ~、それでも今日で終わり。だって締め切り今日だし。
だからこれ全部今日やっつけますから。
目の前の山。
日々の努力で小さくはなった山。
終わった~、お腹空いた、とにかく笑顔が足りない、私を癒すあの笑顔。
会いたいよう。
思ったより早い、一度家に行って荷物を持って泊まりたい。
そのパターンで行こう!
そう思ったのにお疲れ様会開催。
いいのに・・・・。
「お疲れ様。樋渡、山並、ありがとうな。」鏑木さんにねぎらわれる。
「お疲れ様です。本当に目が疲れる仕事でしたよね。数字見たくない・・・そんな気分です。」
山並さんが本当にうんざりした顔で言う。
「確かに。疲れました、目と肩と首。」
私もこめかみをマッサージしながら言う。
「滅多にないんだが、まああれくらいは頼まれて、恩を売っておこう。」
「はい。ごちそうになります。」
「飲め飲め、食べろ、ドンドン。」
お酒を頼み、しゃれたつまみが運ばれてくる。
話は鏑木さんの新人の頃の話になり。
「本当に、泣きそうだったんだ。今よりずっと先輩が厳しかったと思うよ。」
「そうなんですか?」
「そうだよ。ビシビシしごかれて、大きな失敗も一つやって。小さなのはいろいろ。それでも胃を痛くしながら頑張ったよ。」
「お疲れ様です。なんとなくひょうひょうとやってたイメージですけど。」
「いやぁ、全然。向いてないって思ってたよ。いまより部署が分かれてなくて、いろいろやらされたんだよ。」
「努力のおかげで出来る男が仕上がったんですね。」
鏑木さんが片眉をあげてこっちを見た。
「なんだ?今すごく褒めてくれたのか?」
「はい、もちろんです。みんなの憧れです。」
「そうか?」
嬉しそうに顔が緩んだ。
威厳はなくなるけどちょっと無邪気が透けるくらいの笑顔。
全力で無邪気って年でもないからね。
リュウとは違う・・・・・、当たり前ですが。
今日も遅くなる・・・・。
待ってるかな?
「樋渡?」
「・・・・はい。」
「酔ったか?疲れてるか?」
「すみません、ぼんやりとして。さすがに疲れが・・というかやっぱり体が凝ってバリバリです。明日マッサージに行きます。」
「経費で落としてあげたいくらいだけど。」
「鏑木さん、さすがにそこまでは。」
「来週は出来るだけ早く帰れるようにしような。」
「よろしくお願いします。」
山並さんと声をそろえた。
お開きになったのはそれでも何とか、10時前。
手を振り別れて急いで携帯を取り出す。
面倒なので電話で。
『皐月さん、どこ?』
「リュウ・・・会いたいよう。まだ会社の駅。今お疲れ様会が終わったの。ごめんね。」
『駅まで迎えに行くよ。』
「うん、今から電車に乗る。」
『じゃあ、気を付けてね、待ってる。』
「うん。じゃあね。」
そう言ってそのまま電車に乗りリュウの駅で降りた。
約束通り改札に待っていてくれた。
走って飛びつきたいくらいだけど、ここは大人らしく。
手を振ってお礼を言った。
「ただいま。」
「お帰りなさい。」
手をつないで駅を離れる。
早く部屋へ、だらんとしたいし、ぎゅっと抱きしめたい、自分が・・・。
部屋に着いたらソファにもたれて、つないだ手のままぎゅっと抱きしめた。
「お肉とお酒とたばこのにおいがする。」
「そうかも、お店が分煙じゃなかった。葉巻売ってるし。」
「うん、安い匂いじゃない。」
「あと5分このままでいて。」
リュウを胸に抱いて目を閉じる。寝そう。疲れた。
大人しくしているのに飽きたらしく、首を動かして鼻をこすりつけてくる。
「リュウ、あと少し、シャワー・・・面倒・・・・・。」
つい正直に言ってしまった。
自分の部屋だったら確実にうたた寝パターン。
スーツがくしゃくしゃになるパターン。
0
あなたにおすすめの小説
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが?
いりん
恋愛
初恋の人と結婚できたーー
これから幸せに2人で暮らしていける…そう思ったのに。
「私は夫としての務めを果たすつもりはない。」
「君を好きになることはない。必要以上に話し掛けないでくれ」
冷たく拒絶され、離婚届けを取り寄せた。
あと2週間で届くーーそうしたら、解放してあげよう。
ショックで熱をだし寝込むこと1週間。
目覚めると夫がなぜか豹変していて…!?
「君から話し掛けてくれないのか?」
「もう君が隣にいないのは考えられない」
無口不器用夫×優しい鈍感妻
すれ違いから始まる両片思いストーリー
冷遇夫がお探しの私は、隣にいます
終日ひもの干す紐
恋愛
愛人がいるなら、さっさと言ってくれればいいのに!
妻に駆け落ちされた、傷心の辺境伯ロシェのもとへ嫁いでほしい。
シャノンが王命を受け、嫁いでから一年……とんでもない場面に立ち会ってしまう。
「サフィール……またそんなふうに僕を見つめて、かわいいね」
シャノンには冷たいの夫の、甘ったるい囁き。
扉の向こうの、不貞行為。
これまでの我慢も苦労も全て無駄になり、沸々と湧き上がる怒りを、ロシェの愛猫『アンブル』に愚痴った。
まさかそれが、こんなことになるなんて!
目が覚めると『アンブル』になっていたシャノン。
猫の姿に向けられる夫からの愛情。
夫ロシェの“本当の姿”を垣間見たシャノンは……?
* * *
他のサイトにも投稿しています。
家出を決行した結果
棗
恋愛
フィービーの婚約者ミゲルには大切な幼馴染がいる。病弱な幼馴染をいつも優先するミゲルや母が亡くなって以降溝が出来てしまった父と兄との関係にフィービーは疲れていた。
デートの約束をしてもいつも直前になって幼馴染を理由にキャンセルされ、幼馴染にしか感情を見せないミゲルを、フィービーを見ようとしない父や兄を捨てる決心をしたフィービーは侍女や執事の手を借りて家出を決行した。
自分を誰も知らない遠い場所へ行ったフィービーは、新しい人生の幕開けに期待に胸を躍らせた。
※なろうさんにも公開しています。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる