お互いの距離は特殊な事情によりこんな感じなんです。

羽月☆

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4 青空の下の狸と赤い顔の二人の笑顔と。

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朝、目覚めはいいのだ。
いつも通りなはずなのに、起きた瞬間から『今日の予定』を思った。
久しぶりの遠出、気の合う仲間、カメラ!
それとあと少しのメンバーにまつわる色々。

昨日考えていた服を着て、荷物を持ってでかけた。

みんなが連休の中、あちこちで待ち合わせの集団もある。
まだまだ早い時間だ。

母さんからはお土産の催促の連絡が入ってた。
陶器の有名なところらしくペアのビアマグを頼まれた。
おじさんと使うんだろう。

自宅の食器を思い出したいのに、全くだ、どんなのがいいのか分からない。
そんなにかしこまったお客さんが来ることもないから、普段に使うのは名のあるものじゃないと思う。
母親の趣味なんてわからないのに。
どうしようか・・・・。


「お待たせしました。」

そう声をかけられた。声をかけてきた人と軽くお辞儀をしてきた人。
写真の二人と何となく重なる。

「黒羽風斗さん?」

「はい。」

「桜木 美緒です。」

そう言った人が隣を見て、すでに赤い顔のもう一人が名前を教えてくれた。

「藤咲 杏(きょう)です。」

覚えてるかいないか、やはりあんまりとしか言えない。

「黒羽風斗です。今日はよろしくお願いします。」

さっきそう呼ばれたから知ってるだろうけど一応名乗った。

「黒羽さん、早かったんですね。」

「そうですか?」

時計を見る。余裕で着いたけど、たいてい早めに来ると思ってたのに。

「まだ誰も来てなくて、すみません。」

「まだ時間はあります。大丈夫です。何度かご一緒しましたよね。」

「はい。」

写真が残ってるからそううなずけた。
正直あんまり記憶がないから話題をそらす。

「卒業して春休みに一度ダムの撮影の旅に行ったんですが、就職してからは今日が初めての撮影の遠出なんです。桜木さん達は?」


「私達はもっと。友達も写真より食べたり温泉だったり。ついでに写真です。」

つい、桜木さんを見て話をしてた。
藤咲さんのほうが見れなくて。

「杏ちゃんはどう?」

首をふる。頬で髪が揺れて可愛かったりする、そう思った自分を自覚した。

「全然です、先輩たちがいなくなってからは。だから楽しみにしてました。」

そう言われた。

決まったのはほんとに数日前だけど、そう言われると嬉しい。

「行ったことある?」

「ないです。」やっぱり首をふるから髪が揺れる。

「母親にビアマグを買ってきてほしいって頼まれたんだ。大きな陶器市をやってるらしいよ。」

「そうです。毎年この時期なんです。すごい大きな狸がいるんです。人も多いと思います。」

「そうなんだ、知らなかった。」

「ニュースで見ただけです、でも行ってみたかったのでうれしいです。」

やっぱり桜木さんと会話を続けてた。
しばらくしたら残りのメンバーが揃ってやってきた。

多分間違ってないんだよな。
僕で間違いないんだよね???
聞けないけどやっぱりそこを確認したいと思う。

ちょっとだけ自信がなくてこっそり藤咲さんを見る。

揃って駅のホームに移動する。
始発電車だから確実に座れるし、遠くまで行く車両でボックスシートだった。

僕の前に藤咲さんと桜木さん、横には康介。
こうなると、そうなんだよなぁ。
桜木さんも藤崎さんも当然その並びになったし。


一時間も走るとずいぶんのどかな車窓の景色になっていた。ゴソゴソとおやつが出てきて六人で回す。流石だ、思いつきもしなかったのに。女子はその所も抜けがない。

なかなか合わなかった藤咲さんとの視線も慣れてきたのだ、多分お互いに。
ものすごく気を遣われてる二人の出来上がりで、普通くらいには話ができるようになった。僕だって顔が赤いかもしれない。
そこは指摘しないでほしい。

隣のボックスの二人も混ざり、賑やかに話をしてる。

天気のいい連休の一日。

誰もがご機嫌だ。

時々車窓に視線を向けてる藤咲さんの横顔を見る。
呼ばれて振り向く時の髪の揺れがやっぱり可愛いと思う。

一つ年下っていうだけなのに、この間まで自分も大学生だったのに。

つやつやの黒めの髪がふんわりと幼い小さな顔を包んでる。

思わずぼんやり見てたのかもしれない。

ゴンと隣から肘が当てられた。
隣の康介がニヤニヤなくらい笑ってた。
また自分の顔が赤くなったかもしれない。
正面が見れないくらいに。



そろそろ着くのだろう。

SLの時間は調べてる。


「お腹空いてない気がするんだけど。」

「お菓子欲張り過ぎだよ。」

「帰りの分も食べたよね。」

荷物が軽くなったらしい桜木さんがそう言う。

SLの撮影ポイントに行って写真撮って、その後移動してお昼の予定だった。


ゆっくり頼まれ物を選ぶ時間はあるだろうか?


昔とは違う観光用のSLだとしても見た目はかっこいいし、黒い車体が緑の中を走るのはぜひ取りたい一枚だ。

カメラを持つ人の中には明らかに車体メインの人もいる。
凄いカメラを持ってるのを横目で見て。
そんな中に入ると自分たちも区別なく見られると思う。

藤咲さんのカメラは可愛い女子受けするカメラだった。
なんとなく思い出した。カメラのストラップについてたアクセサリーを見たことがある。
あの時もそのカメラが似合ってるなぁって思ったかもしれない。


一日中SLが走ってくれればいいのに。
一日一往復だけなのだ。


「中らか撮るよりもやっぱり外からだな。」


SLの撮影時間はすぐに終わる。
目の前を通り過ぎるだけだから。
主役が過ぎ去ると周りの誰もがカメラを下ろしてズラズラと歩く。

まだお腹はすかない。

可愛い電車で少し移動するのもカメラ持ちの皆ほとんど一緒だった。
この電車も外から狙われて、緑の中にはやっぱりたくさんのカメラの人がいた。


「六人で昼ごはんも無理だろうね。」

「風斗はゆっくりお母さんへのお土産を買えばいいよ。」


「えっ、ひとり?」

「一人じゃあ可哀想か。しょうがない、じゃあ女の子一人つけてやる。藤咲さんいい?」

ふたり?

そこは声には出さなかった。

「杏ちゃん、どうしよう?黒羽さん二人でもいいですか?」

ええっ、ゆっくり藤咲さんを見る。
当然二人で見合った。
可哀想なくらい緊張してるかもしれない、でも僕もだけど。

「じゃあ、よろしくお願いします。」

僕がそういうしかないんだよね。


「じゃあな。」

「こっちは酒飲みチームで、買い物とランチが終わったら合流しよう。」

「杏ちゃんはアルコールに弱いから匂いでも赤くなるタイプなの。私はガンガン飲める方だし。」

そう言う桜木さん。
確か大きな狸がとかテレビで見てただけだったから楽しみだって言ってたよね?
それなのに、誰が言い出したのかいつの間にか勝手に予定も決められて、そんなチーム分けをしたらしい。




「すみません、お酒は弱くて。」

「あ、うん。こっちこそごめんね。勝手に買い物の付き合いにされちゃって。藤咲さんも何か買うなら遠慮なく見てね。」

駅から人並みに乗って歩く。途中ランチのお店も見ながら。
メニューの看板を見ながら美味しそうだねと言い合い、値段も見て。
その内二人でいる事にも慣れて、最初から二人きりだったみたいに自然に、笑顔で。

道の両端に陶器が並べられている。
それぞれのお店や作家さんが出店してるみたいだ。
お値段もいろいろだった。

大きな広いスペースでゆっくり探す。

「母親の趣味なんて、ずっと一緒にいても意識もしてなかったから分からないんだ。どんなのがいいんだろう?」


「ペアのビアマグですよね。お母さんはどんな人なんですか?」

「穏やかで優しい方だと思う。あんまり叱られた記憶もないかな。」

「派手な美人という感じよりも可愛い人ですか?」

「可愛いって、なかなか母親には思わないけど、う~ん、笑顔が優しいタイプとしか言えない。」

照れる。さすがに20を超えて母親を可愛いとは言えない。

「モノクロを好むタイプじゃないですよね、花柄でも目立つ大きな柄よりも小さいのもがいいでしょうか?それとも模様とか単純なパターンのの物がいいんでしょうか?たくさんあるので絞らないと全然決められなさそうです。せめて色合いだけでも。」

う~ん。そう言われても・・・・。優しい色合いがいいかな?


「じゃあ、お父さんはどんなタイプですか?」

それは少し考える、想像する、でもおじさんしか浮かんでこない。
多分おじさんと飲むだろう、だからいいよね。

「そっちも穏やかで優しい、ゆったり構えてる感じだと思う。」

「じゃあ、落ち着いた色合いとシンプルなものがいいですか?部屋が明るい感じなら明るめのトーンで、落ち着いた色合いの部屋なら落ち着いたトーンの物でどうでしょうか?」


そう言われても本当に意識もしてない。
でも明るい色よりは落ち着いた物の方がおじさんがの手にしっくりくると思う。

「ビールだし、明るい色より落ち着いた感じが美味しそうかな?」

「そうですね、後は予算ですね。」

「普通が分からないから何とも言えない。でも高くてもいい。気に入ったのがいいかな。」

それから藤咲さんに選んでもらって、自分でも意見を出して、数点に絞り吟味して選んだ。
いいのをペアで買えた。
丁寧に包んでもらった。
母の日のプレゼント包装にしてもらった。

「ありがとう。僕の買い物ばかりだったから、今度は藤咲さんの欲しいものがあったらどうぞ。」

「はい。箸置きとか、アクセサリーもあるし、ちょっと買ってもいいですか?」

「もちろん。」

少しはお礼をしようと思う。
ペアのビアマグはちょっとだけ安くしてくれた。
藤咲さんが凄く褒めたから作ったその人がうれしくて安くしてくれたのかもしれない。
藤咲さんの意外な点を見た気がした。
ただ単純に可愛かったからだろうか?

だからその分還元してもいいくらいだ。


土はいろんな形に細工できるから、いろんなものが出来るらしい。
女子好きするような可愛い動物の箸置きがあった。
いくつか手にして選んでるのを横から見ていた。

「まとめて買ったらお得みたいだね。」

「そんなに数はいらないかもしれないですが可愛いから置いてるだけでもいいです。」

「並んでたらかわいいね。」

そう言って藤崎さんの手の平の羊を触った。

「それが一番・・・・」と彼女がこっちを見たのがあまりにも近くて、急いで離れた。

お互いびっくりした。自分もうっかりと近すぎたのは反省だった。

「羊が一番かわいいです。」

赤い顔でそう言った藤咲さん。


ゆっくり見ながらちょっとづつ彼女の手に袋が集まる。

今度はお皿を見ている。
小物入れみたいだ。

「アクセサリーをいれたり鍵をいれたり、使えそうです。可愛いです。」

「僕が買うよ、さっきのお礼にプレゼントしていい?」

ゆっくりこっちを見られた。

「さっき安くしてもらったからその分は得したし、一緒に選んでくれたお礼だから。」

そう言って手の平の小皿を手にしてお会計に持って行った。
袋に入れてもらって彼女に渡す。

「すごくうれしいです。ずっと大切にします。」

本当にそう思ってくれてると分かる。

「良かった。」


坂を上りきると大きな狸がいた。 
これがそうだろうか?桜木さんが言ってたけど、想像よりもっと大きかった。
どうやって作ったんだろう、そう思うくらいの大きさだった。
台風の日が心配になる、家より大きいんだから。

二人でぼんやりと見上げてその狸に感動していた。

「そろそろ食事にしようか?」

「そうですね。」

携帯を見ても連絡はない。

Uターンをしながらランチをする場所を話しながら。
本当に小さなカフェが多くて、六人だと無理だったかもしれない。
二人だとすんなりと入れて、落ち着けた。


「そのカメラは自分で買ったの?」

「いいえ、20歳の誕生日に買ってもらいました。黒羽さんのは?」

「僕は大学入学祝で買ってもらったんだ。それまでは譲り受けたカメラを使ってたから初めての新品だったんだ。」

「すごく高そうですし、難しそうです。」

「詳しい人がカメラの使い方と撮り方を教えてくれたんだ。」

「今でも写真を撮りに出かけてるんですか?」

「そうだね、週末は一人でいろんなところに行くようにしてるんだ。仕事はほとんど会社にこもってるから週末くらい太陽の下に出たいからね。」

「一人で、なんですか?」

「うん、そうだね。」

まだ会社での知り合いは少ない。
まず仕事を覚えて、同じ配属の人と仲良くして、先輩にちょっとだけ誘われて。

その内同じ趣味の人とも出会えるかもしれない。


「お仕事大変ですか?」

「特別には・・・・色々覚えることは多いけどね。藤咲さんも大変かもしれないけど早く乗り切れたらいいね。」


「はい、本当にそう思います。」



「残りの連休は何するの?」

話題の一つだと思って、そう聞いたらぼんやり見上げられた。

「あの・・近場でもいいので、一緒に写真を撮りに行ってみたり、お願いしたらダメですか?」

今日最高の赤い顔をされて言われたかもしれない。


「うん、明日以外ならだいじょうぶだよ。」



うれしい顔をされたのは見たけど、そのまま俯かれて。
お願いしますと言われた。

連絡先の交換と具体例の提示。
自分から言うべきだと思う。

「じゃあ、後で忘れずに連絡先を交換しようか。行くのはどこがいいかな?」

もうすっかり二人の外出って思っていた。
他にも連れがいることなんて忘れてた。
すっかりデート気分だった・・・とも言える。
恥ずかしそうな笑顔が照れた笑顔になり、すっかりうれしそうな笑顔になった。
そんな笑顔を可愛いと思ってずっと近くにいた時間。

食事を終わりにして連絡先の交換とデート・・・予定をいろいろ話して。
決まらなかったのは行きたいと言った場所が多すぎたから。

時計を見てあれ?って思った。

あれあれ・・・・・、ここは遠出してきた場所で、帰るにも時間がかかって。
やっと思い出したのは残りの人々の事。

急いで連絡を取った。


『ランチが終わった。駅から10分くらい歩いたところにいるけど。』

『じゃあ、戻って来いよ。』

きつい目をした猫が『遅いぞ!』そう言ってる。
これはちょっと待ちくたびれたという意味だろう。
皆そう思ってるんだろうか?

「駅に戻った方がいいみたい。」

「あ・・・・そうですよね。」

「後は、また、夜に。」

「はい。」

お会計をして駅に向かった。
ちょっとだけ偉そうに『奢るよ。』なんて言って自分が払った。
1000円ちょっとのランチ代なのに。


お店は意外に近くて10分もかからなかったのは良かった。

待ってるみんなも笑顔で楽しかったんだろう。

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