お互いの距離は特殊な事情によりこんな感じなんです。

羽月☆

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8 伏せられたことがあると改めて気が付いた秋の日。

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そして連休が終わりまた社会人らしい仕事メインの日が戻ってきた。
それでも夜には連絡を取るだろう、夜まで待てずに昼にも、夕方にも・・・。



「風斗、久しぶり。」

同期の鮫島に挨拶をされ、し返す。


「なんかだるい。」

「そうだよね。」

「何してた?」

そう聞かれた。彼女がいないとは教えてた。
まさかこんな展開になるとは思ってなかったから。
だからとっさに楽しかった思い出が脳内を駆け巡った。

「何?楽しい毎日だったわけ?」

「いいじゃないか。」

「まじまじ、聞きたい、昼にな。」

さすがに人がいる。そろそろと皆がパソコンを立ち上げてるし。
勝手に昼の時間に教えてもらえると思ってるらしい鮫島。
ちょっとは自慢するように教えるけどね、それは当然杏ちゃんのことだけだけどね。


『実は・・・・父親が出来たんだ!』そう言ったらビックリすると言うか、???って感じだろう。
そっちもまあまあ面白いけど。


仕事をすることにした。
連休まで普通にやってたことだけど、すっかり自分の頭が鈍ってた。
1時間くらいして徐々に慣れてきた。

時々ぼんやりして彼女の事を思い出す。
週末には会える予定だけど。
また出かけようと約束はしてる。
ご両親が厳しい訳じゃないらしい。それは良かった。


もし自分が勝手に後をつけられてたら・・・・やっぱり嫌だよな。
本当に謝らせたい。大吉さんに会えばこんな人か、と安心してもらえるのに。

でも変なことを言いそうだから一番に回避したい知り合いだ。

結局気分転換以上に連休後半の事を思い返したりして、やっぱり休みボケって言われるくらいの効率だったと思う。


昼の時間、鮫島が想像した以上に感動的だったらしく喜んでくれた。

「すっげ、一目ぼれってそう来る?同じ会社に行きたいとか思う?先輩と同じ中学に行きたいとか、高校に行きたいとか、そんな感じ?」

「知らないよ。駅だけでも同じだったらって思ったらしいし。現実的に難しいし。」


「良かったよな。ずっとずっと鈍い誰かのお陰で可哀想な想いをしてたのに、一気に実って。」


鈍いと言われても彼女のアプローチ力が微力だったんだと思う。
そこは桜木さんの力を借りなかったんだろうか?
だいたい康介とかも誰も気がついてなかったんだからやっぱり普通レベルの接触だったんだよ。


「ねえ、それとは別にだけど、敵が多い職種って何だと思う?」

「何?」

「敵が多いから付き合いも結婚も相手会社に大っぴらにできない仕事ってある?」

「それは・・・・警察の特殊なところとか、弁護士とか、めちゃくちゃ儲けてる会社とか?」

本気で考えてくれたらしい。
なるほど。でも警察でも弁護士でもないと思う。
儲けてると言うのはそうかもしれない。社長とは思ってるから。




ボンヤリとコーヒーを手にまた考えた。

部下が大吉さん・・・・・どうしても違和感が残る。
大吉さんのできる職業を考えると、何も思いつかない。
勝手なスパイ気取りのピエロ、そんなところだ。

でもすぐに警戒心は解くかもしれない。
詠一さんは誠実そうだけど緊張して構えるし、武田さんは・・・あまり・・・・。
でも大吉さんは楽そうな感じだ。ずけずけと来るけど笑顔だし、緊張はしない。
だからそんな人材も必要な会社なんだろう。
間違ってもスーツ出勤じゃないよな。

結局あの日仕事については聞いてない。

あと少しで区切りがついて母さんと堂々と夫婦になれるらしい。

喜びたい。もう今からだっていいからドレス姿を披露してもいいんじゃない?
おじさんプレゼントする?


いつだろう?
それを想像してたのに、あれ杏ちゃんが出てきた。

違う違う、しかもおじさん泣いてるし。


「にやけてる、出来立ての彼女の事を思い出してたんだ。」

横顔でもそう思ったらしく断言してきたのは同期の稲毛ほのかさんだった。

「何?」

急いで顔を引き締めた。

「黒羽君が連休中に可愛い彼女を見つけたって、鮫島君が言ってた。」

「何で言うんだよ。」

「今、先輩と話してたから、みんなに知られたんじゃない?」

なんてことをしてくれた。
どうして黙ってるってことができないんだろう。

「良かったね。可愛いって、一つ下だって、二人で写真撮りまくってるって。」

最後は変な風に伝わってる。

「写真は同じ趣味の写真部だから公園に行ったりしてるんだよ。変な誤解はしないでね。」

「あ、そう言うこと?う~ん、多分ラブラブショットが携帯に満載ってみんな思ってるかも。」

「もう、止めてよ・・・。」


「大丈夫、みんなそうだから。気にしないで。その内黒羽君もそうなるよ。」

「そう?稲毛さんもそうなの?」

「彼氏がいるときはそうなるよね。今は近所の猫に夢中。アルバム全体がキジトラ柄になりそうだよ。」

今はいないと言うことだろうか?
あんまり聞くのは止めた。

それにそう思われてるんならそうしたいし。
まだまだ増やしてやる。


それでも苦情は言った。

「鮫島、喋り過ぎ。」

「いいじゃん。幸せは分け合い、不幸は舐め合いって言うじゃない。」

知らないよ。




そして携帯のアルバムが杏ちゃんと自分でいっぱいになるころ。
季節は随分進んでいた。
あの連休に楽しみにしてた夏のイベントも随分楽しんだ。

花火の夜、杏ちゃんが浴衣を着てきた。
あんまり大きなところは人が多いから、少し距離を置いて見れるところを探して。
やっぱり人は多かったけど土手や河原や砂浜よりは冷房のきいた場所で見れたから良かった。

音が小さいのはいい、光がきれいだし、ちゃんと見れた。
それに誰と一緒に見るかだし。

浴衣は可愛くて、でも自分は普通の服だった。
浴衣は持ってないから。
それに当日まで内緒にしてた杏ちゃん。
待ち合わせで驚いた。
可愛いのは二倍増しだった。

なんならこの姿を大吉さんにも見せつけたいくらいに。

写真を二人並んで撮って、すぐにおじさんには送った。

母さんからすぐに連絡が来たから一緒にいたみたいだ。

『風斗も着れば良かったのに。』

『来年考える。』



手をつないで一緒に見た花火。
カメラは持っていかなかった。
一緒にいる杏ちゃんのことは携帯で撮ることの方が多くて、やっぱり携帯のアルバムは杏ちゃんだらけになってる。
もちろん二人の写真もたくさんある。

そういえばあれからしばらく後、稲毛さんにも報告された。

『最近は猫より人間の男の子が増えたんだ。』

嬉しそうに報告してくれた。

『よかったね。』

『どうだ、参ったか?』

『参らないよ、負けないもん。』

『はいはい。』

そんな会話だった。



花火の事も話したりしてる。
鮫島以上に女子に聞く話題もあると分かった。




そんな浮かれた夏を過ごしてた。

手をつないでいるのは普通だった。
見上げてくる顔や、小さな顔を縁取り揺れる髪や、キラキラしてる目を見て、手を伸ばしたくなることも毎回で、我慢するのも毎回だった。

あと半年くらい、秋と冬を越して・・・・・その度にそう思った。


杏ちゃんも試してるのかと言うほど見つめて来ることもある。

気がついてないんだろうか?
自分が息を止めてることを。
ゆっくり視線をそらすようにため息を漏らしてることを。


「風斗。かわいいかわいい杏ちゃんと楽しく出かけたのか?」

夏休み明けに鮫島にそう聞かれた。

「そうだね、いろいろ行ったし、友達とも写真を撮りに行ったりしたよ。鮫島も日焼けしてるね。」

「俺は本当に無駄打ちだったなあ。海辺で頑張って声かけたのに、なかなかいい子がいなかった。」


「何してんだよ。」

「夏だからさ、解放感たっぷりじゃん。一人だと寂しいんだよ、風斗は分かってくれないだろうけど。」


まあね・・・今年の夏はそう言えた。


さすがに杏ちゃんもこの時期の就活はお休みだった。
数か所は面接に進んでるみたいだし、同じ駅はないけど遠くはないから・・・・。

なんて勝手に期待してるけど、杏ちゃんは本気だ、当たり前だ。

秋までには何とかしたいって言ってる、僕もそう願ってる。
早く解放されたいだろう。

「でも毎回風斗の部屋だろう。それはいいとして、実家だといろいろなんだよな。その辺風斗のことは話ししてるのかな?」

「さあ、知らない。」

鮫島が何を聞きたいかはわかった。
春から付き合ってると知ってるから、だからそう思ってるだろう。
毎回僕の部屋に外泊してるんだと。

それは違う。全くそんな事はない。

部屋に来たこともないし、手をつなぐ以上の事はほとんどない。
距離が近いと思ったら自分から離れるし、そんな時はお互い少し無言になることもある。

でも、それはしょうがない。
少し気まずく思ってもしばらくしてまた普通に話しをし始めるんだから。
春になったら・・・・そう思ってる。
そういえば掌に伝言を書くこともまったくない。

それは他の大人の恋人たちから見たらすごく微妙なふたりかもしれない。
でも出会ってからは長いとは言えても、付き合ってからは三ヶ月ちょっと。
まだまだだとも余裕で言えるし、逆にそうかなあと思ったりすることもあるけど。


そんな恋人たちはどのくらいいるんだろうか?

でもそれを含めての関係だ。
仲が良くて、それで二人がいいならいい。
時々、寂しいと思うことはあっても、それでいい。


春を待つ二人。
きっと杏ちゃんは自分の事を報告もしてないだろう。
友達と遊んでるとか、先輩に就活のアドバイスをもらってると言ってるかもしれない。
気の利いたアドバイスができないのも悲しい。
それは会社によっても違うし、職種にも、性別によっても違うのかもしれない。

出来ることは応援すること、祈る事、春をひたすら待つこと。



そしてやっと・・・・うれしい報告が来た。
杏ちゃんが内定をもらったと。
週末に二人でお祝いの食事をした。
家族みんなで喜んだと言うことだった。

そして春から通う駅はすぐ近くの駅だった。


夏が終わり秋になった。
秋には秋の楽しみ方がある。
卒論と卒業までに終わらせることに集中してる杏ちゃんと仕事にも慣れた自分。
終末を使って秋のグルメイベントを楽しむ。
もっと肌寒くなるころには紅葉の綺麗な場所に行ったりして。
カメラが大活躍する時期だ。
そんな二人は相変わらずだった。


そして偶然明石のおじさんを外で見たのもそんな頃、平日の午後だった。
鮫島と特別に頼まれた仕事を頑張った。
お昼も過ぎて終わったのは皆がお昼から帰ってくる時間だった。

特別にゆっくりしていいと言われたから、二人で外に出た。


ちょっといい所で食べようと普段の社食より豪華にした。
その帰りの事だった。

道の反対側に黒い高級車が止まって、運転席から見覚えのある顔が出てきた。


詠一さんだった。

スーツを着ていて、いつもよりかっこいい。
今までカメラを持って外に出るばかりで黒づくめのラフな姿ばかりしか知らなかった。
やっぱり鍛えてる体はスーツも似合う。

流れる動作で動いて後ろのドアを開けて、そしてやっぱりおじさんの顔が見えた。
多分スーツだと思う。車でよく見えないけど。

実家でリラックスしてる姿とは全然違う鋭い眼をしてるようなおじさんだった。
明らかに上下関係が厳しくある。
詠一さんが凄くかしこまってる。
あと一人降りてきた人は知らない人だったけど、その人も目つきが鋭くて黒いスーツが迫力がある感じだった。

大吉さんじゃあ完全に浮いちゃうよ・・・・・そんな事を笑って言えない雰囲気もあった。

先を歩いていた鮫島が立ち止まって自分のところに来て視線を追われた。

「やばいだろ、あんまり見ると絡まれるよ。完全にそれ系だよな。車にこつんとぶつかりでもしたらすごいお金を請求されそうだよ。」


そう言われた。
同じものを見てるんだろうか?
そう見えるんだろうか?

「何?」


「あの車の事だろう?絶対だって。見ればわかるよな、目つき悪っ、こわっ。」

多分同じものを見てるんだと思う。
もし知り合いじゃなかったらそう思うかもしれない。

気づかれないように急いで視線をそらして、歩き出した。

「何だろうなあ。今時あんまりアカラサマなのはいないから、別に普通に働いてるんだよな。一見会社は普通で、でもちょっとだけやばい感じとか。」


話をし続ける鮫島。

「結構あんな感じじゃないのもやばいらしいよな。隠してるけど実はって。あちこちあるんだろうけど、国産だけじゃなくて他の国の塊もあるらしいし。」

「詳しいの?」

「まさか。警察小説好きだからさ。でもニュースにならない犯罪でもそんないろいろはあるのかもしれないし、今でも薬が大流行りなのはバックにいるのはそうなんだろうし。」


『薬』と聞いたらいわゆる違法な奴だとはわかる。そっちもいろいろあるらしい。
大学生や高校生、ダイエットに使ってる女の子もいるってぐらいで。

実際に見たことも、やってる人に会ったこともないけど。


いつもとは明らかに違うおじさんの雰囲気にびっくりした。
詠一さんも全然違う。
仕事の時は違う顔だよ、そう言われたとしても違いすぎる。

あの日以来、おじさんの仕事を探ったこともない。
『敵』が多いらしい仕事。


「じゃあ、あの仕事の人も敵が多いかな。」

「それは多いだろう、命がけだろう。」

そうなんだろうか?
誰に聞いたらいいんだろう?
はっきりさせた方がいいんだろうか?
おじさんが必要だと思ったことはあの日教えてもらった、だけどもっと隠したいことがあったんだろうか?


あの日からしばらくその映像が消えなかった。
どうなんだろう、そんな人なんだろうか?
それでも自分にはこの上なく最高の人だと思いたい。
もちろん母さんにもだ。
いろいろとお世話をしてくれた、おじさんも詠一さんも、ほかにも数人、もちろん大吉さんも。
上司命令に近いとは言ってもおじさんの依頼で動いてくれた人たち。

そして長い付き合いになるんだからいい人達だろう。

仕事が少し・・・でもいい人達で、信じられる。

でも今こんなに悩んでるのはどうしてだろう。


とにかくはっきりさせたい気持ちはある。
はっきりした時に関係が変わるってことはあるんだろうか?


何も告げずに実家に帰った。

『ごめんね、今週は実家に帰る用事があって。それがあっさり片付いたら連絡するね。』

杏ちゃんにはそう言っていた。
だってもし・・・・・杏ちゃんだってびっくりして、何かを思うと思う。

駅について母さんに連絡した。

「話があるんだけど、一人?家にいる?」

『どうしたの?家にいるわよ、一人だし。』

おじさんは泊ってないらしい。
週末なのに、その辺もやっぱり前に言った区切りを大切にするんだろうか?


「駅に着いたんだ。連絡が遅くなったけど今から帰る。」


『分かった。待ってる。』


玄関のドアを見て思った。
おじさんはいつもどんな気持ちでここに来てたんだろう?

『おじさん、いらっしゃい。』
『こんにちは、明石さん、どうぞ。』

いつも母さんも対応は他人のようだった。
おじさんもいつも他人行儀な感じではあった。
何度も来てるのに、勝手に上がることなく、ちゃんとお邪魔しますと言うし、前もって連絡もしてくれるし、お土産も持ってきてくれる。


鍵穴に鍵を差し込んでドアを開けた。

「ただいま。」

おじさんだってそう言って入ってきたかっただろう。

「お帰り、風斗。」

母さんが顔を出す。自分の顔を覗き込んでるのが分かる。


「ごめん、お土産はないんだ。」

「別にいいわよ。ご飯は食べたの?」

「うん。まあ。」

椅子に座る、自分の椅子だ、馴染んでる、自分がいなくなってもそこにあるんだから。

目の前にはやっぱり自分用のカップにコーヒーをいれられて。


「どうしたの?何かあった?」

心配そうに聞いてくる。

「今日はおじさんは?」

「特に来る予定はないわよ。」

「そう。」

「話があったの?突然だとやっぱり夜じゃないと難しいかもね。」


「ううん。今日は母さんに話があって。」


「いい話じゃないのね。彼女との話だと思ったりしたんだけど。」

「杏ちゃん?違うよ。そうじゃなくて・・・・。」


言いにくい聞きにくい、何て切り出していいのか。

「母さんは、おじさんの仕事知ってるの?」

静かになったテーブルの上。
知ってるんだなあと分かった。だから籍は入れてないんだろう。
お祖母ちゃんはそれも込みでおじさんを受け入れたんだろう。
よく考えたら当然だろう。
知らないわけがない。
僕が出来たと分かった時に二人で話をしたんだろう、そのあとお祖母ちゃんも入れて話をしたんだろう。そこまできて隠せるようなことじゃない。


「この間偶然昼の食事に出た時におじさんを見たんだ。詠一さんも一緒だった。他にも一人。」



「びっくりした。いつも見る二人とは全く違って、視線も雰囲気も、本当に別人だと思うくらい。」


「一緒にいた奴が・・・・・・。」



「風斗、明石さんの仕事については私じゃなくて本人に聞いてくれる?私じゃ上手く言えないと思うから。」


ピシャリと言われた。
父親の仕事を子供に説明できない母親、そんなパターンもあるんだなあ。
でもそれはそうなんだろう。
おじさんだって自分を信じてくれると思う。
今更誤魔化される自分じゃないと、理解してくれる、そう思うだろう。
だから聞いたら隠さずに教えてくれるだろう。

じゃあ、直接聞くべきだな。


「分かった。」

「連絡してみるから。」

「いい、自分で連絡するよ。ここじゃなくてもいいし、おじさんのいるところに行ってもいいし。」

そう言って携帯を操作した。

今日は忙しいらしい、ここに来るとしても遅くなると言われたから自分から行くことにした。母さんはいなくても大丈夫だし。



「風斗、ごめんなさいね。」


「いいよ、別に。謝る必要なんて何もないよ。おじさんも、母さんも、お父さんも、もちろん詠一さんたちも。僕はすごく感謝してるし。」

「じゃあ、行ってくる。また連絡する。」

「そうね。」


手を振って実家を出た。最短時間の滞在だった。
コーヒーが冷めない時間。

この時間が自分に必要だったのか、この後の時間も必要なのか、それは考えないようにした。
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