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19 いなくなった個性的な人
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週末、やっぱり家から出ることなく本を読んで、テレビを見て。
退屈な時間をやり過ごした。
月曜日のランチタイム。
ほとんど同じくらい食べれるようになった。
食べたい時は少ないけど、朝は相変わらずだし、夕方も今一つ。
お昼くらいはきちんと食べようと思ってる。
沙良ちゃんに誘われて、今日は会社の外へ。
「すず先輩、ビッグニュース聞いてますか?」
「何?」
「システムのビッグニュース。」
システム・・・・・。
「どうしたの?」
「せっかく飲み会で話をして、知り合いになれたのに、あの、七尾先輩がいなくなりました。」
・・・・・・・いなくなった?
どういうこと?そんなこと少しも聞いてない。
あの日の話には少しも出てなかった。
「・・・・辞めたの?出向?」
「ある意味やめたのか・・・・・な・・・・?」
「何・・・・ある意味って。」
「うん、とにかくあの七尾先輩にはもう会えないんです。」
会えない?
だって飲みに誘われたんだけど・・・・。
「あ~あ、どうしてでしょう・・・・・、何かあったのでしょうか?ある意味すごく残念です。あの『個性的な人』がいなくなるなんて。」
分からない。
まったく急に決まった話なんだろうか?
「兵頭先輩に探りを入れてるんですけど、忙しいのか返事はないんです。」
「・・・・そう。」
そのまま話題は変わり、週末に遊んだ友達の話などをしていた沙良ちゃんが、携帯を取り出した。
「兵頭さんからです。」
「週末に何かあったのだろうかって。時間を見て会いに行ってみるって。何があったんでしょうね?」
「さあ。」
七尾さんの事だと分かるけど。
そう言われても私が分かるわけもなく。
辞めないといけないような事情・・・・何があるの?
会いに行くってことは自宅にはいるらしい?
それから木曜日になっても、結局どうなってるのか分からないまま。
少し気になってはいても、私は当然、何もどうにもできないまま。
仕事が終わり、会社から出たところで声をかけられた。
「平さん。」
もちろん声で七尾さんだと分かった。
急いで振り向いたら・・・・・一瞬分らなかった。
だって髪が短くなって、前に比べると本当にかなりというくらい短くなって、トレードマークとも言えるボサボサだった前髪もない。
顔も、おでこまで見えるくらいだった。
ビックリした。
だって、髪型だけじゃなくて、格好も・・・。
普通のサラリーマンみたいに、スーツに、トレンチコートにビジネスシューズ。
就活中みたいに似合ってない気がする。
今までのイメージと合わない。
もしかしてあいさつに来たのかな?
「お疲れさま。」
「お疲れ様です。七尾さん、・・・・ビックリしました。」
「そうみたいだね。今から少し付き合ってくれる?」
何で?
理由も分からず、・・・・・まさか、この間もこんな表情だったの?
初めて見るような優しい笑顔を見た。
「遅くはならないようにするよ。明日も仕事だしね。・・・・・どうかな?」
「・・・・はい。」
「良かった。」
そう言って歩き出した見慣れないサラリーマンの後ろをついて行く。
「あんまりお店知らなくて。この間のところでもいいかな?」
「はい。」
たどり着いたのはこの間と同じお店。
ドアを開けてもらって中に入り、席に落ち着く。
ただ、慣れない。
ガラリと変わった姿に、柔らかい表情に。
人間嫌いだと勝手に思ってた。
だからクールな表情が隠れてると思ったのに。
イメージも変わったし、想像とも違う、思いっきりいい方向に・・・。
勝手にドキドキして見れない。
お酒が来て乾杯する。
「今日は引継ぎとか挨拶だったんですか?」
「ん?何が?」
「・・・・会社、辞めるんですか?」
「何で・・・・・?。」
「この間は何も言ってなかったから、私もビックリしました。沙良ちゃんが・・・・せっかく知り合いになれたのにって寂しがってましたよ。」
そう言った。
何も返事はない。
「何でそうなるんだろう?妹を娘だと思われたことはまあ、分かるけど。何でいきなり会社を辞める話が出てきたんだろう?」
顔を見ると言葉通り、不思議そうに考えてる顔をしていた。
「週末に何かがあったって、兵頭さんも言ってたらしいです。」
さすがに兵頭さんからの話だと聞いて、ビックリしてるみたいだった。
「私はそれ以上は知りません。」
「う~ん。今日も普通に働いてたし、明日も来週も、普通に働くつもりだけど。辞めるつもりなんて全くないし、兵頭にもそんな話はしてないよ。」
・・・・辞めない?
じゃあ、会えなくなった、いなくなったという話は何だったの?
沙良ちゃんのビッグニュースは・・・・何?
「じゃあ、月曜日も働いてましたか?・・・・会社は辞めませんか?」
「働いてたし、辞めないよ。」
そうですか・・・・・。
グラスをとって落ち着く。
よく分からないけど間違いだったらしい。
紛らわしい。
「食事食べれるようになった?」
「はい?」
「心配してたよ。その沙良ちゃんが。・・・あの後、一度だけ飲み会に連れていかれて話をしたけど。あんまり食べてないって心配してて、だから食事に誘ってあげてください、までお願いされたんだ。」
笑顔でそう言う。
分かりました、今。
だから誘われたんだ、この間も。
それを言ってくれれば、表情なんて関係なかったのに。
そんな理由は言いにくかったでしょうけど・・・・。
だいたい・・・・、先輩なのに、何でそんなに沙良ちゃんの言葉を忠実に守ろうとするのよ。あんな明るい子は適当にあしらってもいいのに。多少のことだったら傷つかないから、裏切られたなんて繊細な心で思うより、もうって軽く怒って呆れるくらいだから。
それに、いつの間にそんなに仲良くなったのよ。
「お願いします。」「いいよ。」なんて言い合うくらい仲がいいの?
グラスの泡がきれいに立ちのぼるのを見る。
綺麗だと心では思っても、全然穏やかな気分にはなれない。
ささくれだったままの心。
明日は仕事だからって言ってた。お互いそう。
疑問も解決したし、もういいか。
明日、沙良ちゃんに教えてあげよう。
ビックリして、きっと喜ぶ。
そしてまた飲みに行きましょうねって、そうなるよね、きっと。
どうぞ兵頭さんも一緒に盛り上がってください。
「週末、何してる?」
前にも二度、聞かれた話題。
聞いておいて覚えてないの?
適当な話題だから。
「別に・・・・。」
特別なことは何もしない。
「じゃあ、誘っていいかな?」
何で?
「ねえ、結構勇気をもって誘ってるんだけど。この間も返事はもらえなくて、表情が見えないから分からないって言われて。今、見えてないなら、こっちを見てくれれば見えると思うけど。赤くなってたら見逃してほしいけど、ちゃんと平さんを見て誘ってるんだけど。それでもまだ、返事はもらえないの?」
そう言われて見た。
確かに、この間そう言ったのは私。
だって、なんで誘われるのか分からなかったから。
今だってそう。
最近はだいぶん食事を食べれるようになったって、沙良ちゃんも知ってる、七尾さんにもさっき言った。
だから心配ないのに。
沙良ちゃんに週末にも遊んで欲しいって頼まれて、それで誘ってる?
もしかして兵頭さんにも・・・。
耳が少し赤い。
返事を待ってるのは分かる。
「誰に頼まれたんですか?沙良ちゃんだけじゃなくて、兵頭さんにも頼まれましたか?」
「何を?」
「私を・・・・誘う様に・・・さっき沙良ちゃんに頼まれたって言いましたよね。」
「うん・・・・言ったかな。」
言いました。聞きました。理解もしました。
「・・・・なんだか、思ったより難しい。」
七尾さんが口にした言葉。
今のは何の感想でしょうか?
きっと今はがっかりした顔してる、もしくはうんざりした顔を。
そんな顔なんて見たくない。
もう髪の毛では隠れないじゃない、見えちゃうのに。
グラスを空けて、顔も見ずに席を離れた。
「少し、すみません。」
だから・・・・。
何も期待してなかったのに。
勝手に誘って、うんざりするなんて、・・・・だからいいのに。
人から頼まれたことなんて、無理だと思ったら無視すればいいのに。
あんなにきちんとした格好されて言われると余計に響く。
仕事でもうんざりしてるみたいに思われてる気がして。
全く関係ないのに。
自分のミスでウィルスを引き込んだり、サイト閲覧で注意をされたこともない。
仕事では全く迷惑をかけてないと思ってる。
それ以外でも・・・・。
勝手に誘ったくせに・・・・・。
沙良ちゃんの馬鹿。
何だったの?何なの?
いろいろ、・・・・・・迷惑。
退屈な時間をやり過ごした。
月曜日のランチタイム。
ほとんど同じくらい食べれるようになった。
食べたい時は少ないけど、朝は相変わらずだし、夕方も今一つ。
お昼くらいはきちんと食べようと思ってる。
沙良ちゃんに誘われて、今日は会社の外へ。
「すず先輩、ビッグニュース聞いてますか?」
「何?」
「システムのビッグニュース。」
システム・・・・・。
「どうしたの?」
「せっかく飲み会で話をして、知り合いになれたのに、あの、七尾先輩がいなくなりました。」
・・・・・・・いなくなった?
どういうこと?そんなこと少しも聞いてない。
あの日の話には少しも出てなかった。
「・・・・辞めたの?出向?」
「ある意味やめたのか・・・・・な・・・・?」
「何・・・・ある意味って。」
「うん、とにかくあの七尾先輩にはもう会えないんです。」
会えない?
だって飲みに誘われたんだけど・・・・。
「あ~あ、どうしてでしょう・・・・・、何かあったのでしょうか?ある意味すごく残念です。あの『個性的な人』がいなくなるなんて。」
分からない。
まったく急に決まった話なんだろうか?
「兵頭先輩に探りを入れてるんですけど、忙しいのか返事はないんです。」
「・・・・そう。」
そのまま話題は変わり、週末に遊んだ友達の話などをしていた沙良ちゃんが、携帯を取り出した。
「兵頭さんからです。」
「週末に何かあったのだろうかって。時間を見て会いに行ってみるって。何があったんでしょうね?」
「さあ。」
七尾さんの事だと分かるけど。
そう言われても私が分かるわけもなく。
辞めないといけないような事情・・・・何があるの?
会いに行くってことは自宅にはいるらしい?
それから木曜日になっても、結局どうなってるのか分からないまま。
少し気になってはいても、私は当然、何もどうにもできないまま。
仕事が終わり、会社から出たところで声をかけられた。
「平さん。」
もちろん声で七尾さんだと分かった。
急いで振り向いたら・・・・・一瞬分らなかった。
だって髪が短くなって、前に比べると本当にかなりというくらい短くなって、トレードマークとも言えるボサボサだった前髪もない。
顔も、おでこまで見えるくらいだった。
ビックリした。
だって、髪型だけじゃなくて、格好も・・・。
普通のサラリーマンみたいに、スーツに、トレンチコートにビジネスシューズ。
就活中みたいに似合ってない気がする。
今までのイメージと合わない。
もしかしてあいさつに来たのかな?
「お疲れさま。」
「お疲れ様です。七尾さん、・・・・ビックリしました。」
「そうみたいだね。今から少し付き合ってくれる?」
何で?
理由も分からず、・・・・・まさか、この間もこんな表情だったの?
初めて見るような優しい笑顔を見た。
「遅くはならないようにするよ。明日も仕事だしね。・・・・・どうかな?」
「・・・・はい。」
「良かった。」
そう言って歩き出した見慣れないサラリーマンの後ろをついて行く。
「あんまりお店知らなくて。この間のところでもいいかな?」
「はい。」
たどり着いたのはこの間と同じお店。
ドアを開けてもらって中に入り、席に落ち着く。
ただ、慣れない。
ガラリと変わった姿に、柔らかい表情に。
人間嫌いだと勝手に思ってた。
だからクールな表情が隠れてると思ったのに。
イメージも変わったし、想像とも違う、思いっきりいい方向に・・・。
勝手にドキドキして見れない。
お酒が来て乾杯する。
「今日は引継ぎとか挨拶だったんですか?」
「ん?何が?」
「・・・・会社、辞めるんですか?」
「何で・・・・・?。」
「この間は何も言ってなかったから、私もビックリしました。沙良ちゃんが・・・・せっかく知り合いになれたのにって寂しがってましたよ。」
そう言った。
何も返事はない。
「何でそうなるんだろう?妹を娘だと思われたことはまあ、分かるけど。何でいきなり会社を辞める話が出てきたんだろう?」
顔を見ると言葉通り、不思議そうに考えてる顔をしていた。
「週末に何かがあったって、兵頭さんも言ってたらしいです。」
さすがに兵頭さんからの話だと聞いて、ビックリしてるみたいだった。
「私はそれ以上は知りません。」
「う~ん。今日も普通に働いてたし、明日も来週も、普通に働くつもりだけど。辞めるつもりなんて全くないし、兵頭にもそんな話はしてないよ。」
・・・・辞めない?
じゃあ、会えなくなった、いなくなったという話は何だったの?
沙良ちゃんのビッグニュースは・・・・何?
「じゃあ、月曜日も働いてましたか?・・・・会社は辞めませんか?」
「働いてたし、辞めないよ。」
そうですか・・・・・。
グラスをとって落ち着く。
よく分からないけど間違いだったらしい。
紛らわしい。
「食事食べれるようになった?」
「はい?」
「心配してたよ。その沙良ちゃんが。・・・あの後、一度だけ飲み会に連れていかれて話をしたけど。あんまり食べてないって心配してて、だから食事に誘ってあげてください、までお願いされたんだ。」
笑顔でそう言う。
分かりました、今。
だから誘われたんだ、この間も。
それを言ってくれれば、表情なんて関係なかったのに。
そんな理由は言いにくかったでしょうけど・・・・。
だいたい・・・・、先輩なのに、何でそんなに沙良ちゃんの言葉を忠実に守ろうとするのよ。あんな明るい子は適当にあしらってもいいのに。多少のことだったら傷つかないから、裏切られたなんて繊細な心で思うより、もうって軽く怒って呆れるくらいだから。
それに、いつの間にそんなに仲良くなったのよ。
「お願いします。」「いいよ。」なんて言い合うくらい仲がいいの?
グラスの泡がきれいに立ちのぼるのを見る。
綺麗だと心では思っても、全然穏やかな気分にはなれない。
ささくれだったままの心。
明日は仕事だからって言ってた。お互いそう。
疑問も解決したし、もういいか。
明日、沙良ちゃんに教えてあげよう。
ビックリして、きっと喜ぶ。
そしてまた飲みに行きましょうねって、そうなるよね、きっと。
どうぞ兵頭さんも一緒に盛り上がってください。
「週末、何してる?」
前にも二度、聞かれた話題。
聞いておいて覚えてないの?
適当な話題だから。
「別に・・・・。」
特別なことは何もしない。
「じゃあ、誘っていいかな?」
何で?
「ねえ、結構勇気をもって誘ってるんだけど。この間も返事はもらえなくて、表情が見えないから分からないって言われて。今、見えてないなら、こっちを見てくれれば見えると思うけど。赤くなってたら見逃してほしいけど、ちゃんと平さんを見て誘ってるんだけど。それでもまだ、返事はもらえないの?」
そう言われて見た。
確かに、この間そう言ったのは私。
だって、なんで誘われるのか分からなかったから。
今だってそう。
最近はだいぶん食事を食べれるようになったって、沙良ちゃんも知ってる、七尾さんにもさっき言った。
だから心配ないのに。
沙良ちゃんに週末にも遊んで欲しいって頼まれて、それで誘ってる?
もしかして兵頭さんにも・・・。
耳が少し赤い。
返事を待ってるのは分かる。
「誰に頼まれたんですか?沙良ちゃんだけじゃなくて、兵頭さんにも頼まれましたか?」
「何を?」
「私を・・・・誘う様に・・・さっき沙良ちゃんに頼まれたって言いましたよね。」
「うん・・・・言ったかな。」
言いました。聞きました。理解もしました。
「・・・・なんだか、思ったより難しい。」
七尾さんが口にした言葉。
今のは何の感想でしょうか?
きっと今はがっかりした顔してる、もしくはうんざりした顔を。
そんな顔なんて見たくない。
もう髪の毛では隠れないじゃない、見えちゃうのに。
グラスを空けて、顔も見ずに席を離れた。
「少し、すみません。」
だから・・・・。
何も期待してなかったのに。
勝手に誘って、うんざりするなんて、・・・・だからいいのに。
人から頼まれたことなんて、無理だと思ったら無視すればいいのに。
あんなにきちんとした格好されて言われると余計に響く。
仕事でもうんざりしてるみたいに思われてる気がして。
全く関係ないのに。
自分のミスでウィルスを引き込んだり、サイト閲覧で注意をされたこともない。
仕事では全く迷惑をかけてないと思ってる。
それ以外でも・・・・。
勝手に誘ったくせに・・・・・。
沙良ちゃんの馬鹿。
何だったの?何なの?
いろいろ、・・・・・・迷惑。
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