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第12話:鉄仮面の裏側
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翌日。K大学病院の正門前。
「……ったく、なんで私がこんな探偵ごっこしなきゃなんないのよ」
リオはブツブツと文句を言いながら、電柱の影に立っていた。 行き交う人々は、誰一人としてリオに目を留めない。身長百七十センチの赤髪の女が、昼間から堂々とサボっているというのに、だ。
(ヒナの魔法、マジでえげつないわね……)
リオは自分の体を見下ろした。鏡を見れば自分が映るが、意識を逸らすと、そこに「誰もいない」ような感覚に陥る。完璧な【認識阻害】だ。これなら、どんな警備網でも突破できるだろう。
時刻は午後六時。定時を少し過ぎた頃、ターゲットが現れた。 鏡恭介。白衣を脱ぎ、仕立ての良いグレーのスーツに身を包んでいる。その表情は、店に来た時と同じく、冷たく硬いままだ。
鏡はタクシーを拾い、走り出した。 リオは舌打ちし、走り出したタクシーの後を、一般人を装いながら早足で追跡する。【身体能力強化】のバフもかかっているため、競歩選手並みのスピードで歩いても息切れ一つしない。
タクシーが向かった先は、繁華街から離れた閑静な住宅街にある、高級マンションだった。
「ふーん、いいとこ住んでんじゃん。独身貴族ってやつ?」
リオはマンションの植え込みに身を隠し、様子を窺う。 鏡はエントランスに入り、オートロックを解除して中へ消えた。
(さて、ここからが【聴覚超強化(ラビット・イヤー)】の出番ね)
リオは意識を耳に集中させた。 雑踏のノイズが遠のき、特定の方向の音だけが鮮明に聞こえてくる。エレベーターが上昇する音。七階で停止する音。鍵を開ける音。
(705号室……っと)
リオは音を頼りに、鏡の部屋を特定した。 しばらくすると、部屋の中から、誰かと電話で話す鏡の声が聞こえてきた。
「……ああ、私だ。……いや、今日は早めに上がれた。……ああ、分かっている。明日のカンファレンスの資料は準備済みだ。……例の件? ああ、あの怪しい整体院か。……まだ確証はないが、間違いなく何かカラクリがある。引き続き調査するつもりだ。……フン、医学への冒涜だよ、あんなものは」
(……やっぱり、ロックオンされてるわね。真面目なこって)
電話の相手は同僚の医師だろうか。内容は想定通りだ。 電話を切った後、鏡は簡単な食事(コンビニのサラダとチキンのようだ、質素だね)を済ませ、書斎らしき部屋に籠もった。 聞こえてくるのは、キーボードを叩く音と、分厚い専門書をめくる音だけ。
「……つまんない男」
リオはあくびを噛み殺した。 酒も飲まなければ、女を連れ込む様子もない。ただひたすら、仕事と研究に没頭している。これじゃあ、「弱点」なんて見つかりそうにない。
(ヒナのやつ、ハズレくじ引かせやがって。帰ったら追加料金請求してやる)
リオが撤収を考え始めた、その時だった。
部屋の中から、何かが割れるような音がした。 続いて、鏡の焦ったような声。
「――ッ! しまった……!」
リオは再び耳を澄ませた。
「……くそっ、手が震える……。最近、頻度が増えていないか……?」
鏡の独り言が聞こえる。苦悶に満ちた声だ。 何かがおかしい。リオは直感した。
「……落ち着け。私は外科医だ。私の手は、神の技術(アート)を再現するための精密機械でなくてはならない。震えなど……あってはならないんだ……!」
ガサゴソと、薬瓶を開けるような音がする。水を飲む音。そして、深呼吸。
「……大丈夫だ。まだ、やれる。私は、あの子を救うまでは……絶対に、外科医を辞めるわけにはいかないんだ……」
(……あの子?)
リオの眉が動いた。 誰だ? 恋人か? 隠し子か?
鏡はしばらく呼吸を整えていたが、やがて静かに部屋を出て行った。 時刻は午後十時を回っている。こんな時間に、どこへ行くというのか。
リオは再び追跡を開始した。
鏡が向かったのは、彼自身の職場であるK大学病院だった。 ただし、彼がいつもいる外科病棟ではない。 彼が足を踏み入れたのは、病院の敷地内でも特に静かな場所にある、「小児長期療養棟」だった。
(……まさか)
リオは警備員の目を盗み(認識阻害のおかげで素通りだ)、鏡の後を追って病棟内へと侵入した。
廊下は静まり返っている。消毒液の匂いが、昼間よりも強く感じる。 鏡は、ある個室の前で足を止めた。 『鏡 サヤカ』というネームプレートがかかっている。
鏡は、それまでの鉄仮面のような表情を崩し、ひどく優しく、そして悲痛な面持ちでドアを開けた。
「……サヤカ。起きてるか?」
リオはドアの隙間から、中の様子を窺った。 ベッドの上には、十歳くらいの少女が横たわっていた。体中に様々なチューブやコードが繋がれている。顔色は青白く、痩せ細っているが、目元は鏡によく似ていた。
「……お兄ちゃん? 今日は早いのね」
少女――サヤカが、弱々しい声で微笑む。
「ああ。少し時間ができたからな。……調子はどうだ?」
鏡はベッドの脇の椅子に座り、サヤカの細い手を両手で包み込んだ。あの冷徹な医師とは別人のような、温かい声色だ。
「うん……今日は、あんまり痛くないよ。お兄ちゃんが来てくれたからかな」
サヤカが健気な嘘をつく。その表情が痛みに歪むのを、リオは見逃さなかった。
「……そうか。良かった」
鏡もまた、嘘だと気づいているのだろう。彼の顔が、悔しそうに歪む。
「……ごめんな、サヤカ。兄さんが、もっと優秀な医者なら……」
「ううん。お兄ちゃんは、日本一のお医者さんだよ。私、知ってるもん」
サヤカが、繋がれた手で鏡の手を握り返す。
「……必ず、治してやるからな。兄さんが、絶対に、お前をこの部屋から連れ出してやる」
「うん……信じてるよ、お兄ちゃん」
二人の会話は、それだけだった。 鏡はしばらくサヤカの手を握りしめていたが、やがて彼女が眠りに落ちるのを見届けると、逃げるように病室を後にした。
廊下に出た鏡は、壁に手をつき、深くうなだれた。
「……クソッ! 何が現代医学だ! たった一人の妹も救えないで、何が外科医だ……!」
鏡が、声を押し殺して慟哭する。 その手は、再び小刻みに震えていた。
***
「……ってなわけ。どうよ、私の完璧な調査報告は」
深夜。雑居ビルのスタッフルーム。 任務を終えたリオが、コンビニの唐揚げ棒をかじりながら報告を終えた。
私はパイプ椅子の上で、腕組みをして聞いていた。 善さんは「えぐっ……可哀想すぎるよぉ……」と、既に号泣してティッシュを消費している。
「……なるほどねぇ」
私は天井を見上げた。
鏡恭介。若き天才外科医。 その正体は、原因不明の難病に侵された最愛の妹を救うため、自らの全てを捧げている男だった。 そして彼自身も、過度のストレスと疲労から、外科医として致命的な手の震え――おそらく心因性のイップスのようなもの――を発症し始めている。
「皮肉なもんだね。科学の信奉者が、科学に見放されかけているとは」
私が呟くと、リオがジロリと私を見た。
「……ねえ、ヒナ。あんたの魔法なら、あの妹、治せるんじゃないの?」
「……さあね。見てみないと分からないよ」
私は嘘をついた。 【上級鑑定(ハイ・アナライズ)】を使えば病名は特定できるし、私の全魔力を注ぎ込めば、完治は無理でも、劇的に改善させることは可能だろう。異世界では、もっと酷い呪いも解いてきたんだ。
「でも、そんなことしたら、それこそ『奇跡』が公になっちまう。あの医者は、絶対に追求の手を緩めないだろうね」
妹が治れば、彼は感謝するだろう。だが同時に、その「原因」を解明しようとするはずだ。それが彼の生き方だからだ。
「……で、どうすんの? この情報」
リオが尋ねる。
私はニヤリと笑った。
「決まってるじゃないか。利用するのさ」
「……あんた、鬼ね」
「鬼じゃないよ。ビジネスマンさ」
私は立ち上がり、窓の外の夜景を見下ろした。
「鏡恭介。あんたの弱点、握らせてもらったよ」
彼が最も欲しているもの。それは金でも名誉でもない。 「妹を救う力」だ。
そして、それを持っているのは――現代医学ではなく、この私だ。
「次の手は決まった。善さん、明日、鏡先生に電話しな。『面白いものをお見せします』ってね」
私の頭の中で、冷徹な計算が弾き出される。 この情報をどう使い、どうやって彼を無力化し、あわよくば――こちらの陣営に引き込むか。
八十八歳のババアの知略、見せてやろうじゃないか。
「……ったく、なんで私がこんな探偵ごっこしなきゃなんないのよ」
リオはブツブツと文句を言いながら、電柱の影に立っていた。 行き交う人々は、誰一人としてリオに目を留めない。身長百七十センチの赤髪の女が、昼間から堂々とサボっているというのに、だ。
(ヒナの魔法、マジでえげつないわね……)
リオは自分の体を見下ろした。鏡を見れば自分が映るが、意識を逸らすと、そこに「誰もいない」ような感覚に陥る。完璧な【認識阻害】だ。これなら、どんな警備網でも突破できるだろう。
時刻は午後六時。定時を少し過ぎた頃、ターゲットが現れた。 鏡恭介。白衣を脱ぎ、仕立ての良いグレーのスーツに身を包んでいる。その表情は、店に来た時と同じく、冷たく硬いままだ。
鏡はタクシーを拾い、走り出した。 リオは舌打ちし、走り出したタクシーの後を、一般人を装いながら早足で追跡する。【身体能力強化】のバフもかかっているため、競歩選手並みのスピードで歩いても息切れ一つしない。
タクシーが向かった先は、繁華街から離れた閑静な住宅街にある、高級マンションだった。
「ふーん、いいとこ住んでんじゃん。独身貴族ってやつ?」
リオはマンションの植え込みに身を隠し、様子を窺う。 鏡はエントランスに入り、オートロックを解除して中へ消えた。
(さて、ここからが【聴覚超強化(ラビット・イヤー)】の出番ね)
リオは意識を耳に集中させた。 雑踏のノイズが遠のき、特定の方向の音だけが鮮明に聞こえてくる。エレベーターが上昇する音。七階で停止する音。鍵を開ける音。
(705号室……っと)
リオは音を頼りに、鏡の部屋を特定した。 しばらくすると、部屋の中から、誰かと電話で話す鏡の声が聞こえてきた。
「……ああ、私だ。……いや、今日は早めに上がれた。……ああ、分かっている。明日のカンファレンスの資料は準備済みだ。……例の件? ああ、あの怪しい整体院か。……まだ確証はないが、間違いなく何かカラクリがある。引き続き調査するつもりだ。……フン、医学への冒涜だよ、あんなものは」
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電話の相手は同僚の医師だろうか。内容は想定通りだ。 電話を切った後、鏡は簡単な食事(コンビニのサラダとチキンのようだ、質素だね)を済ませ、書斎らしき部屋に籠もった。 聞こえてくるのは、キーボードを叩く音と、分厚い専門書をめくる音だけ。
「……つまんない男」
リオはあくびを噛み殺した。 酒も飲まなければ、女を連れ込む様子もない。ただひたすら、仕事と研究に没頭している。これじゃあ、「弱点」なんて見つかりそうにない。
(ヒナのやつ、ハズレくじ引かせやがって。帰ったら追加料金請求してやる)
リオが撤収を考え始めた、その時だった。
部屋の中から、何かが割れるような音がした。 続いて、鏡の焦ったような声。
「――ッ! しまった……!」
リオは再び耳を澄ませた。
「……くそっ、手が震える……。最近、頻度が増えていないか……?」
鏡の独り言が聞こえる。苦悶に満ちた声だ。 何かがおかしい。リオは直感した。
「……落ち着け。私は外科医だ。私の手は、神の技術(アート)を再現するための精密機械でなくてはならない。震えなど……あってはならないんだ……!」
ガサゴソと、薬瓶を開けるような音がする。水を飲む音。そして、深呼吸。
「……大丈夫だ。まだ、やれる。私は、あの子を救うまでは……絶対に、外科医を辞めるわけにはいかないんだ……」
(……あの子?)
リオの眉が動いた。 誰だ? 恋人か? 隠し子か?
鏡はしばらく呼吸を整えていたが、やがて静かに部屋を出て行った。 時刻は午後十時を回っている。こんな時間に、どこへ行くというのか。
リオは再び追跡を開始した。
鏡が向かったのは、彼自身の職場であるK大学病院だった。 ただし、彼がいつもいる外科病棟ではない。 彼が足を踏み入れたのは、病院の敷地内でも特に静かな場所にある、「小児長期療養棟」だった。
(……まさか)
リオは警備員の目を盗み(認識阻害のおかげで素通りだ)、鏡の後を追って病棟内へと侵入した。
廊下は静まり返っている。消毒液の匂いが、昼間よりも強く感じる。 鏡は、ある個室の前で足を止めた。 『鏡 サヤカ』というネームプレートがかかっている。
鏡は、それまでの鉄仮面のような表情を崩し、ひどく優しく、そして悲痛な面持ちでドアを開けた。
「……サヤカ。起きてるか?」
リオはドアの隙間から、中の様子を窺った。 ベッドの上には、十歳くらいの少女が横たわっていた。体中に様々なチューブやコードが繋がれている。顔色は青白く、痩せ細っているが、目元は鏡によく似ていた。
「……お兄ちゃん? 今日は早いのね」
少女――サヤカが、弱々しい声で微笑む。
「ああ。少し時間ができたからな。……調子はどうだ?」
鏡はベッドの脇の椅子に座り、サヤカの細い手を両手で包み込んだ。あの冷徹な医師とは別人のような、温かい声色だ。
「うん……今日は、あんまり痛くないよ。お兄ちゃんが来てくれたからかな」
サヤカが健気な嘘をつく。その表情が痛みに歪むのを、リオは見逃さなかった。
「……そうか。良かった」
鏡もまた、嘘だと気づいているのだろう。彼の顔が、悔しそうに歪む。
「……ごめんな、サヤカ。兄さんが、もっと優秀な医者なら……」
「ううん。お兄ちゃんは、日本一のお医者さんだよ。私、知ってるもん」
サヤカが、繋がれた手で鏡の手を握り返す。
「……必ず、治してやるからな。兄さんが、絶対に、お前をこの部屋から連れ出してやる」
「うん……信じてるよ、お兄ちゃん」
二人の会話は、それだけだった。 鏡はしばらくサヤカの手を握りしめていたが、やがて彼女が眠りに落ちるのを見届けると、逃げるように病室を後にした。
廊下に出た鏡は、壁に手をつき、深くうなだれた。
「……クソッ! 何が現代医学だ! たった一人の妹も救えないで、何が外科医だ……!」
鏡が、声を押し殺して慟哭する。 その手は、再び小刻みに震えていた。
***
「……ってなわけ。どうよ、私の完璧な調査報告は」
深夜。雑居ビルのスタッフルーム。 任務を終えたリオが、コンビニの唐揚げ棒をかじりながら報告を終えた。
私はパイプ椅子の上で、腕組みをして聞いていた。 善さんは「えぐっ……可哀想すぎるよぉ……」と、既に号泣してティッシュを消費している。
「……なるほどねぇ」
私は天井を見上げた。
鏡恭介。若き天才外科医。 その正体は、原因不明の難病に侵された最愛の妹を救うため、自らの全てを捧げている男だった。 そして彼自身も、過度のストレスと疲労から、外科医として致命的な手の震え――おそらく心因性のイップスのようなもの――を発症し始めている。
「皮肉なもんだね。科学の信奉者が、科学に見放されかけているとは」
私が呟くと、リオがジロリと私を見た。
「……ねえ、ヒナ。あんたの魔法なら、あの妹、治せるんじゃないの?」
「……さあね。見てみないと分からないよ」
私は嘘をついた。 【上級鑑定(ハイ・アナライズ)】を使えば病名は特定できるし、私の全魔力を注ぎ込めば、完治は無理でも、劇的に改善させることは可能だろう。異世界では、もっと酷い呪いも解いてきたんだ。
「でも、そんなことしたら、それこそ『奇跡』が公になっちまう。あの医者は、絶対に追求の手を緩めないだろうね」
妹が治れば、彼は感謝するだろう。だが同時に、その「原因」を解明しようとするはずだ。それが彼の生き方だからだ。
「……で、どうすんの? この情報」
リオが尋ねる。
私はニヤリと笑った。
「決まってるじゃないか。利用するのさ」
「……あんた、鬼ね」
「鬼じゃないよ。ビジネスマンさ」
私は立ち上がり、窓の外の夜景を見下ろした。
「鏡恭介。あんたの弱点、握らせてもらったよ」
彼が最も欲しているもの。それは金でも名誉でもない。 「妹を救う力」だ。
そして、それを持っているのは――現代医学ではなく、この私だ。
「次の手は決まった。善さん、明日、鏡先生に電話しな。『面白いものをお見せします』ってね」
私の頭の中で、冷徹な計算が弾き出される。 この情報をどう使い、どうやって彼を無力化し、あわよくば――こちらの陣営に引き込むか。
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