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10章

犠牲者1

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俺達は岸本さんとともに雑誌撮影現場までやってきた。

一哉『おはようございます!』
カメラマン『おはよー!今日も頼むよ!』
一哉『はい!…あのカメラマンさん!』
カメラマン『んー??どうしたの?』
一哉『こちら…今日からBSSアンダーになった鈴木美月です!』
カメラマン『あー!噂のアンダーね~よろしくお願いします』
美月『は、はい!鈴木美月です!よろしくお願いします!』
一哉『着替えてきます!』
カメラマン『頼んだよ~!!』
一哉『はい!…明日香、美月…いくよ』
2人『はい!』


ー楽屋ー

一哉『美月…初日から言わせてもらうけど、紹介されなくても自分からアピールしないと…BSSには入れないよ』
美月『は、はい…』
一哉『とりあえず…撮影の雰囲気は今日から…ゆっくり覚えていってね笑』
美月『はい!!』
明日香『今日は…かなりクールな格好ですね…』 
一哉『だな笑』
スタッフ『北野さん!お願いします!』
一哉『はーい!!…じゃ、いくよ』
明日香『はい!』美月『はい!』


ースタジオー

カメラマン『いいねぇ…北野君…いいよ!!』
一哉『ありがとうございます!』
カメラマン『その表情凄い良いよ!!』

美月『すごい…』
明日香『雑誌で見るより…リアルに凄いですよね笑』
美月『確かに…凄いです』
明日香『かっこいいなぁ』
美月『料理対決…テレビで見ましたけど…あれもすごかったです』
明日香『まさに理想笑』

カメラマン『テープチェンジ!』
スタッフ『テープチェンジします!!』
一哉『イェイ!』
岸本『テープチェンジは映ってないんだぞ?笑』
一哉『知ってますよ笑』
スタッフ『笑笑』
岸本『今日…お前はラジオがあるからな?』
一哉『あ…忘れてました笑』
岸本『おいおい…あ、高橋!』
明日香『はい!』
岸本『お前も今日…ラジオだからな?』
明日香『はい!お願いします!』
一哉『美月はどうしますか?』
岸本『鈴木も…つれてくか』
一哉『てか…美月って何歳?』
美月『14です』
一哉『は!?今年…中3!?』
岸本『そういえば…年齢まで伝えてなかったな』
一哉『明日香より下か…』
明日香『今年から高校1年です♪』
一哉『俺らは2年か…早いな…』
美月『よろしくお願いします!』
一哉『おう笑』

俺はその後も衣装チェンジを繰り返し…雑誌撮影を終えた。

その後は…Kラジオで美月の紹介をして…俺は事務所の食堂でみんなと食事をしていた。


しかし、俺達が飯を食っているとき…事件は起きた。

岸本『全員聞け!』
BSS & BAS『はい!』
岸本『…相楽さんからの伝言を伝える』
全『はい』
岸本『…一堂』
瑠菜『はい!』
岸本『…堀の代わりにBASにいけ』
瑠菜『え…?』
岸本『今日から…堀静香がBSSに昇格となる』
一哉『待ってください!!まだなにもしてないのに!!!』
瑠菜『そんな…』
岸本『明日から…お前の仕事は堀が引き継ぐ。決まってるラジオとドラマだけはお前の仕事だ…頑張れよ』
全員『…』
瑠菜『はい…堀ちゃん…頑張ってね…』
静香『は、はい…』




その後は…暗い雰囲気…気まずい空気しか流れていなかった。


俺達は学校の寮に戻ってきた。
…やはり気まずいまま…各自の部屋に戻ることとなる。

俺は…部屋で玲香と話をしていた。

一哉『くそ…!!…初日から交代なんて…』
玲香『しかも…なんで瑠菜が…』
一哉『なんでだ…演技力もレッスンも何も見てない状態で…交代なんて…』
玲香『一哉…瑠菜のとこに行ってあげてよ…』
一哉『今の慰めは…惨めになるだけだ…』
玲香『でも…一哉はリーダーだよ?』
一哉『…』
玲香『アンダーになったとしても…助けてあげなきゃ…』
一哉『…わかった』


俺は…意を決して…瑠菜の部屋へ。
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