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青春と恋の物語恋愛編
青春と恋の物語2-34
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瑠夏side
一哉も美月も今のところ全勝…
私が決勝に行くには残り2人の将太と勇紀
両方に勝つしかない…試合結果の引き分けは許されない…勝ち数が同じなら再戦が認められている…この勝負…勝つ。
沢木『休憩終了とする!では、選手は開始線に立って!』
2人『はい!』
沢木『では、試合の続きを始める。
将太対瑠夏…互いに礼!』
私『お願いします!』
将太『お願いします!』
沢木『では…はじめ!』
『(将太は勇紀と一哉の試合を見て元気になった…油断してたら…やられる。)』
私は体力任せの動きをしなくなった将太との試合の仕方に迷っていた。
『(寝技に持ち込めれば…)』
そんな風に思ったときだった。
将太が左に組み変えてきた。
『(!?将太…右しかできないんじゃないの!?)』
慣れない左のせいで技が入らない。
将太がその様子を見て大外刈を仕掛けてきたので私は重心を左に傾けた。…が
私は倒れていた。
沢木『有効!』
私は寝技にいくために将太の足をつかんだ。
将太はなんとか逃げようと立ち上がろうとする。
私はすかさず将太のお腹に両足を絡めて
逃げれないようにする。
将太があきらめて抑え込みに来たところを…
両襟絞めにした。
うまくはいったようで将太が苦しそうにしている…『(お願い…降参して…)』
だが…将太は降参しなかった。
沢木『…!!い、1本!それまで!…
瑠夏!離して!』
沢木さんが慌てている。
将太は…落ちたのだ。
沢木さんと七瀬が必死に処置をしている。
将太『…はっ!』
七瀬『よかった…大丈夫?将太?』
沢木『見事に決まってたな…』
将太『…あ、落ちたのか…ってことは俺の負け?』
沢木『そうだ。開始線にもどって。』
沢木『赤 山下瑠夏の勝ち。互いに礼!』
2人『ありがとうございました…』
私『しょ、将太…大丈夫?』
将太『あ、あぁ…あんなにきれいに締めが入ったのは初めてだから驚いたけど…』
すると美月が私のとこに来た。
美月『瑠夏!すごいじゃん!これで勝ち数も2になったし決勝に近づいたね!』
私『うん!待ってて!必ずいくから!』
私は嬉しくてたまらなかった。
『(将太には悪いけど…意地でも勝ちたかったから…許してね。)』
心のなかでそう呟いた。
沢木『次の試合…赤 中居将太!白 吉田勇紀!
中居が連戦且落ちた直後なので10分
間をとる。』
2人『はい!』
『(次の試合は…将太と勇紀か…
将太が負けたら私の決勝は余計に固くなる…勇紀がんばれ…)』
そう思う私だった。
将太side
『待ってて!必ず決勝にいくから!』…
さっきの瑠夏の台詞を聞いて、
俺は絶対に行かせない…そう決めていた。
ここで瑠夏にすんなり行かせてしまったら、
結局江西はあの3人…ってことになってしまう。俺だって昔から柔道をやってきた。
過去には寝坊で迷惑もかけたが今は違う。
だから…『(勇紀には悪いけど絶対にここは勝って瑠夏と再戦する。そして俺が決勝に行く。)』
沢木『お、もう大丈夫なのか?』
将太『はい。始めてください。』
沢木『わかった。では、少し早いが
試合を始める!吉田!開始線へ!』
勇紀『はい!』
沢木『では…はじめ!』
勇紀の得意な動き、技は全て把握している。
面倒を見てきた俺だからできることがある。
『(一哉、美月、瑠夏…見てろよ…)』
勇紀は得意組手で来ようとする。
俺は奥襟を掴んでそのままその手を帯に持っていく。
『(一瞬で決める…!)』
だが…勇紀の組手は俺の想像を上回るほど成長していた。
俺が帯に持ち変えようとした瞬間
組手を切られて0に戻された。
俺がもう一度奥襟を取った…
次の瞬間…俺の体は1回転して畳に落ちていた。
俺『!?』
部員達『!?』
沢木『!?』
沢木『…い、1本…』
その場にいた全員が何が起きたのか理解できていなかった。
沢木『開始線にもどって…白 吉田勇紀の勝ち…?…互いに礼をして下がって。
次の試合まで待機して。』
『(俺は…負けた?)』
俺は急いで勇紀のところへ向かった。
俺『勇紀!お前何をした?』
すると他のメンバーも勇紀のところに近づいて来た。
美月『何をしたの?今…将太が1回転してたよね…?』
七瀬『勇紀…何をしたの?』
黙ってた勇紀が口を開いた。
勇紀『袖釣り込み腰…です。
予想以上に綺麗に入って…勢いで1回転しちゃいました…』
一哉『お前…袖釣りなんかできたっけ…』
勇紀『ずっと部屋で練習してたんです
形を動画みながら覚えて…』
俺『ってことは…また俺は実験材料にされたわけだ…そして…見事にライバルに指名した俺を勇紀は宣言通り倒したわけだ…』
勇紀『はい!中居先輩がさっきの
山下先輩の言葉に敏感に反応したんじゃないかな…って思ったんです。
先輩は焦ったり気になることがあると
決まって大腰で来るんです。
それを回避することで焦らせて
もう一度取りに来たところを持ってやってみました!』
一同『…』
俺『はは…研究されてたわけだ…』
勇紀『はい!』
1年が2年を倒した…という
今まではあり得なかった結果が生まれたのだった。
沢木『次の試合…赤 水野美月!白 桐生蓮!』
2人『はい!』
俺は呆然と次の試合を見守った。
現在
美月3-0(一哉、蓮)
一哉4-0(美月)
将太0-4(蓮)
瑠夏2-2(勇紀)
蓮1-2(美月、将太)
勇紀1-3(瑠夏)
35話につづく
一哉も美月も今のところ全勝…
私が決勝に行くには残り2人の将太と勇紀
両方に勝つしかない…試合結果の引き分けは許されない…勝ち数が同じなら再戦が認められている…この勝負…勝つ。
沢木『休憩終了とする!では、選手は開始線に立って!』
2人『はい!』
沢木『では、試合の続きを始める。
将太対瑠夏…互いに礼!』
私『お願いします!』
将太『お願いします!』
沢木『では…はじめ!』
『(将太は勇紀と一哉の試合を見て元気になった…油断してたら…やられる。)』
私は体力任せの動きをしなくなった将太との試合の仕方に迷っていた。
『(寝技に持ち込めれば…)』
そんな風に思ったときだった。
将太が左に組み変えてきた。
『(!?将太…右しかできないんじゃないの!?)』
慣れない左のせいで技が入らない。
将太がその様子を見て大外刈を仕掛けてきたので私は重心を左に傾けた。…が
私は倒れていた。
沢木『有効!』
私は寝技にいくために将太の足をつかんだ。
将太はなんとか逃げようと立ち上がろうとする。
私はすかさず将太のお腹に両足を絡めて
逃げれないようにする。
将太があきらめて抑え込みに来たところを…
両襟絞めにした。
うまくはいったようで将太が苦しそうにしている…『(お願い…降参して…)』
だが…将太は降参しなかった。
沢木『…!!い、1本!それまで!…
瑠夏!離して!』
沢木さんが慌てている。
将太は…落ちたのだ。
沢木さんと七瀬が必死に処置をしている。
将太『…はっ!』
七瀬『よかった…大丈夫?将太?』
沢木『見事に決まってたな…』
将太『…あ、落ちたのか…ってことは俺の負け?』
沢木『そうだ。開始線にもどって。』
沢木『赤 山下瑠夏の勝ち。互いに礼!』
2人『ありがとうございました…』
私『しょ、将太…大丈夫?』
将太『あ、あぁ…あんなにきれいに締めが入ったのは初めてだから驚いたけど…』
すると美月が私のとこに来た。
美月『瑠夏!すごいじゃん!これで勝ち数も2になったし決勝に近づいたね!』
私『うん!待ってて!必ずいくから!』
私は嬉しくてたまらなかった。
『(将太には悪いけど…意地でも勝ちたかったから…許してね。)』
心のなかでそう呟いた。
沢木『次の試合…赤 中居将太!白 吉田勇紀!
中居が連戦且落ちた直後なので10分
間をとる。』
2人『はい!』
『(次の試合は…将太と勇紀か…
将太が負けたら私の決勝は余計に固くなる…勇紀がんばれ…)』
そう思う私だった。
将太side
『待ってて!必ず決勝にいくから!』…
さっきの瑠夏の台詞を聞いて、
俺は絶対に行かせない…そう決めていた。
ここで瑠夏にすんなり行かせてしまったら、
結局江西はあの3人…ってことになってしまう。俺だって昔から柔道をやってきた。
過去には寝坊で迷惑もかけたが今は違う。
だから…『(勇紀には悪いけど絶対にここは勝って瑠夏と再戦する。そして俺が決勝に行く。)』
沢木『お、もう大丈夫なのか?』
将太『はい。始めてください。』
沢木『わかった。では、少し早いが
試合を始める!吉田!開始線へ!』
勇紀『はい!』
沢木『では…はじめ!』
勇紀の得意な動き、技は全て把握している。
面倒を見てきた俺だからできることがある。
『(一哉、美月、瑠夏…見てろよ…)』
勇紀は得意組手で来ようとする。
俺は奥襟を掴んでそのままその手を帯に持っていく。
『(一瞬で決める…!)』
だが…勇紀の組手は俺の想像を上回るほど成長していた。
俺が帯に持ち変えようとした瞬間
組手を切られて0に戻された。
俺がもう一度奥襟を取った…
次の瞬間…俺の体は1回転して畳に落ちていた。
俺『!?』
部員達『!?』
沢木『!?』
沢木『…い、1本…』
その場にいた全員が何が起きたのか理解できていなかった。
沢木『開始線にもどって…白 吉田勇紀の勝ち…?…互いに礼をして下がって。
次の試合まで待機して。』
『(俺は…負けた?)』
俺は急いで勇紀のところへ向かった。
俺『勇紀!お前何をした?』
すると他のメンバーも勇紀のところに近づいて来た。
美月『何をしたの?今…将太が1回転してたよね…?』
七瀬『勇紀…何をしたの?』
黙ってた勇紀が口を開いた。
勇紀『袖釣り込み腰…です。
予想以上に綺麗に入って…勢いで1回転しちゃいました…』
一哉『お前…袖釣りなんかできたっけ…』
勇紀『ずっと部屋で練習してたんです
形を動画みながら覚えて…』
俺『ってことは…また俺は実験材料にされたわけだ…そして…見事にライバルに指名した俺を勇紀は宣言通り倒したわけだ…』
勇紀『はい!中居先輩がさっきの
山下先輩の言葉に敏感に反応したんじゃないかな…って思ったんです。
先輩は焦ったり気になることがあると
決まって大腰で来るんです。
それを回避することで焦らせて
もう一度取りに来たところを持ってやってみました!』
一同『…』
俺『はは…研究されてたわけだ…』
勇紀『はい!』
1年が2年を倒した…という
今まではあり得なかった結果が生まれたのだった。
沢木『次の試合…赤 水野美月!白 桐生蓮!』
2人『はい!』
俺は呆然と次の試合を見守った。
現在
美月3-0(一哉、蓮)
一哉4-0(美月)
将太0-4(蓮)
瑠夏2-2(勇紀)
蓮1-2(美月、将太)
勇紀1-3(瑠夏)
35話につづく
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