私お兄さんはお兄さんで潔いと感じました。
弟の元婚約者とは違って、自分では後を継ぐのは相応しくないって潔く出て行ったのだから。(お邪魔虫も連れて行ってくれたおかげで弟も婚約者も幸せになれたわけだし)
これが家督も継ぎたいけど結婚は嫌なんてなれば自分の家にも相手の家にも大ダメージだし、平民になる覚悟で自分から出て行き、一緒に駆け落ちした弟の元婚約者と別れても平民として暮らす覚悟なのでしょう？

婚約者である主人公が自分の事で長く苦しまないようにわざと酷い事書いた事は、あのままちゃんと関係を築いていたら···って後悔で十分罰を受けてると思う。
それに、結果兄が家飛び出してくれたおかげで主人公は傷ついたけど本当の愛を見つけたし、弟は嫌いだった婚約者とは合法的に別れられ、ずっと好きだった人と幸せに暮らしているのだからお兄さんに関してはその罪に合った罰を十分受けてると思う。

そんな家の出方したら二度と家族に会えないし、例え病気になろうがケガしようが一人で生きていかなきゃいけない訳だから。
その覚悟で家出たのだからそれはそれで貴族社会から抜けられて良かったんじゃないですかね？

中途半端に家に残ったら皆を傷つける結果になったと思うし、何があっても弟の元婚約者のように家に帰らない覚悟なら、自分で決めた人生だし有りだと思う。

犯罪を犯してないって言うセリフに、ん？頭痛が痛いと同じだなーって思ってたら同じように感じた人がいてホッとした。
淑女ではないバカのセリフとしては妥当なんだろう。フツーの頭の子なら、犯罪になることはしてない。と言うのだろうな。
駆け落ちしてくれた長男は素晴らしい。題材の定番ストーリーだと、ざまぁの部分で平民になれなかった長男が金の無心や婚約者に付きまとってやらかして鉱山送りとかだから‥ハッピーエンドで気持ちよく読めました。

一気に読みました。
チャールズが思っていた通り、２組の男女が幸せになる方法だった。
チャールズがリネットを駆け落ちに誘わなかったら、こんな幸せは訪れなかったんですね。それを考えると、チャールズのやったことはある意味ファインプレイだった。
貴族的なブライアンとアイリスは、次期当主夫妻として、仲睦まじく過ごしていくだろうし、平民となった貴族的な容姿を持ちながらも貴族社会に溶け込めなかったチャールズは、それこそ平民のどこぞの看板娘と幸せになることでしょうね。他の方も言ってましたが、リネットが１番の花畑。貴族としての旨味だけ享受して、貴族としての教育は嫌でサボりまくったお馬鹿さん。でもこんな怠け者体質のパラサイト令嬢モドキだったから、他３人が幸せになれたと思いました。ある意味グッジョブ！！

最後に、チャールズは金の無心にはこないように思います。だから婚約指輪の出番は一生ないかも。今の時点で仕事も生活も慎ましい暮らしながらもしっかりと生きている。いつかみんな笑顔で会えるといいなと思いました。

面白い物語をありがとうございました！！