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54 きっと、同じ気持ち(最終話)
「……眠れないなぁ」
結婚式をいよいよ翌日に控えた日の深夜。
大事な明日に備えて早めにベッドへと入った私だったが、緊張からか目が冴えてしまって、なかなか寝付けない。
喉が乾いた気がしてベッドサイドの水差しを手に取ろうとしたが、生憎中身は空だった。
無意識の内に沢山飲んでしまっていたのかも知れない。
無理矢理目を閉じても、どうせ眠れないならと私はガウンを羽織り、部屋を出て厨房へと向かった。
お水を一杯飲んで自室へ戻る途中、ウィルの部屋の前を通ると、扉が中から開いた。
「フェリシア?眠れないのか」
「ええ、水を飲んで来たの。
ごめんなさい。足音がうるさかったかしら?」
起こしてしまったのかと、申し訳なく思ったのだが……。
「いや、俺も緊張して眠れなくて」
「ふふっ。お揃いね」
「まだ寝れそうもないなら、一時間だけ、夜の散歩をしないか?」
「良いけど…」
「ちょっと待ってて」
そう言い残し、部屋へ入ったウィルは大きな袋と外套を抱えて戻って来た。
「行こう」
ぶかぶかの外套を私に着せると、袋を持った手と反対の手を私に差し伸べる。
その手を握って、連れて行かれたのは、以前一度登った国境警備団の屋上だった。
袋から敷物を取り出したウィルは、床にそれを広げてクッションを並べた。
「さあ、どうぞ。お姫様」
(私がここに寝そべりたいって言った事、覚えていたのね)
そう思いながら、そっと体を横たえると、ウィルは自分が着ていた上着を私の体に被せた。
ウィルがいつも付けている香水がほんのりと香る。
「外套を借りたから、寒く無いわよ?」
「明日は大事な日だから、念の為だ」
そう言って、彼も私の隣にゴロリと横になった。
彼の香りを纏って、彼と並んで寝転がっているこの状況は、ドキドキする様でもあり、大きな安心感に包まれている様でもあった。
今日の夜空もとても良く晴れていて、無数の星が視界いっぱいに広がっている。
「この土地を好きになってくれた?」
空に視線を向けたまま、ウィルが私に問い掛ける。
国境の街、コールドウェル領。
自然豊かで美しい場所。人々は穏やかで優しく、皆幸せそうに笑っている。
勿論、危険な地である事も理解している。魔獣の森に隣接し、隣国との関係が悪化すれば忽ち戦火に包まれるのだから。
でも、だからこそ、私はウィルと共に、この地に暮らす人々の幸せを守りたいと思うのだ。
私に出来る事など、とても小さいけれど。
「ええ、この場所が大好きよ。……貴方の事もね」
「……ありがとう。俺も、君が大好きだ」
彼は普段から頻繁に、私に対する愛の言葉を口にしてくれる。
貴方が私に向けてくれる『好き』は、どんな形の『好き』だろう?それは私と同じ想いなのだろうか?
残念ながら、それを確かめる術は無いけれど……。
熱くて、切なくて、どうしようも無く幸せで、狂おしい様な……そんな感情を、彼も私に向けてくれているとしたら、こんなに嬉しい事は無い。
そんな事を考えながら、ぼんやりと空を眺める事暫し───。
ウィルの香りと星空には、どうやら強力なリラックス効果があるらしい。
あんなに眠れないと思っていたのに、私はいつの間にかウトウトしてしまっていて……。
「……フェリシア?」
睡魔に抗えずに意識を手放す直前、ウィルに名前を呼ばれた気がした。
浅い眠りの中で、額に温かな物が一瞬だけ触れたのを感じる。
ウィルが小さな声で「リセイ」「ガマン」と呟いたのが聞こえたけれど、夢と現の間を彷徨う私は、その言葉の意味を理解する事など出来ない。
突然、私の体がふわりと宙に浮かぶ。
逞しい腕が私を優しく抱き上げて、そのままゆっくりと歩き出したのだ。
(ああ、申し訳ない……)
そう思いつつも、微かな揺れがとても心地良くて、私の意識はそこで完全に途切れてしまった。
ミアに優しく揺り起こされて目が覚めたのは、いつもの様に自室のベッドの上。もう既にすっかり日が昇っている時刻だった。
「あぁ………思った以上に美しい。
どうしよう、誰にも見せたく無い。
結婚式は中止にして、このまま二人きりで部屋に篭ったらダメだろうか?」
婚礼衣装を身に纏った私に、ウィルは苦悶の表情を浮かべる。
ロバートとミアはいつも通りの呆れ顔。
「ダメに決まっているでしょう?
わざわざ遠方から足を運んで下さった方もいらっしゃるのよ?」
「……」
ちょっぴり不満そうな様子のウィル。
「でも、貴方に褒めてもらえて嬉しい。ウィルもとっても素敵よ」
耳元で囁くと、漸く笑顔を見せてくれた。
礼拝堂の扉が厳かに開く。
参列してくれた人々の温かい祝福をうけながら、父のエスコートでバージンロードをゆっくりと進んだ。
嬉しい事に、王都から遠いコールドウェル辺境伯領にある教会での式にも関わらず、私の家族は勿論、ミラベルとコリンナも駆け付けてくれた。
勿論、ウィルの両親も、微笑ましそうに私達を見守ってくれている。
今日からウィルと本物の夫婦になるのだという実感が少しづつ湧いて来て、嬉しい様な淋しい様な気持ちと共に、涙がジワリと込み上げそうになる。
だが、誰よりも先にマーヴィンがボロボロと大粒の涙を零し、苦笑したミラベルに鼻水まで拭われている姿を目にしたら、寧ろちょっと吹き出しそうになってしまった。
祭壇の前まで来ると、少しだけ名残惜しそうに、父がウィルに私を引き渡す。
「フェリシア、誰よりも幸せになりなさい。
お前の母も、きっとそれを望んでいる」
そう言ってくれた父は眉間に皺を寄せた厳めしい顔をしているが、その瞳は微かに潤んでいた。
「はい。今まで大切に育ててくれて、ありがとうございました」
微笑みながらそう答える事が出来たのは、私の分まで泣いてくれた弟のお陰かもしれない。
儀式は順調に進んでいき───。
「それでは、誓いの口付けを」
神父様の言葉で、向かい合った私達。
壊れ物を扱う様に恐々と私の頬に触れる彼の手は、ほんの少しだけ震えている。
ゆっくりと顔が近付き、一瞬だけ唇が触れた後、ウィルはとても幸せそうに微笑んだ。
(あぁ……、やっぱりこの人は───)
「可愛い」
私がウィルの事を『可愛いなぁ』と感じたのとほぼ同時に、彼の唇から同じ言葉がこぼれ落ちた。
【終】
──────────────────
読者の皆様のお陰で無事完結まで辿り着きました。
最後までお読み頂き、本当にありがとうございました!!
m(_ _)m
本編はこれにて終了となりますが、読者の皆様への感謝を込めて、感想欄でご要望頂いたテイマー番外編(トアール国王の話)をご用意致しました。
皆様のご期待に沿った内容になっているかは分かりませんが、もしもご興味がありましたら、是非そちらも読んでみて下さい。
よろしくお願い致しますヽ(*´∀`)
結婚式をいよいよ翌日に控えた日の深夜。
大事な明日に備えて早めにベッドへと入った私だったが、緊張からか目が冴えてしまって、なかなか寝付けない。
喉が乾いた気がしてベッドサイドの水差しを手に取ろうとしたが、生憎中身は空だった。
無意識の内に沢山飲んでしまっていたのかも知れない。
無理矢理目を閉じても、どうせ眠れないならと私はガウンを羽織り、部屋を出て厨房へと向かった。
お水を一杯飲んで自室へ戻る途中、ウィルの部屋の前を通ると、扉が中から開いた。
「フェリシア?眠れないのか」
「ええ、水を飲んで来たの。
ごめんなさい。足音がうるさかったかしら?」
起こしてしまったのかと、申し訳なく思ったのだが……。
「いや、俺も緊張して眠れなくて」
「ふふっ。お揃いね」
「まだ寝れそうもないなら、一時間だけ、夜の散歩をしないか?」
「良いけど…」
「ちょっと待ってて」
そう言い残し、部屋へ入ったウィルは大きな袋と外套を抱えて戻って来た。
「行こう」
ぶかぶかの外套を私に着せると、袋を持った手と反対の手を私に差し伸べる。
その手を握って、連れて行かれたのは、以前一度登った国境警備団の屋上だった。
袋から敷物を取り出したウィルは、床にそれを広げてクッションを並べた。
「さあ、どうぞ。お姫様」
(私がここに寝そべりたいって言った事、覚えていたのね)
そう思いながら、そっと体を横たえると、ウィルは自分が着ていた上着を私の体に被せた。
ウィルがいつも付けている香水がほんのりと香る。
「外套を借りたから、寒く無いわよ?」
「明日は大事な日だから、念の為だ」
そう言って、彼も私の隣にゴロリと横になった。
彼の香りを纏って、彼と並んで寝転がっているこの状況は、ドキドキする様でもあり、大きな安心感に包まれている様でもあった。
今日の夜空もとても良く晴れていて、無数の星が視界いっぱいに広がっている。
「この土地を好きになってくれた?」
空に視線を向けたまま、ウィルが私に問い掛ける。
国境の街、コールドウェル領。
自然豊かで美しい場所。人々は穏やかで優しく、皆幸せそうに笑っている。
勿論、危険な地である事も理解している。魔獣の森に隣接し、隣国との関係が悪化すれば忽ち戦火に包まれるのだから。
でも、だからこそ、私はウィルと共に、この地に暮らす人々の幸せを守りたいと思うのだ。
私に出来る事など、とても小さいけれど。
「ええ、この場所が大好きよ。……貴方の事もね」
「……ありがとう。俺も、君が大好きだ」
彼は普段から頻繁に、私に対する愛の言葉を口にしてくれる。
貴方が私に向けてくれる『好き』は、どんな形の『好き』だろう?それは私と同じ想いなのだろうか?
残念ながら、それを確かめる術は無いけれど……。
熱くて、切なくて、どうしようも無く幸せで、狂おしい様な……そんな感情を、彼も私に向けてくれているとしたら、こんなに嬉しい事は無い。
そんな事を考えながら、ぼんやりと空を眺める事暫し───。
ウィルの香りと星空には、どうやら強力なリラックス効果があるらしい。
あんなに眠れないと思っていたのに、私はいつの間にかウトウトしてしまっていて……。
「……フェリシア?」
睡魔に抗えずに意識を手放す直前、ウィルに名前を呼ばれた気がした。
浅い眠りの中で、額に温かな物が一瞬だけ触れたのを感じる。
ウィルが小さな声で「リセイ」「ガマン」と呟いたのが聞こえたけれど、夢と現の間を彷徨う私は、その言葉の意味を理解する事など出来ない。
突然、私の体がふわりと宙に浮かぶ。
逞しい腕が私を優しく抱き上げて、そのままゆっくりと歩き出したのだ。
(ああ、申し訳ない……)
そう思いつつも、微かな揺れがとても心地良くて、私の意識はそこで完全に途切れてしまった。
ミアに優しく揺り起こされて目が覚めたのは、いつもの様に自室のベッドの上。もう既にすっかり日が昇っている時刻だった。
「あぁ………思った以上に美しい。
どうしよう、誰にも見せたく無い。
結婚式は中止にして、このまま二人きりで部屋に篭ったらダメだろうか?」
婚礼衣装を身に纏った私に、ウィルは苦悶の表情を浮かべる。
ロバートとミアはいつも通りの呆れ顔。
「ダメに決まっているでしょう?
わざわざ遠方から足を運んで下さった方もいらっしゃるのよ?」
「……」
ちょっぴり不満そうな様子のウィル。
「でも、貴方に褒めてもらえて嬉しい。ウィルもとっても素敵よ」
耳元で囁くと、漸く笑顔を見せてくれた。
礼拝堂の扉が厳かに開く。
参列してくれた人々の温かい祝福をうけながら、父のエスコートでバージンロードをゆっくりと進んだ。
嬉しい事に、王都から遠いコールドウェル辺境伯領にある教会での式にも関わらず、私の家族は勿論、ミラベルとコリンナも駆け付けてくれた。
勿論、ウィルの両親も、微笑ましそうに私達を見守ってくれている。
今日からウィルと本物の夫婦になるのだという実感が少しづつ湧いて来て、嬉しい様な淋しい様な気持ちと共に、涙がジワリと込み上げそうになる。
だが、誰よりも先にマーヴィンがボロボロと大粒の涙を零し、苦笑したミラベルに鼻水まで拭われている姿を目にしたら、寧ろちょっと吹き出しそうになってしまった。
祭壇の前まで来ると、少しだけ名残惜しそうに、父がウィルに私を引き渡す。
「フェリシア、誰よりも幸せになりなさい。
お前の母も、きっとそれを望んでいる」
そう言ってくれた父は眉間に皺を寄せた厳めしい顔をしているが、その瞳は微かに潤んでいた。
「はい。今まで大切に育ててくれて、ありがとうございました」
微笑みながらそう答える事が出来たのは、私の分まで泣いてくれた弟のお陰かもしれない。
儀式は順調に進んでいき───。
「それでは、誓いの口付けを」
神父様の言葉で、向かい合った私達。
壊れ物を扱う様に恐々と私の頬に触れる彼の手は、ほんの少しだけ震えている。
ゆっくりと顔が近付き、一瞬だけ唇が触れた後、ウィルはとても幸せそうに微笑んだ。
(あぁ……、やっぱりこの人は───)
「可愛い」
私がウィルの事を『可愛いなぁ』と感じたのとほぼ同時に、彼の唇から同じ言葉がこぼれ落ちた。
【終】
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読者の皆様のお陰で無事完結まで辿り着きました。
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