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第3章 巨大昆虫の生態調査
#1 プロローグ
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木からゆっくりと降りる巨大カナブン。
何かの拍子に4本の脚を天に向けて落下した。
地面に叩きつけられた巨大カナブンのお尻からは粘液混じりの卵が飛び出した。
それも1つや2つではない。
全部で7つ。
その卵を巨大カナブンの生態を調査している研究所職員たちが素早く回収してしまった。
本来なら土に産みつけた卵を掘り起こして回収するために職員たちは待機していたのだが、土を掘り返す事なく回収ができた。
仰向けになった巨大カナブンは手足をバタバタさせて手足の鉤爪を近くの枝に引っ掛ける事でようやく元の体勢に戻した。
誤って産卵した事に気づいているのか、巨大カナブンは卵を探している様子。
しかし、卵はすでに回収されておりそこにはない。
その事を知らない巨大カナブンは卵を探し続けて、ついには動かなくなり絶命してしまった。
「カット!」
カットの声と共に女性スタッフが巨大カナブンに駆け寄る。
巨大カナブンは動き回ったので、苦しそうに体を上下にさせている。
巨大カナブンの中の人を出す為に、腹部の背中、つまり羽が収納されている部分を開く。
そこを開くと羽があり、羽を掻き分けるとサナギのような色をした腹部が現れる。
そこには腹部のジャバラのようになった横に並ぶラインの中に一つだけファスナーが紛れている。
それを女性スタッフが開けると、緑色の粘液が滲み出てくる。
女性スタッフについてカメラマンもその様子を撮影しているが、それはまるで本物の虫の様。
緑色の粘液はさらに大量に流れ出たと思うと、黒いモノが出てきた。
その黒いモノは人の形をしている。
顔にはガスマスクを装着し、それに繋がるホースが垂れ下がっている。
ガスマスクは中の人が緑色の粘液で呼吸を阻害される事はないようになっていた。
出てきた人は依然苦しそうに肩で呼吸をしている。
その姿は全身ラバースーツの女性。
この巨大昆虫シリーズには欠かせない織田香代子こと田代香織、今は結婚したので田代は旧姓だが。
今回、織田香代子のスーツアクトレスとしての出番はこれだけ。
後はスーツアクトレスとして巨大昆虫観察の経験があるため、アドバイザーとして参加していく。
何かの拍子に4本の脚を天に向けて落下した。
地面に叩きつけられた巨大カナブンのお尻からは粘液混じりの卵が飛び出した。
それも1つや2つではない。
全部で7つ。
その卵を巨大カナブンの生態を調査している研究所職員たちが素早く回収してしまった。
本来なら土に産みつけた卵を掘り起こして回収するために職員たちは待機していたのだが、土を掘り返す事なく回収ができた。
仰向けになった巨大カナブンは手足をバタバタさせて手足の鉤爪を近くの枝に引っ掛ける事でようやく元の体勢に戻した。
誤って産卵した事に気づいているのか、巨大カナブンは卵を探している様子。
しかし、卵はすでに回収されておりそこにはない。
その事を知らない巨大カナブンは卵を探し続けて、ついには動かなくなり絶命してしまった。
「カット!」
カットの声と共に女性スタッフが巨大カナブンに駆け寄る。
巨大カナブンは動き回ったので、苦しそうに体を上下にさせている。
巨大カナブンの中の人を出す為に、腹部の背中、つまり羽が収納されている部分を開く。
そこを開くと羽があり、羽を掻き分けるとサナギのような色をした腹部が現れる。
そこには腹部のジャバラのようになった横に並ぶラインの中に一つだけファスナーが紛れている。
それを女性スタッフが開けると、緑色の粘液が滲み出てくる。
女性スタッフについてカメラマンもその様子を撮影しているが、それはまるで本物の虫の様。
緑色の粘液はさらに大量に流れ出たと思うと、黒いモノが出てきた。
その黒いモノは人の形をしている。
顔にはガスマスクを装着し、それに繋がるホースが垂れ下がっている。
ガスマスクは中の人が緑色の粘液で呼吸を阻害される事はないようになっていた。
出てきた人は依然苦しそうに肩で呼吸をしている。
その姿は全身ラバースーツの女性。
この巨大昆虫シリーズには欠かせない織田香代子こと田代香織、今は結婚したので田代は旧姓だが。
今回、織田香代子のスーツアクトレスとしての出番はこれだけ。
後はスーツアクトレスとして巨大昆虫観察の経験があるため、アドバイザーとして参加していく。
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