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第一章︰転生
第13話
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「アグワートの王女に会ってきた。」
夕刻、最初にタカハラ達と別れた場所に戻ってきた俺は先ほどのことを説明する。
「は?脱糞するし、元々頭おかしいと思ってましたけど、
幻覚まで見るようになったんですか?やっぱり可哀想な人ですね。」
「やっぱりってなんだよ、俺の事を馬鹿にしすぎだろ。」
「アグワートの王女様はとても優しい方と聞いていますが、
それでも見ず知らずの旅人風情と即日会うなんて・・・聞いたことありませんよ?」
俺の問いを無視してタカハラは続ける。こんなやり取りにも慣れたもんだ。
「シエン様が王だというのは知っていましたが王女がエルフ?」
「王女が治めているとは聞いていたが・・・しかしシエン様はヒューマンだし・・・」
何かブツブツいってるが、頭がいい人は放置した方がいい。
と放置しようとした瞬間、ふっとタカハラが前を向き、コチラを向く。
「イレーさん、ソニンさんは助けを求めに行く人・・・ソニューさんでしたっけ。
その方は神官の地位にいるといっていたんですよね?」
「そうだけど?」
「なるほど・・・私は兵士の詰め所などで情報を集めてきます。
宿もとってありますし、イレーさん達は酒場にいって先に食事をどうぞ。」
「えー・・・ちゃんとした食事をみんなで食べるチャンスが。」
「あとで合流しますよ。」
「へいへい。」
「じゃあ行くかラルフ」
「ソニン」
3つの言葉を分けるのは凄い面倒だな。
エルフの言葉ぐらいタカハラに覚えてもらうかーとか思いつつ、
俺達は街を探索しつつ酒場を目指すのだった。
「タヌキはちょっと・・・」
「え?やっぱり魔物はダメ?犬みたいなもんだけど。」
酒場の店主に断られる。
「大人しいのは分かりますが、他のお客さんの目がありますし・・・」
「うーん・・・どうするラルフ?」
「構わんぞ。俺はヒューマンの食事自体好きではないからな。」
「狩りにいくのか?」
「いやさすがに今から狩りに出てまた夜に門番を抜けて戻るのは難しい。
ちゃんと干し肉を作ってあるから心配するな。宿で食べてくる。」
手が使えないのに干し肉を作れるのか器用だなぁ。
「あの・・・ラルフさんはダメなんですか?」
ソニンが心配そうな顔で聞いてくるが、俺も申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「あぁ。だが、もともとラルフはヒューマンの食事が好きではないそうだ。
ちゃんと専用の食事を持ってるから気にするなと。」
「そうですか・・・」
「そんな顔するなよラルフ自体気にしてないんだ。
それより明日の明朝には出発するんだからしっかりと食べよう。」
「そうですね。明日早いですし早めに宿に帰って床の準備もしないと。」
「そうだな。(宿なのにベッドの準備とかするのか?)」
ラルフを送り出し、俺達は席についたがメニューが読めないのでおススメを頼む。
ハリンからもらったお金は今まで全く手をつけてないので余裕はある。
出てきた料理を見て俺は満足。カブト虫ではないからだ。
「なんだよー。ちゃんとした料理があるじゃないか。
カブト虫が出てきたらどうしようかと思ったZE。」
「カブト虫?」
「角があるこんぐらいの昆虫みたいなやつなんだけど・・・」
「あぁヘラントラですね。高級食材ですよ。」
マジかよ。あんなの下剤だろ下剤。お漏らし信頼度100%のプレミア。
ま、あんなカブト虫は忘れよう。せっかくの飯が不味くなるからな。
ここんとこ保存が利くものしか食べてないから目の前の食事がご馳走に見える。
「いただきまーす。」
「いただ・・・?」
こういうとこ癖だし不思議がられるのも無理はないが、一々説明できん。
では早速・・・
一口二口食べてみるが・・・薄い。凄く薄い。
子供の頃に懐石料理を食べたような感想。そんな感じの味。
確かにコンビに弁当とかで濃い味付けに慣れてはいるけどさすがにこれは・・・・
「おいしいですね!」
ソニンはかわいいなぁ。
「お待たせしました。」
俺の髪は決して薄くないが味がうっすいので、
腹を満たすこと優先でかきこんでいると、タカハラが戻ってきた。
「おう。何してたんだ?」
「えぇちょっと。詰め所で王の周辺一般常識を教えてもらってました。」
「あーなんか考えてたもんな。」
タカハラは頷いて席につき、王女について教えてくれた。
「王女はもとは確かに神官でした。それも数年前ですね。」
「ほうほう。」
正直飯食ってるから集中して聞いていない。
「シエン様とは血縁関係はありませんね。」
「ほーう。」
そらシエンはヒューマンてハリンから聞いたし。
「シエン様とソニュー様は養子縁組の関係ですね。」
「いやいや、いくら養子だからってそう簡単には王女にはなれんだろ?」
「まぁそうですね。でもシエン様も元は王ではないですから。」
「ならどうやって王女になったんだ?
それにヒューマンの国で亜人は多少嫌悪感とかあるんじゃないのか?」
適当に受け答えしているが、飯を食べてるのでぶっちゃけ適当。
「はい、王の養子だからといって王女の地位が得られるわけではありません。
エルフということもありますが、それこそ王が成り上がりですしね。
しかしそれを覆すところが凄くてですね・・・
ソニュー様は神官から"ニアコネクター"となり、亜人達と国交を結びました。」
「ニアコネクター?」
「言葉を覚え、ヒューマン・亜人限定でコネクターと同じ役割をする者です。
コネクターではないので、妖精との対話や念話は出来ませんが、
ソニュー様が覚えた言葉はなんと15。15の種族と国交を持ったんです。」
「ほーすげぇな。そら確かに誰でも認めるわ。」
「そうですね。実力で王女になったとは聞いていましたが・・・
まさか血縁関係もなくて更にエルフだったとは・・・」
「あのー。タカハラさんと何を話しているんですか?」
こういう話になるとソニンを放置してしまうな。
「ソニン、王女さんはとても凄いって話だ。そんな深い話じゃない。」
「そうでしょう!私達の英雄ですから!」
ない胸を張るソニンは誇らしげである。かわいい。
微笑ましい気持ちになりつつタカハラに対してドヤ顔を決める。
「ま、タカハラも食えよ。俺の驕りだ。」
「ハリンさんのお金じゃないですか。」
「うるせぇ!俺の金だ!」
「少し分けてください!ここまでこれたの殆ど僕のおかげじゃないですか!」
「うるせぇ!財布に手を伸ばすな!」
「あっ・・・あっ・・・」
オロオロするソニンはかわいい。
それに・・・ちょっとあったかい賑やかな食事が俺には少し嬉しかった。
夕刻、最初にタカハラ達と別れた場所に戻ってきた俺は先ほどのことを説明する。
「は?脱糞するし、元々頭おかしいと思ってましたけど、
幻覚まで見るようになったんですか?やっぱり可哀想な人ですね。」
「やっぱりってなんだよ、俺の事を馬鹿にしすぎだろ。」
「アグワートの王女様はとても優しい方と聞いていますが、
それでも見ず知らずの旅人風情と即日会うなんて・・・聞いたことありませんよ?」
俺の問いを無視してタカハラは続ける。こんなやり取りにも慣れたもんだ。
「シエン様が王だというのは知っていましたが王女がエルフ?」
「王女が治めているとは聞いていたが・・・しかしシエン様はヒューマンだし・・・」
何かブツブツいってるが、頭がいい人は放置した方がいい。
と放置しようとした瞬間、ふっとタカハラが前を向き、コチラを向く。
「イレーさん、ソニンさんは助けを求めに行く人・・・ソニューさんでしたっけ。
その方は神官の地位にいるといっていたんですよね?」
「そうだけど?」
「なるほど・・・私は兵士の詰め所などで情報を集めてきます。
宿もとってありますし、イレーさん達は酒場にいって先に食事をどうぞ。」
「えー・・・ちゃんとした食事をみんなで食べるチャンスが。」
「あとで合流しますよ。」
「へいへい。」
「じゃあ行くかラルフ」
「ソニン」
3つの言葉を分けるのは凄い面倒だな。
エルフの言葉ぐらいタカハラに覚えてもらうかーとか思いつつ、
俺達は街を探索しつつ酒場を目指すのだった。
「タヌキはちょっと・・・」
「え?やっぱり魔物はダメ?犬みたいなもんだけど。」
酒場の店主に断られる。
「大人しいのは分かりますが、他のお客さんの目がありますし・・・」
「うーん・・・どうするラルフ?」
「構わんぞ。俺はヒューマンの食事自体好きではないからな。」
「狩りにいくのか?」
「いやさすがに今から狩りに出てまた夜に門番を抜けて戻るのは難しい。
ちゃんと干し肉を作ってあるから心配するな。宿で食べてくる。」
手が使えないのに干し肉を作れるのか器用だなぁ。
「あの・・・ラルフさんはダメなんですか?」
ソニンが心配そうな顔で聞いてくるが、俺も申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「あぁ。だが、もともとラルフはヒューマンの食事が好きではないそうだ。
ちゃんと専用の食事を持ってるから気にするなと。」
「そうですか・・・」
「そんな顔するなよラルフ自体気にしてないんだ。
それより明日の明朝には出発するんだからしっかりと食べよう。」
「そうですね。明日早いですし早めに宿に帰って床の準備もしないと。」
「そうだな。(宿なのにベッドの準備とかするのか?)」
ラルフを送り出し、俺達は席についたがメニューが読めないのでおススメを頼む。
ハリンからもらったお金は今まで全く手をつけてないので余裕はある。
出てきた料理を見て俺は満足。カブト虫ではないからだ。
「なんだよー。ちゃんとした料理があるじゃないか。
カブト虫が出てきたらどうしようかと思ったZE。」
「カブト虫?」
「角があるこんぐらいの昆虫みたいなやつなんだけど・・・」
「あぁヘラントラですね。高級食材ですよ。」
マジかよ。あんなの下剤だろ下剤。お漏らし信頼度100%のプレミア。
ま、あんなカブト虫は忘れよう。せっかくの飯が不味くなるからな。
ここんとこ保存が利くものしか食べてないから目の前の食事がご馳走に見える。
「いただきまーす。」
「いただ・・・?」
こういうとこ癖だし不思議がられるのも無理はないが、一々説明できん。
では早速・・・
一口二口食べてみるが・・・薄い。凄く薄い。
子供の頃に懐石料理を食べたような感想。そんな感じの味。
確かにコンビに弁当とかで濃い味付けに慣れてはいるけどさすがにこれは・・・・
「おいしいですね!」
ソニンはかわいいなぁ。
「お待たせしました。」
俺の髪は決して薄くないが味がうっすいので、
腹を満たすこと優先でかきこんでいると、タカハラが戻ってきた。
「おう。何してたんだ?」
「えぇちょっと。詰め所で王の周辺一般常識を教えてもらってました。」
「あーなんか考えてたもんな。」
タカハラは頷いて席につき、王女について教えてくれた。
「王女はもとは確かに神官でした。それも数年前ですね。」
「ほうほう。」
正直飯食ってるから集中して聞いていない。
「シエン様とは血縁関係はありませんね。」
「ほーう。」
そらシエンはヒューマンてハリンから聞いたし。
「シエン様とソニュー様は養子縁組の関係ですね。」
「いやいや、いくら養子だからってそう簡単には王女にはなれんだろ?」
「まぁそうですね。でもシエン様も元は王ではないですから。」
「ならどうやって王女になったんだ?
それにヒューマンの国で亜人は多少嫌悪感とかあるんじゃないのか?」
適当に受け答えしているが、飯を食べてるのでぶっちゃけ適当。
「はい、王の養子だからといって王女の地位が得られるわけではありません。
エルフということもありますが、それこそ王が成り上がりですしね。
しかしそれを覆すところが凄くてですね・・・
ソニュー様は神官から"ニアコネクター"となり、亜人達と国交を結びました。」
「ニアコネクター?」
「言葉を覚え、ヒューマン・亜人限定でコネクターと同じ役割をする者です。
コネクターではないので、妖精との対話や念話は出来ませんが、
ソニュー様が覚えた言葉はなんと15。15の種族と国交を持ったんです。」
「ほーすげぇな。そら確かに誰でも認めるわ。」
「そうですね。実力で王女になったとは聞いていましたが・・・
まさか血縁関係もなくて更にエルフだったとは・・・」
「あのー。タカハラさんと何を話しているんですか?」
こういう話になるとソニンを放置してしまうな。
「ソニン、王女さんはとても凄いって話だ。そんな深い話じゃない。」
「そうでしょう!私達の英雄ですから!」
ない胸を張るソニンは誇らしげである。かわいい。
微笑ましい気持ちになりつつタカハラに対してドヤ顔を決める。
「ま、タカハラも食えよ。俺の驕りだ。」
「ハリンさんのお金じゃないですか。」
「うるせぇ!俺の金だ!」
「少し分けてください!ここまでこれたの殆ど僕のおかげじゃないですか!」
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「あっ・・・あっ・・・」
オロオロするソニンはかわいい。
それに・・・ちょっとあったかい賑やかな食事が俺には少し嬉しかった。
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