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第三章
ケーキつくり
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帰宅してちょっとしたらさっそく夕飯後に食べるためのケーキ作りに取り掛かる、つもりだったけどケーキと一言に言っても味だって作り方だっていろんな種類があるし、パウンドケーキのようなのも含めるともっと増えるだろう。
ただ、この世界には量りがないからちゃんとしたグラム数はわからない。一応ガロさんから借りたこの家には輪で量る重さの計測器はあったけど、輪自体の重さがわからない。でもだいたいの比率分量でいいか。
前に作ったことがあるのはイチゴとクリームのスポンジケーキ、つまりショートケーキくらいなもんだ。イチゴはあるしクリームも作れるからある程度分かってるショートケーキにで行くか。もちろんスマホで作り方も調べておくけど。
量を作らなきゃいけないから比率だけ考えて卵と砂糖と薄力粉、そしてクリームのための牛乳を用意しておく。まず作るのはメレンゲで卵白だけをつかうから、一回卵をボウルにおとしたらお玉を使って卵黄を取り出す。
砂糖は3回に分けてなぜかちゃんとある泡だて器でかき混ぜていく。メレンゲになったら卵黄を入れてかき混ぜ、薄力粉を入れて今度はへらで粉っぽさがなくなるまでしっかりかき混ぜていく。
溶かしたバターをへらに流すようにしながらむらなく混ぜていく。うーん、量が多くて結構きついかと思ったけど、そんなに大変じゃないな。これも狼種の体のおかげかな?それとも料理がやたらめったらうまくいくおかげ?
とにかく出来上がったので、何位使うようだったのかわからないけど鉄の輪があったので、これを型にして計三つをオーブンで焼いていく。その間にクリームとイチゴの用意だ。
クリームはまず牛乳に溶かしたバターをゆっくり入れたら、鍋に移して弱火で沸騰しないように気を付けながら泡だて器でかき混ぜる。湯気だって来たらボウルに映して濃くなるまでさらにかき混ぜる。ほんとはミキサーを使う場面だけど、これも泡だて器で。
しっかり濃くなったら生クリームの完成ちょっとあったかくなってる生クリームは一度冷蔵庫に。次はイチゴをシロップでコーティングする。シロップは事前に砂糖と水で作った簡単なやつがあるのでイチゴを付けておくだけ。
スポンジのほうが出来上がったので取り出したら方から外して少し冷ましておく。その間に冷たくなった生クリームでホイップクリーム作りを再開。用意する氷水の氷は僕の出したアイスバレット。魔素を保ってる間は消えないから使い勝手はいい。
氷水を張ったボウルの上に生クリームを入れたボウルを入れてひやす。ほんとはここでグラニュー糖がほしいところだけど、残念ながらないのでここも砂糖代用。一応この砂糖は粉砂糖らしいけど、どのくらいの違いが出るのか。
あとはとにかく泡立てていく。デコレーション用の硬さになるまでしっかり混ぜなきゃだけど、硬くなりすぎてもいけないらしいから結構集中して混ぜていく。すくいあげてみると結構固くなって、ぽたりと落ちるくらいになった。よし、このくらいだろう。
「結構手間がかかるんだな。キオでもこんなにかかるなんて思わなかった。てつだおうか?」
「あれ、ガロ見に来たの?ちょっと遅かったかな。力仕事は終わっちゃった。あとはそんなにかかんないと思うよ。」
「そうか。悪かったな。」
「気にしないで。」
武器の手入れとか山を登る用の装備で足りなそうなものとかを確認してたらしいからしょうがない。何より今回の泡立て系はもしかしたら僕じゃないとダメだったかもしれないから僕がやるのが無難だっただろうし。
「そうだ、出来上がったら少し食べてみたいんだが、良いか?」
「いいよー。」
「よし、じゃあ見ててもいいか?」
「え?うん、まぁいいけど。」
ちょっとやそっと食べたくらいじゃガロは夜ごはんが入らないってことはないだろう。見ているのは予想外だけどとにかく作っちゃおう。ケーキを半分に切ったら下側にシロップとクリームを塗ってスライスしたイチゴもできるだけ隙間ないように並べていく。サンドしたら周りを全部クリームで塗りたくる。
「うお、すごいな。真っ白だ。」
「うん、これで上にイチゴをこうやって載せたら、完成でもいいんだ。」
ほんとはクリーム絞りがあればもっとデコレーションできるんだけど、しょうがない。ガロも待ってるしこれはこれで完成でいいかな。
「ほんとに残りはすぐだったな。このまま食べていいのか?」
「あ、切り分けるね。」
ホールのままでも食べれちゃうだろうけど、この時間じゃ夕飯に影響でそうだから四分の1に切り分けて、フォークを添えて渡してあげる。
「切り口が結構きれいだな。キオは食べないのか?」
「僕は今食べたら夕飯が入らなさそうだからご飯の後に食べるよ。気にせずどうぞ。」
「そうか、じゃあいただきます。」
そのままキッチンで立ったまま大きく一口食べ始めた。と思ったら、動きが止まっちゃった。なんか少し震えてる?やっぱりグラニュー糖じゃないからちょっと変な味だったかな?
「大丈夫、ガロ?」
「う、うまい。これこそ甘味って感じだな。ジャムを付けただけのパンが子供だましに感じる。」
「そ、そんなに?まぁうれしいけどさ。」
どうやらかなり気に入ったようだ。あっという間に残りも食べ切ってしまった。のにジーっと残り四分の三になったケーキを見つめている。もっと食べたいってことだね。
「いいよ、このホールは食べ切っちゃっても、あと二つあるし。」
「そ、そうか。じゃあ遠慮なく食っちまうぞ?」
「うん、僕は残り二つを少しでも味変えるように作ってみるよ。」
イチゴだけじゃなくブルーベリーやラズベリーなんかも乗せて少しでも雰囲気変えてみよう。後、一つはクリームをハート形に形整えてみちゃったりしようかな。
ただ、この世界には量りがないからちゃんとしたグラム数はわからない。一応ガロさんから借りたこの家には輪で量る重さの計測器はあったけど、輪自体の重さがわからない。でもだいたいの比率分量でいいか。
前に作ったことがあるのはイチゴとクリームのスポンジケーキ、つまりショートケーキくらいなもんだ。イチゴはあるしクリームも作れるからある程度分かってるショートケーキにで行くか。もちろんスマホで作り方も調べておくけど。
量を作らなきゃいけないから比率だけ考えて卵と砂糖と薄力粉、そしてクリームのための牛乳を用意しておく。まず作るのはメレンゲで卵白だけをつかうから、一回卵をボウルにおとしたらお玉を使って卵黄を取り出す。
砂糖は3回に分けてなぜかちゃんとある泡だて器でかき混ぜていく。メレンゲになったら卵黄を入れてかき混ぜ、薄力粉を入れて今度はへらで粉っぽさがなくなるまでしっかりかき混ぜていく。
溶かしたバターをへらに流すようにしながらむらなく混ぜていく。うーん、量が多くて結構きついかと思ったけど、そんなに大変じゃないな。これも狼種の体のおかげかな?それとも料理がやたらめったらうまくいくおかげ?
とにかく出来上がったので、何位使うようだったのかわからないけど鉄の輪があったので、これを型にして計三つをオーブンで焼いていく。その間にクリームとイチゴの用意だ。
クリームはまず牛乳に溶かしたバターをゆっくり入れたら、鍋に移して弱火で沸騰しないように気を付けながら泡だて器でかき混ぜる。湯気だって来たらボウルに映して濃くなるまでさらにかき混ぜる。ほんとはミキサーを使う場面だけど、これも泡だて器で。
しっかり濃くなったら生クリームの完成ちょっとあったかくなってる生クリームは一度冷蔵庫に。次はイチゴをシロップでコーティングする。シロップは事前に砂糖と水で作った簡単なやつがあるのでイチゴを付けておくだけ。
スポンジのほうが出来上がったので取り出したら方から外して少し冷ましておく。その間に冷たくなった生クリームでホイップクリーム作りを再開。用意する氷水の氷は僕の出したアイスバレット。魔素を保ってる間は消えないから使い勝手はいい。
氷水を張ったボウルの上に生クリームを入れたボウルを入れてひやす。ほんとはここでグラニュー糖がほしいところだけど、残念ながらないのでここも砂糖代用。一応この砂糖は粉砂糖らしいけど、どのくらいの違いが出るのか。
あとはとにかく泡立てていく。デコレーション用の硬さになるまでしっかり混ぜなきゃだけど、硬くなりすぎてもいけないらしいから結構集中して混ぜていく。すくいあげてみると結構固くなって、ぽたりと落ちるくらいになった。よし、このくらいだろう。
「結構手間がかかるんだな。キオでもこんなにかかるなんて思わなかった。てつだおうか?」
「あれ、ガロ見に来たの?ちょっと遅かったかな。力仕事は終わっちゃった。あとはそんなにかかんないと思うよ。」
「そうか。悪かったな。」
「気にしないで。」
武器の手入れとか山を登る用の装備で足りなそうなものとかを確認してたらしいからしょうがない。何より今回の泡立て系はもしかしたら僕じゃないとダメだったかもしれないから僕がやるのが無難だっただろうし。
「そうだ、出来上がったら少し食べてみたいんだが、良いか?」
「いいよー。」
「よし、じゃあ見ててもいいか?」
「え?うん、まぁいいけど。」
ちょっとやそっと食べたくらいじゃガロは夜ごはんが入らないってことはないだろう。見ているのは予想外だけどとにかく作っちゃおう。ケーキを半分に切ったら下側にシロップとクリームを塗ってスライスしたイチゴもできるだけ隙間ないように並べていく。サンドしたら周りを全部クリームで塗りたくる。
「うお、すごいな。真っ白だ。」
「うん、これで上にイチゴをこうやって載せたら、完成でもいいんだ。」
ほんとはクリーム絞りがあればもっとデコレーションできるんだけど、しょうがない。ガロも待ってるしこれはこれで完成でいいかな。
「ほんとに残りはすぐだったな。このまま食べていいのか?」
「あ、切り分けるね。」
ホールのままでも食べれちゃうだろうけど、この時間じゃ夕飯に影響でそうだから四分の1に切り分けて、フォークを添えて渡してあげる。
「切り口が結構きれいだな。キオは食べないのか?」
「僕は今食べたら夕飯が入らなさそうだからご飯の後に食べるよ。気にせずどうぞ。」
「そうか、じゃあいただきます。」
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