40 / 82
第四十話 第二の手段
しおりを挟む
「ルーク様!?」
膝から崩れ落ちて丸くなるルーク様に驚いて、声を上ずらせながら安否を確認する。
なんとか息はしているが、あまりにも顔色が悪い。目も虚ろで、今にも意識を失いそうだ。
「大丈夫……それよりも、間に合って……良かった。人形の接続が切れたり、ベルの音が鳴ったりしたから、心配で来てみたら……まさか、こんなことになっているとは……」
「ベルって……」
この部屋で生活するようになる際に、ルーク様から二種類のベルの存在を知らされていた。
そのうちの一つは、ルーク様に知らせが行くものになっているが……私はそれを鳴らしていないはずだ。
「そこに……落ちているじゃないか」
「あっ……!」
ルーク様の視線の先には、色々な小物が散乱している。その中に、例のベルが落ちていた。
そうだ、杖でアルバート様を攻撃した時に、大振りしすぎて周りの物にぶつかったわ。その中にたまたまベルがあったということね。
「とにかく、今日は小屋に帰りましょう!」
「しかし……まだ公務が……それに、君の安全が……」
「向こうには私から説明いたしますし、すぐに小屋に帰りますから大丈夫ですわ! ルーク様が今すべきことは、休むことです!」
「……ごめんよ……」
その言葉を最後に、ルーク様は意識を手放してぐったりしてしまった。
外傷はないとはいえ、相当魔力を消耗してしまったのは、火を見るよりも明らかだ。どんな生き物でも、魔力を急激に消耗をすれば、こうなってしまう。
「とにかく、早く休ませてあげませんと。裂け目、開くと良いのだけど……えいっ!」
いつもの様に杖を振ると、無事に小屋に繋がる裂け目は開いてくれた。どうやら、魔道具とやらの力は解除されたみたいだ。
「うん、しょっ……! ルーク様、すぐに小屋まで運びますからね!」
意識の無いルーク様の肩を担いで、なんとか裂け目を通って小屋の前に来ることが出来た。
「大の大人を運ぶのって、こんなに力がいるのですね……いつもルーク様に持ち上げられる側だったから、知りませんでしたわ……」
このまま早く中に運びたいところだけど、後を追われると面倒だから、先に裂け目を閉じておいてっと……これでよし。
「こんなになるまでして、私を助けてくださるなんて……みんな、来てくださいませ!」
『シャーロット、どうしたの?』
『ご主人、倒れてる!?』
「そうなのです! すぐにベッドに寝かせたいのですか、私一人の力では難しくて……!」
『手伝う! 手伝う!』
ホウキ達の手伝いの元、なんとか無事にルーク様をベッドに運んだ私は、苦しそうに寝息を立てるルーク様の枕元に、静かに椅子を置いて座ると、そっと頬に触れた。
……こんなに冷たくなって……冷や汗が凄かったから、体が冷え切ってしまっているのね。
『シャーロット、ご主人、大丈夫? 大丈夫?』
『ご主人、死んじゃう……?』
「大丈夫ですわ。ルーク様は、少し疲れて眠っているだけですから」
ホウキ達も、とても心配そうにルーク様の周りに集まっている。私も、彼らと同じように、ルーク様の体がとても心配だ。
「なにか、私に出来ることは無いかしら……そうだ、確か魔力を沢山失ってしまった人に効く、薬草があると聞いたことがあるわ」
私は薬師ではないから、その薬草がどういったものかはわからない。
しかし、前にルーク様が、実験に使う素材として、調べたことがあると聞いたことがある。
「確か、小屋のどこかにそれが書かれている本があるはず。みんな、知らないかしら?」
『ぼく、よくわからない』
『草、そのへん、たくさん!』
『ぼく知ってる! ご主人、この本読んでた!』
体を傾げるホウキ達の中の一体が、誇らしげに跳ねながら、大きな本棚にしまわれていた一冊の本を、器用に引っ張りだしてくれた。
「この本に……あった、これだわ!」
パラパラと本のページをめくっていくと、目当ての薬草のことが書かれているページを見つけた。
なになに……この薬草を煮出したものを飲めば効果があるみたいね。
苦味があるみたいだから、味付けをして、他に具材を入れれば、栄養も取れて体も温まって、良いこと尽くめだ。
多分だけど、町に行けばこの薬草を購入できるだろう。今すぐに買いに……と言いたいところだけど、既に外は真っ暗だ。こんな時間で、扱っている店が開いているはずがない。
もどかしいけど、明日の朝に買いに行くしかない。早く朝になってくれないかしら……。
****
■ルーク視点■
シャーロットを捕まえることに失敗した役立たずのアルバート共に、地下の牢屋にやってきた俺様は、一緒に連れてきた女の膝の上に腰を下ろした。
「は、ハリーお兄ちゃん……お、おしおきはなるべく優しくしてくれるとぉ……」
「その前に、今後のことを決めなければならん。お前が失敗したことで、計画に狂いが出たからな」
「うぅ……本当にごめんよぉ……」
この出来損ないの弟の泣き言を聞いている暇はない。今すべきことは、今後どうやって兄上の研究を止めるかだ。
兄上のことだから、俺様がシャーロットに手出しを出来る隙は一切与えないだろう。本人になにかしようにも、それも警戒されて無理だ。
一見すると、手詰まりなようだが、あくまでそれは今の俺様の切れる手札では無理なだけだ。時間をかけて新たな手札を用意をすれば、不可能は可能になる。
「ふん、天才の俺様に感謝をするんだな。出来損ないのお前のために、尻拭いをしてやるのだから」
「えっ、もしかして何か方法があるのぉ~!?」
「ああ。少々荒っぽいやり方だが……これも俺様が王となるためだ。多少の無茶は押し通すしかあるまい。幸いにも、奴らは例の辺境の小屋を拠点にしているから、なにかあっても気づかれにくい」
「何が言いたいのかわからないよぉ~」
「察しの悪い弟だ。まあ、天才の俺様の考えを他者に察しろという方が無理な話か。お前もそう思うだろう」
「はい。ハリー様は世界一天才でございますわ」
まったく、天才すぎるのも罪なものだ。さらに魔法の才能まであるのだから、父上が兄であるルークを差し置いて俺様に王位を譲るのも、仕方がないことだ。
「それで、どうするのぉ?」
「仕方がない。アルバートのために教えてやろう」
ふんっと鼻から息を漏らしながら作戦を説明すると、アルバートはその内容に感動――はせず、珍しく難しい顔をしていた。
「……う~ん……やり方はわかったけど、結構無茶じゃないかなぁ……いくらその魔法を使っても、気づかれて逃げられたら意味がなくない?」
「俺様達だけなら、さすがに無理がある。だが、俺様達が奴らの逃げ道を塞ぐ魔道具に注力していれば、そう簡単には逃げられないだろう」
「そうなると、現地で魔法を使う人が必要だよねぇ。さっきの話に出てた魔法を発動させるには、相応の人間が必要だって聞いたことがあるけど……あてはあるのぉ?」
「よく考えろ……いるじゃないか。俺様達が弱みを握っていて、魔法の才能があり、シャーロットにいなくなってもらいたい奴らが……な」
「あっ……あぁ、なるほどね! あいつらなら適任だよぉ! さっすがハリーお兄ちゃん、天才っ!」
「ふんっ、当然のことで褒める必要は無い。さあ、そうと決まれば準備をしなくてはな。今回の要となる魔法は……時間がかかる。念の為に、俺様達に意識が向かないように、囮の作戦も考えておくか」
しばらくの間、俺様は奴らに手出しをする暇がなくなるが、致し方あるまい。これも確実に脅威を取り除き、俺様が王となり、俺様とアルバートにとっての理想の国づくりをするためだ。
膝から崩れ落ちて丸くなるルーク様に驚いて、声を上ずらせながら安否を確認する。
なんとか息はしているが、あまりにも顔色が悪い。目も虚ろで、今にも意識を失いそうだ。
「大丈夫……それよりも、間に合って……良かった。人形の接続が切れたり、ベルの音が鳴ったりしたから、心配で来てみたら……まさか、こんなことになっているとは……」
「ベルって……」
この部屋で生活するようになる際に、ルーク様から二種類のベルの存在を知らされていた。
そのうちの一つは、ルーク様に知らせが行くものになっているが……私はそれを鳴らしていないはずだ。
「そこに……落ちているじゃないか」
「あっ……!」
ルーク様の視線の先には、色々な小物が散乱している。その中に、例のベルが落ちていた。
そうだ、杖でアルバート様を攻撃した時に、大振りしすぎて周りの物にぶつかったわ。その中にたまたまベルがあったということね。
「とにかく、今日は小屋に帰りましょう!」
「しかし……まだ公務が……それに、君の安全が……」
「向こうには私から説明いたしますし、すぐに小屋に帰りますから大丈夫ですわ! ルーク様が今すべきことは、休むことです!」
「……ごめんよ……」
その言葉を最後に、ルーク様は意識を手放してぐったりしてしまった。
外傷はないとはいえ、相当魔力を消耗してしまったのは、火を見るよりも明らかだ。どんな生き物でも、魔力を急激に消耗をすれば、こうなってしまう。
「とにかく、早く休ませてあげませんと。裂け目、開くと良いのだけど……えいっ!」
いつもの様に杖を振ると、無事に小屋に繋がる裂け目は開いてくれた。どうやら、魔道具とやらの力は解除されたみたいだ。
「うん、しょっ……! ルーク様、すぐに小屋まで運びますからね!」
意識の無いルーク様の肩を担いで、なんとか裂け目を通って小屋の前に来ることが出来た。
「大の大人を運ぶのって、こんなに力がいるのですね……いつもルーク様に持ち上げられる側だったから、知りませんでしたわ……」
このまま早く中に運びたいところだけど、後を追われると面倒だから、先に裂け目を閉じておいてっと……これでよし。
「こんなになるまでして、私を助けてくださるなんて……みんな、来てくださいませ!」
『シャーロット、どうしたの?』
『ご主人、倒れてる!?』
「そうなのです! すぐにベッドに寝かせたいのですか、私一人の力では難しくて……!」
『手伝う! 手伝う!』
ホウキ達の手伝いの元、なんとか無事にルーク様をベッドに運んだ私は、苦しそうに寝息を立てるルーク様の枕元に、静かに椅子を置いて座ると、そっと頬に触れた。
……こんなに冷たくなって……冷や汗が凄かったから、体が冷え切ってしまっているのね。
『シャーロット、ご主人、大丈夫? 大丈夫?』
『ご主人、死んじゃう……?』
「大丈夫ですわ。ルーク様は、少し疲れて眠っているだけですから」
ホウキ達も、とても心配そうにルーク様の周りに集まっている。私も、彼らと同じように、ルーク様の体がとても心配だ。
「なにか、私に出来ることは無いかしら……そうだ、確か魔力を沢山失ってしまった人に効く、薬草があると聞いたことがあるわ」
私は薬師ではないから、その薬草がどういったものかはわからない。
しかし、前にルーク様が、実験に使う素材として、調べたことがあると聞いたことがある。
「確か、小屋のどこかにそれが書かれている本があるはず。みんな、知らないかしら?」
『ぼく、よくわからない』
『草、そのへん、たくさん!』
『ぼく知ってる! ご主人、この本読んでた!』
体を傾げるホウキ達の中の一体が、誇らしげに跳ねながら、大きな本棚にしまわれていた一冊の本を、器用に引っ張りだしてくれた。
「この本に……あった、これだわ!」
パラパラと本のページをめくっていくと、目当ての薬草のことが書かれているページを見つけた。
なになに……この薬草を煮出したものを飲めば効果があるみたいね。
苦味があるみたいだから、味付けをして、他に具材を入れれば、栄養も取れて体も温まって、良いこと尽くめだ。
多分だけど、町に行けばこの薬草を購入できるだろう。今すぐに買いに……と言いたいところだけど、既に外は真っ暗だ。こんな時間で、扱っている店が開いているはずがない。
もどかしいけど、明日の朝に買いに行くしかない。早く朝になってくれないかしら……。
****
■ルーク視点■
シャーロットを捕まえることに失敗した役立たずのアルバート共に、地下の牢屋にやってきた俺様は、一緒に連れてきた女の膝の上に腰を下ろした。
「は、ハリーお兄ちゃん……お、おしおきはなるべく優しくしてくれるとぉ……」
「その前に、今後のことを決めなければならん。お前が失敗したことで、計画に狂いが出たからな」
「うぅ……本当にごめんよぉ……」
この出来損ないの弟の泣き言を聞いている暇はない。今すべきことは、今後どうやって兄上の研究を止めるかだ。
兄上のことだから、俺様がシャーロットに手出しを出来る隙は一切与えないだろう。本人になにかしようにも、それも警戒されて無理だ。
一見すると、手詰まりなようだが、あくまでそれは今の俺様の切れる手札では無理なだけだ。時間をかけて新たな手札を用意をすれば、不可能は可能になる。
「ふん、天才の俺様に感謝をするんだな。出来損ないのお前のために、尻拭いをしてやるのだから」
「えっ、もしかして何か方法があるのぉ~!?」
「ああ。少々荒っぽいやり方だが……これも俺様が王となるためだ。多少の無茶は押し通すしかあるまい。幸いにも、奴らは例の辺境の小屋を拠点にしているから、なにかあっても気づかれにくい」
「何が言いたいのかわからないよぉ~」
「察しの悪い弟だ。まあ、天才の俺様の考えを他者に察しろという方が無理な話か。お前もそう思うだろう」
「はい。ハリー様は世界一天才でございますわ」
まったく、天才すぎるのも罪なものだ。さらに魔法の才能まであるのだから、父上が兄であるルークを差し置いて俺様に王位を譲るのも、仕方がないことだ。
「それで、どうするのぉ?」
「仕方がない。アルバートのために教えてやろう」
ふんっと鼻から息を漏らしながら作戦を説明すると、アルバートはその内容に感動――はせず、珍しく難しい顔をしていた。
「……う~ん……やり方はわかったけど、結構無茶じゃないかなぁ……いくらその魔法を使っても、気づかれて逃げられたら意味がなくない?」
「俺様達だけなら、さすがに無理がある。だが、俺様達が奴らの逃げ道を塞ぐ魔道具に注力していれば、そう簡単には逃げられないだろう」
「そうなると、現地で魔法を使う人が必要だよねぇ。さっきの話に出てた魔法を発動させるには、相応の人間が必要だって聞いたことがあるけど……あてはあるのぉ?」
「よく考えろ……いるじゃないか。俺様達が弱みを握っていて、魔法の才能があり、シャーロットにいなくなってもらいたい奴らが……な」
「あっ……あぁ、なるほどね! あいつらなら適任だよぉ! さっすがハリーお兄ちゃん、天才っ!」
「ふんっ、当然のことで褒める必要は無い。さあ、そうと決まれば準備をしなくてはな。今回の要となる魔法は……時間がかかる。念の為に、俺様達に意識が向かないように、囮の作戦も考えておくか」
しばらくの間、俺様は奴らに手出しをする暇がなくなるが、致し方あるまい。これも確実に脅威を取り除き、俺様が王となり、俺様とアルバートにとっての理想の国づくりをするためだ。
25
あなたにおすすめの小説
お姉さまが家を出て行き、婚約者を譲られました
さこの
恋愛
姉は優しく美しい。姉の名前はアリシア私の名前はフェリシア
姉の婚約者は第三王子
お茶会をすると一緒に来てと言われる
アリシアは何かとフェリシアと第三王子を二人にしたがる
ある日姉が父に言った。
アリシアでもフェリシアでも婚約者がクリスタル伯爵家の娘ならどちらでも良いですよね?
バカな事を言うなと怒る父、次の日に姉が家を、出た
【完】婚約してから十年、私に興味が無さそうなので婚約の解消を申し出たら殿下に泣かれてしまいました
さこの
恋愛
婚約者の侯爵令嬢セリーナが好きすぎて話しかけることができなくさらに近くに寄れないジェフェリー。
そんなジェフェリーに嫌われていると思って婚約をなかった事にして、自由にしてあげたいセリーナ。
それをまた勘違いして何故か自分が選ばれると思っている平民ジュリアナ。
あくまで架空のゆる設定です。
ホットランキング入りしました。ありがとうございます!!
2021/08/29
*全三十話です。執筆済みです
拝啓、元婚約者様。婚約破棄をしてくれてありがとうございました。
さこの
恋愛
ある日婚約者の伯爵令息に王宮に呼び出されました。そのあと婚約破棄をされてその立会人はなんと第二王子殿下でした。婚約破棄の理由は性格の不一致と言うことです。
その後なぜが第二王子殿下によく話しかけられるようになりました。え?殿下と私に婚約の話が?
婚約破棄をされた時に立会いをされていた第二王子と婚約なんて無理です。婚約破棄の責任なんてとっていただかなくて結構ですから!
最後はハッピーエンドです。10万文字ちょっとの話になります(ご都合主義な所もあります)
田舎者とバカにされたけど、都会に染まった婚約者様は破滅しました
さこの
恋愛
田舎の子爵家の令嬢セイラと男爵家のレオは幼馴染。両家とも仲が良く、領地が隣り合わせで小さい頃から結婚の約束をしていた。
時が経ちセイラより一つ上のレオが王立学園に入学することになった。
手紙のやり取りが少なくなってきて不安になるセイラ。
ようやく学園に入学することになるのだが、そこには変わり果てたレオの姿が……
「田舎の色気のない女より、都会の洗練された女はいい」と友人に吹聴していた
ホットランキング入りありがとうございます
2021/06/17
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
義妹が大事だと優先するので私も義兄を優先する事にしました
さこの
恋愛
婚約者のラウロ様は義妹を優先する。
私との約束なんかなかったかのように…
それをやんわり注意すると、君は家族を大事にしないのか?冷たい女だな。と言われました。
そうですか…あなたの目にはそのように映るのですね…
分かりました。それでは私も義兄を優先する事にしますね!大事な家族なので!
真実の愛を見つけた婚約者(殿下)を尊敬申し上げます、婚約破棄致しましょう
さこの
恋愛
「真実の愛を見つけた」
殿下にそう告げられる
「応援いたします」
だって真実の愛ですのよ?
見つける方が奇跡です!
婚約破棄の書類ご用意いたします。
わたくしはお先にサインをしました、殿下こちらにフルネームでお書き下さいね。
さぁ早く!わたくしは真実の愛の前では霞んでしまうような存在…身を引きます!
なぜ婚約破棄後の元婚約者殿が、こんなに美しく写るのか…
私の真実の愛とは誠の愛であったのか…
気の迷いであったのでは…
葛藤するが、すでに時遅し…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる