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第四十話
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言われた通り、ベッドの下という、わかりやすくもわざわざ確認しに行くような場所でないところに隠れた私達は、息を殺してマルセムが帰ってくるのを待っていた。
「うまくいきますように……!」
「大丈夫だ。きっとうまくいく」
「……そうですよね。きっとうまくいきますよね」
本当に、リオン様はどんな時でも私のことを支えてくれる、頼もしい人だ。頼りきりになるのはよくないのはわかってるけど、嬉しくてつい頼ってしまう。
「……暖かい」
何日離れていたかわからないけど、久しぶりに感じるリオン様の温もりは、サンを失って悲しみに染まっていた心を、じんわりと温めてくれた。
「ところでリオン様、どうして私がここにいるってわかって、しかも危険を冒してまで助けに来てくれたんですか?」
「君が仕事から帰ってこないのを知った俺は、急いで国中を調べたら、馬車が事故に遭って川に落ちた形跡を見つけた。その川は、ティタブタン国にも流れているから、もしかしたらティタブタン国に流れてついていると思ったと同時に、そこに流れ着くように、わざと事故に見せかけているのかと考えた」
マルセムは、事故に見せかけて誘拐したと言っていたけど、リオン様には完全にお見通しだったというわけだね。さすがはリオン様だ。
「それで、急いで助けに行こうとしたら、ちょうど公務で城に来ていた姉上が協力してくれてな。エメフィーユをいじめる大馬鹿者に、正義の鉄槌をくだしてやりますことよ、と言って気合十分だった」
「なんだか、想像できますね……」
「俺もそれに同意し、その勢いのまま、正面から殴り込みに行こうとした。まあ、母上に止められてしまったがな」
ルシアナ様、グッジョブすぎる。そのまま行かせていたら、下手したらティタブタン国、ミヌレーボ国、オーシオン国の三国の問題に発展していたかもしれない。
私のことを助けに来てくれるのは嬉しいけど、だからといって無関係の人を巻き込んでまで、助けられたいとは思わないよ……。
「それで、母上に助言をされた。正面からではなく、闇に紛れて潜入してエメフィーユを助けた方がいい。もちろん身分は隠した状態で。俺達は幼い頃から鍛えているから、大人数よりも少人数の方が動きやすいだろうと指摘もされた」
る、ルシアナ様? そこは絶対に行かせないように説得するべきじゃ? なんで攻め込む方法を伝授しているの??
……いや、なにもおかしなことじゃないかも。だって、子供であるリオン様とヴァレア様がそんな感じなんだから、母親のルシアナ様が同じ様な思考でも、不思議じゃない。
「それで、厄介なマルセムがいない日時を狙い、姉上と救出に入った。最初は隠れていたんだが、そういうのは姉弟揃って苦手でな……すぐに見つかった。それで、結局しらみつぶしに君を探していて……あとは君も知っていることだろう」
「私を助けてくれるために、そんなことがあったんですね……ご迷惑をおかけしてごめんなさい」
「君が無事だったから、それでいいさ……む? 外から声が聞こえる」
リオン様に指で唇を抑えられて、反射的に喋るのを止めると、間もなく部屋の扉が勢いよく開かれた音が聞こえた。
「ち、父上!? 目が覚めたのですね……」
「……本当に良かったですわ。私、ずっと心配しておりましたのよ」
「うむ。マルセムとベアトリスには、随分と心配と苦労をかけてしまったようだな」
「……お、お気になさらず。僕はこの国の王子として、立派に務めを果たす義務がありますから!」
外の様子はわからないけど、マルセムはかなり焦っているような感じがする。
本当なら、自分が薬を盛って昏睡状態になっているはずの人間が、帰って来たら起きていたなんて知ったら、誰だって焦るよね。
「今まで国のことを任せきりですまなかったな。明日からは、余も少しずつ公務に戻るつもりだ」
「そ、そうですか。とても心強いです」
「それでな。兵達が余の復帰祝いをしたいといって、集まってくれたのだ」
そう言いながら、パチンと指を鳴らすと、何人もの兵士達が、武器を手に部屋の中に入り、入り口を封鎖した。
そのタイミングを見計らい、私とリオン様も、ベッドの下から飛び出した。
「ち、父上! これは何の真似、で……す……バカな、なぜエメフィーユがここにいる!? それに、リオウまで!」
「地下牢から脱出したからだよ。それと、あなたの今までしたことは、全て国王様にお話したから!」
「本当に残念だ、我が息子、そして義娘よ。お前たちがそこまで腐った人間と気づけず、甘やかした余の責任だ。その責任を取るために……余の権限を持って、マルセム・ティタブタンと、ベアトリス・ティタブタン両名の、王族の権限、および王位継承権と財産の永久剥奪が決定した」
「な、なん……だと……?」
「お、お義父様? 冗談ですわよね……?」
「もちろんこれだけではない。国王と王妃を毒で暗殺しようとした大罪や、民のことを一切考えず、危うくミヌレーボ国と戦争になりかけた罪も、大きなものだ。この件に関しては、余や大臣、貴族の代表を含めた裁判を行い、改めて罪を決めるものとする」
へなへなと座り込んだベアトリスとは対照的に、マルセムは違う!! と、声を荒げた。
「僕は、暗殺なんて指示はしていない!! あくまで、父上と母上を昏睡状態にするようにしか言っていない!!」
「今更言い訳をしようというのか!?」
「本当です!!」
なんだか、更に動揺している? やっぱり、サンが治さなくちゃいけなかった毒に関しては、マルセムがやったことじゃない?
「まあよい。それも、今後の裁判や調査で明らかになるだろう。もう逃れることは出来ん……お前たちの破滅は決まったのだ。わかったら、大人しく身柄を拘束されるといい」
「……知らない罪で裁かれるなんて、冗談じゃない! どけ、どけぇぇぇ!!」
こんなに追い込まれたのだから、さっさと謝ってしまえば、ほんの少しくらいは許してもらえたかもしれないのに、マルセムは隣にいたベアトリスを押しのけ、兵士の隙間を縫うように、必死にその場から逃げだした。
……なんなの? もうあなたの罪は白日の下にさらされている。罪は償わないといけない……。なのに、まだそうやって逃げて、罪を認めないの?
こんな往生際が悪くて醜い人に、私の人生は滅茶苦茶にされて、お母さんと引きはがされて、サンも失って……こいつのせいで……こいつの、せいで……!!
許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。
――憎い。憎くて、仕方がない。
「なにをしておる! 早く追いかけ――」
「逃がすかぁぁぁぁ!!!!」
私は、まるで獣のような雄たけびを上げながら、全速力でマルセムを追いかける。
廊下は多くの戸惑っている兵士がいて走りにくかったけど、それはマルセムも同じこと。段々とその背中に追いついてきた。
「はぁ……はぁ……!」
お城を出て、中庭まで来たところで、揃って息が上がってきた。
いつもなら、これくらい走っただけでは疲れないけど、既に散々動き回った後だから、想像以上に体が重い。まるで、鉛でも背負って走ってるみたいだ。
それでも関係ない。必ずマルセムを捕まえる。その気持ちだけで走り……手が届きそうな距離まで追い詰めた私は、マルセムに飛び掛かった。
「ぐはっ!?」
「きゃあ!」
私に飛び掛かられたマルセムは、無抵抗のまま地面に倒れこむ。当然私も一緒に倒れ、ゴロゴロと地面を転がってしまったが、マルセムがクッションになってくれたおかげで、怪我はしないで済んだ。
「離せ、無礼者! ただの田舎娘の分際で、僕にこんな無礼を働いて、ただで済むと思っているのか!?」
「田舎娘だからなに!? 王子だからなに!? お前がいなければ、私達は今も幸せに暮らせていたのに! ふざけんな! ふざけんな!! ふざけんな!!!!」
マルセムが逃げられないように、馬乗りになって抑え込んだ後、その憎い顔に向かって、何度もビンタをお見舞いする。
「お母さんを返してよ! サンを返してよ! 二人を、返してよぉ……!!」
「知るか、そんなドブ以下の連中のことなど! お前ら下等生物は、この国の未来の神である僕に従っているのが、一番幸せなのが、なぜわからないんだ!」
「~~~~っっっ!!!! お前なんか神じゃない! お前は……みんなを不幸にする悪魔だ! だから……お前なんか、ここで死んじゃえば良いんだ!!」
いまだに反省をしないマルセムに対して、ブツンと何かが切れたのを感じながら、私はマルセムの首に両手を伸ばし、目一杯の力を込めた。
こんなゴミ以下の人間なんて、死んじゃえば良いんだ! こんな奴がいなくなったって、誰も悲しまない!
「かはっ……な、なにをする……やめぇ……!」
私の手を振りほどこうとしたり、足をバタバタとさせて抵抗するが、いくら相手が女性とはいえ、完全に上に乗って押さえつけている以上、逃げることは困難だろう。
このまま、なにがなんでも、こいつだけは……私が殺す! 絶対、絶対……地獄に引きずり込んでやる!
「あ……だれが、だずげ……」
「お前のせいで、お母さんも、サンも、この国の人も、不幸になったの! お前なんてこの世からいなくなっちゃえ! 早く死んじゃえ! 死ね! 死ね! 死んでよぉぉぉぉ!!!!」
「うまくいきますように……!」
「大丈夫だ。きっとうまくいく」
「……そうですよね。きっとうまくいきますよね」
本当に、リオン様はどんな時でも私のことを支えてくれる、頼もしい人だ。頼りきりになるのはよくないのはわかってるけど、嬉しくてつい頼ってしまう。
「……暖かい」
何日離れていたかわからないけど、久しぶりに感じるリオン様の温もりは、サンを失って悲しみに染まっていた心を、じんわりと温めてくれた。
「ところでリオン様、どうして私がここにいるってわかって、しかも危険を冒してまで助けに来てくれたんですか?」
「君が仕事から帰ってこないのを知った俺は、急いで国中を調べたら、馬車が事故に遭って川に落ちた形跡を見つけた。その川は、ティタブタン国にも流れているから、もしかしたらティタブタン国に流れてついていると思ったと同時に、そこに流れ着くように、わざと事故に見せかけているのかと考えた」
マルセムは、事故に見せかけて誘拐したと言っていたけど、リオン様には完全にお見通しだったというわけだね。さすがはリオン様だ。
「それで、急いで助けに行こうとしたら、ちょうど公務で城に来ていた姉上が協力してくれてな。エメフィーユをいじめる大馬鹿者に、正義の鉄槌をくだしてやりますことよ、と言って気合十分だった」
「なんだか、想像できますね……」
「俺もそれに同意し、その勢いのまま、正面から殴り込みに行こうとした。まあ、母上に止められてしまったがな」
ルシアナ様、グッジョブすぎる。そのまま行かせていたら、下手したらティタブタン国、ミヌレーボ国、オーシオン国の三国の問題に発展していたかもしれない。
私のことを助けに来てくれるのは嬉しいけど、だからといって無関係の人を巻き込んでまで、助けられたいとは思わないよ……。
「それで、母上に助言をされた。正面からではなく、闇に紛れて潜入してエメフィーユを助けた方がいい。もちろん身分は隠した状態で。俺達は幼い頃から鍛えているから、大人数よりも少人数の方が動きやすいだろうと指摘もされた」
る、ルシアナ様? そこは絶対に行かせないように説得するべきじゃ? なんで攻め込む方法を伝授しているの??
……いや、なにもおかしなことじゃないかも。だって、子供であるリオン様とヴァレア様がそんな感じなんだから、母親のルシアナ様が同じ様な思考でも、不思議じゃない。
「それで、厄介なマルセムがいない日時を狙い、姉上と救出に入った。最初は隠れていたんだが、そういうのは姉弟揃って苦手でな……すぐに見つかった。それで、結局しらみつぶしに君を探していて……あとは君も知っていることだろう」
「私を助けてくれるために、そんなことがあったんですね……ご迷惑をおかけしてごめんなさい」
「君が無事だったから、それでいいさ……む? 外から声が聞こえる」
リオン様に指で唇を抑えられて、反射的に喋るのを止めると、間もなく部屋の扉が勢いよく開かれた音が聞こえた。
「ち、父上!? 目が覚めたのですね……」
「……本当に良かったですわ。私、ずっと心配しておりましたのよ」
「うむ。マルセムとベアトリスには、随分と心配と苦労をかけてしまったようだな」
「……お、お気になさらず。僕はこの国の王子として、立派に務めを果たす義務がありますから!」
外の様子はわからないけど、マルセムはかなり焦っているような感じがする。
本当なら、自分が薬を盛って昏睡状態になっているはずの人間が、帰って来たら起きていたなんて知ったら、誰だって焦るよね。
「今まで国のことを任せきりですまなかったな。明日からは、余も少しずつ公務に戻るつもりだ」
「そ、そうですか。とても心強いです」
「それでな。兵達が余の復帰祝いをしたいといって、集まってくれたのだ」
そう言いながら、パチンと指を鳴らすと、何人もの兵士達が、武器を手に部屋の中に入り、入り口を封鎖した。
そのタイミングを見計らい、私とリオン様も、ベッドの下から飛び出した。
「ち、父上! これは何の真似、で……す……バカな、なぜエメフィーユがここにいる!? それに、リオウまで!」
「地下牢から脱出したからだよ。それと、あなたの今までしたことは、全て国王様にお話したから!」
「本当に残念だ、我が息子、そして義娘よ。お前たちがそこまで腐った人間と気づけず、甘やかした余の責任だ。その責任を取るために……余の権限を持って、マルセム・ティタブタンと、ベアトリス・ティタブタン両名の、王族の権限、および王位継承権と財産の永久剥奪が決定した」
「な、なん……だと……?」
「お、お義父様? 冗談ですわよね……?」
「もちろんこれだけではない。国王と王妃を毒で暗殺しようとした大罪や、民のことを一切考えず、危うくミヌレーボ国と戦争になりかけた罪も、大きなものだ。この件に関しては、余や大臣、貴族の代表を含めた裁判を行い、改めて罪を決めるものとする」
へなへなと座り込んだベアトリスとは対照的に、マルセムは違う!! と、声を荒げた。
「僕は、暗殺なんて指示はしていない!! あくまで、父上と母上を昏睡状態にするようにしか言っていない!!」
「今更言い訳をしようというのか!?」
「本当です!!」
なんだか、更に動揺している? やっぱり、サンが治さなくちゃいけなかった毒に関しては、マルセムがやったことじゃない?
「まあよい。それも、今後の裁判や調査で明らかになるだろう。もう逃れることは出来ん……お前たちの破滅は決まったのだ。わかったら、大人しく身柄を拘束されるといい」
「……知らない罪で裁かれるなんて、冗談じゃない! どけ、どけぇぇぇ!!」
こんなに追い込まれたのだから、さっさと謝ってしまえば、ほんの少しくらいは許してもらえたかもしれないのに、マルセムは隣にいたベアトリスを押しのけ、兵士の隙間を縫うように、必死にその場から逃げだした。
……なんなの? もうあなたの罪は白日の下にさらされている。罪は償わないといけない……。なのに、まだそうやって逃げて、罪を認めないの?
こんな往生際が悪くて醜い人に、私の人生は滅茶苦茶にされて、お母さんと引きはがされて、サンも失って……こいつのせいで……こいつの、せいで……!!
許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。
――憎い。憎くて、仕方がない。
「なにをしておる! 早く追いかけ――」
「逃がすかぁぁぁぁ!!!!」
私は、まるで獣のような雄たけびを上げながら、全速力でマルセムを追いかける。
廊下は多くの戸惑っている兵士がいて走りにくかったけど、それはマルセムも同じこと。段々とその背中に追いついてきた。
「はぁ……はぁ……!」
お城を出て、中庭まで来たところで、揃って息が上がってきた。
いつもなら、これくらい走っただけでは疲れないけど、既に散々動き回った後だから、想像以上に体が重い。まるで、鉛でも背負って走ってるみたいだ。
それでも関係ない。必ずマルセムを捕まえる。その気持ちだけで走り……手が届きそうな距離まで追い詰めた私は、マルセムに飛び掛かった。
「ぐはっ!?」
「きゃあ!」
私に飛び掛かられたマルセムは、無抵抗のまま地面に倒れこむ。当然私も一緒に倒れ、ゴロゴロと地面を転がってしまったが、マルセムがクッションになってくれたおかげで、怪我はしないで済んだ。
「離せ、無礼者! ただの田舎娘の分際で、僕にこんな無礼を働いて、ただで済むと思っているのか!?」
「田舎娘だからなに!? 王子だからなに!? お前がいなければ、私達は今も幸せに暮らせていたのに! ふざけんな! ふざけんな!! ふざけんな!!!!」
マルセムが逃げられないように、馬乗りになって抑え込んだ後、その憎い顔に向かって、何度もビンタをお見舞いする。
「お母さんを返してよ! サンを返してよ! 二人を、返してよぉ……!!」
「知るか、そんなドブ以下の連中のことなど! お前ら下等生物は、この国の未来の神である僕に従っているのが、一番幸せなのが、なぜわからないんだ!」
「~~~~っっっ!!!! お前なんか神じゃない! お前は……みんなを不幸にする悪魔だ! だから……お前なんか、ここで死んじゃえば良いんだ!!」
いまだに反省をしないマルセムに対して、ブツンと何かが切れたのを感じながら、私はマルセムの首に両手を伸ばし、目一杯の力を込めた。
こんなゴミ以下の人間なんて、死んじゃえば良いんだ! こんな奴がいなくなったって、誰も悲しまない!
「かはっ……な、なにをする……やめぇ……!」
私の手を振りほどこうとしたり、足をバタバタとさせて抵抗するが、いくら相手が女性とはいえ、完全に上に乗って押さえつけている以上、逃げることは困難だろう。
このまま、なにがなんでも、こいつだけは……私が殺す! 絶対、絶対……地獄に引きずり込んでやる!
「あ……だれが、だずげ……」
「お前のせいで、お母さんも、サンも、この国の人も、不幸になったの! お前なんてこの世からいなくなっちゃえ! 早く死んじゃえ! 死ね! 死ね! 死んでよぉぉぉぉ!!!!」
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