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第十八話 不格好なダンスだって
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「なに……?」
「……俺について騒ぐのは、一向に構いません。ですが、エレナ殿を貶すことは看過できません」
「ウィルフレッド様……?」
ウィルフレッド様は、こういう場では何も言わないのを貫くのかと思っていた。しかし、ウィルフレッド様は物凄い怒気を声に孕ませながら、アーロイ様を睨みつけていた。
「エレナ殿は、出会ってから間もない俺を……こんな無様で騎士としてもう死んでいる俺を……何一つ守れないどころか、多くの人間に助けてもらわなければ生きていけない俺を、治してくれると言ってくれた。幸せになれる未来を作りたいと言ってくれた。そんな優しいエレナ殿を馬鹿にするどころか、長期にわたって惨い仕打ちをした分際で、偉そうに言わないでいただきたい」
……今まで、そんな風に私を守ってくれた人なんて、母さんだけだった私には、ウィルフレッド様の言葉が嬉しくて、胸の奥と目頭が熱くなった。
「なによこの男……偉そうに……!」
「閉じろ、とお伝えしましたが」
「っ……!」
ジェシーが何か言おうとするが、ウィルフレッド様の圧に負けてしまい、声になっていない音を漏らしながら怯んだ。
隣にいるから、ウィルフレッド様の顔を全て見れないからわからないが、声と雰囲気だけでもわかる。
ウィルフレッド様は、怒っている。それも、物凄く……。
「……ふん、くだらない演説を聞く趣味は無いのでね。そろそろパーティーも始まる……今日は互いに楽しもうではありませんか」
「ええ、そうですね。ではこれで。エレナ殿、行きましょう」
「は……はい」
これ以上は話すつもりがないのか、ざわつく貴族達の視線の中で、互いに離れた。
はぁ、ウィルフレッド様を励ますために来たつもりだったのに、結局私がいるせいで、余計なことが起きてしまったわ……。
「ごめんなさい、ウィルフレッド様……私のせいで」
「謝らないでください。そんなことよりも、エレナ殿は大丈夫ですか? 予想が的中して、彼らに会ってしまいましたが……」
私を非難しないどころか、私のことを心配してくれる優しいウィルフレッド様を見ていたら、何故か胸が変にドキドキしてきた。
私、なんでこんなにドキドキしているんだろう……?
「大丈夫です……それで、その……よかったんですか……?」
「反論したことについてですか?」
「はい」
「そうですよね、あれだけ色々と言われても反論しなかったのに、突然反論したら驚きますよね」
その通りだ。ウィルフレッド様はずっと酷いことを言われても耐えてきたのに、さっきだけは何故かすぐに反発した。それがとても気になったの。
「私がどうこう言われるのは、構わないのです。しかし、それはあなたや、他の大切な人達では話が別です。私のせいで、エレナ殿達が悪く言われる筋合いはありませんからね」
「っ……」
フフッと優しく微笑むウィルフレッド様。それを見た私は、より一層胸が高鳴るのを感じていた。
ああ、本当にこの人は優しくて……世界で一番騎士が似合う方だ。絶対に私が治して、心の底から笑えるようにしなければ。
「皆様、ご歓談中に恐縮でございますが、そろそろパーティーを始めさせていただきます。まずは本日のパーティーの主催の――」
会場の一番奥にある壇上に上がった男性の司会の元、パーティーの挨拶が順番に進められた後、ダンスをするために続々とペアが組まれる。
しかし、ウィルフレッド様はこの体で踊るなんてことは出来ないので、会場の隅っこで貴族達を眺めていた。
そんなウィルフレッド様のことを、心無い貴族達はクスクスと笑いながら見てくるのが、何よりも腹立たしかった。
「本当に……どいつもこいつも……」
「……エレナ殿?」
あまりにも腹立たしくて、思わず言葉をポロッと漏らした私は、眉間に深いシワを刻みながら、ウィルフレッド様に顔を向けた。
「ウィルフレッド様、私達も踊りましょう!」
「な、何を言っているのですか? 私の体では踊るなんて……」
「だって、笑われて哀れまれて、悔しいじゃないですか! ウィルフレッド様は頑張っているのに……知りもしないで馬鹿にされて、私は……!」
「そのお気持ちだけで、私は――」
ウィルフレッド様のことだから、それで満足だと言いたかったのだろう。それを読んでいた私は、言葉を遮るために、ウィルフレッド様の両手を強く握った。
「エレナ殿……」
「……ごめんなさい、こんなことを言われても困るだけですよね。でも、私は……!」
「いえ、私のことでそんなに怒ってくれて、嬉しいです。その気持ちに、少しだけ甘えてもいいですか?」
そう言ったウィルフレッド様は、自分で車輪を動かすことで、音楽が鳴り始めた会場から出て行ってしまった。置いてかれた私と使用人は、一瞬だけポカンとしてから、急いで後を追う。
一体どこに行くつもりなの!? とにかく早く追わないと、なにかあった時に彼の体では対応できないわ!
「あ、いた!」
「ウィルフレッド様、突然出て行かれては困ります!」
「ああ、すまない」
会場を出てすぐの所にある庭園で、ウィルフレッド様は静かに笑った。
魔法によって生み出される光に照らされる色とりどりの花達と、微かに会場から聞こえる音楽をバックにするウィルフレッド様の姿は、まるで絵画のように美しくて、見惚れてしまいそうになる。
「ご存じの通り、私は右の手足が動きません。ですが、一応立つこと自体はできるのです」
「そ、そうなんですか!?」
「とは言っても、本当に立ってるだけですが……」
「大丈夫です! 私がウィルフレッド様の体を支えます! それなら、不格好かもしれませんけど……踊れますよね!」
「恐らく……ですが、私の不格好な踊りで、あなたまで笑い者になる必要は無いので、こうして外まで出てきました」
なるほど、ウィルフレッド様の考えはわかった。でも、それだと踊れるんだって貴族達に示すことが出来ないけど……。
ううん、きっと何も言わなければ、ウィルフレッド様は踊ろうとは思わなかっただろう。それを、こうして前向きに行動してくれたのだけでも、とても嬉しい。
「本当なら、使用人として止めるべきなのでしょうが……決してご無理はされないでくださいませ」
「ああ、もちろん。ありがとう」
ウィルフレッド様は、私と初老の使用人の手を借りて、なんとか車椅子から立ち上がる。
こうして立った姿を見るのは初めてだけど、私よりも頭一つ分くらい大きくて、顔を上げないとウィルフレッド様の顔を見ることが出来ない。
座ってる状態だと、結構気づかないものなのね。なんだか新鮮な気分だわ。
「えっと、姿勢はどうすれば……」
「ワタクシがお教えさせていただきます。右手はこうして……左手は……」
使用人の指導の元、私は言われた通りの姿勢を取る。本当なら、私の背中にウィルフレッド様の右手が添えられるらしいけど、今回は事情が事情だから無しだ。
「エレナ殿、辛くないですか? 少々体重をかけてしまってますが……」
「はい、大丈夫です! それで、どうやって動けば……」
提案しておきながら、ダンスなんて踊ったことがない私は、間抜けな質問を投げかけた。
何から何まで本当に締まらないし、駄目すぎるわよ私……情けなくて、顔から火が出そうだ……。
「では少しステップをしてみましょう。右、左の順番で動きましょう」
「わかりました。では……せーっの!」
ウィルフレッド様に言われた通りに、まずは右に少しだけ動く。それに付き添うように、ウィルフレッド様はピョンッと少しだけ飛んで、私に合わせてくれた。
わわっ、思った以上に体重がかかってくるわ! 倒れないようにしっかり支えないと!
「だ、大丈夫ですか? 辛いならやはり無理には……」
「私は大丈夫です! ウィルフレッド様こそ、痛む所とかは無いですか?」
「ええ。エレナ殿が支えてくれたので、問題ありません。では左に動いてみましょう」
「わかりました!」
これも距離でみたら、ほとんど動いてないけど、私達は確かに左に移動できた。それに続いて、また右、左とゆっくりと動く。
見た目は不格好。音楽のリズムにだって乗れてない。でも……でも! ウィルフレッド様だって、踊ることが出来るんだ! なんだか、凄く嬉しい……!
「こうして踊るなんて、本当に久しぶりです……って、エレナ殿? どうして急に涙を……」
「あっ……ごめんなさい……ウィルフレッド様だって、出来るんだって思えたら嬉しくて……つい……」
「エレナ殿……」
私の名を呼びながら、ウィルフレッド様は私の頬を伝う涙を拭いながら、私を自分の胸の中に収めた。
「え……ウィルフレッド様……あ、あの! もしかして疲れちゃいましたか!? それとも体が――」
「俺のために怒ってくれてありがとう。俺のために踊ってくれてありがとう。俺のために……一緒にいてくれてありがとう。エレナ殿がよければ、これからも一緒にいてほしい」
「ウィルフレッド様……」
私に静かに感謝の言葉を伝えながら、動く左手で私の頭を優しく撫でるウィルフレッド様の声は、とても穏やかだった。
いきなり抱きしめられた時は驚いたけど、ウィルフレッド様の暖かい気持ちが伝わってきてくれたおかげで、すぐに冷静さを取り戻した私は、背中に手を回して力を入れた。
ドキドキするのは変わらないけど、心も体も暖かい。ずっとこうしていたいくらいだ……。
「……俺について騒ぐのは、一向に構いません。ですが、エレナ殿を貶すことは看過できません」
「ウィルフレッド様……?」
ウィルフレッド様は、こういう場では何も言わないのを貫くのかと思っていた。しかし、ウィルフレッド様は物凄い怒気を声に孕ませながら、アーロイ様を睨みつけていた。
「エレナ殿は、出会ってから間もない俺を……こんな無様で騎士としてもう死んでいる俺を……何一つ守れないどころか、多くの人間に助けてもらわなければ生きていけない俺を、治してくれると言ってくれた。幸せになれる未来を作りたいと言ってくれた。そんな優しいエレナ殿を馬鹿にするどころか、長期にわたって惨い仕打ちをした分際で、偉そうに言わないでいただきたい」
……今まで、そんな風に私を守ってくれた人なんて、母さんだけだった私には、ウィルフレッド様の言葉が嬉しくて、胸の奥と目頭が熱くなった。
「なによこの男……偉そうに……!」
「閉じろ、とお伝えしましたが」
「っ……!」
ジェシーが何か言おうとするが、ウィルフレッド様の圧に負けてしまい、声になっていない音を漏らしながら怯んだ。
隣にいるから、ウィルフレッド様の顔を全て見れないからわからないが、声と雰囲気だけでもわかる。
ウィルフレッド様は、怒っている。それも、物凄く……。
「……ふん、くだらない演説を聞く趣味は無いのでね。そろそろパーティーも始まる……今日は互いに楽しもうではありませんか」
「ええ、そうですね。ではこれで。エレナ殿、行きましょう」
「は……はい」
これ以上は話すつもりがないのか、ざわつく貴族達の視線の中で、互いに離れた。
はぁ、ウィルフレッド様を励ますために来たつもりだったのに、結局私がいるせいで、余計なことが起きてしまったわ……。
「ごめんなさい、ウィルフレッド様……私のせいで」
「謝らないでください。そんなことよりも、エレナ殿は大丈夫ですか? 予想が的中して、彼らに会ってしまいましたが……」
私を非難しないどころか、私のことを心配してくれる優しいウィルフレッド様を見ていたら、何故か胸が変にドキドキしてきた。
私、なんでこんなにドキドキしているんだろう……?
「大丈夫です……それで、その……よかったんですか……?」
「反論したことについてですか?」
「はい」
「そうですよね、あれだけ色々と言われても反論しなかったのに、突然反論したら驚きますよね」
その通りだ。ウィルフレッド様はずっと酷いことを言われても耐えてきたのに、さっきだけは何故かすぐに反発した。それがとても気になったの。
「私がどうこう言われるのは、構わないのです。しかし、それはあなたや、他の大切な人達では話が別です。私のせいで、エレナ殿達が悪く言われる筋合いはありませんからね」
「っ……」
フフッと優しく微笑むウィルフレッド様。それを見た私は、より一層胸が高鳴るのを感じていた。
ああ、本当にこの人は優しくて……世界で一番騎士が似合う方だ。絶対に私が治して、心の底から笑えるようにしなければ。
「皆様、ご歓談中に恐縮でございますが、そろそろパーティーを始めさせていただきます。まずは本日のパーティーの主催の――」
会場の一番奥にある壇上に上がった男性の司会の元、パーティーの挨拶が順番に進められた後、ダンスをするために続々とペアが組まれる。
しかし、ウィルフレッド様はこの体で踊るなんてことは出来ないので、会場の隅っこで貴族達を眺めていた。
そんなウィルフレッド様のことを、心無い貴族達はクスクスと笑いながら見てくるのが、何よりも腹立たしかった。
「本当に……どいつもこいつも……」
「……エレナ殿?」
あまりにも腹立たしくて、思わず言葉をポロッと漏らした私は、眉間に深いシワを刻みながら、ウィルフレッド様に顔を向けた。
「ウィルフレッド様、私達も踊りましょう!」
「な、何を言っているのですか? 私の体では踊るなんて……」
「だって、笑われて哀れまれて、悔しいじゃないですか! ウィルフレッド様は頑張っているのに……知りもしないで馬鹿にされて、私は……!」
「そのお気持ちだけで、私は――」
ウィルフレッド様のことだから、それで満足だと言いたかったのだろう。それを読んでいた私は、言葉を遮るために、ウィルフレッド様の両手を強く握った。
「エレナ殿……」
「……ごめんなさい、こんなことを言われても困るだけですよね。でも、私は……!」
「いえ、私のことでそんなに怒ってくれて、嬉しいです。その気持ちに、少しだけ甘えてもいいですか?」
そう言ったウィルフレッド様は、自分で車輪を動かすことで、音楽が鳴り始めた会場から出て行ってしまった。置いてかれた私と使用人は、一瞬だけポカンとしてから、急いで後を追う。
一体どこに行くつもりなの!? とにかく早く追わないと、なにかあった時に彼の体では対応できないわ!
「あ、いた!」
「ウィルフレッド様、突然出て行かれては困ります!」
「ああ、すまない」
会場を出てすぐの所にある庭園で、ウィルフレッド様は静かに笑った。
魔法によって生み出される光に照らされる色とりどりの花達と、微かに会場から聞こえる音楽をバックにするウィルフレッド様の姿は、まるで絵画のように美しくて、見惚れてしまいそうになる。
「ご存じの通り、私は右の手足が動きません。ですが、一応立つこと自体はできるのです」
「そ、そうなんですか!?」
「とは言っても、本当に立ってるだけですが……」
「大丈夫です! 私がウィルフレッド様の体を支えます! それなら、不格好かもしれませんけど……踊れますよね!」
「恐らく……ですが、私の不格好な踊りで、あなたまで笑い者になる必要は無いので、こうして外まで出てきました」
なるほど、ウィルフレッド様の考えはわかった。でも、それだと踊れるんだって貴族達に示すことが出来ないけど……。
ううん、きっと何も言わなければ、ウィルフレッド様は踊ろうとは思わなかっただろう。それを、こうして前向きに行動してくれたのだけでも、とても嬉しい。
「本当なら、使用人として止めるべきなのでしょうが……決してご無理はされないでくださいませ」
「ああ、もちろん。ありがとう」
ウィルフレッド様は、私と初老の使用人の手を借りて、なんとか車椅子から立ち上がる。
こうして立った姿を見るのは初めてだけど、私よりも頭一つ分くらい大きくて、顔を上げないとウィルフレッド様の顔を見ることが出来ない。
座ってる状態だと、結構気づかないものなのね。なんだか新鮮な気分だわ。
「えっと、姿勢はどうすれば……」
「ワタクシがお教えさせていただきます。右手はこうして……左手は……」
使用人の指導の元、私は言われた通りの姿勢を取る。本当なら、私の背中にウィルフレッド様の右手が添えられるらしいけど、今回は事情が事情だから無しだ。
「エレナ殿、辛くないですか? 少々体重をかけてしまってますが……」
「はい、大丈夫です! それで、どうやって動けば……」
提案しておきながら、ダンスなんて踊ったことがない私は、間抜けな質問を投げかけた。
何から何まで本当に締まらないし、駄目すぎるわよ私……情けなくて、顔から火が出そうだ……。
「では少しステップをしてみましょう。右、左の順番で動きましょう」
「わかりました。では……せーっの!」
ウィルフレッド様に言われた通りに、まずは右に少しだけ動く。それに付き添うように、ウィルフレッド様はピョンッと少しだけ飛んで、私に合わせてくれた。
わわっ、思った以上に体重がかかってくるわ! 倒れないようにしっかり支えないと!
「だ、大丈夫ですか? 辛いならやはり無理には……」
「私は大丈夫です! ウィルフレッド様こそ、痛む所とかは無いですか?」
「ええ。エレナ殿が支えてくれたので、問題ありません。では左に動いてみましょう」
「わかりました!」
これも距離でみたら、ほとんど動いてないけど、私達は確かに左に移動できた。それに続いて、また右、左とゆっくりと動く。
見た目は不格好。音楽のリズムにだって乗れてない。でも……でも! ウィルフレッド様だって、踊ることが出来るんだ! なんだか、凄く嬉しい……!
「こうして踊るなんて、本当に久しぶりです……って、エレナ殿? どうして急に涙を……」
「あっ……ごめんなさい……ウィルフレッド様だって、出来るんだって思えたら嬉しくて……つい……」
「エレナ殿……」
私の名を呼びながら、ウィルフレッド様は私の頬を伝う涙を拭いながら、私を自分の胸の中に収めた。
「え……ウィルフレッド様……あ、あの! もしかして疲れちゃいましたか!? それとも体が――」
「俺のために怒ってくれてありがとう。俺のために踊ってくれてありがとう。俺のために……一緒にいてくれてありがとう。エレナ殿がよければ、これからも一緒にいてほしい」
「ウィルフレッド様……」
私に静かに感謝の言葉を伝えながら、動く左手で私の頭を優しく撫でるウィルフレッド様の声は、とても穏やかだった。
いきなり抱きしめられた時は驚いたけど、ウィルフレッド様の暖かい気持ちが伝わってきてくれたおかげで、すぐに冷静さを取り戻した私は、背中に手を回して力を入れた。
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