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精霊ですか?
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王宮から戻ってきたお父様から、留学の許可がおりたことを教えてもらいました。
「2年ですか」
できれば卒業とかしたいですけど、仕方ありませんね。ガラティア王国の学園は5年制ですから。
「ああ。陛下は2年と言ってたが、別にルーナがもっといたいなら居ても構わない。いっそのこと我々もガラティアに移住するかな」
「は?」
「一応、陛下との約束だから、しばらくは様子を見るがね」
お父様は何をおっしゃっているのかしら?宰相であり、公爵家の当主でもあるのに、他国へ簡単に移住なんて出来ないと思います。
「ルーナが気にするようなことは何もないよ。我がイザヴェリ家は公爵家だが、それは王家が私をモーリス王国に留めておくために爵位を与えたに過ぎない。宰相としての職もそうだ。魔力を持つ者が居れば国が潤うと言われているからね」
「そうなのですか?」
もしかして、そのせいでフィリップ殿下との婚約が決まったのでしょうか。
そして、殿下はそれを望んでいなかったから、私のことを嫌っていらっしゃったのかもしれません。
「実際のところ、潤うのかどうかは知らないけどね。だけど、先先代の王妃様はガラティアの王女だったんだけど、モーリス王国に嫁いで来た年は作物が豊作だったらしいよ。精霊の加護を貰うからかもしれないね」
「精霊?」
「ああ、ガラティアの学園に入学すれば一番最初に教わるよ。そもそも魔力というものは、精霊から貸し与えられた力と言われている。そして、精霊と契約することで魔法を発動できるんだよ」
初耳です。では、お父様は精霊と契約されているのでしょうか。
「お父様は精霊と契約されているのですか?」
「うん。ガラティアの学園に通っていた時にね。一度契約すれば、ガラティア王国にいなくても魔法を使うことはできるんだ。私の契約しているのは、風の精霊だよ」
精霊・・・
それでは、私も契約すれば魔法を使えるようになるのですね。
なんだか、ものすごく楽しみです。
フィリップ殿下と婚約するのを回避するために、ガラティア王国に留学しようと思いつきましたが、魔法を使うということより、精霊に会ってみたいです。
私は今までモーリス王国から出たことがありませんから、お父様からガラティア王国のことや、魔法のことをお聞きするのも初めてです。
もし、もしもフィリップ殿下と婚約しなければならなくなったとしても、魔法を使えるようになれば、過去のように死に追いやられることを回避できるかもしれません。
「2年ですか」
できれば卒業とかしたいですけど、仕方ありませんね。ガラティア王国の学園は5年制ですから。
「ああ。陛下は2年と言ってたが、別にルーナがもっといたいなら居ても構わない。いっそのこと我々もガラティアに移住するかな」
「は?」
「一応、陛下との約束だから、しばらくは様子を見るがね」
お父様は何をおっしゃっているのかしら?宰相であり、公爵家の当主でもあるのに、他国へ簡単に移住なんて出来ないと思います。
「ルーナが気にするようなことは何もないよ。我がイザヴェリ家は公爵家だが、それは王家が私をモーリス王国に留めておくために爵位を与えたに過ぎない。宰相としての職もそうだ。魔力を持つ者が居れば国が潤うと言われているからね」
「そうなのですか?」
もしかして、そのせいでフィリップ殿下との婚約が決まったのでしょうか。
そして、殿下はそれを望んでいなかったから、私のことを嫌っていらっしゃったのかもしれません。
「実際のところ、潤うのかどうかは知らないけどね。だけど、先先代の王妃様はガラティアの王女だったんだけど、モーリス王国に嫁いで来た年は作物が豊作だったらしいよ。精霊の加護を貰うからかもしれないね」
「精霊?」
「ああ、ガラティアの学園に入学すれば一番最初に教わるよ。そもそも魔力というものは、精霊から貸し与えられた力と言われている。そして、精霊と契約することで魔法を発動できるんだよ」
初耳です。では、お父様は精霊と契約されているのでしょうか。
「お父様は精霊と契約されているのですか?」
「うん。ガラティアの学園に通っていた時にね。一度契約すれば、ガラティア王国にいなくても魔法を使うことはできるんだ。私の契約しているのは、風の精霊だよ」
精霊・・・
それでは、私も契約すれば魔法を使えるようになるのですね。
なんだか、ものすごく楽しみです。
フィリップ殿下と婚約するのを回避するために、ガラティア王国に留学しようと思いつきましたが、魔法を使うということより、精霊に会ってみたいです。
私は今までモーリス王国から出たことがありませんから、お父様からガラティア王国のことや、魔法のことをお聞きするのも初めてです。
もし、もしもフィリップ殿下と婚約しなければならなくなったとしても、魔法を使えるようになれば、過去のように死に追いやられることを回避できるかもしれません。
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