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似て非なるもの
マクラーレン王国王太子殿下と、ルージュ・ラウンディ公爵令嬢の婚姻。
そのお祝いにハデス様にお願いして、エレメンタル帝国産の黒曜石とルビーの腕輪を二つ作って貰った。
王太子殿下のお色である黒と、ルージュ様のお色である紅。
その両方を組み合わせた宝飾品で、常に二人がつけていられる物を選んだ。
それをローゼン王国の両親の元へ送り、欠席の報せとお祝いの言葉と共にマクラーレン王国国王陛下の元へ送ってもらった。
正直言って、私はあまり王太子殿下に好印象はない。
ルージュ様とルイス様には嫌な気持ちは抱いていないけど、王太子殿下の持つ権力者の身勝手さがどうしても受け入れられなかった。
だけど私と私の大切な人たちに関わらないなら、彼がどうしようとかまわない。
お祝いと返信を王太子殿下本人ではなく国王陛下にお届けしたのは、お父様曰く『警告』なのだそうだ。
「オタクの息子さんがこれ以上娘に関わらないように、しっかり手綱を握っていて下さいよ。でないと、妻と娘が本気で潰しにかかりますよ」
ということらしい。
妻と娘、つまりはお母様とお姉様が本気でマクラーレン王国王家と敵対すると脅したの?
我が家は伯爵家に過ぎないけど、二人ともマクラーレン王国の学園に通っていたせいか、アチラには親衛隊の方々がいる。
王妃様までもがお母様の親衛隊だったらしい。
お兄様の実家も公爵家だし、学園長や学園の先生方も親衛隊・・・らしい。
国王陛下たちがしっかり理解して、ちゃんと王太子殿下に注意してくれれば良いけど。
私は別に、あの王太子殿下が廃籍されようとどうなろうとどうでも良いけど、ルイス様に王位は荷が重いと思うわ。
また一から王太子妃教育をするのは大変でしょうし、かといって別の人の妃にルージュ様を出来ないと思う。
代わりがいるのかどうか知らないけど、マーガレット様たちがいるマクラーレン王国が荒れるのは私の望むところではないわ。
私の望みは、たとえ政略結婚だとしても私の望む相手と婚約結婚すること。
別に今は、王太子妃になることも公爵夫人になることも絶対に嫌だとは言わないけど、誰かの都合のいい存在にはなりたくないわ。
そうハデス様に話したら、ハデス様はしばらく考え込んでいた。
エレメンタル帝国の皇帝陛下も、あの王太子殿下と似たような性格で、自分の気に入ったものにはこだわるタイプなのですって。
ただ、皇帝陛下の場合は皇妃様がしっかりと手綱を握ってらっしゃるから、被害は自分くらいだと笑われていた。
あら?なら、ルージュ様が頑張ればどうにかなるのじゃないかしら。
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