嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜

みおな

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俺には無理だと〜王弟子息ルイス視点〜

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「お前の選択肢は二つだ。再教育を受けた上でしっかり者の嫁をもらってこの家を継ぐか、それをする自信がないなら、男爵位をやるからそれを継ぐか、だ。私としては、お前に公爵は無理だと思うが、お前自身はどう思う?」

 完全に父上に失望された。

 だけど、それもやむ得ない。
本来なら、従弟である俺がダニエルを制御しなければならなかったのだから。

 公爵家は下位の貴族家だけでなく、王家への抑止である必要がある。

 王太子のダニエルを制御できないようでは、アイツが国王になった時は、俺はアイツを抑え込むことが出来ないだろう。

 だから、父上の言っていることは正しい。

 母上は「情けない」と失望した目で俺を見て、それから部屋に閉じこもってしまった。

「長くは時間はやれん。継がないならが必要だからな。だが、我が家よりも先にの選別をせねばならん。その間に決めておけ」

「はい。あの・・・ダニエルは」

「ああも暴走するのでは、表舞台には置いておけん。離宮に幽閉だ。生涯二人きりで生きる選択肢は残してやった。の希望だからな」

 被害者であるジュエル嬢は、ダニエルとラウンディ嬢の処罰を、と条件を付けたのだ。
 
 俺がもっとしっかりしていたら、ダニエルを制御できていたら、こんなことにはならなかったのに。

「間違えるなよ?リビエラ嬢は、温情をかけてくれたわけではない。死んだのでは反省も出来ないから、表舞台から下ろした上で幽閉するようにリビエラ伯爵家から言われたのだ。ダニエルのラウンディ嬢のことしか考えない状態は、兄上も私も問題視していた。だが、そのことを甘く見ていた。今回のことは、我々のミスでもある。純潔を奪ったこともそうだが、まさかエレメンタル帝国までリビエラ嬢を攫いに行くとはな。その情報収集能力や行動力を活かせていたら、良い国王になっただろうにな」

 国王陛下もさすがに、他国の令嬢を攫おうとしたダニエルを守ることは出来なかった。

 父上からしてもダニエルは可愛い甥だ。
言葉ではキツいことを言っているが、きっと残念に思っているのだろう。

 だけど、今回は庇いきれない。

 リビエラ嬢の姉君や母君、ローゼン王国の国王陛下、その上エレメンタル帝国の皇帝陛下までがこの処罰の行方に注視している。

 甘い処罰をすれば、マクラーレン王国はエレメンタル帝国に滅ぼされてしまうかもしれない。

 それだけ・・・
今回のダニエルは、愚かなことをしたのだ。




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