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容赦なき者
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「本当にすまなかった」
そうおっしゃる国王陛下に、私は首を横に振った。
国王陛下は、私にとって救いだった。
伯爵令嬢でありながら、王太子シリアス殿下の婚約者になった私に、王妃様はとても厳しかった。
その王妃様の意向を感じてか、王太子妃教育の先生方もとても厳しくて。
シリウス殿下のことが好きだったから頑張ってはいたけど、やっぱり挫けそうになる時もあった。
両親やお姉様、シリウス殿下に話せば、王妃様に食ってかかることが理解っていたから、みんなには言えなくて、そんな時陛下がさり気なく励ましてくださった。
シリウス殿下との婚約解消に関しても、陛下はすぐに受け入れて下さったと聞いた。
王妃様が渋ったのに、陛下が王命で婚約を解消して下さったと。
王妃様にとって、シリウス殿下のお気持ちだけが重要だったのね。
だから、私は国王陛下には感謝しか感じていない。
「陛下。私は陛下には感謝しか感じておりません。陛下がいて下さったおかげで、私は王太子妃教育という、普通の令嬢では学ぶことのできない事を学ぶことができました。心より感謝いたします。ありがとうございました」
「リビエラ嬢・・・」
「陛下の娘になれなかったことは本当に残念ですが、とても可愛らしく王太子殿下をお支え下さる王太子妃をお迎えできて、臣下としてとても嬉しく思います」
「ああ。本当に・・・よく出来た息子と娘だよ」
嬉しそうな国王陛下の表情に、私はやっと全てが終わったのだと感じた。
いえ。
ウェルズ公爵云々のことや、私とハデス様のことはまだ何も進展していないけど、シリウス殿下のことが終わったことで、ローゼン王家との蟠りは消えたのだとやっと思えた。
あの執着は・・・
ものすごく気持ち悪かったもの。
私を好きなのに他の女性に触れた?私への欲を我慢するため?
いっそエミリ・コンフォート様に心変わりしたと言われた方が、何倍もマシよ。
亡くなったことを喜ぶような真似はしないけど、ホッとしたのは許して欲しい。
「さて、まずはモブナノ侯爵家だが・・・どうする?王家の内情に口を挟んだとして、しばらく謹慎程度の罰は与えられるが」
「いえ、問題ありません。言い返せないほど弱くもありませんし、それに先ほどお姉様が・・・」
「リビエラ次期女伯爵か。なるほど。それでは、自主的に謹慎しそうだな」
ええ。多分。
お母様もだけど、特にお姉様は私に害を為す相手には容赦がないもの。
そうおっしゃる国王陛下に、私は首を横に振った。
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いえ。
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