嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜

みおな

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報告と相談

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「「「「え?」」」」

「え?」

 私がハデス様のことを好きなので、片想いでも良いから出来るなら婚約したいことを家族に告げたら・・・

 何故か、驚かれたのだけど。

「ウェルズは告白していなかったのか?」

「嘘でしょ」

「きっと家のことがはっきりしてから、告白するつもりだったのでは?」

「それにしても全く伝わってないじゃないの」

 お兄様もお姉様もお父様もお母様も、何をおっしゃっているのかしら?

 私のお願いは許してくださるの?

「お父様、駄目でしょうか?」

「え、あ、いや、駄目というか・・・ジュエル、あのな、一度ちゃんとウェルズ卿と話をしてみなさい」

「そうよ、ジュエル。貴女、自分の気持ちをウェルズ様にお伝えしたの?」

 え、でも告白なんかしたら、ハデス様が私のことを何とも思っていなかった時、その後お側に居づらくなるじゃない。

 でも、お母様もお姉様も告白しなきゃ駄目だっておっしゃるし、お父様はまずは気持ちを伝えてからの話だっておっしゃるの。

 え。
ハデス様に、私の気持ちを伝える?

 無理・・・
そう言おうとした私の脳裏に、ウィングバード公爵の言葉が浮かんだ。

「君が本当に愛する人と幸せになることを祈っている」

 伯爵令嬢だからと卑屈になる必要はない。私自身に価値があると教えてくれた公爵閣下。

 そうだわ。
あの時に決めたんじゃない。

 相手が格上の存在だからと、自分を卑下することはやめようって。

 私のしてきたことは、何よりも私の価値になってるって。

「わ、分かりました。ハデス様にき、気持ちを伝えてきますっ!」

「じゅ、ジュエル?落ち着きなさい!確か、ウェルズ卿は明日、王宮で弟君と話をするのではなかったか?」

「え、あ、そうです」

「その後、ご両親とも話をするのだろう?ジュエルの気持ちを伝えるのは、その話し合いの後にしなさい。きっとウェルズ卿も今は余裕がないだろうから」

 お父様のおっしゃる通りだわ。
ハデス様は、弟さんのお考えを聞いた上でウェルズ公爵家を継いで欲しいとお話されるとおっしゃっていた。

 そしてご両親に、ウェルズ公爵家から廃籍して欲しいと話すと。

 廃籍すれば、誰と婚約していようとウェルズ公爵家には無関係になるから、私がその話し合いに参加する必要はないと言われたの。

 そんな大切な話し合いの前に、告白なんかして煩わせたら駄目よね。

「きっと、明後日にでもウェルズは報告にやって来るよ。その時に、話したら良いんじゃないかな?」

「はい、そうします」

 お兄様の助言に、私は頷いた。
そうよね、今はハデス様の話し合いが上手くいくことを祈りましょう。

 ご両親との話し合いには国王陛下が同席してくださるっておっしゃってたから、大丈夫よね?
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