139 / 215
敵に回したのは〜モブナノ侯爵令嬢視点〜
しおりを挟む
「違う・・・違うのっ!お願い。話を聞いて!お父様!お母様っ!」
フレグランス・リビエラ様との話の後、私はお父様とお母様にすぐに家に連れて帰られた。
そして、生まれて初めてお父様に頰を叩かれた。
お母様は、隣で泣き崩れている。
「何が違うと言うのだ!お前はジュエル・リビエラ嬢に対して何と言った?シリウス殿下に捨てられたなどと言ったのだろう?このっ・・・馬鹿者がっ!」
「だって!だって!本当のことじゃない!」
「貴族たちにそんな話がされたか?あくまでも真実の愛に目覚めたシリウス殿下の恋を応援するために、リビエラ嬢が快く身を引いたとなっているはずだろう!」
「でも、そんなの嘘でしょっ?体裁が悪いからそういうことにしただけで・・・」
私がそう言うと、お父様もお母様も大きくため息を吐かれた。
そして、呆れた者を見るように私を見る。
どうして?
「ああ。体裁が悪いからだ。王家のな。リビエラ嬢を愛していながら、元は庶民とはいえ公爵令嬢を欲の捌け口にしたシリウス殿下の体裁がな!リビエラ嬢は捨てられたんじゃない!彼女から婚約解消を求めたんだ!」
「そんな・・・そんなの知らないもの!」
「知らなくとも、世間にはリビエラ嬢がシリウス殿下のことを思って身を引いたと伝わっていたはずだ!それを・・・この馬鹿娘がっ!」
再び、頰を叩かれた。
だって!だって!
てっきり、リビエラ様が捨てられたのだと思ったんだもの。
「陛下に言われた。娘の教育をやり直すべきなのではないか、とな!お前のせいでモブナノ侯爵家は、王家はもちろんのことリビエラ伯爵家からも睨まれたんだ!お前はこの家を潰す気か!」
「そんなっ・・・」
「お前は、西の修道院に入れる!どうせ婚約もあちらから破棄された。王家に睨まれた娘の嫁の貰い手など見つかるわけもない」
「婚約が・・・破棄?」
どういうこと?
「当たり前だろう?どこに王家に睨まれた娘を、嫁に貰いたい家があるんだ」
「でも、でも、彼はずっと幼馴染を優先していて・・・それなのにあちらから破棄だなんて」
「ああ。そのことは陛下があちらに、苦言を呈してくれたからな。本来ならこちらの有責という形だが、慰謝料請求はなしになった。とにかく、お前の修道院行きは決定だ。お前を処罰しないことには、このモブナノ侯爵家は終わりだ!」
なんで!なんでよ!
たかが伯爵令嬢にほんの少し嫌味を言っただけじゃない!
どうして、こんなことになったの!
フレグランス・リビエラ様との話の後、私はお父様とお母様にすぐに家に連れて帰られた。
そして、生まれて初めてお父様に頰を叩かれた。
お母様は、隣で泣き崩れている。
「何が違うと言うのだ!お前はジュエル・リビエラ嬢に対して何と言った?シリウス殿下に捨てられたなどと言ったのだろう?このっ・・・馬鹿者がっ!」
「だって!だって!本当のことじゃない!」
「貴族たちにそんな話がされたか?あくまでも真実の愛に目覚めたシリウス殿下の恋を応援するために、リビエラ嬢が快く身を引いたとなっているはずだろう!」
「でも、そんなの嘘でしょっ?体裁が悪いからそういうことにしただけで・・・」
私がそう言うと、お父様もお母様も大きくため息を吐かれた。
そして、呆れた者を見るように私を見る。
どうして?
「ああ。体裁が悪いからだ。王家のな。リビエラ嬢を愛していながら、元は庶民とはいえ公爵令嬢を欲の捌け口にしたシリウス殿下の体裁がな!リビエラ嬢は捨てられたんじゃない!彼女から婚約解消を求めたんだ!」
「そんな・・・そんなの知らないもの!」
「知らなくとも、世間にはリビエラ嬢がシリウス殿下のことを思って身を引いたと伝わっていたはずだ!それを・・・この馬鹿娘がっ!」
再び、頰を叩かれた。
だって!だって!
てっきり、リビエラ様が捨てられたのだと思ったんだもの。
「陛下に言われた。娘の教育をやり直すべきなのではないか、とな!お前のせいでモブナノ侯爵家は、王家はもちろんのことリビエラ伯爵家からも睨まれたんだ!お前はこの家を潰す気か!」
「そんなっ・・・」
「お前は、西の修道院に入れる!どうせ婚約もあちらから破棄された。王家に睨まれた娘の嫁の貰い手など見つかるわけもない」
「婚約が・・・破棄?」
どういうこと?
「当たり前だろう?どこに王家に睨まれた娘を、嫁に貰いたい家があるんだ」
「でも、でも、彼はずっと幼馴染を優先していて・・・それなのにあちらから破棄だなんて」
「ああ。そのことは陛下があちらに、苦言を呈してくれたからな。本来ならこちらの有責という形だが、慰謝料請求はなしになった。とにかく、お前の修道院行きは決定だ。お前を処罰しないことには、このモブナノ侯爵家は終わりだ!」
なんで!なんでよ!
たかが伯爵令嬢にほんの少し嫌味を言っただけじゃない!
どうして、こんなことになったの!
1,991
あなたにおすすめの小説
【完結】愛してました、たぶん
たろ
恋愛
「愛してる」
「わたしも貴方を愛しているわ」
・・・・・
「もう少し我慢してくれ。シャノンとは別れるつもりだ」
「いつまで待っていればいいの?」
二人は、人影の少ない庭園のベンチで抱き合いながら、激しいキスをしていた。
木陰から隠れて覗いていたのは男の妻であるシャノン。
抱き合っていた女性アイリスは、シャノンの幼馴染で幼少期からお互いの家を行き来するぐらい仲の良い親友だった。
夫のラウルとシャノンは、政略結婚ではあったが、穏やかに新婚生活を過ごしていたつもりだった。
そんな二人が夜会の最中に、人気の少ない庭園で抱き合っていたのだ。
大切な二人を失って邸を出て行くことにしたシャノンはみんなに支えられてなんとか頑張って生きていく予定。
「愛してる」
「わたしも貴方を愛しているわ」
・・・・・
「もう少し我慢してくれ。シャノンとは別れるつもりだ」
「いつまで待っていればいいの?」
二人は、人影の少ない庭園のベンチで抱き合いながら、激しいキスをしていた。
木陰から隠れて覗いていたのは男の妻であるシャノン。
抱き合っていた女性アイリスは、シャノンの幼馴染で幼少期からお互いの家を行き来するぐらい仲の良い親友だった。
夫のラウルとシャノンは、政略結婚ではあったが、穏やかに新婚生活を過ごしていたつもりだった。
そんな二人が夜会の最中に、人気の少ない庭園で抱き合っていたのだ。
大切な二人を失って邸を出て行くことにしたシャノンはみんなに支えられてなんとか頑張って生きていく予定。
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
【完結】彼の瞳に映るのは
たろ
恋愛
今夜も彼はわたしをエスコートして夜会へと参加する。
優しく見つめる彼の瞳にはわたしが映っているのに、何故かわたしの心は何も感じない。
そしてファーストダンスを踊ると彼はそっとわたしのそばからいなくなる。
わたしはまた一人で佇む。彼は守るべき存在の元へと行ってしまう。
★ 短編から長編へ変更しました。
【完結】あの子の代わり
野村にれ
恋愛
突然、しばらく会っていなかった従姉妹の婚約者と、
婚約するように言われたベルアンジュ・ソアリ。
ソアリ伯爵家は持病を持つ妹・キャリーヌを中心に回っている。
18歳のベルアンジュに婚約者がいないのも、
キャリーヌにいないからという理由だったが、
今回は両親も断ることが出来なかった。
この婚約でベルアンジュの人生は回り始める。
恋人に夢中な婚約者に一泡吹かせてやりたかっただけ
棗
恋愛
伯爵令嬢ラフレーズ=ベリーシュは、王国の王太子ヒンメルの婚約者。
王家の忠臣と名高い父を持ち、更に隣国の姫を母に持つが故に結ばれた完全なる政略結婚。
長年の片思い相手であり、婚約者であるヒンメルの隣には常に恋人の公爵令嬢がいる。
婚約者には愛を示さず、恋人に夢中な彼にいつか捨てられるくらいなら、こちらも恋人を作って一泡吹かせてやろうと友達の羊の精霊メリー君の妙案を受けて実行することに。
ラフレーズが恋人役を頼んだのは、人外の魔術師・魔王公爵と名高い王国最強の男――クイーン=ホーエンハイム。
濡れた色香を放つクイーンからの、本気か嘘かも分からない行動に涙目になっていると恋人に夢中だった王太子が……。
※小説家になろう・カクヨム様にも公開しています
私のことを愛していなかった貴方へ
矢野りと
恋愛
婚約者の心には愛する女性がいた。
でも貴族の婚姻とは家と家を繋ぐのが目的だからそれも仕方がないことだと承知して婚姻を結んだ。私だって彼を愛して婚姻を結んだ訳ではないのだから。
でも穏やかな結婚生活が私と彼の間に愛を芽生えさせ、いつしか永遠の愛を誓うようになる。
だがそんな幸せな生活は突然終わりを告げてしまう。
夫のかつての想い人が現れてから私は彼の本心を知ってしまい…。
*設定はゆるいです。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
王妃様は死にました~今さら後悔しても遅いです~
由良
恋愛
クリスティーナは四歳の頃、王子だったラファエルと婚約を結んだ。
両親が事故に遭い亡くなったあとも、国王が大病を患い隠居したときも、ラファエルはクリスティーナだけが自分の妻になるのだと言って、彼女を守ってきた。
そんなラファエルをクリスティーナは愛し、生涯を共にすると誓った。
王妃となったあとも、ただラファエルのためだけに生きていた。
――彼が愛する女性を連れてくるまでは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる