140 / 215
私って冷たいのかしら
しおりを挟む
モブナノ侯爵令嬢様がどうなったのかを、ハデス様から聞いた。
西の修道院に送られたそうだ。
ローゼン王国の『西の修道院』は、貴族令嬢が一番行きたくない場所、といっても過言ではない。
規律が厳しく、上下関係も厳しい。
元の身分など関係なく、後から入った者が底辺として扱われると聞く。
外出なども全く出来ず、朝早くから修道女としての仕事をし、夜遅くまで幼児が学ぶようなマナーや歴史などを学ばされる。
なんていうか・・・
かわいそうだとは思うけど、仕方ないわよね。
私に嫌味が言いたいなら、陰で言えば良かったのに。
あんな公衆の面前というか、王太子殿下の結婚パーティーで、どうしてとしか言えないわ。
婚約者と上手くいっていなかったと聞いたから、ハデス様と仲睦まじくしていた私が気に入らなかったのかもしれないけど、時と場所を選ぶべきだったと思う。
モブナノ侯爵様にしても、即座に対応しなければ、侯爵家に被害が及ぶもの。
当主として、正しい判断だったと思うわ。
私は確かに伯爵令嬢だけど、シリウス殿下のことで王家とは縁付きだし、婚約者のハデス様はウェルズ公爵家と親戚になる。
それに、エレメンタル帝国やマクラーレン王国とも縁があるのよ。
正しく判断すれば、誰もいないところで私個人に嫌味を言う程度にするべきだったわ。
別に嫌味を言われたからって、なんとも思わないし。
だってあの程度の嫌味、シリウス殿下の婚約者時代に散々言われたわ。
王妃様にも言われたし、もっと酷かったもの。
あの頃は・・・
私が伯爵令嬢だから、とか気落ちしてたけど、今はそんなこと思わない。
ウィングバード公爵閣下がおっしゃって下さったように、私にはあの辛かった期間に学んで身に付けた知識や経験がある。
私を愛し支えてくれる家族も、周囲も、それから婚約者もいる。
だから、あの程度の嫌味なら聞き流してあげたのに。
「それで、婚約破棄されたと?」
「ああ。まぁ、婚約者の方も問題有りだったからな。モブナノ令嬢を蔑ろにして、幼馴染を婚約者のように扱っていたらしい」
「・・・それを、その家族も認めていた、と?」
「ああ。王太子殿下にも今回の件でお耳に入ったから、判断されるだろう。殿下の治世には必要ないとね」
モブナノ様がなさったことは、決して正しいことではないけど、私はその婚約者の方に嫌悪するわ。
何かの利権が絡んでたとしても、政略結婚の意味も理解出来ないのかしら。
そんな家、お姉様がお支えする新生ローゼン王国には必要ないわね。
西の修道院に送られたそうだ。
ローゼン王国の『西の修道院』は、貴族令嬢が一番行きたくない場所、といっても過言ではない。
規律が厳しく、上下関係も厳しい。
元の身分など関係なく、後から入った者が底辺として扱われると聞く。
外出なども全く出来ず、朝早くから修道女としての仕事をし、夜遅くまで幼児が学ぶようなマナーや歴史などを学ばされる。
なんていうか・・・
かわいそうだとは思うけど、仕方ないわよね。
私に嫌味が言いたいなら、陰で言えば良かったのに。
あんな公衆の面前というか、王太子殿下の結婚パーティーで、どうしてとしか言えないわ。
婚約者と上手くいっていなかったと聞いたから、ハデス様と仲睦まじくしていた私が気に入らなかったのかもしれないけど、時と場所を選ぶべきだったと思う。
モブナノ侯爵様にしても、即座に対応しなければ、侯爵家に被害が及ぶもの。
当主として、正しい判断だったと思うわ。
私は確かに伯爵令嬢だけど、シリウス殿下のことで王家とは縁付きだし、婚約者のハデス様はウェルズ公爵家と親戚になる。
それに、エレメンタル帝国やマクラーレン王国とも縁があるのよ。
正しく判断すれば、誰もいないところで私個人に嫌味を言う程度にするべきだったわ。
別に嫌味を言われたからって、なんとも思わないし。
だってあの程度の嫌味、シリウス殿下の婚約者時代に散々言われたわ。
王妃様にも言われたし、もっと酷かったもの。
あの頃は・・・
私が伯爵令嬢だから、とか気落ちしてたけど、今はそんなこと思わない。
ウィングバード公爵閣下がおっしゃって下さったように、私にはあの辛かった期間に学んで身に付けた知識や経験がある。
私を愛し支えてくれる家族も、周囲も、それから婚約者もいる。
だから、あの程度の嫌味なら聞き流してあげたのに。
「それで、婚約破棄されたと?」
「ああ。まぁ、婚約者の方も問題有りだったからな。モブナノ令嬢を蔑ろにして、幼馴染を婚約者のように扱っていたらしい」
「・・・それを、その家族も認めていた、と?」
「ああ。王太子殿下にも今回の件でお耳に入ったから、判断されるだろう。殿下の治世には必要ないとね」
モブナノ様がなさったことは、決して正しいことではないけど、私はその婚約者の方に嫌悪するわ。
何かの利権が絡んでたとしても、政略結婚の意味も理解出来ないのかしら。
そんな家、お姉様がお支えする新生ローゼン王国には必要ないわね。
1,988
あなたにおすすめの小説
【完結】愛とは呼ばせない
野村にれ
恋愛
リール王太子殿下とサリー・ペルガメント侯爵令嬢は六歳の時からの婚約者である。
二人はお互いを励まし、未来に向かっていた。
しかし、王太子殿下は最近ある子爵令嬢に御執心で、サリーを蔑ろにしていた。
サリーは幾度となく、王太子殿下に問うも、答えは得られなかった。
二人は身分差はあるものの、子爵令嬢は男装をしても似合いそうな顔立ちで、長身で美しく、
まるで対の様だと言われるようになっていた。二人を見つめるファンもいるほどである。
サリーは婚約解消なのだろうと受け止め、承知するつもりであった。
しかし、そうはならなかった。
【完結】裏切られたあなたにもう二度と恋はしない
たろ
恋愛
優しい王子様。あなたに恋をした。
あなたに相応しくあろうと努力をした。
あなたの婚約者に選ばれてわたしは幸せでした。
なのにあなたは美しい聖女様に恋をした。
そして聖女様はわたしを嵌めた。
わたしは地下牢に入れられて殿下の命令で騎士達に犯されて死んでしまう。
大好きだったお父様にも見捨てられ、愛する殿下にも嫌われ酷い仕打ちを受けて身と心もボロボロになり死んでいった。
その時の記憶を忘れてわたしは生まれ変わった。
知らずにわたしはまた王子様に恋をする。
【完結】彼の瞳に映るのは
たろ
恋愛
今夜も彼はわたしをエスコートして夜会へと参加する。
優しく見つめる彼の瞳にはわたしが映っているのに、何故かわたしの心は何も感じない。
そしてファーストダンスを踊ると彼はそっとわたしのそばからいなくなる。
わたしはまた一人で佇む。彼は守るべき存在の元へと行ってしまう。
★ 短編から長編へ変更しました。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
【完結】愛してました、たぶん
たろ
恋愛
「愛してる」
「わたしも貴方を愛しているわ」
・・・・・
「もう少し我慢してくれ。シャノンとは別れるつもりだ」
「いつまで待っていればいいの?」
二人は、人影の少ない庭園のベンチで抱き合いながら、激しいキスをしていた。
木陰から隠れて覗いていたのは男の妻であるシャノン。
抱き合っていた女性アイリスは、シャノンの幼馴染で幼少期からお互いの家を行き来するぐらい仲の良い親友だった。
夫のラウルとシャノンは、政略結婚ではあったが、穏やかに新婚生活を過ごしていたつもりだった。
そんな二人が夜会の最中に、人気の少ない庭園で抱き合っていたのだ。
大切な二人を失って邸を出て行くことにしたシャノンはみんなに支えられてなんとか頑張って生きていく予定。
「愛してる」
「わたしも貴方を愛しているわ」
・・・・・
「もう少し我慢してくれ。シャノンとは別れるつもりだ」
「いつまで待っていればいいの?」
二人は、人影の少ない庭園のベンチで抱き合いながら、激しいキスをしていた。
木陰から隠れて覗いていたのは男の妻であるシャノン。
抱き合っていた女性アイリスは、シャノンの幼馴染で幼少期からお互いの家を行き来するぐらい仲の良い親友だった。
夫のラウルとシャノンは、政略結婚ではあったが、穏やかに新婚生活を過ごしていたつもりだった。
そんな二人が夜会の最中に、人気の少ない庭園で抱き合っていたのだ。
大切な二人を失って邸を出て行くことにしたシャノンはみんなに支えられてなんとか頑張って生きていく予定。
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
王妃様は死にました~今さら後悔しても遅いです~
由良
恋愛
クリスティーナは四歳の頃、王子だったラファエルと婚約を結んだ。
両親が事故に遭い亡くなったあとも、国王が大病を患い隠居したときも、ラファエルはクリスティーナだけが自分の妻になるのだと言って、彼女を守ってきた。
そんなラファエルをクリスティーナは愛し、生涯を共にすると誓った。
王妃となったあとも、ただラファエルのためだけに生きていた。
――彼が愛する女性を連れてくるまでは。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi(がっち)
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる