悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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歓喜発全魔法使い行き

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「防御の魔道具か・・・」

 お兄様はミリエッタ様からペンダントを受け取ると、私に差し出しました。

 これを付ければいいのかしら?

 きょとんとした顔で、お兄様を見上げます。

 お兄様が私の首にそれをかけようとして・・・

 その手を止めました。

 まるで何かに阻まれている、みたいな様子に、手を引っ込めたお兄様が再び私にペンダントをかけようとして・・・

 コテンと首を傾げました。

「拒絶されてるな」

「はい?」

「は?拒絶?防御の魔道具だぞ?ちょっと貸せ」

 ユスタフ様がお兄様からご自身が作ったという魔道具をひったくり、お兄様に抱かれたままの私の首にペンダントをかけようとしました。

 結果。

 ペンダントは、ユスタフ様の手から弾き飛んでしまいました。

「あり得ない・・・」

 ユスタフ様は呆然と、弾け飛んだペンダントと自分の手を見つめています。

 え、と。
私も何が何だか分からないのですけど。

 困ったようにお兄様を見上げると、お兄様は心配いらないと微笑んだ。

「ローズ、大丈夫だ。お前を守っているのはお前自身の力だ。おそらく、ペリウィンクルの力を感じて、拒絶しているんだ」

「おい!僕は、ローズ嬢を傷つけるつもりなんて・・・」

「理解っている。お前もアグニスも、そんな真似をするやつではない。だが、その魔道具に宿る力の何かを感じて、ローズの持つ力がそれを身につけることを拒絶したとしか思えない。この子には、力が宿っている」

 ユスタフ様の言葉に、お兄様は頷きながらもご自分の意見を告げられました。

 お兄様たちにはない力。
光魔法のことでしょうか。

 私はまだ魔法を使うことはできませんが、全魔法の力が宿っていることはお兄様の鑑定で分かっています。

 ユスタフ様やアグニス様たちがどんな魔法を使われるのか分かりませんが、もしかすると魔族で光魔法を使えるということは珍しいことなのかもしれません。

「僕たちにはない力?確かに僕やアグニスは、ジルのように闇魔法は得意ではないが、力は宿っている。いや、闇魔法ではない?もしかして、光魔法を宿しているのか?」

「・・・ああ」

「聞いたことがないぞ。魔族で光魔法の使い手なんて」

「ボトルゴートにも、そんな魔族がいると聞いたことがないな」

 ユスタフ様とアグニス様の言葉に、ミリエッタ様もアリッサ様も頷いておられます。

 それは・・・
もしかしてローズの中にヴァイオレットの魂があるせいなのでしょうか。

 そのせいで、ローズが異端だと思われたら・・・

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