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とりあえず行ってみるか
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「ベティ!ギルマスはっ!?」
依頼もないし、帝都に移動するかと悩んでいたら、勢いよくギルドの扉が開いて人が駆け込んで来た。
あ。ベティさんというのは、ギルドの受付お姉さんのことだ。
ちょっとお節介焼きなところもあるけど、優しくて素敵な人。
「ど、どうしたんですか?レイドさん。えっと、ギルマス、ギルマスですね。ちょっと待って下さい」
レイドさんと呼ばれた冒険者さんは、額の汗を拭いながら、息を整えようとしてる。
私は酒場の方(ここのギルドは酒場を併設している。情報交換の場になるようにだと思う)からコップに入れた水をもらって、その人に差し出した。
「お水、どうぞ」
「え、あ、ありがとうな、お嬢ちゃん」
冒険者さんは一気に水を飲むと、ふぅと息を吐いた。
「もう一杯貰いますか?」
「いや、ありがとう、もういい。お嬢ちゃん、は・・・冒険者なのか?」
「ティアと言います。先日Cランクに上がりました」
「そんな小さいのに、Cランクなのか。誰のパーティーだ?」
「あ、私は・・・」
パーティーは組んでいないと言いかけたところで、ギルマスが現れた。
「レイド、どうした!」
「ギルマスっ!探索を撤退させてくれ!アルプロの森の奥に異常種が出てる可能性がある!先行隊が戻らないんだっ!」
「なんだと?先行は誰のパーティーだ!」
そこまで聞いたところで、二人はギルマスの部屋がある二階へと向かってしまい、細かいことは聞けなかった。
どうやら、レイドさんはアルプロの森の調査依頼を受けていたパーティーのひとりらしい。
そして、ある程度進んだところで、交代するはずの先行隊が戻って来なかったらしい。
数人ほど様子を見に向かった冒険者も戻らず、残ったパーティーは出て来る魔物を倒しながら撤退しているそうだ。
レイドさんはひと足先にそれを知らせるために、急いで戻って来たというところみたいだ。
ふむ。
これは多分、正式に討伐依頼が出るやつかな。
Aランク、いやおそらくSランク冒険者限定依頼になる。
冒険者の最上位ランクのSランクを持っている冒険者は十人程度いるらしいけど、各地に散っていると聞く。
まぁ、ギルドには転移陣もあるらしいし、各国のギルドとの連絡手段もあるらしいから、召集はできるんだろうけど。
Sランクなら大丈夫だとは思う。
ドラゴンもSランクなら数人のチームで倒すと言うし。
というか、冒険者最上位ばかりのメンバーでチームで倒せない魔物だというのなら、もうどうにもならないのではないだろうか。
うーん。何が出てるんだろう。
気になるし、ちょっと行ってみるかな。
依頼もないし、帝都に移動するかと悩んでいたら、勢いよくギルドの扉が開いて人が駆け込んで来た。
あ。ベティさんというのは、ギルドの受付お姉さんのことだ。
ちょっとお節介焼きなところもあるけど、優しくて素敵な人。
「ど、どうしたんですか?レイドさん。えっと、ギルマス、ギルマスですね。ちょっと待って下さい」
レイドさんと呼ばれた冒険者さんは、額の汗を拭いながら、息を整えようとしてる。
私は酒場の方(ここのギルドは酒場を併設している。情報交換の場になるようにだと思う)からコップに入れた水をもらって、その人に差し出した。
「お水、どうぞ」
「え、あ、ありがとうな、お嬢ちゃん」
冒険者さんは一気に水を飲むと、ふぅと息を吐いた。
「もう一杯貰いますか?」
「いや、ありがとう、もういい。お嬢ちゃん、は・・・冒険者なのか?」
「ティアと言います。先日Cランクに上がりました」
「そんな小さいのに、Cランクなのか。誰のパーティーだ?」
「あ、私は・・・」
パーティーは組んでいないと言いかけたところで、ギルマスが現れた。
「レイド、どうした!」
「ギルマスっ!探索を撤退させてくれ!アルプロの森の奥に異常種が出てる可能性がある!先行隊が戻らないんだっ!」
「なんだと?先行は誰のパーティーだ!」
そこまで聞いたところで、二人はギルマスの部屋がある二階へと向かってしまい、細かいことは聞けなかった。
どうやら、レイドさんはアルプロの森の調査依頼を受けていたパーティーのひとりらしい。
そして、ある程度進んだところで、交代するはずの先行隊が戻って来なかったらしい。
数人ほど様子を見に向かった冒険者も戻らず、残ったパーティーは出て来る魔物を倒しながら撤退しているそうだ。
レイドさんはひと足先にそれを知らせるために、急いで戻って来たというところみたいだ。
ふむ。
これは多分、正式に討伐依頼が出るやつかな。
Aランク、いやおそらくSランク冒険者限定依頼になる。
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まぁ、ギルドには転移陣もあるらしいし、各国のギルドとの連絡手段もあるらしいから、召集はできるんだろうけど。
Sランクなら大丈夫だとは思う。
ドラゴンもSランクなら数人のチームで倒すと言うし。
というか、冒険者最上位ばかりのメンバーでチームで倒せない魔物だというのなら、もうどうにもならないのではないだろうか。
うーん。何が出てるんだろう。
気になるし、ちょっと行ってみるかな。
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