聖女の地位も婚約者も全て差し上げます〜LV∞の聖女は冒険者になるらしい〜

みおな

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私らしく〜本編最終話〜

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 最終的にカタパルトとマリアベルは、グレイ王国でアントワナ様の監督下に置かれることになった。

 今の二人なら大丈夫だと思うけど、また馬鹿な人間に唆されたりしても困るから、というのがグレンやクラウドの意見だった。

 シキが、今度ロクでもないことをやれば・・・とカタパルトに圧をかけてたから心配いらないんじゃないかな、と思う。

 ラプラス王国とアーバンラマ帝国、グレイ王国には、結界石の配置が終わった。

 魔獣全てがいなくなったわけではなくて、異常種がいなくなっただけなのだけど、結界を越えたものは冒険者たちが討伐してくれている。

 魔獣討伐は冒険者の貴重な収入源だから、これで良いんだと思う。

 各地に設置した結界石への聖力込めは、集めた聖女たちがやってくれていて、今のところ問題はないみたいだ。

 自分たちの身を守る結界石を動かしてくれる聖女、ということで民衆には大切にしてもらえているそうだ。

 平民の聖女たちだけど、今は王家の預かりとなっているので、貴族たちも蔑んだりすることもない。

 まぁ、そんなことをするのは阿呆だけなので、王族がちゃんと取り締まっていれば聖女たちが逃げ出すようなことは起きないだろう。

 シンクレア王国で底辺の暮らしをしてた彼女たちは、大切にされたからと驕ることもなく、幸せに過ごせているようなので安心だ。

 シンクレア王国の教皇と国王は、シンクレア王国の王宮前に置かれた、自動治癒の魔法を付加した檻に入っている。

 少しずつ戻って来たシンクレア王国国民に石を投げられたりしてるみたいだけど、あの檻の中にいれば死ぬことはないので、しばらくは放置の予定だ。

 しばらくって?
うーん、あの中にいれば食事をとらなくても死ぬことがないから、みんなが飽きるまで?かな。

 ちなみに死なないけど空腹にはなる。

 シンクレア王国は結局のところ、アーバンラマ帝国の属国になった。

 グレイ王国の国王様が、自分たちでは何かあった時に対応できないから、と断られたのだ。

 うーん、別に何かあったらどの国も手助けするのにと思ったけど、まぁ嫌なものを強制しても仕方ないので、次に近いアーバンラマに頼むことにした。

 私は・・・
相変わらず冒険者をしている。

 シキとのことは「前向きに善処します」的な感じだ。

 シキのことは好きだし、一緒にいたいと思うけど、皇后になる決心はまだつかないから。

 シキもそれでいいと言ってくれている。

「クロ、この街のご飯も美味しかったね。さ、カルディアに

「にゃー」

 カルディア帝国は、私のになった。

「ただいま~、お土産買って来たよ~」


*****end*****


 これにて本編完結です。
この後、カタパルトたちのその後や数年後のティアラの話など番外編が数話投稿します。


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