転生先は魔王の妹?〜蕩けるほど愛される〜

みおな

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悪役令嬢の実力

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 私の家庭教師が決まりました。
これから、座学に魔法学、ダンスに刺繍、テーブルマナーなど、多くのことを教わることになるそうです。

 シャーミアの時に学んだことが、いくらか役に立てば良いのですが。
 魔国のことや、魔法学は無理ですわね。
頑張らなければと思います。

「まぁ!ラーミア姫様の刺繍は、何て繊細で複雑なんでしょう!完璧ですわ!」

「まぁ!まぁ!ラーミア様のダンスは流れるように滑らかで、完璧で、お美しいですわ!」

「テーブルマナーも完璧です!お教えすることは何ひとつございません」

 家庭教師の先生方。
ラーミア様は確かに魔王陛下の妹姫で、次期魔王妃らしいですが、その身分だからこそ、厳しくお教えください。
 そんな絶賛するほどではないと思うのです。

「さすがは、私のミアだ!」

「・・・お兄様。お世辞ですわ。本気にしないでくださいませ」

「いえいえ、ラーミア様。世辞などではありません。本当に先日まで病に臥せていたとは思えません。天才ですわ」

 お兄様が私を褒めそやすので、お世辞だと言いましたら、先生が世辞ではないとおっしゃいます。

 先生・・・ごめんなさい。
天才などではありませんわ。シャーミアの経験があるから、たまたま出来ただけなのです。

 どうしましょう。魔法学や魔国のお勉強に関しては、全くの素人ですのに。
 手もつけられない問題児と言われたりしたら・・・

 お兄様は、私がシャーミアなことをわかってらっしゃるはずなのに。
 そんなに先生方の期待を煽らないでくださいませ。
 落胆させてしまいますわ。

「とにかく、刺繍をはじめとした淑女教育は不要です。魔国の歴史や、魔法学の方に多く時間を取られればよろしいかと思います」

「そうだな。レイ、そのように予定を組み替えてくれ。ミアは魔法学などは初めてだからな、むしろゆっくり時間が取れていいだろう」

「かしこまりました。しかし、本当に素晴らしいですね。5歳から眠られていたというのに、淑女として完璧とは。ラーミア様は随分と理解習得が早いようですね」

 レイ様が鋭い瞳で私を見ながら、そうおっしゃいます。
 不審がられている・・・のでしょうね。
それもそうです。もう少し、拙いフリをするべきでした。

 それに、ゆっくり習得し、練習した方が、ラーミア様の体が覚えたかもしれません。

 いずれはラーミア様にお返しするお体。
私の意識がなくても、刺繍やテーブルマナーを学んだ記憶がなくても、何度も繰り返していたら体が覚えたかもしれません。


 


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