16 / 58
悪役令嬢の実力
しおりを挟む
私の家庭教師が決まりました。
これから、座学に魔法学、ダンスに刺繍、テーブルマナーなど、多くのことを教わることになるそうです。
シャーミアの時に学んだことが、いくらか役に立てば良いのですが。
魔国のことや、魔法学は無理ですわね。
頑張らなければと思います。
「まぁ!ラーミア姫様の刺繍は、何て繊細で複雑なんでしょう!完璧ですわ!」
「まぁ!まぁ!ラーミア様のダンスは流れるように滑らかで、完璧で、お美しいですわ!」
「テーブルマナーも完璧です!お教えすることは何ひとつございません」
家庭教師の先生方。
ラーミア様は確かに魔王陛下の妹姫で、次期魔王妃らしいですが、その身分だからこそ、厳しくお教えください。
そんな絶賛するほどではないと思うのです。
「さすがは、私のミアだ!」
「・・・お兄様。お世辞ですわ。本気にしないでくださいませ」
「いえいえ、ラーミア様。世辞などではありません。本当に先日まで病に臥せていたとは思えません。天才ですわ」
お兄様が私を褒めそやすので、お世辞だと言いましたら、先生が世辞ではないとおっしゃいます。
先生・・・ごめんなさい。
天才などではありませんわ。シャーミアの経験があるから、たまたま出来ただけなのです。
どうしましょう。魔法学や魔国のお勉強に関しては、全くの素人ですのに。
手もつけられない問題児と言われたりしたら・・・
お兄様は、私がシャーミアなことをわかってらっしゃるはずなのに。
そんなに先生方の期待を煽らないでくださいませ。
落胆させてしまいますわ。
「とにかく、刺繍をはじめとした淑女教育は不要です。魔国の歴史や、魔法学の方に多く時間を取られればよろしいかと思います」
「そうだな。レイ、そのように予定を組み替えてくれ。ミアは魔法学などは初めてだからな、むしろゆっくり時間が取れていいだろう」
「かしこまりました。しかし、本当に素晴らしいですね。5歳から眠られていたというのに、淑女として完璧とは。ラーミア様は随分と理解習得が早いようですね」
レイ様が鋭い瞳で私を見ながら、そうおっしゃいます。
不審がられている・・・のでしょうね。
それもそうです。もう少し、拙いフリをするべきでした。
それに、ゆっくり習得し、練習した方が、ラーミア様の体が覚えたかもしれません。
いずれはラーミア様にお返しするお体。
私の意識がなくても、刺繍やテーブルマナーを学んだ記憶がなくても、何度も繰り返していたら体が覚えたかもしれません。
これから、座学に魔法学、ダンスに刺繍、テーブルマナーなど、多くのことを教わることになるそうです。
シャーミアの時に学んだことが、いくらか役に立てば良いのですが。
魔国のことや、魔法学は無理ですわね。
頑張らなければと思います。
「まぁ!ラーミア姫様の刺繍は、何て繊細で複雑なんでしょう!完璧ですわ!」
「まぁ!まぁ!ラーミア様のダンスは流れるように滑らかで、完璧で、お美しいですわ!」
「テーブルマナーも完璧です!お教えすることは何ひとつございません」
家庭教師の先生方。
ラーミア様は確かに魔王陛下の妹姫で、次期魔王妃らしいですが、その身分だからこそ、厳しくお教えください。
そんな絶賛するほどではないと思うのです。
「さすがは、私のミアだ!」
「・・・お兄様。お世辞ですわ。本気にしないでくださいませ」
「いえいえ、ラーミア様。世辞などではありません。本当に先日まで病に臥せていたとは思えません。天才ですわ」
お兄様が私を褒めそやすので、お世辞だと言いましたら、先生が世辞ではないとおっしゃいます。
先生・・・ごめんなさい。
天才などではありませんわ。シャーミアの経験があるから、たまたま出来ただけなのです。
どうしましょう。魔法学や魔国のお勉強に関しては、全くの素人ですのに。
手もつけられない問題児と言われたりしたら・・・
お兄様は、私がシャーミアなことをわかってらっしゃるはずなのに。
そんなに先生方の期待を煽らないでくださいませ。
落胆させてしまいますわ。
「とにかく、刺繍をはじめとした淑女教育は不要です。魔国の歴史や、魔法学の方に多く時間を取られればよろしいかと思います」
「そうだな。レイ、そのように予定を組み替えてくれ。ミアは魔法学などは初めてだからな、むしろゆっくり時間が取れていいだろう」
「かしこまりました。しかし、本当に素晴らしいですね。5歳から眠られていたというのに、淑女として完璧とは。ラーミア様は随分と理解習得が早いようですね」
レイ様が鋭い瞳で私を見ながら、そうおっしゃいます。
不審がられている・・・のでしょうね。
それもそうです。もう少し、拙いフリをするべきでした。
それに、ゆっくり習得し、練習した方が、ラーミア様の体が覚えたかもしれません。
いずれはラーミア様にお返しするお体。
私の意識がなくても、刺繍やテーブルマナーを学んだ記憶がなくても、何度も繰り返していたら体が覚えたかもしれません。
51
あなたにおすすめの小説
断罪前に“悪役"令嬢は、姿を消した。
パリパリかぷちーの
恋愛
高貴な公爵令嬢ティアラ。
将来の王妃候補とされてきたが、ある日、学園で「悪役令嬢」と呼ばれるようになり、理不尽な噂に追いつめられる。
平民出身のヒロインに嫉妬して、陥れようとしている。
根も葉もない悪評が広まる中、ティアラは学園から姿を消してしまう。
その突然の失踪に、大騒ぎ。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
公爵令嬢の辿る道
ヤマナ
恋愛
公爵令嬢エリーナ・ラナ・ユースクリフは、迎えた5度目の生に絶望した。
家族にも、付き合いのあるお友達にも、慕っていた使用人にも、思い人にも、誰からも愛されなかったエリーナは罪を犯して投獄されて凍死した。
それから生を繰り返して、その度に自業自得で凄惨な末路を迎え続けたエリーナは、やがて自分を取り巻いていたもの全てからの愛を諦めた。
これは、愛されず、しかし愛を求めて果てた少女の、その先の話。
※暇な時にちょこちょこ書いている程度なので、内容はともかく出来についてはご了承ください。
追記
六十五話以降、タイトルの頭に『※』が付いているお話は、流血表現やグロ表現がございますので、閲覧の際はお気を付けください。
裏切られた令嬢は死を選んだ。そして……
希猫 ゆうみ
恋愛
スチュアート伯爵家の令嬢レーラは裏切られた。
幼馴染に婚約者を奪われたのだ。
レーラの17才の誕生日に、二人はキスをして、そして言った。
「一度きりの人生だから、本当に愛せる人と結婚するよ」
「ごめんねレーラ。ロバートを愛してるの」
誕生日に婚約破棄されたレーラは絶望し、生きる事を諦めてしまう。
けれど死にきれず、再び目覚めた時、新しい人生が幕を開けた。
レーラに許しを請い、縋る裏切り者たち。
心を鎖し生きて行かざるを得ないレーラの前に、一人の求婚者が現れる。
強く気高く冷酷に。
裏切り者たちが落ちぶれていく様を眺めながら、レーラは愛と幸せを手に入れていく。
☆完結しました。ありがとうございました!☆
(ホットランキング8位ありがとうございます!(9/10、19:30現在))
(ホットランキング1位~9位~2位ありがとうございます!(9/6~9))
(ホットランキング1位!?ありがとうございます!!(9/5、13:20現在))
(ホットランキング9位ありがとうございます!(9/4、18:30現在))
公爵令嬢を虐げた自称ヒロインの末路
八代奏多
恋愛
公爵令嬢のレシアはヒロインを自称する伯爵令嬢のセラフィから毎日のように嫌がらせを受けていた。
王子殿下の婚約者はレシアではなく私が相応しいとセラフィは言うが……
……そんなこと、絶対にさせませんわよ?
悪役令嬢に相応しいエンディング
無色
恋愛
月の光のように美しく気高い、公爵令嬢ルナティア=ミューラー。
ある日彼女は卒業パーティーで、王子アイベックに国外追放を告げられる。
さらには平民上がりの令嬢ナージャと婚約を宣言した。
ナージャはルナティアの悪い評判をアイベックに吹聴し、彼女を貶めたのだ。
だが彼らは愚かにも知らなかった。
ルナティアには、ミューラー家には、貴族の令嬢たちしか知らない裏の顔があるということを。
そして、待ち受けるエンディングを。
【完結】お父様。私、悪役令嬢なんですって。何ですかそれって。
紅月
恋愛
小説家になろうで書いていたものを加筆、訂正したリメイク版です。
「何故、私の娘が処刑されなければならないんだ」
最愛の娘が冤罪で処刑された。
時を巻き戻し、復讐を誓う家族。
娘は前と違う人生を歩み、家族は元凶へ復讐の手を伸ばすが、巻き戻す前と違う展開のため様々な事が見えてきた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる