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17 顔寄せは秘めやかに賑々しく
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17 顔寄せは秘めやかに賑々しく
別荘に到着したのは三時過ぎくらいだったと思う。この世界には時計がないから太陽の傾きや教会の鐘の音で判断するしか無い。工房にレインを送った際に少し工房の者と話していたら思ったよりも遅れてしまった。
レインの事と合わせて午後に訊ねる先触れを出していた為か、俺が別荘に到着すると、ほぼ同時にシガウスが自ら玄関から出て出迎えてくれた。
「やあ、待っていたよ。セイアッド殿」
にこやかに迎えてくれるが、やはりどうにも笑みが胡散臭い。悪意や敵意はないと思うが、本心を読ませないその笑みは貴族らしい。
「私」の記憶の中でも食えない人物の上位に入るこの男は計画を聞いてどう選択するのだろうか。「俺」も「私」も化かし合いをするようなやり取りはあまり得意ではない。だからこそ、上手く立ち回れなくてお互いにこうなっているのだから。
勝手知ったる別荘の中を歩きながら前を歩くシガウスの後ろ姿を見る。真っ直ぐに伸びた背筋はかつて追い掛けた「私」の父の後ろ姿に少しだけ似ていた。
リビングに通されて茶が供されるとシガウスは人払いをする。ああ、やはりこの男はわかっているのか。レインの休養に付き添うというのも大義名分の一つだったのだろう。もちろん、父親として娘を心配していた事も大きいようだが。
「さて、ここまできたら読み合いなんてまどろっこしい事はやめようじゃないか」
ソファーに座ったシガウスは長い足を組み、腕を広げながら鷹揚にそう告げた。
「そうして頂けるならありがたい限りです」
黒檀で出来た艶やかなテーブルを挟んで向かいあって座りながら笑い合う。そうは言ってもどこまで信用していいものか。
「早速だが単刀直入に言おう。私はライドハルトを廃嫡し、リンゼヒース王弟殿下を次期国王に推したい」
警戒していた俺に投げ付けられたのはド直球な意見だった。むしろデッドボールだ。流石にここまで明け透けなのは予想外で面食らっていれば、シガウスがにんまりと笑みを浮かべる。
「言っただろう。読み合いなんてまどろっこしい。時間の無駄だ」
「仰る通りです」
「敬語もいらん。これから私的な場では私の事はサーレと呼びなさい」
急に距離を詰めるような言葉に戸惑っていれば、シガウスがにっこりと笑みを浮かべた。また拒否権のないやつか……。
スレシンジャー父娘がレヴォネ領に来た時に同じようなやりとりをしたなと思い出してやはり似た者親子だと痛感する。
「……承知した。私の事もリア、と。せめて慣れるまでは敬称は付けさせて頂きたい。心臓に悪いので……」
俺の言葉に、シガウスは渋々といった様子で了承した。本当に心臓に悪いんだよ。なんでこの父娘はぐいぐい距離を詰めてくるのか。俺のペースも考えて欲しい。こちとらそもそもパーソナルスペース広めなんだ。
「冗談はさておいて、だ。リア、君はどうするつもりだ」
ふざけた雰囲気が失せてシガウスの蒼色の瞳が妖しく光る。その瞳を真っ直ぐ見つめ返しながら俺は俺の野望を告げよう。
「亡き父の遺志を継ぎ、この国の腐敗に終止符を打つ。その為に、良いように使われているライドハルト殿下と主犯の者達にはこの国の第一線から退いてもらう」
だいぶマイルドな表現にしているが、後者を許す気はない。
ライドハルトはまだ若い。形骸化している王政では学ばせる帝王学もお粗末なものだったから世間知らずな一面も強くあった。それに、箱入りで育てられた者に目新しい外界のものが魅力的に映るのは仕方のない事だ。情状酌量の余地はあるし、これからの努力次第ではいくらでも変われるだろう。
だが、後者の連中は何代にも渡ってローライツ王国を食い荒らしてきた害虫だ。害虫は駆除しなければならない。
「ほう、これは大きく出たな」
シガウスが楽しそうに笑う。レインの前で見せるような穏やかな父の顔ではなく、もっと凶暴な笑い方。この男は今楽しいのだろう。
愛娘を傷付けた連中を甚振るのに、彼等の誇っている矜持を奪い去ってやるのが一番効果的だとわかっている。だからこそ、彼はここに来た。
追いやられたとてセイアッドは未だに宰相の座に在る。その立場は危ういものだが、決して弱いものではない。それこそ、立ち回り次第では王家ですら脅かす。
レインから聞いたが、婚約破棄がなされたその日のうちにレヴォネに早馬を出しつつもスレシンジャー領地へと出立し、領地で俺からの返事を待っていたそうだ。初めから俺の事を利用する気満々だったのだろう。
ならば、俺もまた彼を利用するまでだ。
「……表立ってライドハルト殿下を廃嫡しようとするならば、必ず奴らが邪魔をしてくるでしょう。ライドハルト殿下以上に傀儡に最適な者は今の王家にはいないのだから」
現在、王家の男性は三人。現国王ユリシーズ、王弟リンゼヒース、現国王子息にして王太子のライドハルトだ。
現国王ユリシーズは凡庸ではあるが、愚かではない。彼は彼の考えがあって毒虫達のやり方は気に食わない様子だった。形骸化しているとはいえ、最終的な裁量は王に委ねられるから陛下の判断で止められる事も多いだろう。その辺りは信頼しているが、どうにも彼は押しが弱くて自主性がない。自分から意見を言う事は稀だ。
王弟リンゼヒースは大公であり、ユリシーズとは十才離れた兄弟だ。既に世継ぎとしてユリシーズがいたため、幼少期はかなり自由に過ごしてきた。その間に他国に留学していた事もあり、彼の見聞は広く、また考え方も柔軟だ。それに、彼には剣技の才がある。オルテガやサディアスと共に最前線に赴く事がある彼の信奉者は多い。難点といえば、本人に王位継承についての関心が薄い事か。
王太子ライドハルトは元より正義感の強い気質ではあった。ただ、囲われ守られた生活を送ってきたせいで世間の荒波なんてものは知らないし、狭い世界で信頼した者の言葉を簡単に信じてしまう傾向がある。彼のそんな気質が現状を招いていると言ってもいいだろう。愚かではないが、愚直なのだ。此方が正義と言われて信頼する者に吹き込まれれば、もう一方の話も聞かずに盲目的に信じ込んでしまう。
そんな風だから利用されるのだ。国に巣食う毒虫共に。奴等が甘い蜜を貪る為の駒として。
ユリシーズは頼りなく、ライドハルトは現状では使い物にならない。となれば、必然的に白羽の矢が立つのはリンゼヒースだ。本人のやる気さえなんとか出来れば良い王になるとは思うんだが……。
「問題はリンゼヒース殿下のやる気か」
同じ事を考えていたらしいシガウスが深い溜息をつくのを聞いて思わず苦笑する。
学生時代は常につるんでいたが、リンゼヒースから王位についての話を聞いた事はほとんどなかった。唯一聞いたのは「兄上がいるから大丈夫」くらいだろうか。
前国王と王妃はなかなか子に恵まれなかった。そして、やっと生まれたのがユリシーズだ。ユリシーズが生まれた時の祝いは国中をあげてそれはそれは壮大に執り行われたと伝え聞いているので両陛下や臣民の喜びもひとしおだったのだろう。
リンゼヒースはそんな兄の十年後に生まれ、同時に彼を産んだ事で前王妃は身罷られた。
そういった事情もあってリンゼヒースはいつもユリシーズに対して一歩引いて遠慮している節はある。周辺諸国への遊学も兄を支える為だと言って笑っていたし、魔物討伐の遠征も民を思っている王からのご命令だと嘯いて自ら志願してオルテガやサディアスと共に向かっていた。
あくまでも国王は兄ユリシーズであり、弟である自分はその補佐にまわる。それがリンゼヒースの考えであるようだ。
「お二人を取り巻く事情を考えれば分からんでもないんだがなぁ……」
「その点は後からどうとでもなるでしょう。いざとなったらリンゼヒース殿下を縄か何かで玉座に縛り付けてやれば良い」
俺の言葉にシガウスが目を丸くするとすぐにからからと笑い出した。表情の変化の大きさを見ると、素のこの男はずっと接し易い人なのかもしれない。
「ははは! それは良いな! くくっ、その状況で謁見するのは楽しそうだ」
縛り付けられたリンゼヒースを想像しているのか、シガウスの笑いが止まらない。どうやらツボに入ったようだ。
大公と筆頭公爵家という事もあってなのか、夜会の席や王城で二人が個人的に話している場面を幾度か見掛けた事があるので俺が思っているよりも私的に親しいのかもしれない。
「踏ん切りが付かないなら後ろから蹴飛ばしてやるくらい必要だな。ふふ、今度脅し文句として使わせてもらおう」
不穏な単語が聞こえた気がするがここはスルーしよう。すまん、リンゼヒース。俺の野望の為に魔王の生贄になってくれ。
「ああ、笑ったわらった。……ではお巫山戯はこれくらいにしてそろそろ悪巧みの相談といこうか」
そう言ってにやりと笑うシガウスの姿に胃が軽く痛み出す。今後の計画の運びに自信もあるし、これしきのことで挫けている場合ではないが、長時間シガウスと相対していると心が折れそうだ。彼と話しているとヒノキの棒で魔王に立ち向かっているような気分になってくる。
彼に聞いたらこういう身の振る舞い方のコツを教えてくれるだろうか。そんな若干の現実逃避をしながら俺は改めてシガウスと向き合った。
別荘に到着したのは三時過ぎくらいだったと思う。この世界には時計がないから太陽の傾きや教会の鐘の音で判断するしか無い。工房にレインを送った際に少し工房の者と話していたら思ったよりも遅れてしまった。
レインの事と合わせて午後に訊ねる先触れを出していた為か、俺が別荘に到着すると、ほぼ同時にシガウスが自ら玄関から出て出迎えてくれた。
「やあ、待っていたよ。セイアッド殿」
にこやかに迎えてくれるが、やはりどうにも笑みが胡散臭い。悪意や敵意はないと思うが、本心を読ませないその笑みは貴族らしい。
「私」の記憶の中でも食えない人物の上位に入るこの男は計画を聞いてどう選択するのだろうか。「俺」も「私」も化かし合いをするようなやり取りはあまり得意ではない。だからこそ、上手く立ち回れなくてお互いにこうなっているのだから。
勝手知ったる別荘の中を歩きながら前を歩くシガウスの後ろ姿を見る。真っ直ぐに伸びた背筋はかつて追い掛けた「私」の父の後ろ姿に少しだけ似ていた。
リビングに通されて茶が供されるとシガウスは人払いをする。ああ、やはりこの男はわかっているのか。レインの休養に付き添うというのも大義名分の一つだったのだろう。もちろん、父親として娘を心配していた事も大きいようだが。
「さて、ここまできたら読み合いなんてまどろっこしい事はやめようじゃないか」
ソファーに座ったシガウスは長い足を組み、腕を広げながら鷹揚にそう告げた。
「そうして頂けるならありがたい限りです」
黒檀で出来た艶やかなテーブルを挟んで向かいあって座りながら笑い合う。そうは言ってもどこまで信用していいものか。
「早速だが単刀直入に言おう。私はライドハルトを廃嫡し、リンゼヒース王弟殿下を次期国王に推したい」
警戒していた俺に投げ付けられたのはド直球な意見だった。むしろデッドボールだ。流石にここまで明け透けなのは予想外で面食らっていれば、シガウスがにんまりと笑みを浮かべる。
「言っただろう。読み合いなんてまどろっこしい。時間の無駄だ」
「仰る通りです」
「敬語もいらん。これから私的な場では私の事はサーレと呼びなさい」
急に距離を詰めるような言葉に戸惑っていれば、シガウスがにっこりと笑みを浮かべた。また拒否権のないやつか……。
スレシンジャー父娘がレヴォネ領に来た時に同じようなやりとりをしたなと思い出してやはり似た者親子だと痛感する。
「……承知した。私の事もリア、と。せめて慣れるまでは敬称は付けさせて頂きたい。心臓に悪いので……」
俺の言葉に、シガウスは渋々といった様子で了承した。本当に心臓に悪いんだよ。なんでこの父娘はぐいぐい距離を詰めてくるのか。俺のペースも考えて欲しい。こちとらそもそもパーソナルスペース広めなんだ。
「冗談はさておいて、だ。リア、君はどうするつもりだ」
ふざけた雰囲気が失せてシガウスの蒼色の瞳が妖しく光る。その瞳を真っ直ぐ見つめ返しながら俺は俺の野望を告げよう。
「亡き父の遺志を継ぎ、この国の腐敗に終止符を打つ。その為に、良いように使われているライドハルト殿下と主犯の者達にはこの国の第一線から退いてもらう」
だいぶマイルドな表現にしているが、後者を許す気はない。
ライドハルトはまだ若い。形骸化している王政では学ばせる帝王学もお粗末なものだったから世間知らずな一面も強くあった。それに、箱入りで育てられた者に目新しい外界のものが魅力的に映るのは仕方のない事だ。情状酌量の余地はあるし、これからの努力次第ではいくらでも変われるだろう。
だが、後者の連中は何代にも渡ってローライツ王国を食い荒らしてきた害虫だ。害虫は駆除しなければならない。
「ほう、これは大きく出たな」
シガウスが楽しそうに笑う。レインの前で見せるような穏やかな父の顔ではなく、もっと凶暴な笑い方。この男は今楽しいのだろう。
愛娘を傷付けた連中を甚振るのに、彼等の誇っている矜持を奪い去ってやるのが一番効果的だとわかっている。だからこそ、彼はここに来た。
追いやられたとてセイアッドは未だに宰相の座に在る。その立場は危ういものだが、決して弱いものではない。それこそ、立ち回り次第では王家ですら脅かす。
レインから聞いたが、婚約破棄がなされたその日のうちにレヴォネに早馬を出しつつもスレシンジャー領地へと出立し、領地で俺からの返事を待っていたそうだ。初めから俺の事を利用する気満々だったのだろう。
ならば、俺もまた彼を利用するまでだ。
「……表立ってライドハルト殿下を廃嫡しようとするならば、必ず奴らが邪魔をしてくるでしょう。ライドハルト殿下以上に傀儡に最適な者は今の王家にはいないのだから」
現在、王家の男性は三人。現国王ユリシーズ、王弟リンゼヒース、現国王子息にして王太子のライドハルトだ。
現国王ユリシーズは凡庸ではあるが、愚かではない。彼は彼の考えがあって毒虫達のやり方は気に食わない様子だった。形骸化しているとはいえ、最終的な裁量は王に委ねられるから陛下の判断で止められる事も多いだろう。その辺りは信頼しているが、どうにも彼は押しが弱くて自主性がない。自分から意見を言う事は稀だ。
王弟リンゼヒースは大公であり、ユリシーズとは十才離れた兄弟だ。既に世継ぎとしてユリシーズがいたため、幼少期はかなり自由に過ごしてきた。その間に他国に留学していた事もあり、彼の見聞は広く、また考え方も柔軟だ。それに、彼には剣技の才がある。オルテガやサディアスと共に最前線に赴く事がある彼の信奉者は多い。難点といえば、本人に王位継承についての関心が薄い事か。
王太子ライドハルトは元より正義感の強い気質ではあった。ただ、囲われ守られた生活を送ってきたせいで世間の荒波なんてものは知らないし、狭い世界で信頼した者の言葉を簡単に信じてしまう傾向がある。彼のそんな気質が現状を招いていると言ってもいいだろう。愚かではないが、愚直なのだ。此方が正義と言われて信頼する者に吹き込まれれば、もう一方の話も聞かずに盲目的に信じ込んでしまう。
そんな風だから利用されるのだ。国に巣食う毒虫共に。奴等が甘い蜜を貪る為の駒として。
ユリシーズは頼りなく、ライドハルトは現状では使い物にならない。となれば、必然的に白羽の矢が立つのはリンゼヒースだ。本人のやる気さえなんとか出来れば良い王になるとは思うんだが……。
「問題はリンゼヒース殿下のやる気か」
同じ事を考えていたらしいシガウスが深い溜息をつくのを聞いて思わず苦笑する。
学生時代は常につるんでいたが、リンゼヒースから王位についての話を聞いた事はほとんどなかった。唯一聞いたのは「兄上がいるから大丈夫」くらいだろうか。
前国王と王妃はなかなか子に恵まれなかった。そして、やっと生まれたのがユリシーズだ。ユリシーズが生まれた時の祝いは国中をあげてそれはそれは壮大に執り行われたと伝え聞いているので両陛下や臣民の喜びもひとしおだったのだろう。
リンゼヒースはそんな兄の十年後に生まれ、同時に彼を産んだ事で前王妃は身罷られた。
そういった事情もあってリンゼヒースはいつもユリシーズに対して一歩引いて遠慮している節はある。周辺諸国への遊学も兄を支える為だと言って笑っていたし、魔物討伐の遠征も民を思っている王からのご命令だと嘯いて自ら志願してオルテガやサディアスと共に向かっていた。
あくまでも国王は兄ユリシーズであり、弟である自分はその補佐にまわる。それがリンゼヒースの考えであるようだ。
「お二人を取り巻く事情を考えれば分からんでもないんだがなぁ……」
「その点は後からどうとでもなるでしょう。いざとなったらリンゼヒース殿下を縄か何かで玉座に縛り付けてやれば良い」
俺の言葉にシガウスが目を丸くするとすぐにからからと笑い出した。表情の変化の大きさを見ると、素のこの男はずっと接し易い人なのかもしれない。
「ははは! それは良いな! くくっ、その状況で謁見するのは楽しそうだ」
縛り付けられたリンゼヒースを想像しているのか、シガウスの笑いが止まらない。どうやらツボに入ったようだ。
大公と筆頭公爵家という事もあってなのか、夜会の席や王城で二人が個人的に話している場面を幾度か見掛けた事があるので俺が思っているよりも私的に親しいのかもしれない。
「踏ん切りが付かないなら後ろから蹴飛ばしてやるくらい必要だな。ふふ、今度脅し文句として使わせてもらおう」
不穏な単語が聞こえた気がするがここはスルーしよう。すまん、リンゼヒース。俺の野望の為に魔王の生贄になってくれ。
「ああ、笑ったわらった。……ではお巫山戯はこれくらいにしてそろそろ悪巧みの相談といこうか」
そう言ってにやりと笑うシガウスの姿に胃が軽く痛み出す。今後の計画の運びに自信もあるし、これしきのことで挫けている場合ではないが、長時間シガウスと相対していると心が折れそうだ。彼と話しているとヒノキの棒で魔王に立ち向かっているような気分になってくる。
彼に聞いたらこういう身の振る舞い方のコツを教えてくれるだろうか。そんな若干の現実逃避をしながら俺は改めてシガウスと向き合った。
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