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生理的に無理
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この世界には魔法があったけど、この子は魔力が無くて使えなかった。
大好きな婚約者が魔法学園に入る事を知り、公爵である親の権力を使って、無理やり入学したのだ。
座学は覚えるだけだから問題はないけれど、実技が全く出来なかった、魔力が無いのだから当たり前よね。
当然成績は最下位で、退学にならないでいられるのも、やっぱり親の権力だった。
別に魔法が使えなくたって、不便は無いのだから、無理に通わずとも良いと思うのだけれど…
実際この子は頭が良くて努力家だったし、見た目も完璧なのよ、流石異世界って感じ。
姿見の前で、容姿を確認したけれど…
腰まである水色の髪は艶やかで、透き通るように真っ白い肌も、ずっと触っていたい程気持ちいい。
サファイアの様な瞳も魅力的だし、王子はこんな可愛い女の子の何が気に食わなくて、あんな娘を側に置いているのだろうって思う。
男爵家の庶子で、四属性全ての魔法が使えるってだけで、魔法学園に編入して来た。
座学の成績は良くないし、平民として育ったせいでマナーも出来ていない。
これから覚えるのかと思いきや、男子生徒とばかり一緒に居て、女子生徒からは嫌われていた。
あんな娘に大好きな婚約者を取られてしまったのだから、悲しい気持ちになるのは仕方ないし、悔しい気持ちもあると思う。
だけどこの子は意地悪なんてした事無いし、意地らしくなる位に婚約者を慕っている。
それなのに疑いを掛けられて、本当に可哀想。
それでも好きな人と一緒に過ごしたいって気持ちは痛い程分かるけど、あの王子は無いわぁ、無い。
「はぁ…正弘に会いたい。もう二度と会えなかったらどうしよう…いや、諦めたら駄目よね、きっと戻れるわ。この子だって、戻って来たいと思っている筈だもの。何か方法を、探さないとね」
他人の身体に入ってしまった訳だし、戻る迄は波風立てずに大人しくしていようと思った。
取り敢えず一週間だけ学園に行ってみよう、それで我慢してみて駄目だったらごめんなさいだね。
そして、頑張った結果が、先程の出来事だ。
やってしまったわ、ローズは婚約者にあんな事を言う様な子じゃないのに、嫌われたらどうしよう…
いや、既に嫌われているのか、あのローゼを見る目には憎しみすら感じるもの。
「うわ~あんなのと結婚して、人生捧げなきゃならないなんて、私には無理だわ。しかも、王妃なんて重職を背負うのでしょう?無理だって、なんとしてでも帰らなきゃ、私の人生お先真っ暗だわ」
あの王子は本当に無理、生理的に無理。
いくらプラチナブロンドに、ルビーの様な瞳でも…確かにイケメンだわ、背も高いし、黙って立っているだけなら目の保養にはなる。
ただそれだけよ、中身がゴミカス屑の三拍子だから、仕方がない。
出来るだけ関わりたくないのに、何処から湧いて来るのよ。
「ローザ。俺の忠告が、分からないようだな!ミーシャを呼び出して脅すとは、見損なったぞ」
「あら?一体何を仰っているのでしょうか。私が脅しとは…身に覚えがございませんわ」
「ロイさまぁ、いいんですぅ。あたしはぁ、皆が慰めてくれただけでぇ、十分幸せですぅ」
「ああ~ミーシャ、君は女神だ」
何、この三文芝居…
毎日こんな感じで纏わり付いて来るものだから、私の我慢も限界に達していた。
私が好きなのは正弘であって、この馬鹿王子じゃない。
でも、身体の持ち主は、王子の愛を求めている。
どうしろと言うの?
大好きな婚約者が魔法学園に入る事を知り、公爵である親の権力を使って、無理やり入学したのだ。
座学は覚えるだけだから問題はないけれど、実技が全く出来なかった、魔力が無いのだから当たり前よね。
当然成績は最下位で、退学にならないでいられるのも、やっぱり親の権力だった。
別に魔法が使えなくたって、不便は無いのだから、無理に通わずとも良いと思うのだけれど…
実際この子は頭が良くて努力家だったし、見た目も完璧なのよ、流石異世界って感じ。
姿見の前で、容姿を確認したけれど…
腰まである水色の髪は艶やかで、透き通るように真っ白い肌も、ずっと触っていたい程気持ちいい。
サファイアの様な瞳も魅力的だし、王子はこんな可愛い女の子の何が気に食わなくて、あんな娘を側に置いているのだろうって思う。
男爵家の庶子で、四属性全ての魔法が使えるってだけで、魔法学園に編入して来た。
座学の成績は良くないし、平民として育ったせいでマナーも出来ていない。
これから覚えるのかと思いきや、男子生徒とばかり一緒に居て、女子生徒からは嫌われていた。
あんな娘に大好きな婚約者を取られてしまったのだから、悲しい気持ちになるのは仕方ないし、悔しい気持ちもあると思う。
だけどこの子は意地悪なんてした事無いし、意地らしくなる位に婚約者を慕っている。
それなのに疑いを掛けられて、本当に可哀想。
それでも好きな人と一緒に過ごしたいって気持ちは痛い程分かるけど、あの王子は無いわぁ、無い。
「はぁ…正弘に会いたい。もう二度と会えなかったらどうしよう…いや、諦めたら駄目よね、きっと戻れるわ。この子だって、戻って来たいと思っている筈だもの。何か方法を、探さないとね」
他人の身体に入ってしまった訳だし、戻る迄は波風立てずに大人しくしていようと思った。
取り敢えず一週間だけ学園に行ってみよう、それで我慢してみて駄目だったらごめんなさいだね。
そして、頑張った結果が、先程の出来事だ。
やってしまったわ、ローズは婚約者にあんな事を言う様な子じゃないのに、嫌われたらどうしよう…
いや、既に嫌われているのか、あのローゼを見る目には憎しみすら感じるもの。
「うわ~あんなのと結婚して、人生捧げなきゃならないなんて、私には無理だわ。しかも、王妃なんて重職を背負うのでしょう?無理だって、なんとしてでも帰らなきゃ、私の人生お先真っ暗だわ」
あの王子は本当に無理、生理的に無理。
いくらプラチナブロンドに、ルビーの様な瞳でも…確かにイケメンだわ、背も高いし、黙って立っているだけなら目の保養にはなる。
ただそれだけよ、中身がゴミカス屑の三拍子だから、仕方がない。
出来るだけ関わりたくないのに、何処から湧いて来るのよ。
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「あら?一体何を仰っているのでしょうか。私が脅しとは…身に覚えがございませんわ」
「ロイさまぁ、いいんですぅ。あたしはぁ、皆が慰めてくれただけでぇ、十分幸せですぅ」
「ああ~ミーシャ、君は女神だ」
何、この三文芝居…
毎日こんな感じで纏わり付いて来るものだから、私の我慢も限界に達していた。
私が好きなのは正弘であって、この馬鹿王子じゃない。
でも、身体の持ち主は、王子の愛を求めている。
どうしろと言うの?
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