ずっと二人で。ー俺と大好きな幼なじみとの20年間の恋の物語ー

紗々

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「ひっ……!あ、や、待っ……、まってぇ……っ!」

 初めて与えられる中の感触や刺激が怖いのか、颯太の体がビクッと痙攣するように動いて固まる。俺は指の動きを止め、前への愛撫だけを続けた。ジュポジュポと大きく激しく口で扱いたかと思うと、小さくゆっくり舐めながら先端を舌先でツンツンとつつくように刺激する。

「はっ、……あ、ん、……うぅん……っ」

 また颯太が甘い声を上げ、快感に体をくねらせ始める。俺は焦る気持ちをグッと我慢しながら、後ろの指を少しずつゆっくり動かす。早く、この中に入りたい……っ。

「あぁ……っ、はぁっ、はぁっ、……いつき……いつきぃ……っ、んんっ!」

 颯太が可愛い声でうわごとのように俺の名を呼んでいる。嬉しくてますます気持ちが昂ぶる。後ろの刺激にも慣れてきたのか、もう怖がっている様子はない。もはや祈るような気持ちで俺はもう一本指を足し、三本の指で颯太の中をグリッ、グリッと撫で回し、刺激する。

「んっ!あっ、……あぁぁんっ!」

 恐怖とは違う甘い声を上げながら、颯太が身をよじる。俺は滾る頭でハァハァと荒い呼吸を繰り返しながら颯太に尋ねる。

「そうた……、そうた、……き、気持ちいいの……?」
「わっ、分かん、な……、んあぁっ!」

 汗ばんだ体をビクンビクンと跳ねさせながら、蕩けた顔で喘ぐ颯太の姿に、俺の理性は限界を越えてしまった。

「はぁっ!はぁっ!……そうた、そうた……!」

 俺は指を引き抜き颯太の足の間に割って入ると上体を起こし、慌てて自分の先端を颯太にあてがった。

「ふっ……、く、……っ!!」

 ズプ……、と俺の先っぽが颯太の中に飲み込まれていく。

「う゛ぅっ……!」
「はっ!あ、あぁんっ……!はぁ、はぁ……」

 瞬間、背筋がビリッとなるほどの快感が体を駆け抜け、頭が真っ白になる。何年も夢にまで見た颯太の中だ。あぁ……!!

「んっ!……く、……はぁっ、はぁっ、……あ……あぁ……っ!」

 俺は我を忘れてグイグイと腰を沈めていく。もう歯止めが効かなかった。颯太。颯太。俺の下で颯太が身をよじっている。可愛い。信じられない。やっと……!

「んっ!はぁぁんっ!ま、まってぇ…、い、いつ、き、……ゆ、ゆっく、りぃ……」

 颯太がポロポロと涙を零しながら、完全に理性を飛ばして腰を振る俺の腕をぎゅうっと掴む。その爪の痛みで、ハッと我に返った。

「あ、ごっ、ごめっ……、はぁっ……、……だ、大丈夫か?颯太……っ」

 慌てて颯太の顔色を窺い、汗で貼りついた前髪を額からどける。

「ふ、う、……うん……、く、……苦しい……、ちょっと……」
「……ごめん……、はぁっ……、……ふ、ぅ……」

 俺は我慢して腰の動きを止め、颯太の頭をそっと撫でる。

「ゴ、ゴムもつけてねぇ……。ごめん、俺、……コーフンして……」

 もごもごと言い訳すると、涙を溜めた瞳で颯太はフッと笑う。

「だ、…大丈夫……。……嬉しい、よ、俺……」
「…………っ、」

 ヤバい。健気で可愛くて、腰にくる。
 俺は気を逸らしながら必死に我慢して、颯太の体が馴染むのを待つ。

「…………いつき」
「…………ふぅ、……ふ……、…ん?」
「……愛してる」
「……。……っ?!」

 俺を見上げて両手を伸ばし、頬を挟むと、ニッコリ笑ってもう一度言った。

「……愛してるよ、樹。……俺には、ずっと……、子どもの、頃から、……ずっと、……樹だけだよ……」
「……そう、た…………、…………っ!!」

 その言葉に突然想いが爆発して、俺の目から涙が溢れた。颯太を強く抱きしめ、その頬に唇を押し当てる。

「…………ふっ、……お、俺、も……っ!……お前、だけだ、から……っ!!颯太……、そうたぁ……っ!」
「うん……っ、……うん……っ!」

 もう何があっても、俺はお前を離さないよ、颯太。これから先、どんなことがあっても。もうダメなのかもしれない、なんて、心が折れそうになっても。
 この手だけは、絶対に離さない────。

 俺たちは一晩中、夢中で互いを求め合った。俺は何度も颯太の中に熱を放ち、颯太もまた甘い声を上げながら果て、そのたびにしっかりと手を握りあって唇を重ねた。少しの隙間もないほどに強く抱き合い、足を絡め、互いに満たされていくのを一晩中感じていた。



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