悪辣同士お似合いでしょう?

ナギ

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掌編

最低、最悪と罵って

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初夜話はどーしよっかなーいれようかなぁー…みたいなところでいれなかったので。
これも期間限定かもしれないしそのままかもしれないやつ。

えっちしーんのみですので苦手な方は回れ右をお願いします!
あと、でぃーとりひ視点だったりしますのでそれもちょっと…という方は回れ右をお願いします。















 わかっているのかと問えば、わかっていると言った。
 これ以上の問答をしてもと思い、ならもう良いともう一度組み伏せる。
 寝台に押し倒しその首筋を唇でくすぐる。痕をつける気にはならないが雰囲気は大事だろう。
 何せ、この女は初めてだというのだから。
「やっ、やっぱり、やめっ」
「今更だ。いいから、黙って楽しめ」
 ドレスから零れ落ちた胸をやわやわと揉みしだいてやれば身を固くしている。
 なんなのだ、本当に。
 しかしその先をつまんで、指先で捏ねてやれば硬くなり感じているのは明らかだ。
 もう一方の胸の先も舐めて愛撫してやれば吐息が零れている。
 堪えるような吐息だ。それに多少、楽しくなる。
 だんだんと抵抗をしなくなった。それは諦めたのか、流される事にしたのか。
 そこで先程ふれた場所に再び指を忍ばせる。
 もう濡れているのは知っている。秘裂のあわいをなぞりゆっくりと指を挿しいれてやるとぬるりとした感覚は先ほどと変わらない。
 狭い。指一本でもきつそうで、痛いと女は眉を顰めている。
「痛いか?」
「い、いたいわ、よ! きかないでよ! あたりまえでしょ! ばかじゃないの!」
「そうか。できるだけ緩めてやるから、感じていろ」
 挿しいれた指で内側を擦ってやる。力が入っているのだろう、きゅっと俺の指を締め付けてくる。
 このままではこの女が痛いままだろうに。
 頑なな様に俺自身、逆に煽られるのかと思ったがそんな事も無い。
 冷静に見下ろすばかりだ。けれどやめる、という選択肢はもうない。
 どうやればこの女を高めてやれるだろうかと考えてしまう。
 ゆっくりと抽挿繰り返していれば、ひくりと膝が震えた。ああ、そこが良い所なのかとその場所を探る様に指を動かす。
 すると切なげな吐息と共にびくびくと身体を震わせる。
「ひぁ、っ。な、なに、やめて」
「なんだ?」
「んんっ、あんっ」
 ゆるゆると擦ってやると声を零す。何故、どうしてというような羞恥に染まった顔だ。
 それに、ずっと弄っていたおかげで少し緩んできた気がする。そろそろいけるかともう一本、指を増やそうとした。
 ゆっくりと中を掻き混ぜる指に沿わせるようにもう一本増やす。ぎち、と多少無理矢理押し入っているような感覚だ。
「いっ、いた……へ、へたくそ!」
 ん、と詰まった声をあげて、言うに事欠いてへたくそか!
 そんなことを言われたのは初めてだ。愉快な気持ちになってくる。
 そうか、ではへたくそにイカされてしまえとそのまま、遠慮なく指を推し進めた。
「いっ、やだ、抜いて!」
「断る。俺は下手だからな。生娘を上手に労わってやることはできんのだ」
「っ! さ、最低!! 最悪ね、あなた!! 最悪よ!!」
 最低に最悪を重ねて叫ぶ。そんなことは言われたことは無い。言われて、腹が立つかと思うがそんなこともなく、そうかと笑って一層、指の動きを増してやる。
 すると悪態をつく余裕が無くなったようだ。小さく吐息を零しながらとろりとした表情を見せ始める。
 指二本で痛いなら、俺の物を入れたらどうなるのか。
 まぁ、もっと痛いだろうな。これの比ではないのだから。
 そもそもこの女は男の物を見た事があるのだろうか。初めてというのだから、無いとは思うのだが。
 それを見て青ざめるのか、強がるのか。見ものだなと、我ながら歪んだ楽しみができあがってくる。
 けれど、痛いだなんだと言う割に身体は正直だ。
 指に襞が絡みつくように収縮している。さっきから女は快感をやり過ごすようにきゅっと瞳を閉じているのだ。
 だが体はひくつき、腰は浮く。背中をしならせるように身悶えてもいるのだ。
 時折、か細い吐息が零れているあたりもう女としての快楽を享受し始めているのだろう。
 上手に愛でてやればきっとあでやかに咲くのだろうなと思うが、生憎出会いが悪かったのだ。
 恋人との、好きな相手との初めての行為であれば甘美なものになっただろうが、相手は俺だ。
 そうはならないことを承知の上で、互いに及んでいる。
 じゅぷじゅぷと水音だけが卑猥に響く。響かせている、ともいうのだが。
 指を動かしながら、そっと撫でてやったのは花芽だ。
 愛液零れるのを絡めた親指でこする様に押してやると、驚いたような顔をしてこちらを見る。
「な、なに、なに、それやめ、ひっ」
「感度が良いのだな。もう少し強くしてもいいか」
「つよ、く? んんっ! やだ、ひぅ、あ、あ、あ」
 押し潰すように花芽を愛でてやればびくびくと身を震わせる。
 まさか、イッたのか?
 薄っすらと口を開き、頬を薔薇色に染め瞳は潤む。
 扇情的な顔に俺の下腹にも熱がいつの間にか集っていた。
 は、勃つのかと。思わず笑ってしまう。
 秘部から指を抜けば愛液が糸を引くようにまとわりつく。
 くたりとしたままの女の脚を広げるのは簡単だ。
 何をされているのかわかっておらず、後から意識して慌てて脚を閉じようとするがもうその間には俺がいる。
 ドレスで隠そうとする手を捕まえてそれは許さない。
 女の秘部は溢れた愛液でてらてらと光っている。
 それは本人には見えてはいないが、俺が見ている様に羞恥に染まっていた。
「ひくついているが?」
「な、なにが、よ」
「お前の女の部分だ。薄いし、綺麗な色だな。男を知らない色だ」
 髪と同じ色の繁みは薄く、先程まで指を咥えていた場所はとろとろと愛液を溢れさせている。
 それを口にして笑ってやれば何か言おうといてやめる。
 何を言おうとしたのか気になるではないか。言いたいことを言えと言えばだ。
「あなた、最低よ。性格悪いわ」
「そんなの自分が一番知っている」
 続きをするぞと再度手を伸ばす。
 陰唇をなぞり、まだ狭い場所をもう一度指で押し開く。
 中指を折ったまま中に進め、ざらりとした場所を撫でてやれば身が跳ねた。 
「あっ、そこ、いや」
「いや? 良いの間違いだろ」
 いやいやと首を振り、俺を押しのけようと手を伸ばし肩を叩くがかわいいものだ。
「ふぁ、あ、あ、やぁ」
「可愛らしい声だな」
 くちゅくちゅと水音はよく響く。
 快感を堪えてどうにかしようとしてしきれない。
 流されてしまえば楽なものを、そうできないのがいじらしい。
 指の数を増やし、中をかき混ぜるとシーツに頭を押し付けながら喘いでいた。
 俺が耳元で吐息吹きかければ切なそうな声が溢れる。
 しかしそろそろ指での翻弄に俺が飽きた。
 身体を少し離し、指を引き抜いた。女はうっすら眦に涙浮かべてこっちを見ている。
 笑ってやれば、睨んでいるのだろうか。表情が強張っていた。
「もっとほだしてやったほうがいいか?」
 情事に慣れていない女は何を言っているのかわからないと言うような顔をする。
 くてりと、身体からは力が抜けており息も上がっていた。
「甘く蕩けるような初夜ではなくて悪いな。まぁ、痛みだけの泣き叫ぶような事にはしないから安心しろ」
「あ……うそ、むり」
 ベルトを外し、前を寛げ自身を見せてやると女は喉奥引きつらせたような声を落とし、膝を合わせて自分を守ろうとしていた。
 が、そんな事で守れるわけもなく足を割り開く。
「やだ、そんなのはいるわけ」
「逃げるな」
 後ずさろうとする。腰を掴んで逃さないようにし、己のものをしとどに濡れた場所に押し付けた。
 興奮するのか、生理反応だろう。
 この女の痴態に俺自身は勃っていた。萎えるかと思っていたが、そうでもないらしい。
「挿れるぞ。不安なら抱きついてもいいが」
「だ、だれが、あなたにだきつきなんか!」
「そうか。あまり喋っていると舌を噛むぞ」
「舌を? 噛んだりなんてしな、いっ、た……!」
 喋っていればキリがない。
 黙らせるように腰を進める。そこは十分に濡れてはいるのだがやはり狭い。
 ほぐして柔らかくしてやったとしてもそれに変わりはない。陰唇を撫で、その間に押し付け腰を進める。
 中は暖かく柔らかく。絡みついてくるようだった。
 だがまだ、先すら全部入っていない。
 亀頭が狭くぬめった場所を少しずつ進むが最奥までどれほどかかるか。
 相手のことなど考えず一気に通すこともできるがそれを俺はためらう。
 はくはくと浅い呼吸。つらそうな顔をしているからだ。
 もし、俺がいまだに怒りを抱えていたならそれを押し通しただろうがそんな気に今は為れない。
 その呼吸に合わせて緩く、少しずつ動き自身を埋めるが、俺もきつい。
 きゅうきゅうと、進ませないように阻む媚肉に持っていかれそうになる。
 ぎゅっとシーツを握り、痛みを堪えながら、流れた落ちた涙は不本意そうだ。
 そして腰を進めて、阻む物がある。
 これを失う瞬間はどんな顔をするだろうか。
 それを思うと、昂揚する。自身に熱が一層集まったような感覚に笑い零れてしまった。
「いくぞ」
「っ、っ、いた、まって、ぬいて、むり」
「無理ではない。これでお前も女になる」
「やだ、それ以上、むり、はいらな、あっ、い゛っ……っ、っ、たぁ」
 ぐ、と腰を持って一気に進めた。ここで遠慮するのも気遣うのも、キリがない。
 無理やり押し開いたような感覚。めりめりと女の中を裂くような感覚を得ながら進んだ。
 しかしそれで俺のものが全部入ったわけではない。
 先の、一番質量のある部分が通っただけだ。
「あっ、ああ、いた、やだ、ひ、なにこれなにこれ」
「は……悪態をつく元気があるなら大丈夫だな」
「さ、いてい……さいあく、よ……こんな、いた、うごかないでよ!」
「こんなにきつく締め上げられて、堪えているのはこっちだ」
 潤んだ瞳できっと睨んでくる。
 痛いと顔はそれに歪んでいる。泣いて喚きたいのを堪えてだ。
 そんな顔をされても恐ろしくもなんともないが、ひどく征服欲は煽られた。
 しかしこちらも隘路開いて、自身に温かな内壁に絞られるように攻められてもいるのだ。
 ぎゅっとシーツをつかむ手が白んでいる。抱きつけば良いのにそれは嫌らしい。
「んっ、んっ、あ、いや、いた」
「すぐによくなる」
 痛いと仰け反り、額には薄っすらと汗。
 髪をかきあげて撫でてやると、気に入らないというようにまた睨む。
 気の強い女だなと笑いがこぼれた。
 いいな、こんな女は抱いたことがない。
「ほら、息をしろ。もう全部入った。わかるか、ここにあるものが」
「っ!」
 するりと下腹を撫でてやると意識したのだろう。かぁと頬を一層の朱に染め上げる。
「これで終わりではないのはわかっているだろう?」
 すべて女の中に埋めた。先が当たっている、これは子宮口だろう。
 しばらく動かずに待っていてやると、大分落ち着いてきた。
 愛し合うもの同士なら、この状態で宥め、口付けてやるのだろうが俺とこの女はそんな関係ではない。
 慣れてきた様子に動くぞと言って腰を動かせば体が硬くなる。
「力を抜け」
「む、むりよ! やだ、うごかないでよ、ひぁ、あ」
「それこそ無理だな……ッ」
 きつく、締められる感覚。
 温かい中は充分に潤い、俺を捉えて離さない。
 それをわかっていてやっているのか、自然となのか。性質が悪い女だ。
 最初は多少遠慮して緩く腰を動かしていたが俺の動きは少しずつ早くなる。
 そういえば女を抱くのは久しぶりか、などと意識の端で思ってしまった。
 じゅぶじゅぶと水音が卑猥に響く。その中に女の嬌声が混じり始めた。
「いた、あ、あんっ、ひゃ、あ、あ」
「良さそうな顔をしてきたな。もう少し強くいくぞ」
「んっ、あああ!」
 花芽を少し弄ってやると声を零す。ちゃんと感じているのだ。
 動きを大きくすると漏れる声を堪えようと必死そうな顔だ。けれどそんなもの自制できるものでもない。
 何度か強く穿った末、女は背筋をのけぞらせ足をぴんと伸ばして震えた。
 それと同時に、締め付けが一層強くなり肉襞が絡みつくように動く。
「っ……イッたな」
「ふぁ……あ……なに、いま、やぁっ」
 イッて微睡みたいような、とろりと蕩けた顔をしている。
 そこへ一層、強く突き立てるとまた震えた。達したところに続けて、また過度の快楽を与えてやれば体は素直なものだ。
 そして俺もその中へと欲を吐く。ぐっと深くに押し付けて出したものをひくつく中が受け止めて心地よい。
「やだ、あつ、いや、なに、や、ぁ」
 けれど女は何が起こったのかわかっていないような声色だ。艶を含むままの声に煽られて、俺自身がまた硬くなる。
 そんなに飢えていただろうかと思うが、この女の中は気持ち良い。いつもより高揚しているのは確かに事実だ。
「ほら、まだいけるだろ? 女の快楽を教えてやる」
「ひゃ、やだ、さいてい、さいあく! い、いまの、なか、だし……避妊、してな、い」
 緩く腰を打ちつけて喘ぐかと思えば最低だとか最悪だとか。
 それがどうしたと思うだけだ。
 避妊してないというのは確かに、まぁ言われても仕方ない。
 が、避妊薬はある。それを終わった後で飲ませてやればいいだけだ。
 あとで責任はとると言うとそう言う問題じゃないとまだ快楽に浸ったままの瞳で言われる。
 説得力も何もないな。
「あとで避妊薬をやる。それでいいだろ? それより、まだだ」
 とんと、最奥を突けばひゅ、と喉奥が鳴る。
 これは邪魔だなと半分まだきたままのドレスを脱がせて俺も上だけ脱いでしまう。
「あ、あ、まだ、まだする、の?」
「する。そういうものだ」
 いやいやとかぶりを振るが聞いてやる気はない。俺は一度では収まらなかったのだ。
 ここでやめる、なんていうのは男としてはない。
 抽挿を繰り返すと俺の出したものと、女の血が混ざったあわい色のものが零れる。
 ひざ裏を持って足を開き、そこをよく見えるようにすると、美味そうに俺のものを咥えこんでいる。
 それを言ってやると、変態だなんだと言ってくる。
「今まで閨事の知識などはつけなかったのか? 貴族令嬢なら教えられるだろう」
 そんなものは知らないと言いながら声を零す。口を押えて、零れぬようにしているのだろうが抑え込めてはいない。
 ひくひくと身体が震えてまた達しているらしい。この女、口は素直ではないのに体は相当素直だ。
 与える快楽に対し、ちゃんと反応し俺にそれを返している。それを本人は気付いてないのだろうが。
「ひぁ、やだ、おかしくなる、なに、ふぁ」
 リズミカルに腰を打ちつける。がくがくと身体震わせまた達した。
 息は荒く、もう声も我慢などできないというように零れている。
 繋がる場所の花芽を穿ちながらこね、潰してやると一層嬌声は高くなる。
 何度イかしただろうか。女の視線はとろりと蕩けて甘いものを含んでいる。
「きもちい、あ、そこ、すき」
「そうか。ここか?」
「あ、あんっ、やだやだ、わかんない、ふぁ、あ、また」
「それはイクというのだ。わかるか? イクときは言え」
「い、く? ひゃ、やだ、そんなはしたないの、や」
 それははしたないと思うのか。面白い女だ。
 快楽に浸されてぼうっとした意識なのだろう。相手が俺だというのをわかっているのか?
 腰を抱え、抱き起してやると繋がりが一層深くなる。それだけで達してしまっているのに気付いているのか。
 いや、無意識の反応だろう。
 ぐだぐだに、とろけるまでに愛してやったとは思う。
 もっとというように腰を押し付けてくる。控えめに抱き着いてくるのはなんの遠慮なのか。
 腰を引き寄せればまた当たるところが違う。そのまま、下から突き上げればこらえきれないというように声をあげ涙零した。
 まずい、これははまる。
 今まで抱いたどの女より身体の相性が良い。俺のためにあるようにきゅうきゅうと膣は締め付けいつでも俺の白濁を貰い受ける気のようだ。
 自制はできているがおぼれてみるのも悪くないかと思える身体だ。
 ああ、今なら。今なら素直に。全てに答えるかもしれないとふと、思う。
「イきたいか?」
 ゆるく腰を動かすだけで追いやらず、じわじわとじらしながら問えばこくこくと頷く。
 胸の先を食んで舌先で転がしてやれば甘い声だ。それから口を話せば何故というような視線。
「お前は、セレンファーレには、本当に何もしていないんだな?」
「せれんふぁーれ……んっ、お、おはなし、しただけ」
「悪意をむけたことは?」
「ひゃ、あ……ない、わ」
 本当だなと問う。嘘を言っていればイかせないと言えば言ってないと首を振って、はやくとねだってきた。
 この責め際で嘘は言えないだろう。
 本当に、何もしていないのだな。そう、だからこそセレンは傷ついたのだ。
 それは俺が、最初にこの女に言った事だ。思わず笑ってしまった。
 俺はこの女のせいにしていたいのだろう。
 けれど、明日すぐに今までの事を詫び、そして許すと言う気になれるかとどうかというところはまた別の所だ。
 このないまぜの感情を制するのはいつになるだろうか。
 けれど今は、ねだる声にこたえてやるべきか。
「こちらを向け」
「え、ん、ん……は、ぁぅ」
 甘えるような蕩けた声色も心地よい。その声にうずめた俺が一層膨らんだのに笑いが零れた。
 口付を教えてやれば一生懸命返してくる。それはつたない返しだが心擽るものがあった。
 この女が処女だったのは確かなのだが、本当に初めてなのかと思ってしまうほどに乱れても見せる。
 よくわからん女だなと思うのだが、自身の欲望は正直だ。そして性に忠実だ。
「なか、なかに……ちょうだい」
「ああ、まだ注いでやる。次は後ろからを教えてやろう」
「うし、ろ?」
 笑って、こうだと教えてやる。
 つながったまま、女の身体を転がし腰だけを持ち上げ伏せさせて覆いかぶさった。
「ふぁ、あっ、あああ」
 俺をやわからに包む肉襞が蠢動している。
 処女でなくなったばかりの女に何をしているのかとは思うが、まだいけそうな顔をしている。
 体力はそろそろ底をつきそうで、だからこそおとなしくいう事を聞いているのかもしれない。
 強く穿てば肌が打ち合う音が響いて、嬌声が混じる。顔をシーツに押し付けて喘ぎ声はくぐもっていた。
「や、また、きちゃう、ひぁ、あああああああ」
 ゆるゆるとした抽挿から少しずつ早くして強く穿つと同時に自身を最奥に擦り付けそこへ白濁を撒く。
 その熱さに耐えられずまた達した。それと同時にくたりと女の身体は力を失って崩れる。
 薄らと開いている瞳は潤んでいて、俺はまた滾らされるのだがこれ以上は持たないだろう。
 己を引き抜けばこぽりと白濁が一緒に落ちる。
 馬鹿みたいに出したなと、女の白い足の上を流れる一筋に我ながら呆れた。
 顔を隠す髪をかきあげれば疲れた顔をして、意識を失っている。
 さすがにこれを起してもう一度、という気にはなれない。
 頬を撫でれば身じろぎ、うっすら瞳をあけて笑った。そしておやすみなさいと零し眠りに落ちる。
 本当に。
 なんなのだ、この女は。
 俺の撒いたものを指をいれて掻きだす。まだ暖かなそこは俺の指を受け入れ離すまいと自然と絡んできた。
 やがてほとんどを掻きだしおざなりに拭いてやる。あとは口の堅いものに始末を任せるだけだ。
 もう一度、眠るその顔に目を向ける。
 何も知らない顔で幸せそうに眠っているのに少し腹が立ちもするが変な安堵感もあった。









なんなのだ、この女はとか思ってるけど。
こっちはなんなんだよお前!という気持ちにしかならないわけです。
そもそもはじめてでこんだけやるリヒトは頭がおかしいと思うんだ(まがお
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