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2章 王立学園編

モブストーカー、魔力測定で自分のチートが恐ろしくなる

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 一人ひとり魔力測定の水晶の上に手を翳すと、その人の持つ属性とひかりの強さで魔力量が測定される。

 クラスの半分ぐらいの測定が終わりまずはエドガー様の魔力測定だ。

 エドガー様が水晶に手を翳し魔力を流すとすぐに赤い光と緑の光が現われた。

「エドガー・アンブロジオ。属性は火と風。魔力量は5000と。2属性に魔力量も多いな。よし次」

 この世界にある魔法属性は、火、水、風、土、光、闇の6属性。

 魔力量は大人の平均は3000、子供は100~1500と幅がある。魔力量の多い人は子供にもよくあるから平均以上あれば生活する上で困る事はない。

 12歳のエドガー様の5000と言うのは大人の平均が3000であるので多い方に分類される。

 

 エドガー様の次はクラウディア様だ。

 ドキドキしているのか恐々水晶に手を乗せると魔力を流していく。

 水晶は青く強く光った。

「クラウディア・フィールズ。属性は水。魔力量は6000。さすが侯爵令嬢だな魔力量も多い」

 ユアン先生も納得の内容だったらしい。


 そして次はフレディ様。

 何事もないように水晶に手を翳すと魔力を流す。

 水晶の中には赤と緑と黄にひかり一番強く光ったのは赤だった。

「フレデリク・ブルクハルト。属性は火、風、土の3属性。さすが王族だな。魔力量は15000これは凄い」

 魔力は上位貴族程高くなってくるが、王族ともなると別格だ。

 フレディ様の魔力量は11歳にして大人の魔力量の多い人をも超える数字だ。


 そして最後に私。

 目の前の水晶に手を翳し魔力を少しずつ流すと……。

 水晶は七色に強く光ったと思った瞬間パリンと弾けた。

「え?」

 水晶が割れた事に私が驚いて固まっていると。

「ほう。さすがブルームフィールド家の姫だな。王族の血は伊達じゃないな。属性は全属性に魔力量は測定不能か」


 そう言うとユアン先生は手に持つノートに書き留めると満足そうに微笑んだ。

 美形の微笑みいただきました。

「スカーレット様!驚きましたわ。まさか水晶が割れるなんて」

 驚きと興奮で頬が上気して可愛いクラウディア様。

「さすがスカーレット様です。やはり魔力量はこの学年一ですね」

 うんうんと納得するエドガー様。

「スー。相変わらず魔力量は無尽蔵らしいな。しかも全属性とか兄上と同レベルなら仕方ないな」

 もう納得するしかないと言う顔のフレディ様。


 確かに測定不能っていうのは正しいわよね。

 自分でステータスを確認しても魔力量は∞とかふざけた数値だもの。

 ある意味水晶が割れなかったらヤバかったわ。

 さて、とりあえず全員の魔力測定が終わり次は魔力循環だ。
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みんなの感想(1件)

はるか
2021.07.20 はるか

とてもおもしろかったです!!
続きは更新されないのでしょうか...(´・-・` )

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