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奴隷解放作戦を敢行するために帝国領に向かいました
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結局、帝国領へは帝国側がルーカスとその連れていた騎士5名と使えないエーレン、王国側が私と仕方がないから連れて行くカートとメルヴィン様と王国の騎士5名、と場所を知っているラーナの16名となった。
王国の騎士はジルおじさんと一緒に店に来ていた知り合いだった。店にはたまに来てくれているそうだ。母も私もいないのでハンスが羽根を伸ばして研究に没頭していて、中々店に行っても出てこないとのこと。ちょっと注意しないといけない。売上が下がると大変なのだ。私も母もいないので人を雇う必要があるかもしれない。勝手に人を雇うと母がうるさいかもしれないけれど、好き勝手している母が悪いのだ。
私達は帝国の船に乗り込み、対岸に向かった。
「うわあ、すごい」
船が湖の上を水しぶきを上げて進んでいく。湖の上を船で走るなんて初めてだ。
「すごく景色が綺麗ね」
私は感動した。
「ピクニックに行くんじゃないんだぞ。本当に破壊女はお気楽だな」
エーレンが呆れて言う。
「ふんっ、本当に帝国のお子こちゃまって余裕がないのね。そんなに怖かったら対岸で待っていたら良いのに」
「貴様と違って人としての感情が残っているんだよ」
「ちょっと待ちなさいよ。人を感情をなくした化け物みたいに言わないでよ。私でも緊張する時はあるわよ」
「嘘つけ。お前が何に緊張するんだよ」
「例えば王子に会うときなんか最悪ね。あの胡散臭い笑顔の下に何考えているんだろうって、本当に会うのが嫌になるわ」
「何いってんだよ。王子ならお前の・・・・・」
エーレンが言おうとした口を何故か慌ててカートが塞いでいた。
周りの人達が何故か残念なものを見るように私を見ている。
えっ、何? どうしたの?
私が不審に思って聞こうとした時だ。
「リア様、これからのことですが、対岸に上陸しましたら、薬草園の手前でカート様とエーレン様とお待ちいただきますか。中の制圧は我々共でやりますから」
ルーカスが言ってきた。
「そんな効率の悪いことは出来ないわ。私が障壁を張るから皆で突入しましょう」
「しかし、万が一のことも」
ルーカスが渋るが
「たとえドラゴンがいても大丈夫よ。建物の中に入ったら戦力にならない、エーレンとラモーナは私の障壁で守ってあげるわ」
「なんで俺が破壊女に守られなければならない。俺は自分の身くらい自分で守れる」
エーレンがわがまま言う。
「そんな事言って、剣のおじちゃんがあんたに気を回して動きにくくなるだけよ。私の障壁の中にいれば、会ったことは無いけれど、たとえ、帝国の剣聖が斬りかかってきても防いでみせるわ」
私は自信たっぷりに言った。
何故か私の言葉を聞いてルーカスが肩を落とした。
「お前、本人を目の前にして、本人が気にしていることよく言えるな」
「えっ、なんか言った」
エーレンのつぶやきは船が水をきる音でよく聞こえなかった。
「判りました。それでいきましょう」
ため息をついてルーカスが賛成してくれた。
「よし、じゃあ皆頑張ってね。手足の1本くらいまでなら私のポーションですぐに治るから気にしなくてもいいわ」
「えっ、あなたは特級ポーションが作れるんですか」
ラモーナが驚いて聞いてきた。
「特級まではね。超特級が作れるかどうかは微妙だけど。でも、帝国にはいっぱいいるんでしょ。特級作れる人は」
「いえ、帝国にもおそらく5人もいないかと」
「うっ、そうなんだ。帝国は大きいからたくさんいると思ったのに」
「特級ポーションは特別なのです。この国にお一人いるだけですごいことなのです。でも、アリシア様なのに、何故リアなのですか」
「私はオーレリアよ。アリシアは母なの」
「そうなのですか。お母様のアリシア様のことは帝国でも有名なのですが、お子様が特級ポーションが作れるとは知りませんでした。その若さで作れるってすごいですね。それも親子で作れるなんて。確か帝国には親子で作れる人はいなかったかと思います」
ラモーナが褒めてくれた。母がすごいから私が凄いなんて考えたこともなかった。
「えっ、そうなの。私が作れるのは遺伝かと思ってた」
「特級は特別ですから。ということはブライトン王国にはお二人も特級ポーションを作れる方がいらっしゃるんですね」
「母は気分屋だから、今はほとんど作っていないけどね」
私が内情を話す。
「そうだよ。アリシアさんは本当に気分屋だからな。リアちゃんが作ってくれるようになって本当に助かっているんだから」
「だからリアちゃんはこんな作戦は俺たちに任せてくれて後方の安全な所にいてほしいんだよな」
王国の騎士たちが言う。
「だって、同じ薬剤師の人たちが奴隷になって働かされているのよ。私が後方で見ているわけには行かないわ。それに私の障壁を破れる人はこの中にもいないんだから、足手まといにはならないはずよ」
私が言い切った。
「いや、まあ、俺達はそうなんですけど、ルーカスさんは違うでしょ」
一人の若い騎士がルーカスを見て言った。
それを聞いて回りが固まる。
「えっ」
その騎士が周りの反応を見て驚いていた。
そう、私は7歳の時に何も考えずに、剣のおじちゃんを弾き飛ばしているのだ。まあ、今はどうかは判らなかったが・・・・
若い騎士は中年の騎士に横に連れて行かれて話を聞いていた。
「お話中すいません。そろそろ対岸に到着します」
全く聞こえないふりをしていたルーカスが言ってきた。
なるほど、対岸が大きく迫ってきていた。
対岸は草原で牛が放牧されていた。そのすぐ後ろには険しい崖が迫っている。こちら側と帝国の間には、険しい山脈が聳え立っており、人の行き来は中々困難だった。基本的には人の出入りは対岸のブライトン王国を経るしか無く、目の前の帝国領と帝国本国との間を移動するのはブライトン王国を経由するしか方法はなかった。
奴隷収容所と思しきところはここから1キロほど草原を登ったところにあるようだった。
「よし、じゃあ皆行くわよ」
何故か私がみんなに指示していた・・・・・
************************************************
襲撃結果は次回明朝更新予定です。
王国の騎士はジルおじさんと一緒に店に来ていた知り合いだった。店にはたまに来てくれているそうだ。母も私もいないのでハンスが羽根を伸ばして研究に没頭していて、中々店に行っても出てこないとのこと。ちょっと注意しないといけない。売上が下がると大変なのだ。私も母もいないので人を雇う必要があるかもしれない。勝手に人を雇うと母がうるさいかもしれないけれど、好き勝手している母が悪いのだ。
私達は帝国の船に乗り込み、対岸に向かった。
「うわあ、すごい」
船が湖の上を水しぶきを上げて進んでいく。湖の上を船で走るなんて初めてだ。
「すごく景色が綺麗ね」
私は感動した。
「ピクニックに行くんじゃないんだぞ。本当に破壊女はお気楽だな」
エーレンが呆れて言う。
「ふんっ、本当に帝国のお子こちゃまって余裕がないのね。そんなに怖かったら対岸で待っていたら良いのに」
「貴様と違って人としての感情が残っているんだよ」
「ちょっと待ちなさいよ。人を感情をなくした化け物みたいに言わないでよ。私でも緊張する時はあるわよ」
「嘘つけ。お前が何に緊張するんだよ」
「例えば王子に会うときなんか最悪ね。あの胡散臭い笑顔の下に何考えているんだろうって、本当に会うのが嫌になるわ」
「何いってんだよ。王子ならお前の・・・・・」
エーレンが言おうとした口を何故か慌ててカートが塞いでいた。
周りの人達が何故か残念なものを見るように私を見ている。
えっ、何? どうしたの?
私が不審に思って聞こうとした時だ。
「リア様、これからのことですが、対岸に上陸しましたら、薬草園の手前でカート様とエーレン様とお待ちいただきますか。中の制圧は我々共でやりますから」
ルーカスが言ってきた。
「そんな効率の悪いことは出来ないわ。私が障壁を張るから皆で突入しましょう」
「しかし、万が一のことも」
ルーカスが渋るが
「たとえドラゴンがいても大丈夫よ。建物の中に入ったら戦力にならない、エーレンとラモーナは私の障壁で守ってあげるわ」
「なんで俺が破壊女に守られなければならない。俺は自分の身くらい自分で守れる」
エーレンがわがまま言う。
「そんな事言って、剣のおじちゃんがあんたに気を回して動きにくくなるだけよ。私の障壁の中にいれば、会ったことは無いけれど、たとえ、帝国の剣聖が斬りかかってきても防いでみせるわ」
私は自信たっぷりに言った。
何故か私の言葉を聞いてルーカスが肩を落とした。
「お前、本人を目の前にして、本人が気にしていることよく言えるな」
「えっ、なんか言った」
エーレンのつぶやきは船が水をきる音でよく聞こえなかった。
「判りました。それでいきましょう」
ため息をついてルーカスが賛成してくれた。
「よし、じゃあ皆頑張ってね。手足の1本くらいまでなら私のポーションですぐに治るから気にしなくてもいいわ」
「えっ、あなたは特級ポーションが作れるんですか」
ラモーナが驚いて聞いてきた。
「特級まではね。超特級が作れるかどうかは微妙だけど。でも、帝国にはいっぱいいるんでしょ。特級作れる人は」
「いえ、帝国にもおそらく5人もいないかと」
「うっ、そうなんだ。帝国は大きいからたくさんいると思ったのに」
「特級ポーションは特別なのです。この国にお一人いるだけですごいことなのです。でも、アリシア様なのに、何故リアなのですか」
「私はオーレリアよ。アリシアは母なの」
「そうなのですか。お母様のアリシア様のことは帝国でも有名なのですが、お子様が特級ポーションが作れるとは知りませんでした。その若さで作れるってすごいですね。それも親子で作れるなんて。確か帝国には親子で作れる人はいなかったかと思います」
ラモーナが褒めてくれた。母がすごいから私が凄いなんて考えたこともなかった。
「えっ、そうなの。私が作れるのは遺伝かと思ってた」
「特級は特別ですから。ということはブライトン王国にはお二人も特級ポーションを作れる方がいらっしゃるんですね」
「母は気分屋だから、今はほとんど作っていないけどね」
私が内情を話す。
「そうだよ。アリシアさんは本当に気分屋だからな。リアちゃんが作ってくれるようになって本当に助かっているんだから」
「だからリアちゃんはこんな作戦は俺たちに任せてくれて後方の安全な所にいてほしいんだよな」
王国の騎士たちが言う。
「だって、同じ薬剤師の人たちが奴隷になって働かされているのよ。私が後方で見ているわけには行かないわ。それに私の障壁を破れる人はこの中にもいないんだから、足手まといにはならないはずよ」
私が言い切った。
「いや、まあ、俺達はそうなんですけど、ルーカスさんは違うでしょ」
一人の若い騎士がルーカスを見て言った。
それを聞いて回りが固まる。
「えっ」
その騎士が周りの反応を見て驚いていた。
そう、私は7歳の時に何も考えずに、剣のおじちゃんを弾き飛ばしているのだ。まあ、今はどうかは判らなかったが・・・・
若い騎士は中年の騎士に横に連れて行かれて話を聞いていた。
「お話中すいません。そろそろ対岸に到着します」
全く聞こえないふりをしていたルーカスが言ってきた。
なるほど、対岸が大きく迫ってきていた。
対岸は草原で牛が放牧されていた。そのすぐ後ろには険しい崖が迫っている。こちら側と帝国の間には、険しい山脈が聳え立っており、人の行き来は中々困難だった。基本的には人の出入りは対岸のブライトン王国を経るしか無く、目の前の帝国領と帝国本国との間を移動するのはブライトン王国を経由するしか方法はなかった。
奴隷収容所と思しきところはここから1キロほど草原を登ったところにあるようだった。
「よし、じゃあ皆行くわよ」
何故か私がみんなに指示していた・・・・・
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襲撃結果は次回明朝更新予定です。
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