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子爵令息が私を愛人にしようとしてくれました
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靴がスニーカーではいけないなんて知らなかった。
この世界では平民の履く靴をスニーカーと呼んで一部貴族が蔑んでいるとは聞いていたけれど、王都の店でそんな事を言われるなんて思ってもいなかったのだ。
さすがの私も真っ赤になっていた。
店先で門前払いされるなんて、これは屈辱だ。本当にこんな思いするなら、一緒に来なければ良かった。
一瞬ノーラが私を嵌めるためにこんな事をしたのかとも思ってノーラを見たが、ノーラも唖然としていた。
「あの、なんでしたら私はそのあたりで時間を潰するので三人で楽しんでこられたらどうですか?」
私はそう申し出た。
そう、こんな庶民の敵のような店では飲食する気がしない。
外は結構きれいな町並みで、のんびり散歩するのもいいかなと思ったのだ。こんな連中と話す苦痛を考えたら余程ましだし。
「何言っているのよ。ニーナさん。それはダメよ」
「靴くらいでこの店も煩いな」
「申し訳ありませんが、当店のルールでして」
「なら個室なら良かろう。個室はあるんだろう」
そう言いつつ、子爵令息が店員に金貨を渡していた。
ええええ!
金貨なんて渡すの?
私はびっくりしてしまった。金貨なんてあれば庶民なら一か月は楽に暮らせる金額なのだ。そして、奥に連れて行って子爵令息は二三店員に小声で言っていた。
「判りました。少しお待ちを」
下碑た笑みを浮かべて店員は奥へ入って言ったんだけど。
「あのう、子爵令息様。私に対してそのような事をしていただくわけには」
私が辞退しようとしたのだが、
「おいおい、一応君は今は私の連れだ。連れに恥をかかせるわけにはいかないよ」
子爵令息は言ってくれるんだけど、それを言うなら庶民の私をこんなところに連れてくるなよと言いたかったけれど、私がこんな格好をしてくるとは思ってもいなかったと言われたら元も子もないので言わなかったけれど……
『お菓子の家』が貴族御用達の店って知っていたら決して来なかったのに!
そう言えば会長が最近あの店には若手の貴族も良く利用するって言っていたんだった。
その時に会長にドレスコードとか聞けばよかった。
私は後悔した。
「ご用意が出来ました」
少しして店員が出て来た。
「さあ、ニーナ嬢」
そう言って子爵令息が私の手を取ってくれたんだけど、何か、ノーラの視線が怖い!
いや、別に私はこの子爵令息にエスコートなんてしてほしくないんだけど、王立学園の礼儀作法マナーの授業で一応エスコートの事も学んでいたから、私は自然に手を取ってしまったのだ。だってまだ、断る時のマナーとか聞いていなかったし。男性からエスコートを申し出られて断ってもいいものかどうかも知らなかったし。
ノーラに助けろ視線を向けるもノーラの目がらんらんと光っているんだけど。いや、違う。私は嫌なんだって……でも礼儀作法マナーの授業で散々エスコートされるときの姿勢について注意されたから断れないんだって!
私の心の悲鳴は無視されて、子爵令息に案内されて個室に入ったのだ。
「えっ」
でも、中には机一つと椅子が二つしかないんだけど……
「すまない。二人用の個室しかなかったみたいなんだ」
子爵令息は苦笑いして言ってくれたけれど……
そうなの? でも、椅子を二つ入れれば四人席に見えるんだけど……私の気のせいなんだろうか?
少し変だ。
「ノーラらは」
「彼女らは別に二人で仲良くしているよ」
えっ、そうなの? 元々ノーラは男爵令息と仲良くなりたかったのか?
でも、あのノーラの感じではそんな感じはしなかったんだけど。
「ところでニーナ嬢は学園に慣れたかな?」
「いえ、まだまだです」
「僕もそうだよ。集団生活に慣れなくて……」
私がノーラの事を話そうとしたら、子爵令息はそこからは当たり障りない学園の話をしだしたのだ。うやむやにされてしまった。私はあまり知らない男の人と二人きりという事でとても緊張した。
会長とかとは二人でいる時は気にしたことも無かったのに。
会長のいや殿下の執務室で二人きりになった時もこんな気分にはならなかった。まあ、私が散々やらかした後だと言うのもあったけれど……
それに子爵令息の話はやれ学園の規則が厳しすぎるだの、宿題が多すぎるだの。食堂に並ぶのも嫌だの、本当にお貴族様の我儘だった。
私はそれを適当に聞き流していたんだけど。
でも、出て来たアップルパイはとてもおいしかった。
「おいしい」
思わず口に出していた。
「そうだろう。ここのアップルパイは絶品なんだよ」
私が彼の話の途中で思わず漏らしてしまった感嘆の言葉に子爵令息は頷いてくれた。
このアップルパイだけはおいしかった。私は満足してナイフとフォークを進めたんだけど。
「しかし、ニーナ嬢は凄いよね。あの女嫌いな殿下にエスコートさせたんだから」
気付いたら、子爵令息がこちらを見つめていた。
「どんな風にしたの?」
「どんな風にって普通にお願いしただけですよ」
私が言うってもう一口アップルパイを口にほおばると
「そんな訳ないだろう。あの殿下が頼んだだけで聞いてくれるわけないじゃないか」
子爵はそう言うと立ち上がって私の方に来るんだけど。
えっ?
私はとっさの事に何が起こったか判らなかった。
「どんな手を使ったんだい。その貧相な体で殿下を誘惑できたとは思えないんだけど、殿下はロリコンなのかな」
そう言ってこの男は私の肩に手を置いてくれたのだ。
「俺の女にならないか。殿下以上に良い思いをさせてやるよ」
そう言って男は私の胸に手を伸ばそうとしたのだ。
*************************************************
ここまで読んで頂いて有難うございます。
このサイドストーリー『転生したヒロインのはずなのに地味ダサ令嬢に脇役に追いやられ、氷の貴公子に執着されました』この話のライラ視点です。
ライラの性格がガラリと変わります。
是非ともお読みください。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/302819342
下にリンクも張っています
この世界では平民の履く靴をスニーカーと呼んで一部貴族が蔑んでいるとは聞いていたけれど、王都の店でそんな事を言われるなんて思ってもいなかったのだ。
さすがの私も真っ赤になっていた。
店先で門前払いされるなんて、これは屈辱だ。本当にこんな思いするなら、一緒に来なければ良かった。
一瞬ノーラが私を嵌めるためにこんな事をしたのかとも思ってノーラを見たが、ノーラも唖然としていた。
「あの、なんでしたら私はそのあたりで時間を潰するので三人で楽しんでこられたらどうですか?」
私はそう申し出た。
そう、こんな庶民の敵のような店では飲食する気がしない。
外は結構きれいな町並みで、のんびり散歩するのもいいかなと思ったのだ。こんな連中と話す苦痛を考えたら余程ましだし。
「何言っているのよ。ニーナさん。それはダメよ」
「靴くらいでこの店も煩いな」
「申し訳ありませんが、当店のルールでして」
「なら個室なら良かろう。個室はあるんだろう」
そう言いつつ、子爵令息が店員に金貨を渡していた。
ええええ!
金貨なんて渡すの?
私はびっくりしてしまった。金貨なんてあれば庶民なら一か月は楽に暮らせる金額なのだ。そして、奥に連れて行って子爵令息は二三店員に小声で言っていた。
「判りました。少しお待ちを」
下碑た笑みを浮かべて店員は奥へ入って言ったんだけど。
「あのう、子爵令息様。私に対してそのような事をしていただくわけには」
私が辞退しようとしたのだが、
「おいおい、一応君は今は私の連れだ。連れに恥をかかせるわけにはいかないよ」
子爵令息は言ってくれるんだけど、それを言うなら庶民の私をこんなところに連れてくるなよと言いたかったけれど、私がこんな格好をしてくるとは思ってもいなかったと言われたら元も子もないので言わなかったけれど……
『お菓子の家』が貴族御用達の店って知っていたら決して来なかったのに!
そう言えば会長が最近あの店には若手の貴族も良く利用するって言っていたんだった。
その時に会長にドレスコードとか聞けばよかった。
私は後悔した。
「ご用意が出来ました」
少しして店員が出て来た。
「さあ、ニーナ嬢」
そう言って子爵令息が私の手を取ってくれたんだけど、何か、ノーラの視線が怖い!
いや、別に私はこの子爵令息にエスコートなんてしてほしくないんだけど、王立学園の礼儀作法マナーの授業で一応エスコートの事も学んでいたから、私は自然に手を取ってしまったのだ。だってまだ、断る時のマナーとか聞いていなかったし。男性からエスコートを申し出られて断ってもいいものかどうかも知らなかったし。
ノーラに助けろ視線を向けるもノーラの目がらんらんと光っているんだけど。いや、違う。私は嫌なんだって……でも礼儀作法マナーの授業で散々エスコートされるときの姿勢について注意されたから断れないんだって!
私の心の悲鳴は無視されて、子爵令息に案内されて個室に入ったのだ。
「えっ」
でも、中には机一つと椅子が二つしかないんだけど……
「すまない。二人用の個室しかなかったみたいなんだ」
子爵令息は苦笑いして言ってくれたけれど……
そうなの? でも、椅子を二つ入れれば四人席に見えるんだけど……私の気のせいなんだろうか?
少し変だ。
「ノーラらは」
「彼女らは別に二人で仲良くしているよ」
えっ、そうなの? 元々ノーラは男爵令息と仲良くなりたかったのか?
でも、あのノーラの感じではそんな感じはしなかったんだけど。
「ところでニーナ嬢は学園に慣れたかな?」
「いえ、まだまだです」
「僕もそうだよ。集団生活に慣れなくて……」
私がノーラの事を話そうとしたら、子爵令息はそこからは当たり障りない学園の話をしだしたのだ。うやむやにされてしまった。私はあまり知らない男の人と二人きりという事でとても緊張した。
会長とかとは二人でいる時は気にしたことも無かったのに。
会長のいや殿下の執務室で二人きりになった時もこんな気分にはならなかった。まあ、私が散々やらかした後だと言うのもあったけれど……
それに子爵令息の話はやれ学園の規則が厳しすぎるだの、宿題が多すぎるだの。食堂に並ぶのも嫌だの、本当にお貴族様の我儘だった。
私はそれを適当に聞き流していたんだけど。
でも、出て来たアップルパイはとてもおいしかった。
「おいしい」
思わず口に出していた。
「そうだろう。ここのアップルパイは絶品なんだよ」
私が彼の話の途中で思わず漏らしてしまった感嘆の言葉に子爵令息は頷いてくれた。
このアップルパイだけはおいしかった。私は満足してナイフとフォークを進めたんだけど。
「しかし、ニーナ嬢は凄いよね。あの女嫌いな殿下にエスコートさせたんだから」
気付いたら、子爵令息がこちらを見つめていた。
「どんな風にしたの?」
「どんな風にって普通にお願いしただけですよ」
私が言うってもう一口アップルパイを口にほおばると
「そんな訳ないだろう。あの殿下が頼んだだけで聞いてくれるわけないじゃないか」
子爵はそう言うと立ち上がって私の方に来るんだけど。
えっ?
私はとっさの事に何が起こったか判らなかった。
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そう言ってこの男は私の肩に手を置いてくれたのだ。
「俺の女にならないか。殿下以上に良い思いをさせてやるよ」
そう言って男は私の胸に手を伸ばそうとしたのだ。
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ここまで読んで頂いて有難うございます。
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