44 / 49
第9話 ー黒いメールー ③
しおりを挟む
教室に戻ると、恋がポスターの下書きに集中していた。クラスのスローガンを、太いペンで力強く書いている。
「おかえりー。先生、なんか言ってた?」
「メンバー表はOKだって。共有メールの方も、使い方見せてもらった」
「そっか。じゃあこれで、実行委員的には一歩前進かな!」
恋がペンを片手にグッと親指を立てる。その何気ない仕草に、さっきまでの冷たい感覚が少しだけ薄らいだ。
「……迷惑メール、多いね」
ふと、口から言葉がこぼれた。
「え、実行委員のアドレスに?」
「うん。進路広告とか、セールのお知らせとか、いろいろ」
「うわ、それはイヤだなぁ。大事な連絡埋もれちゃうじゃん」
「先生がフィルタとブロックをかけてくれてるけど、全部は弾けないみたい」
「だよねー。私のスマホも、たまに変なDM来るし。『あなたにピッタリのお仕事があります』とか」
恋がオーバーに肩を震わせてみせる。
「真白は、そういうの見つけるの得意そう」
「得意……なのかな」
「だって、変なところすぐ見つけるじゃん。前だってさ、ログイン画面のURLちょっと違うって気付いたし」
軽い調子で言われた一言が、胸の奥の何かに触れた。
「……あれは、たまたまだよ」
「たまたまでも、気付ける人は少ないって。真白のそういうとこ、頼りにしてるからね?」
恋は、まっすぐな目でそう言う。
頼りにしてる。その言葉は、嬉しくて、こそばゆくて、同時に重い。
――もし、また何かあった時。
気付けなかったらどうしよう。
気付いたのに、見て見ぬふりをしたら。
その先にいる誰かが傷つく可能性を、今の真白は知ってしまっている。
「……ありがと」
小さく答えて、真白は自分の机に座った。
F0x。
S3eK。
さっき画面に映っていた文字列が、視界の端にこびりついて離れない。
その意味を、ただの偶然だと笑い飛ばすこともできる。でも、笑い飛ばした先で何かが起きたら、その時、自分を許せる自信はない。
その日の夜、真白は夕食後すぐに部屋へ引き上げた。
教科書を机に広げてみるものの、数式も英単語も頭に入ってこない。ページをめくる手が止まるたびに、別の文字列が浮かび上がる。
http://~~~/F0x-path?S3eK=win
URLの構造自体は、ごく普通のものに見えた。ドメイン名はランダムな文字列。パス部分にF0x-path。クエリパラメータにS3eK。
もし本当にただの広告なら、偶然の一致だと片付けられる。でも――。
「……」
椅子から立ち上がり、真白は窓の鍵を確認した。しっかり閉まっていることを確かめてから、カーテンを少しだけ引き寄せる。
外には、いつもの夜が広がっていた。遠くの国道を走る車の音。近所の家のテレビの音漏れ。どこかの犬の鳴き声。
そのすべての上に、見えないネットワークが重なっている。光の線が張り巡らされた、もうひとつの世界。
そこに名前を刻んでしまった自分を、誰が見ているのか。
Byakko。
白狐。
もしも、その名前を知っている誰かが、わざと「狐」と「探す」という単語を紛れ込ませてきたとしたら。
「……嫌な考え方」
自分で自分を否定するように呟く。
――でも、可能性としてゼロじゃない。
そう思ってしまう時点で、もう平穏からは遠ざかっているのかもしれない。
机に戻り、ノートパソコンの電源を入れた。
家のWi-Fiに接続し、いつものブラウザを立ち上げる。実行委員共有アドレスのページを開く前に、一度深呼吸をした。
「今日は、見るだけ」
自分に言い聞かせる、いつもの合図。
ログイン情報を入力し、受信トレイを表示する。新着メールは、体育祭の問い合わせが数件と、例の英語件名が一通。
『Recommendation for Your Future』。
時間は、さっき風呂に入っていた頃だ。ほんの数十分前。またすり抜けてきた。
件名をクリックしそうになった指を、真白はぎりぎりのところで止めた。
(本文は開かない)
頭の中でルールをもう一度確認する。ヘッダーと件名だけ。URLの全体を確認するにしても、リンク先にアクセスする真似は絶対にしない。
そう決めて、真白は代わりに、ブラウザの「ソースを表示」を開いた。
本文を開かなくても、プレビューに表示されている範囲なら、HTMLソース内から文字列を探すことはできる。
――ほんの少しだけ。確認するだけ。
画面に、英語混じりのマークアップがずらりと並ぶ。スタイル指定、テーブルタグ、改行コード。
そのどこかに、F0xやS3eKといった文字列が含まれているはずだ。
スクロールバーをゆっくりと動かしながら、真白は文字列検索のショートカットキーに指を伸ばした。
(F0x……)
入力しようとした瞬間、胸の奥に鋭い痛みのようなものが走る。
ここで自分が何をしようとしているのかを、改めて突きつけられた気がした。
これは、ただの広告メールかもしれない。その可能性も、もちろんある。
でももし、違ったら。
もし、そこに「狐を探せ」という意味が込められていて、それが「白狐」を指していたとしたら。
そこから先は、もう、事件の入り口だ。
体育祭の準備でざわつく、穏やかな学校生活。その裏側に、別のゲームを仕掛けようとしている誰かがいることになる。
未知の相手。学校や身の回りの環境を実験場として扱っているとしか思えない攻撃者。それでも、何の目的でそんなことをしているかがわからない相手。
「……やっぱり関わらない方がいいのかな」
真白は、検索ウィンドウを開くのをやめた。
代わりに、ブラウザを閉じる。ログアウトボタンを押し、ウィンドウが消えていくのを見届ける。
画面が真っ黒になったあとも、キーボードの上に置いた指はしばらく動かなかった。
F0x。
S3eK。
Recommendation for Your Future。
それらが示しているものが何なのか、まだわからない。
でも、ただのノイズだと決めつけるには、あまりにも、自分にとって居心地の悪い組み合わせだ。
「……嫌な予感しかしない」
ぽつりと零れた言葉が、静かな部屋の中に溶けていく。
窓の外では、秋風がまた鳴っていた。
黄昏の校庭を走っていた恋の姿と模造紙に描いたスローガン、画面の中の英語の文字列が頭の中でごちゃ混ぜになって渦を巻く。
その渦の中心に、白い狐の影がぼんやりと浮かんでいる気がして、真白はそっと目を閉じた。
翌朝は、目覚ましが鳴るより少し早く目が覚めた。
枕元のスマホの画面には、まだ薄暗い時刻が表示されている。真白はしばらく天井を見つめ、それから、深く息を吐いた。
――嫌な予感しかしない、なんて。
自分で言ったくせに、その言葉に縛られているみたいだった。
もそりと布団から抜け出すと、足裏に伝わるフローリングの冷たさが、ようやく現実に引き戻してくれる。カーテンを少しだけ開けると、東の空が白み始めていた。街路樹の葉が、風に合わせてゆっくり揺れる。
「……行かなきゃ」
体育祭の準備もある。実行委員のメールだって、誰かが見ていなければいけない。
F0x、S3eK、Recommendation for Your Future。
頭の中に浮かんだ文字列を、ひとつずつ胸の奥に押し込めるみたいに、真白は制服の襟を正した。
「おはよう、まっしろー!」
登校路の坂を半分ほど上がったところで、今日も同じ声が背後から飛んでくる。
振り向くと、恋がマフラーを片手にぶんぶん振りながら駆け寄ってきた。
「おはよう、恋。……今日はマフラー?」
「さすがに寒くなってきたからねー。真白は? 首もとスースーしない?」
「……ちょっと」
「ほら見て、鳥肌立ってるし!」
恋が真白の腕をつんつんと指で突く。確かに、鳥肌が薄く浮かんでいた。
「体育祭本番までに風邪ひかないでよ? 真白倒れたら、データ管理が崩壊する」
「私の心配より、まずそこなんだ……」
「だって、真白が元気=準備が順調=私が安心、だから。全部つながってる」
恋の理屈は相変わらず飛躍だらけなのに、なぜか筋が通って聞こえるから不思議だ。
「今日さ、放課後どれくらい実行委員集まるんだっけ?」
「メンバー表の最終確認と、あと競技ごとの係決めかな。先生が時間とってくれるって」
「ふむふむ。じゃあ、真白はまたメール担当?」
「……様子見ながら、かな」
言いかけて、真白は言葉を濁した。
実行委員共有アドレスに届いた、あの英語件名のメール。昨日の夜の時点で、新着は一通だけだった。でも、その一通が、ドメインは違っても間違いなく同じ差出人から届いていることが、胸の奥に棘みたいに刺さっている。
午前中の授業は、黒板の文字を写してはいるものの、どこか上の空だった。
数式の記号が、URLの一部に見えてくる。英語の例文を追っているはずなのに、「Future」という単語のところで、指先がぴたりと止まる。
(いけない。集中、集中……)
自分にそう言い聞かせて、真白はペンを握り直した。
授業が終わるチャイムと同時に、恋が後ろから身を乗り出してくる。
「ね、今日の放課後、先生のところ行く?」
「うん。メンバー表の確認と……メールのことも、少し相談したいから」
最後の一言は、意識して声を落としたつもりだったのに、恋の耳にはしっかり届いてしまったらしい。
「メールのこと?」
「……迷惑メール、多いなって」
「まぁ、実行委員アドレスだもんね。変なやつも来そう」
恋はあっさり頷いて、それ以上は突っ込まなかった。そのさりげなさが、逆に真白の胸に残る。
――話し出せば、きっと聞いてくれるんだろう。
でも、その前に、自分の中で整理しておきたい。何を恐れていて、何を確かめようとしているのかを。
「おかえりー。先生、なんか言ってた?」
「メンバー表はOKだって。共有メールの方も、使い方見せてもらった」
「そっか。じゃあこれで、実行委員的には一歩前進かな!」
恋がペンを片手にグッと親指を立てる。その何気ない仕草に、さっきまでの冷たい感覚が少しだけ薄らいだ。
「……迷惑メール、多いね」
ふと、口から言葉がこぼれた。
「え、実行委員のアドレスに?」
「うん。進路広告とか、セールのお知らせとか、いろいろ」
「うわ、それはイヤだなぁ。大事な連絡埋もれちゃうじゃん」
「先生がフィルタとブロックをかけてくれてるけど、全部は弾けないみたい」
「だよねー。私のスマホも、たまに変なDM来るし。『あなたにピッタリのお仕事があります』とか」
恋がオーバーに肩を震わせてみせる。
「真白は、そういうの見つけるの得意そう」
「得意……なのかな」
「だって、変なところすぐ見つけるじゃん。前だってさ、ログイン画面のURLちょっと違うって気付いたし」
軽い調子で言われた一言が、胸の奥の何かに触れた。
「……あれは、たまたまだよ」
「たまたまでも、気付ける人は少ないって。真白のそういうとこ、頼りにしてるからね?」
恋は、まっすぐな目でそう言う。
頼りにしてる。その言葉は、嬉しくて、こそばゆくて、同時に重い。
――もし、また何かあった時。
気付けなかったらどうしよう。
気付いたのに、見て見ぬふりをしたら。
その先にいる誰かが傷つく可能性を、今の真白は知ってしまっている。
「……ありがと」
小さく答えて、真白は自分の机に座った。
F0x。
S3eK。
さっき画面に映っていた文字列が、視界の端にこびりついて離れない。
その意味を、ただの偶然だと笑い飛ばすこともできる。でも、笑い飛ばした先で何かが起きたら、その時、自分を許せる自信はない。
その日の夜、真白は夕食後すぐに部屋へ引き上げた。
教科書を机に広げてみるものの、数式も英単語も頭に入ってこない。ページをめくる手が止まるたびに、別の文字列が浮かび上がる。
http://~~~/F0x-path?S3eK=win
URLの構造自体は、ごく普通のものに見えた。ドメイン名はランダムな文字列。パス部分にF0x-path。クエリパラメータにS3eK。
もし本当にただの広告なら、偶然の一致だと片付けられる。でも――。
「……」
椅子から立ち上がり、真白は窓の鍵を確認した。しっかり閉まっていることを確かめてから、カーテンを少しだけ引き寄せる。
外には、いつもの夜が広がっていた。遠くの国道を走る車の音。近所の家のテレビの音漏れ。どこかの犬の鳴き声。
そのすべての上に、見えないネットワークが重なっている。光の線が張り巡らされた、もうひとつの世界。
そこに名前を刻んでしまった自分を、誰が見ているのか。
Byakko。
白狐。
もしも、その名前を知っている誰かが、わざと「狐」と「探す」という単語を紛れ込ませてきたとしたら。
「……嫌な考え方」
自分で自分を否定するように呟く。
――でも、可能性としてゼロじゃない。
そう思ってしまう時点で、もう平穏からは遠ざかっているのかもしれない。
机に戻り、ノートパソコンの電源を入れた。
家のWi-Fiに接続し、いつものブラウザを立ち上げる。実行委員共有アドレスのページを開く前に、一度深呼吸をした。
「今日は、見るだけ」
自分に言い聞かせる、いつもの合図。
ログイン情報を入力し、受信トレイを表示する。新着メールは、体育祭の問い合わせが数件と、例の英語件名が一通。
『Recommendation for Your Future』。
時間は、さっき風呂に入っていた頃だ。ほんの数十分前。またすり抜けてきた。
件名をクリックしそうになった指を、真白はぎりぎりのところで止めた。
(本文は開かない)
頭の中でルールをもう一度確認する。ヘッダーと件名だけ。URLの全体を確認するにしても、リンク先にアクセスする真似は絶対にしない。
そう決めて、真白は代わりに、ブラウザの「ソースを表示」を開いた。
本文を開かなくても、プレビューに表示されている範囲なら、HTMLソース内から文字列を探すことはできる。
――ほんの少しだけ。確認するだけ。
画面に、英語混じりのマークアップがずらりと並ぶ。スタイル指定、テーブルタグ、改行コード。
そのどこかに、F0xやS3eKといった文字列が含まれているはずだ。
スクロールバーをゆっくりと動かしながら、真白は文字列検索のショートカットキーに指を伸ばした。
(F0x……)
入力しようとした瞬間、胸の奥に鋭い痛みのようなものが走る。
ここで自分が何をしようとしているのかを、改めて突きつけられた気がした。
これは、ただの広告メールかもしれない。その可能性も、もちろんある。
でももし、違ったら。
もし、そこに「狐を探せ」という意味が込められていて、それが「白狐」を指していたとしたら。
そこから先は、もう、事件の入り口だ。
体育祭の準備でざわつく、穏やかな学校生活。その裏側に、別のゲームを仕掛けようとしている誰かがいることになる。
未知の相手。学校や身の回りの環境を実験場として扱っているとしか思えない攻撃者。それでも、何の目的でそんなことをしているかがわからない相手。
「……やっぱり関わらない方がいいのかな」
真白は、検索ウィンドウを開くのをやめた。
代わりに、ブラウザを閉じる。ログアウトボタンを押し、ウィンドウが消えていくのを見届ける。
画面が真っ黒になったあとも、キーボードの上に置いた指はしばらく動かなかった。
F0x。
S3eK。
Recommendation for Your Future。
それらが示しているものが何なのか、まだわからない。
でも、ただのノイズだと決めつけるには、あまりにも、自分にとって居心地の悪い組み合わせだ。
「……嫌な予感しかしない」
ぽつりと零れた言葉が、静かな部屋の中に溶けていく。
窓の外では、秋風がまた鳴っていた。
黄昏の校庭を走っていた恋の姿と模造紙に描いたスローガン、画面の中の英語の文字列が頭の中でごちゃ混ぜになって渦を巻く。
その渦の中心に、白い狐の影がぼんやりと浮かんでいる気がして、真白はそっと目を閉じた。
翌朝は、目覚ましが鳴るより少し早く目が覚めた。
枕元のスマホの画面には、まだ薄暗い時刻が表示されている。真白はしばらく天井を見つめ、それから、深く息を吐いた。
――嫌な予感しかしない、なんて。
自分で言ったくせに、その言葉に縛られているみたいだった。
もそりと布団から抜け出すと、足裏に伝わるフローリングの冷たさが、ようやく現実に引き戻してくれる。カーテンを少しだけ開けると、東の空が白み始めていた。街路樹の葉が、風に合わせてゆっくり揺れる。
「……行かなきゃ」
体育祭の準備もある。実行委員のメールだって、誰かが見ていなければいけない。
F0x、S3eK、Recommendation for Your Future。
頭の中に浮かんだ文字列を、ひとつずつ胸の奥に押し込めるみたいに、真白は制服の襟を正した。
「おはよう、まっしろー!」
登校路の坂を半分ほど上がったところで、今日も同じ声が背後から飛んでくる。
振り向くと、恋がマフラーを片手にぶんぶん振りながら駆け寄ってきた。
「おはよう、恋。……今日はマフラー?」
「さすがに寒くなってきたからねー。真白は? 首もとスースーしない?」
「……ちょっと」
「ほら見て、鳥肌立ってるし!」
恋が真白の腕をつんつんと指で突く。確かに、鳥肌が薄く浮かんでいた。
「体育祭本番までに風邪ひかないでよ? 真白倒れたら、データ管理が崩壊する」
「私の心配より、まずそこなんだ……」
「だって、真白が元気=準備が順調=私が安心、だから。全部つながってる」
恋の理屈は相変わらず飛躍だらけなのに、なぜか筋が通って聞こえるから不思議だ。
「今日さ、放課後どれくらい実行委員集まるんだっけ?」
「メンバー表の最終確認と、あと競技ごとの係決めかな。先生が時間とってくれるって」
「ふむふむ。じゃあ、真白はまたメール担当?」
「……様子見ながら、かな」
言いかけて、真白は言葉を濁した。
実行委員共有アドレスに届いた、あの英語件名のメール。昨日の夜の時点で、新着は一通だけだった。でも、その一通が、ドメインは違っても間違いなく同じ差出人から届いていることが、胸の奥に棘みたいに刺さっている。
午前中の授業は、黒板の文字を写してはいるものの、どこか上の空だった。
数式の記号が、URLの一部に見えてくる。英語の例文を追っているはずなのに、「Future」という単語のところで、指先がぴたりと止まる。
(いけない。集中、集中……)
自分にそう言い聞かせて、真白はペンを握り直した。
授業が終わるチャイムと同時に、恋が後ろから身を乗り出してくる。
「ね、今日の放課後、先生のところ行く?」
「うん。メンバー表の確認と……メールのことも、少し相談したいから」
最後の一言は、意識して声を落としたつもりだったのに、恋の耳にはしっかり届いてしまったらしい。
「メールのこと?」
「……迷惑メール、多いなって」
「まぁ、実行委員アドレスだもんね。変なやつも来そう」
恋はあっさり頷いて、それ以上は突っ込まなかった。そのさりげなさが、逆に真白の胸に残る。
――話し出せば、きっと聞いてくれるんだろう。
でも、その前に、自分の中で整理しておきたい。何を恐れていて、何を確かめようとしているのかを。
0
あなたにおすすめの小説
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる