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Ep.24 このヒロイン候補が腹黒すぎる
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オーガというモンスターはその防御力の高さが特筆すべき特徴で、ちょっとくらいの魔法はすべてはじき返してしまうし、物理攻撃にしたって、ちょっとずつしか通らない。
……それにたぶん、痛覚もちょっと鈍い。
だからなのだろうか、多少の攻撃を受けたくらいでは決してひるまない。
それでいてHPは大量にあるからいつまでもこちらに立ち向かってくるという、初心者が討伐に苦戦する最初の壁のような存在というか、ひとことであらわすなら『初心者泣かせのモンスター』だった。
……まぁ、その分倒したときにもらえる経験値はなかなかおいしいことになっているからこそ、ゲームでは経験値稼ぎのために、あえてモンスターを誘き寄せるアイテムを使いながらこのダンジョンを周回するなんてこともあったんだけど。
でもその作戦は失敗すると、パーティーが全滅する危険もあった。
それは、この場所に高確率で眠りの状態異常をもたらすモンスターもいっしょに出現するからだった。
それこそ眠りをくらって眠りこけてはオーガにタコ殴りにされ、そして目覚めて回復をしたところですぐにまた眠らされ、また何度か殴られてピンチになったころにようやく目を覚ますという。
だから回復はギリギリ間に合うけれど、またすぐに眠らされてしまえばどうしようもなく……という永遠ループにハマってしまう恐れもあるのがポイントだ。
この場合、こちらの回復役のキャラクターのMPが切れたところで全滅コースまっしぐらというわけなんだけど。
なんだかイヤな予感がよぎりそうになることに、目の前にはその眠気を誘う甘い息を吐いてくる毛むくじゃらのモンスターが、オーガといっしょに出現していた。
口にしたら言霊となって悪いことが起きてしまいそうな気もするから、絶対に口にしはしないのだけど。
「てやっ!」
「ギャッ!!」
ジェイクが剣をふるえば、どういうわけか空振り気味になり、オーガのすねに当たる。
その瞬間、さすがのオーガも痛みを感じたんだろうか、手にしたこん棒を取り落としてしゃがみ込んでいた。
これはひょっとして、オーガへの『会心の一撃』ってやつか!?
ゲーム画面では味気ない文字でしかあらわされないものが、こうして現実のものとして再現されるとか、臨場感満点なんてもんじゃない。
───あぁ、本当にオレは今、あのゲームの世界に生きてるんだ……!!
そう思ったらなんだか急にワクワクしてきてしまって、ゲームのなかでのお約束だったその法則をすっかり忘れていた。
オーガといっしょに出る毛むくじゃらのモンスターの甘い息の攻撃は、ふだんなら効かないこともあるというのに、『オーガに会心の一撃をあたえた直後、その攻撃をした人物に向かって放たれたものだけは必ず効く』というその法則を。
「ぷぉ~~ん」
「なっ?!なんだ、こ、れ……?」
気の抜けそうな鳴き声とともに毛むくじゃらのモンスターから甘い息がジェイクに向かって吹きかけられ、それを思いっきり吸ってしまったジェイクはその場でよろける。
「ジェイク!」
もしかしてこれも、ゲームのなかではただ眠ってしまうだけで済んでいたけれど、現実問題として倒れ込み方を失敗すれば、ダメージを受けたりすることもあるんじゃないだろうか?
いや、だっていくら防具をつけていたところで、これが現実なら無防備に転倒するだけでも、打ち所が悪くて死ぬことだって有り得るわけで。
そう思ったら不安が込みあげてきて、つい意識をそちらへ向けてしまった。
その瞬間。
ボフッと音を立て、粉の入った袋がオレの肩口に向かって投げつけられた。
「ゲホッ、なんだよ、これっ!?」
わずかに狙いをはずし背中にあたったそれは、その瞬間に袋の口を縛るひもが外れて、オレの全身を覆うようになかに入っていた粉が舞いあがる。
ツンと酸味の利いたフレッシュな柑橘系の果実と、それでいて腐りかけの甘ったるい南国系の果実のようなニオイが強烈に鼻の奥まで突き抜けてきて、思わずむせてしまったけれど。
───いや、マジでなんなんだよ、コレ!?
……ていうか、今これをオレに向かって投げてきたのって、背後からだったよな?
それってつまり───犯人はオレよりも後ろにいたノアってことになるんじゃないのか??
オレの知るかぎりこんな形状の、パーティーメンバーにたいして使うアイテムなんてないはずなのに。
かといって、粉状のアイテムといえばモンスター相手にデバフをかける目的で使う『眠り蝶の鱗粉』か『しびれくらげの粉末』なのだけど、眠気に襲われるでもなくしびれがあるわけでもない以上、それらではないのだろう。
「ノア?いったいこれは……」
「グルルァァアア!!!」
たずねようと後ろをふりかえったとたん、いつものアレがやってきた。
そう、オレがもっぱら『ヒロイン属性の呪い』と呼んでいるアレが。
カクンとひざの力が抜け、手から落ちた武器は地面に転がり、乾いた音を立てる。
そして直前に聞いた叫び声の主は、目の前にいたオーガだった。
「えっ?……ぐぅっ!?」
こちらに飛びかかってきたオーガに、そのいきおいのままに地面に押し倒され、息がつまる。
野球のグローブのような大きな手で肩を押さえつけられてしまえば、それ以上逃げ出すことなんてできなかった。
こちらを見下ろすオーガの目には、当然のように理性なんてなくて、ランランと輝くそれにはむしろこちらを食らいつくそうという欲があふれ出て見えた。
こちらのあたまごと飲み込んでしまえそうな大きな口からは、よだれがこぼれ落ちていて、舌なめずりをしている様子に恐怖をおぼえる。
いやこれ、ピンチもピンチ、大ピンチってヤツじゃないだろうか?!
このままかじりつかれでもしたら、さすがにオレも無事ではいられないどころか、一撃死の可能性だってあるんだぞ!?
それくらい、オーガの乱杭歯はするどくて立派に見える。
そうだ、モンスターの食欲を刺激しているみたいってことは、まさかこれは───さっきオレが思い出していた『モンスターを誘き寄せるアイテム』なのかもしれない。
ゲーム内の道具屋で受ける説明では、『モンスターの好物の匂いをさせている』とか言われていたような気もするけど。
そう思って顔の横に落ちている茶色の小袋を見れば、たしかにゲーム画面の小さなドット絵で見たそれと酷似していた。
でも、そんなことより。
ノアの戦闘判断力は、いったいぜんたいどうなってるんだよ!?
ふつうこの場面では、モンスターを誘き寄せるアイテムなんて使う必要ないだろ?!
追い払うために投げたとしたら、味方の背中にあたっている時点で、ずいぶんと見当ちがいなところに投げているとしか言いようがない。
だけど。
「あなたが悪いのよ!あたしがせっかく一芝居打って強そうな男を引っかけようとしたのに、全部それを台なしにしたじゃない!!」
「え……まさか、それって……」
顔を真っ赤にしてかんしゃくを起こすノアに、ようやく話がつながっていく。
「そうよ!あたしはあの酒場で鑑定の魔法を使いながら、ずっと強い人を探してたんだから!ようやく『神託の勇者』なんて強そうな肩書のイケメンがあらわれたと思ったのに、あの人あたしことなんて全然見てくれないし、ずっとあなたのことばっかり気にしてるんだものっ!!」
そしてノアは、さらにオレにたいする怒りをぶつけてくる。
「~~っ、だいたい村じゃあたしがいちばんかわいかったのよ!?それなのにあなたが来たとたん、あの酔っ払いの男まであたしのことなんかより、あなたのほうが美人だとか言うんだもん!!ゆるせるわけないじゃない!!」
……やっぱりあの酔漢の発言は、ノアの地雷を踏み抜いていたようだ。
「勇者をたらし込んで、あたしの悲願のためにも、絶対に魔王を倒して仇をとってもらわなきゃいけないのに!!だけどあなたがいたら、うまくいくものもいかなくなるのなら……手段なんて選んでられないの!お願い、ここでオーガに食われて死んでちょうだい!!」
それは、思った以上に純粋なオレへの殺意だった。
───マジか。
最初に浮かんできたのは、そんなアホみたいなことだけだった。
……それにたぶん、痛覚もちょっと鈍い。
だからなのだろうか、多少の攻撃を受けたくらいでは決してひるまない。
それでいてHPは大量にあるからいつまでもこちらに立ち向かってくるという、初心者が討伐に苦戦する最初の壁のような存在というか、ひとことであらわすなら『初心者泣かせのモンスター』だった。
……まぁ、その分倒したときにもらえる経験値はなかなかおいしいことになっているからこそ、ゲームでは経験値稼ぎのために、あえてモンスターを誘き寄せるアイテムを使いながらこのダンジョンを周回するなんてこともあったんだけど。
でもその作戦は失敗すると、パーティーが全滅する危険もあった。
それは、この場所に高確率で眠りの状態異常をもたらすモンスターもいっしょに出現するからだった。
それこそ眠りをくらって眠りこけてはオーガにタコ殴りにされ、そして目覚めて回復をしたところですぐにまた眠らされ、また何度か殴られてピンチになったころにようやく目を覚ますという。
だから回復はギリギリ間に合うけれど、またすぐに眠らされてしまえばどうしようもなく……という永遠ループにハマってしまう恐れもあるのがポイントだ。
この場合、こちらの回復役のキャラクターのMPが切れたところで全滅コースまっしぐらというわけなんだけど。
なんだかイヤな予感がよぎりそうになることに、目の前にはその眠気を誘う甘い息を吐いてくる毛むくじゃらのモンスターが、オーガといっしょに出現していた。
口にしたら言霊となって悪いことが起きてしまいそうな気もするから、絶対に口にしはしないのだけど。
「てやっ!」
「ギャッ!!」
ジェイクが剣をふるえば、どういうわけか空振り気味になり、オーガのすねに当たる。
その瞬間、さすがのオーガも痛みを感じたんだろうか、手にしたこん棒を取り落としてしゃがみ込んでいた。
これはひょっとして、オーガへの『会心の一撃』ってやつか!?
ゲーム画面では味気ない文字でしかあらわされないものが、こうして現実のものとして再現されるとか、臨場感満点なんてもんじゃない。
───あぁ、本当にオレは今、あのゲームの世界に生きてるんだ……!!
そう思ったらなんだか急にワクワクしてきてしまって、ゲームのなかでのお約束だったその法則をすっかり忘れていた。
オーガといっしょに出る毛むくじゃらのモンスターの甘い息の攻撃は、ふだんなら効かないこともあるというのに、『オーガに会心の一撃をあたえた直後、その攻撃をした人物に向かって放たれたものだけは必ず効く』というその法則を。
「ぷぉ~~ん」
「なっ?!なんだ、こ、れ……?」
気の抜けそうな鳴き声とともに毛むくじゃらのモンスターから甘い息がジェイクに向かって吹きかけられ、それを思いっきり吸ってしまったジェイクはその場でよろける。
「ジェイク!」
もしかしてこれも、ゲームのなかではただ眠ってしまうだけで済んでいたけれど、現実問題として倒れ込み方を失敗すれば、ダメージを受けたりすることもあるんじゃないだろうか?
いや、だっていくら防具をつけていたところで、これが現実なら無防備に転倒するだけでも、打ち所が悪くて死ぬことだって有り得るわけで。
そう思ったら不安が込みあげてきて、つい意識をそちらへ向けてしまった。
その瞬間。
ボフッと音を立て、粉の入った袋がオレの肩口に向かって投げつけられた。
「ゲホッ、なんだよ、これっ!?」
わずかに狙いをはずし背中にあたったそれは、その瞬間に袋の口を縛るひもが外れて、オレの全身を覆うようになかに入っていた粉が舞いあがる。
ツンと酸味の利いたフレッシュな柑橘系の果実と、それでいて腐りかけの甘ったるい南国系の果実のようなニオイが強烈に鼻の奥まで突き抜けてきて、思わずむせてしまったけれど。
───いや、マジでなんなんだよ、コレ!?
……ていうか、今これをオレに向かって投げてきたのって、背後からだったよな?
それってつまり───犯人はオレよりも後ろにいたノアってことになるんじゃないのか??
オレの知るかぎりこんな形状の、パーティーメンバーにたいして使うアイテムなんてないはずなのに。
かといって、粉状のアイテムといえばモンスター相手にデバフをかける目的で使う『眠り蝶の鱗粉』か『しびれくらげの粉末』なのだけど、眠気に襲われるでもなくしびれがあるわけでもない以上、それらではないのだろう。
「ノア?いったいこれは……」
「グルルァァアア!!!」
たずねようと後ろをふりかえったとたん、いつものアレがやってきた。
そう、オレがもっぱら『ヒロイン属性の呪い』と呼んでいるアレが。
カクンとひざの力が抜け、手から落ちた武器は地面に転がり、乾いた音を立てる。
そして直前に聞いた叫び声の主は、目の前にいたオーガだった。
「えっ?……ぐぅっ!?」
こちらに飛びかかってきたオーガに、そのいきおいのままに地面に押し倒され、息がつまる。
野球のグローブのような大きな手で肩を押さえつけられてしまえば、それ以上逃げ出すことなんてできなかった。
こちらを見下ろすオーガの目には、当然のように理性なんてなくて、ランランと輝くそれにはむしろこちらを食らいつくそうという欲があふれ出て見えた。
こちらのあたまごと飲み込んでしまえそうな大きな口からは、よだれがこぼれ落ちていて、舌なめずりをしている様子に恐怖をおぼえる。
いやこれ、ピンチもピンチ、大ピンチってヤツじゃないだろうか?!
このままかじりつかれでもしたら、さすがにオレも無事ではいられないどころか、一撃死の可能性だってあるんだぞ!?
それくらい、オーガの乱杭歯はするどくて立派に見える。
そうだ、モンスターの食欲を刺激しているみたいってことは、まさかこれは───さっきオレが思い出していた『モンスターを誘き寄せるアイテム』なのかもしれない。
ゲーム内の道具屋で受ける説明では、『モンスターの好物の匂いをさせている』とか言われていたような気もするけど。
そう思って顔の横に落ちている茶色の小袋を見れば、たしかにゲーム画面の小さなドット絵で見たそれと酷似していた。
でも、そんなことより。
ノアの戦闘判断力は、いったいぜんたいどうなってるんだよ!?
ふつうこの場面では、モンスターを誘き寄せるアイテムなんて使う必要ないだろ?!
追い払うために投げたとしたら、味方の背中にあたっている時点で、ずいぶんと見当ちがいなところに投げているとしか言いようがない。
だけど。
「あなたが悪いのよ!あたしがせっかく一芝居打って強そうな男を引っかけようとしたのに、全部それを台なしにしたじゃない!!」
「え……まさか、それって……」
顔を真っ赤にしてかんしゃくを起こすノアに、ようやく話がつながっていく。
「そうよ!あたしはあの酒場で鑑定の魔法を使いながら、ずっと強い人を探してたんだから!ようやく『神託の勇者』なんて強そうな肩書のイケメンがあらわれたと思ったのに、あの人あたしことなんて全然見てくれないし、ずっとあなたのことばっかり気にしてるんだものっ!!」
そしてノアは、さらにオレにたいする怒りをぶつけてくる。
「~~っ、だいたい村じゃあたしがいちばんかわいかったのよ!?それなのにあなたが来たとたん、あの酔っ払いの男まであたしのことなんかより、あなたのほうが美人だとか言うんだもん!!ゆるせるわけないじゃない!!」
……やっぱりあの酔漢の発言は、ノアの地雷を踏み抜いていたようだ。
「勇者をたらし込んで、あたしの悲願のためにも、絶対に魔王を倒して仇をとってもらわなきゃいけないのに!!だけどあなたがいたら、うまくいくものもいかなくなるのなら……手段なんて選んでられないの!お願い、ここでオーガに食われて死んでちょうだい!!」
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───マジか。
最初に浮かんできたのは、そんなアホみたいなことだけだった。
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